---代羽有栖---
阿良々木姉妹とラブホで過ごした翌日から、千石撫子を重点的にマークすることになった。白い蛇の方は、僕と阿良々木姉妹が初対戦をした北白蛇神社らしい。
なんで、すぐに思い出さないのかシーナに責められたけど…神社としてしか認識していなかったし。そして、この神社も調査対象となった。
数日かけて調査をした結果、もう一人妖しい人物が浮かんだ。忍野扇、メメの姪らしい。メメに事情を訊こうと思ったのだが、どこかに消えたようだった。どこに行ったんだ、忍野メメ。
「メメに姪なんかいないはずだ。あいつは天涯孤独と言っていたよ」
僕の上に載っかっている伊豆湖さんが、そういった。
「じゃ、忍野扇って誰?何者かな?」
「私の方でも調べてみるよ。それよりも、もっと愉しませて…」
僕は淡泊なんだけど…父様と比較されると困ります、伊豆湖さん。
---代羽シーナ---
忍野扇、神原駿河の後輩らしい。で、千石撫子の相談相手のようだ。こいつがキーマンかな?今、ギャスパーさんの部隊と共に、北白蛇神社を捜索している。神社のご神木には、呪う相手の名前と、蛇の首だけが釘で打ち付けられていた。これが、呪いの現場になるのかな?
突然、目の前が真っ暗になった。どこか違う世界に誘われたようだ。誰にだ?周囲を見るが誰もいない。しかし、胸を弄ばれている感覚がある。
ダメ…止めて…いや…あぁ、秘部が濡れていくのがわかる。正体の分からぬ物に、身体が刺激を求めている。
助けてぇ~…近くにいたはずのギャスパーさんに念話を飛ばすが…返事はなかった。乳首が固く立っている。乳首を四方から舌が舐めている。快楽に飲み込まれそうだ。
あぁ…いいっ…太い何かが私の中に入って来て、内部を刺激している。もう抵抗ができないくらい、快楽に飲まれているのがわかる。口にも何かが入って来た。私は口を思いっきり開いて、ソレを頬張る。口元からヨダレが流れ出し、自分の乳首に垂れているようだ。こんなに気持ちが良いの…鼻の穴、耳の穴…毛の穴、様々な穴に蛇の舌が入り込み、私の中を舐め回している。乳首の穴にも入り込み、乳房の内部を舐めているようだ。あぁ、気持ちが良い…もっと、いたぶってください…
意識が戻る…教会にいるみたいだ。十字架に磔にされているのか?目の前の人物が、バケツに入った液体を、私の頭から掛けた…
---代羽有栖---
昨日から行方がわからなくなっていた、シーナが発見された。教会の十字架に全裸で磔にされ、膣には十字架が打ち込まれていて、先端が臍から付き出ていた。心臓には、銀の十字架が杭代わりに打ち込まれているし。そして、全身が焼けただれていた。濃厚な聖水を頭から浴びせられたようで、見るも無惨という言葉が当てはまる状態だった。誰が…こんなマネを…
父様が現れて、聖なる布に、シーナの亡骸を包み、そして、帰っていった。作業中、父様は終始無言だった。怒りは頂点に達しているようだ。それは僕だって…
「すみません、僕が一緒にいながら…」
シーナと一緒に調査をしていたギャスパーさんが、僕に土下座をして謝っていた。
「謝らないでください。それよりも、シーナがいなくなる前に、何か異変はありませんでしたか?」
首を横に振るギャスパーさん。
「索敵をしながら、調査をしていたけど、何も感知しなかった。くそっ…僕がいながら…」
悔しがるギャスパーさん。ギャスパーさんの索敵能力は非常に高い。なのに、それに感知をされずに、どうやってシーナを連れ去ったんだ?う~…あっ、ひらめいた。
「落とし穴…そういう罠の場合感知できますか?」
「あぁ、それは出来ないな。地表表面だけに仕込まれると、わかない。そうか、別の世界に引き摺りこまれたのか…」
「貝木泥舟もやられたそうだ」
伊豆湖さんがやってきて、そう僕達に告げた。
「証人の口封じですね?」
「そうなる。貝木は一命を取り留めたが、意識はない状態だ。そうなるとメメもヤバいな」
「敵は忍野扇と思って良いですね?」
頷く伊豆湖さん。
「忍野扇の正体を掴まないと、対処ができない。まずは蛇使いの撫子という少女から、攻略するのが良い」
僕もそう思います。シーナがやられるくらいの強敵だ。闇雲には戦えない。
「大変です!北白蛇神社が…」
真琴さんが息を切らして戻って来て、そう言った。
「どうしたんですか、真琴さん?」
「一夜にして本殿が新築されていて、撫子って女が蛇神様になって、祀られています」
はぁい?一夜で人間が神様に?そんなことって、出来るの?僕の知識では有り得ないことだ。父様を念話で呼ぶが、シーナのことで手一杯らしく、返事がない。
「もしかして、シーナを手にかけたのは、有栖達のお父様を封じる為?」
それって、知略派の敵ってことかぁ…そういえば、姉さんはどうした?
「ギャスパーさん、姉さんは?」
「あれ?どうしたのかな?」
まさか…
---代羽シルキー---
朝起きたら、目の前が真っ暗であった。闇の世界とは違う。ここはどこだ?
あっ…ダメ…恥部を舐められている。秘部も舐められている。両手は抑え込まれていて動かない。脇の下の舐められている。え?どういうことだ?全身くまなく無数の舌で舐められていた。
あぁ…悶々としてくる。股をとじていたのだが、力ずくで股を開かされた。そして、強引に何かが私の中に入ってきた。止めてぇ~人型の者が、腹這いで入っているようだ。手で膣内を掴まれ、前進している。ダメだってぇ~声が出ない。首輪をされているようだ、段々首を締め込まれている。乳房も何かで縛られていて、どんどん絞められている。膣から体液が流れ出している。死という物でエクスタシーに達してきている。悶々さが頭を埋め尽くしていく。そして…
---代羽有栖---
姉さんの惨たらしい身体が、北白蛇神社の参道脇で見付かった。首と両乳房は千切れていた。体外へ産道は引き摺り出されて、参道に置かれていた。姉さんを聖なる布に包み、ギャスパーさんに託した。父様のいる場所に持っていってもらう。
僕は、伊豆湖さんと北白蛇神社に向かった。神社の鳥居の向こう側、本殿を囲うように白い蛇で覆われていた。
「伊豆湖さん、どうすれば良いですか?」
「たぶん、体内に蛇神様を祀るお札を飲み込んだ可能性がある。それを取り出せば、蛇神様から人間に戻れるはずだよ」
「伊豆湖さんに出来ますか?」
「勿論」
「わかりました。僕がガードをして、蛇神の前に伊豆湖さんをお連れします」
僕はドラゴン、蛇系に有効なサマエルの毒を微粒子化した『ダイヤモンドダスト』を放っていった。掠めるだけで白い蛇が悶えて消えていく。そして、神社の敷地内を埋め尽くしていた白い蛇を全滅させると、本殿から、髪の毛だった部位が白い蛇の少女が飛び出してきた。
「千石撫子だよ~♪」
『ウルティマウエポン』
千石の頭の上に魔法陣を発現させて、発動させた。全身から煙の上がる千石。しかし、倒れない。エネルギー残量が僅かだよ。まずいなぁ。
「私は神だよ~。そんなチンケな攻撃では倒れないよ~」
全然効いていないのか?さすがは神だな。僕に近づいてくる蛇神撫子。ある地点で、落とし穴にはまるように地面の下に吸い込まれるようにして消えた。やられたらやり返すよ。僕は、蛇神撫子を追って闇の国に向かった。
蛇神撫子は、闇のオーラ体である闇の国の住民達に喰われていた。
「神の要素は全部喰っていいぞ」
「「おぉ!」」
僕の言葉に、国民は呼応した。神格性を失っていく千石撫子。総ての質量が無であるこの世界では蠢くことしかできない。この世界は闇のオーラで埋め尽くされているのだから。
そして、神格性を完全になくした少女を抱えて、人間界に戻った。
「伊豆湖さん、お願いします」
撫子の口に手を入れて、お札を体内から引き摺り出す伊豆湖さん。
「これがお札だ」
伊豆湖さんからお札を受け取り、僕はお札を闇の国に送った。これで消滅するはずだ。僕も…僕の身体は消えていく。
「有栖…」
「伊豆湖さん楽しかったです。ありがとうございました」
僕の身体は消え、闇の固体に変貌していった。僕は僕に残っていた総てのエネルギーを使い果たし、撫子を神から引き摺り降ろした。もう、この世界で人型を維持する力は残っていなかった。
『もう、念話でしか話せませんけど、僕はまだこの世界にいます。姉とシーナの仇を討つまではね♪』
そして僕は闇に染まった魂のような物、闇の固体となった。