※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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おうぎドリーム~悪夢の果てに(夢)

 

 

---忍野扇---

 

この世界に来た、この世界の者ではない者は、総て消えた。あとは、私がこの世界を正しい方向へと導くだけだ。

 

神原駿河、千石撫子、戦場ヶ原ひたぎを使って、八九寺真宵を消せば良い。

 

そうすれば、阿良々木先輩は羽川先輩と一緒になるだろう。そして、近い将来…

 

 

 

---神原駿河---

 

悪い夢から抜け出せたようだ。戦場ヶ原先輩にはとても悪いことをした。謝らないとなぁ。縁側で佇んでいると、目の前に、後輩の忍野扇が現れた。

 

「神原先輩、これからですよ」

 

彼女は私に『猿の手』を手渡してきた。それを無意識で受け取る私。受け取った瞬間、私は…俺は悪魔に戻れた。

 

 

 

---千石撫子---

 

家に戻り、自分の部屋で寝ている。暦お兄ちゃん…私が殺したらしい。呪いが上手く作動しないで、暦お兄ちゃんの心の隙間に入り込んだ魔女、八九寺真宵の代わりに、暦お兄ちゃんに作動してしまったらしい。

 

うまく、行かないなぁ…

 

そんなことを考えていた私の目の前に、忍野先輩がお見舞いに来てくれた。

 

「撫子ちゃん、これからですよ」

 

彼女は私に『神様のお札』を手渡してくれた。それを無意識で受け取った私は、お札を飲みこんだ。ふふふ、今度こそ、上手くヤルよ、暦お兄ちゃん♪

 

 

 

---戦場ヶ原ひたぎ---

 

朝、目覚めると私はお父さんに…何で?お父さんが激しく突いている。お父さんの大きな手が私の乳房を揉みほぐし、乳首を吸う…何で?こんなことをするの…意識が真っ白になっていく。

 

俺の目の前に忍野扇と名乗る者がいた。

 

「その身体はご自由にお使いください、重し神様♪」

 

「あぁ、お主には感謝する。ようやく自由に使える身体を得たよ。ふふふ」

 

 

 

---シュウ---

 

「どう落とし前をつけてくれるんだ?」

 

アリス達が赴任した宇宙の絶対神を相手に、交渉をしていた。

 

「もう、あの世界は終わりだ。狂気で満ちあふれていくぞ。どうするんだ?息子一人、娘二人がやられたんだ。僕が直接手を出してもいいよね?」

 

契約では、僕は直接手を出して良いとはなっていなかった。まぁ、供物に対する願いを聞き入れることは、神としての当然の行為として、行ってはいたが。

 

「わかりました。おまかせします。神2柱、悪魔1体、狂気のオーラ1つを退治してください。供物は…」

 

「はぁ?同業者から供物は貰えないよ。貰うのは報酬だ。お前の宇宙から引き抜く。いいな!」

 

「仰せの通りに…」

 

『ナヴィ、依頼を正式に出してもらった。子供達の仇を討ちに行って来るよ』

 

僕達のチームの連絡を取り仕切っている、ハーフガーゴイルのナヴィに連絡をした。

 

『了解です団長。各部隊、いつでもスクランブルオーケーです』

 

じゃあ、行くか!

 

 

 

---レイニーデビル---

 

俺は通称『猿の手』に封じ込まれていた悪魔のレイニーデビル。ようやく、身体を全部貰えた。これで自由に動ける。自由に殺伐できる。ふふふ。

 

目の前に刀を携えた獲物が現れた。俺は、屠りに飛び出したが、飛ぶ斬撃を喰らい…

 

 

 

---忍野扇---

 

レイニーデビルを一撃で屠る?何者だ?アイツは。

 

「お前が、人々が表に出せない狂気なオーラ蓄積して実体化した忍野扇か?」

 

なんで、正体がバレているんだ?

 

「最終目標は、阿良々木暦と羽川翼の間に産まれる子供になることかな?」

 

なんで、目的がバレているんだ?

 

「忍野って、忍から取ったんだろ?阿良々木暦の下僕であり、主だった。で、扇っているのは、羽って文字が入っている上、文字の腹の部分に入っているもんな」

 

そこまで、バレているのか?まぁ、いいさぁ。こっちには神が2柱いるんだから。

 

「はぁ?神が2柱?あれが神なのか?神族未満じゃねぇか」

 

何を言っているんだ?神は神だろうに…え?まさか…

 

「あぁ、名乗っていなかったな。僕は『神殺し』シュウ・ヨハネ・鬼門だ。息子と娘が世話になったよな、忍野扇!」

 

神殺し…

 

「僕は、絶対神未満の神を手に掛けても、罪に問われない。手に掛けるのも、僕の判断に任せられているんだよ。ふふふ」

 

マズい、逃げないと…

 

「逃げても無駄だ。この世界、いいやこの星は、僕の管轄する宇宙に貰ってきたよ。どこに転移しようが、隠れようが、僕の管轄するエリアからは出られないんだよ。ふふふ」

 

えぇ…そんな強引なマネをすることができるか?

 

「改めて、自己紹介しよう。僕は第13宇宙を統括する絶対神だ。ふふふ」

 

はぁ?おぃおぃ…

 

「時間を掛けて料理しようか?時間はたっぷりあるからな。ふふふ」

 

 

 

---アリス---

 

父様の統括する宇宙の僕達の本拠に戻って、療養している僕、シーナ、姉さん。あれから、翼さんの世界はどうなったんだろうか?僕はまだ戦う気でいたのに、父様に退場命令を出され、ここ、医療施設で療養していた。

 

「どう?調子は?」

 

僕の病室の担当ナースのあゆさんが声をかけてくれた。

 

「もう大丈夫です。身体も人型に維持できているし。翼さんの元に早く戻らないと…」

 

僕のあせる様子を、笑顔で見ているあゆさん。

 

「あれ?団長から聞いていないんですか?団長はサプライズ好きだからなぁ」

 

え?父様が何かを仕掛けているんですか?予想が付かないからなぁ、父様のサプライズは。

 

「もう少し我慢すると良いことがあるかもねっ♪」

 

あゆさんが病室を出ていってしまった。父様…心臓に悪いことはしないでください。

 

そして、僕は医療施設を退院した。退院と言っても、僕達の居住区も医療施設も同じ敷地内というか、同じ建造物内にあるんだけど。僕は自分の部屋に戻った。何か、いつもと違う…なんだろう?あれ?なんか部屋が広くなっていないか?なんでだ?

 

一人暮らしの部屋で割と狭い部類の部屋だったはずが、この前いた世界の家と同じ位の広さがある部屋になっていた。そして部屋の中に部屋がある。なんでだ?

 

美味しそうな料理の香りがする。その香りに誘われて、ある部屋に入ると…

 

パン!

 

クラッカーがなり響いた。クラッカーの主は父様だ…えっ?僕の頬を柔らかな物が襲い掛かってきた。それも両側から…

 

「「退院、おめでとう♪」」

 

僕の両耳に、ひたぎさんと翼さんの声が聞こえた。一気に、頭がのぼせるような感覚が、襲い掛かってきた。

 

「どういうこと?父様…」

 

「うん?そういうことだよ。孫も見てみたいって思えるんだ。最近…」

 

更に僕はのぼせていく。

 

「いや、どういうことなの、父様?」

 

状況が見えないまま、妄想が膨れていく。

 

「翼さん達のいた星をねぇ、僕の管轄エリアに貰ってきたんだよ。これなら、ひたぎさんも好きな時に、通えるだろ?」

 

それって、掟破りでしょ?

 

「アリス、掟は破る為にあるんだよ。破られない掟は暗黙の了解っていうんだ。覚えておけよ」

 

いや、それは屁理屈だって…

 

「じゃ、終わったの?」

 

「終わったよ。狂気の大元は判明した。アレは阿良々木暦の創り出した狂気だ」

 

はぁ?

 

「吸血鬼になって不条理さを嘆いた。その嘆きが狂気のオーラの核だったんだ。嘆きには友達となった翼さんへの強い想いもあり、その思念が核に活力を与え、あの世界の人々の、表に出せない狂気な想いを吸収して成長していったんだ。狂気のオーラ体、忍野扇っていうんだけど、吸血鬼になった不条理さから忍野忍の忍野を名乗らせて、翼さんへの強い想いから扇…羽という文字を名乗らせたのさ。カラクリが分かれば、簡単な物だよ」

 

「結末はどうなったんですか?」

 

「うん?ここは僕の管轄エリアだよ。僕の想うとおりに世界を構築できる。不条理に振り回された人々は、元の生活に戻した。例外は阿良々木暦と八九寺真宵夫婦と、翼さんひたぎさんが、お前の奥様になったことかな♪」

 

えっ?僕の奥様?どういうこと?父様は1枚の写真を、僕に見せてくれた。昏睡状態の僕の両側に花嫁衣装のひたぎさんと翼さんが立ち、父様は司祭の服装をしていた。

 

「ちょっと…僕の意識が戻る前に…」

 

「あぁ、早いほうがいいと思って、婚礼の儀式はもう終わっているよ。だから、アリス、孫の顔が見たいんだよ♪」

 

とってもにこやかな父様の顔に、文句が言えない僕であった。結果良ければってことになるのかな?

 

 

 

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