---亘---
現地の空港で、詳細な資料を受け取り、対ハイエルフの前線基地に向かう。向かう間に、資料を見ていく。
「う~ん、これはハイエルフの犯行じゃないなぁ」
「どうして?」
僕の呟きに、姉ちゃんが反応した。
「首元をナイフでだよ。こんなことをするのは、手慣れた人間しかいない」
「そうねぇ。ハイエルフは接近戦は苦手だから、遠距離からの魔法よね」
「たぶん、ハイエルフの里を襲う口実だな」
「襲ってどうするの?」
「女性と子供を攫うんだよ。彼らをエロフ牧場で繁殖させる為に…裏ルートが暗躍してるようだな」
「むごい…」
「対人間戦になると思う。姉ちゃんは後方支援で良いから」
姉ちゃんに人殺しはさせたくない。
「覚悟はできている。私は亘の隣で戦うわよ♪」
姉ちゃんと話し込んでいると、前線基地に着いた。前線基地には、モンスターハンター達が次々に集まっていた。
「女性のエルフは、なるべく無傷で捕まえてくれ」
っと、指示が飛んでいる。
「無傷でって…」
怪訝な顔の姉ちゃん。なので、その理由を教える。
「高値で売るためだよ。女性のエルフ系は、全裸にして、手足の自由を奪い、耳を冒涜される。で、下半身の状態で優劣を決めるんだ」
「酷すぎるなぁ…」
「姉ちゃん…状況はわかった。ハイエルフの里に行くよ」
頷く姉ちゃん。前線基地から抜け出して、目的地に向かう。そんな僕達を追跡するハンターの一団。
「追尾されているようだけど」
姉ちゃんも気づいているようだ。
「ブラド、いるか?」
僕のチームの仲間のブラドに声をかけた。僕には失われた10年と言う物がある。神代家を追い出され、神代家の支援で高校へ通い始めるまでの期間だ。小1から中3までの間だから、実際は10年より少ないけど。その間、僕はモンスターハンターを生業としていた。まぁ、ハントするより手助けの方が多かったけど。で、手助けした者達が、僕と行動を共にするようになり、僕にはモンスターハンターとしてのチームがあるのだ。その中の一人であるブラドはヴァンパイアで、欧州での仕事の際に、僕のアシストをしてくれていた。
「いるよ。まさか、亘に姉がいたとはな」
プラドが姿の現した。
「彼は?」
ブラドの気配が、読めなかったのだろう。驚く姉。
「僕の仲間で、ヴァンパイアのブラド。賞金首だったけど、仲間にしたんだ」
ブラドは賞金首だった。僕が殺したことにして、逃がしたんだけど、逃げずに僕と行動を共にするようになった。彼の手配理由はヴァンパイアだから…そんな理由では、僕は彼を殺さない。話し合ってみたら、いいヤツだったし♪
「そう、亘は命の恩人なんだ。だから、彼の為に、命を張ることなんか、何でもないです」
「ブラド、追っ手を頼む。アイツらに里の場所を知られたくない」
「了解♪」
ブラドが姿を消した。
「他にも仲間はいるの?」
姉ちゃんがきいてきた。
「いるよ。もう一人に声をかけてあるけど、来るかな?」
「来たわよ♪」
って、僕の隣に転移してきた所謂ボンキュボンな女性。紅髪のワンレンボディコンって出で立ちである。
「誰?」
「悪魔のメフィストだよ」
「なんか、無駄に胸がデカく無い?」
「ふふふ、胸の小さい女性に、よく言われるわ♪」
メフィストが姉ちゃんを挑発する。
「小さくないわよ~亘はちょうど良いサイズって、言ってくれたわ」
「それは姉を想う亘の優しさよ。真に受けちゃダメよ♪」
「む、むかつく女…」
姉ちゃんの機嫌が悪そうだ。スルーだな。
「亘、何をすれば良い?」
「先に行って、ハイエルフを救助してくれる?」
「了解♪じゃあねぇ~リトルパイパイ!」
最後まで姉ちゃんを挑発して、転移していったメフィスト。
「リトルじゃ無いよ~デカければいいてもんじゃ…あっ…」
姉ちゃんは何かに気づいた。何だろう?
「姉ちゃん、どうしたの?」
「うん?後で考察を披露してあげる♪」
何の考察かな?少し気になる。
そして、ハイエルフの里に着いた。里に入り口から集落へと行く道には、多数の絶命しているハイエルフの戦士達がいた。
「酷い…これって、男性だから?」
「そう…男性は売れない。欲しがるのは悪魔だけだ。魔法ランチャー要員として、眷属にするんだよ。って、悪魔が死体を漁りにきているし」
僕が指差した方角から悪魔の群れが飛んで来ていた。僕は、そこに向けて聖なるオーラを纏った矢を大量に撃ち出した。矢に触れた悪魔達は、灰になっていく。
「姉ちゃん。彼らを昇華させてくれる?死体を冒涜されたくないから」
姉ちゃんは術を発動して、彼らの死体を霧散させた。それと同時に、未練のある魂達は、綺麗な光を放ち、安心して天国へと向かって行った。
「急ごう、姉ちゃん」
頷いた姉ちゃんと、集落へと急いだ。
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メフィストが聖戦士くずれのモンスターハンターに、押し倒され、胸に顔を埋められていた。僕はソイツの首を、迷わずバトンソードで斬り落とした。
「メフィスト、大丈夫か?」
「ごめん…亘…リヨンが…」
「メフィスト、ここは危険だ。帰ってくれ」
「ごめん…本当にごめん…護れなくて…」
メフィストは転移していった。
「リヨンって?」
姉ちゃんに聞かれた。
「僕の知り合いのハイエルフだよ」
そう答えると、僕はリヨンのオーラを検索し始めた。
---リヨン---
里を襲ってきた輩達と抗戦したのだが、多勢に無勢で取り押さえられてしまった。囲まれてしまうと、ハイエルフは無力であった。着ている物を剥がされて、口と手足を拘束される。口は自殺防止で、手足は暴れて傷が付かないようにする配慮だ。これから、捕まったハイエルフの女性に対しての儀式が始まる。耳を冒涜して、淫乱化させて、下腹部の状態を観察して、値付けをするのである。私達は彼らにとっての売り物なのだ。
「こいつは見た目が良い。上玉だな。さてと、アレはどうかな」
太い指が私の耳を襲う。我先にと4、5名の輩に、耳を冒涜された。身体が震え、全身が紅潮していく。身体の芯が熱く成っていく。男達は、私の股間に顔近づけて見ている。太股が痙攣していく。身体の内部も…意識が飛びそうだ。
「おい、お前ら、リヨンに何をしている?」
え?知り合いの声が聞こえた。ここにはいないはずの…
「てめぇ~!得物を横取りか?見た事無いハンターだな。ははぁ~新米か?」
ゴトッ!
生首が地面に当たり、跳ねている。
「な、何しやがる~。てめぇ~!」
「売買目的のハントは禁止されているはずだが…」
え…この声は亘…こんな淫らな姿は見せたくないのに…
「はぁ?新米はルールにうるせぇ~。お前も一口乗りたいのか?」
ゴトッ!
また、1つ生首が地面に落ちてきた。
「悔い改める気は無いってことでいいな?『四肢損壊』」
「うげぇ~!」
私を冒涜していたヤツラ全員が地面に崩れ落ちた。この術は、確か手足を粉砕するヤツだ。
「あぁ、あともう1つ。リヨンにした罪を償え!『男根喪失』」
「えっ…何…しやがった…」
「はぁ?手足が無いんだ。男根も要らないだろ?今後、君達の尿と精液は臍から出るからな」
彼は私に近寄って来て、拘束を解いてくれた。
「うっ…亘…ありがとう…」
彼に抱きつく私。
「礼はメフィストに言ってやってくれ。あいつが時間を稼いでくれたから、間に合ったようだな」
値が付くと、登録番号の焼き印を入れられてしまうのだった。
「ふ~ん…そういうことか…緑髪のハイエルフねぇ~♪」
亘の隣にいる、知らない女性が笑顔で私を見ている。新しいチームメンバーかな?
「彼女は誰?」
「あぁ、僕の姉。神代綾香って言うんだよ」
亘のお姉さん?いたの?いや、ちょっと…今、神代って言わなかったか?
「ねぇ、亘って、神内だよね?」
私の記憶を亘に確認してみる。
「そうだよ。今は神内亘だよ♪」
うん?今は?
「ねぇ、神内亘の前は?」
「うん?神代亘だけど…何で?」
え…神代家って言ったら…ハイエルフでも知っている、敵にしてはいけない家系の筆頭格じゃないのか?
---亘---
リヨンは、僕に妙な事を聞いた後、顔色が優れない。どこか悪いのか?
「姉ちゃん、リヨンを頼む。僕は里を護るから」
「はいよ♪亘、お前がリアスさんと翼紗さんを、特別扱いな理由がわかったよ」
何を言い出しているだ?こんな時に。まったく姉ちゃんと来たら…
「今はここを護ることに集中してね!ねぇ、姉ちゃん!」
僕は姉ちゃんとリヨンを残し、里にいるハンター達を掃除しに行った。
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召喚術で、ヴァーリ、黒歌、トスカ、祐斗、ゼノヴィアを呼び出した。あれ?何故か、オーフィスも現れた…
「我、自分でトスカを追ってきた。ねぇ、えらいでしょ?」
え~!召喚術って追跡できるのか?知らなかった。ドヤ顔のオーフィスの頭を撫でてあげると、満面な笑顔で喜ぶ彼女。
「トスカ、この里に防御、侵入防止の結界を張って」
「了解です♪」
「ヴァーリ、黒歌は、結界の頂上付近で待機、ここに近づく新敵を退治」
「わかったよ、亘君♪」
「了解にゃ~♪」
「祐斗とゼノヴィアは、僕と一緒に、まず結界内の敵を一掃。終わったら、新敵を迎え討つ!」
「「了解♪」」
僕の指示通りに皆が動き始めた。
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「亘!助かったよ。いつもすまないな」
里の長老に声を掛けられた。
「こちらこそ、すみません。身勝手な生き物、人間達が迷惑をお掛けして」
「全部が全部、身勝手な訳では無いだろ?亘にして、亘の仲間にしても、良い者もいる。なぁ、亘、リヨンの事を頼むよ」
頼む?何をだろうか?
「頼むって?」
「淫乱化のスイッチが入ってしまった。亘が印を刻んでくれ。じゃないと、リヨンは狂い死ぬ」
そうだった。耳を冒涜されて、淫乱化してしまったハイエルフを含む、エルフ系は、誰かの印を刻まないと、淫乱化による影響でエロ心が充満していき、激しい自慰の末に死んでしまうらしい。
僕は急いで、リヨンの元に戻った。
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「亘…どうしたらいいの?リヨンさんが苦しみ出したの」
そうだ。アレ使えるんじゃないの?僕は催淫術をリヨンと、ついでに姉ちゃんに掛けた。効果抜群で、リヨンの険しい顔が穏やかになっていく。姉ちゃんは恍惚な表情をして、意識をロストしていた。姉ちゃんには悪いけど、エナジードレインをさせてもらった。
僕は全裸になり、リヨンと交わった。交わり、リヨンを使用済みにする。膜を破る行為を印を刻むと言うらしいのだ。催淫術のおかげで、余韻に浸っているリヨンは、膜を破る痛みを感じていないようだ。
「亘…ありがとう…私は一生、亘の性の玩具で良いからね」
恍惚な表情のリヨンが、絞り出すような声で、僕に言った。って…え?なんで?あれ?どこかで情報が間違っていたのかな?
「何で、そうなるの?」
疑問に思った僕は、彼女にきいてみた。
「印を刻んでくれたでしょ?エルフ系はねぇ、初めての相手以外とは交われなくなるのよ♪だから…私は亘の物…そうなりたかったし。ありがとう、亘」
それは、知らない情報だった。マズいって…うん?徐々にリヨンの目に、力が戻って来た。
「あとね、印を刻むと、戦士としても脱皮するんだよ。亘と共に戦うからね♪」
服を着てから、姉ちゃんに回復術を掛けてくれた。意識が戻った姉ちゃん。
「亘…また、やらかしたの?」
いや、そうだけど…ヨダレを拭いながら、姉ちゃんが言った。で、リヨンにやらかしてしまった事と、その結果を伝えた。
「はぁ?亘でも知らない知識があったの?」
僕の心の内の動揺を、ヒモ解いた姉ちゃんが訊いてきた。
「ありました…リヨンには戦って欲しくないんだけど…」
「ふ~ん、やっぱ、そうだ♪ねぇ、翼紗さんに、私とリヨンさんを重ねていたんじゃないの?亘・く・ん♪」
うん?重ねる?意味が良くわからないが、耳が熱い。何でだ?
「ふふふ、ビンゴね。身体は正直だね。亘のオツムでは、理解していないようだけど」
まぁ、封印していることが多いから、理解できない事も多いよ。どうせ…
「亘のお姉さんって凄い…亘を凹ましているし…」
凹む?あぁ、こういう感情って凹むって言うんだ…新たに産まれた感情は、封印しなくても大丈夫なようだ。
「じゃ、リヨンさんと私も戦力ってことで♪」
姉ちゃんは嬉しそうに意気込んでいた。