※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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4-3 チームアリスの章~バツヘルベル
悪夢の夜明け


 

僕達は北の大地に来た。遊びではなくて、任務でだ。僕の名前は代羽有栖。本名はアリス・鬼門・アガレスという天使と悪魔と鬼のクォーターだ。なんだ、その種族は何だと思うかもしれないが、父様が天使と鬼のハーフで、母様が純血悪魔なだけだ。

 

任務についてだけど、宇宙を司る絶対神直轄の特務機関に所属していて、星を司る最高神からの依頼をこなしている。今回の依頼は、「悪夢の根を絶つこと」だ。この世界のこの地は、悪夢の元凶といえる良くない物がいるらしい。その良くない物が、何かが分からないけど、まぁ、それを探るのも任務のうちである。

 

僕達の拠点として、住宅街にある一軒家が支給された。僕のチームメンバーなのだが、こことは違う世界のこの地の住民だった、妖狐見習いの沢渡真琴と、天使見習いの月宮あゆだ。違う世界とはいえ、まぁだいたい設定は同じだろうから、彼女達のアドバイスを参考に動こうと思う。そうそう、僕のボディガード役として、この世界の別の地で仲間にしたディウォーカーの忍野忍、本名キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードもチームメンバーだった。紹介し忘れたので、今睨まれています。はい…

 

あと、チームメンバーではないけど、この世界の別の地で知り合った、僕の彼女の羽川翼さん、彼女の彼女で僕の愛人らしい戦場ヶ原ひたぎさん、彼女の愛の下僕で、僕のエロ奴隷を自称する神原駿河が、家族として加わるそうだ。はぁ…

 

誰かが命名した僕のチーム名、『チームアリスハーレム』、北の大地で始動である。

 

原作での主人公、相沢祐一が転校してくる前に…

 

------

 

「で、部屋割りなんだけど…僕は一人部屋。後は好きにしてください」

 

一応、チームリーダーとして希望をみんなに伝えた。

 

「異議があるわ、なんで一人なの?そこは羽川さんと同室にして、私が夜這いをかけるという選択肢が欲しいわ」

 

と、ひたぎさん。

 

「いやいや、そこは一人部屋で良いと思います。私が夜な夜なエロ奴隷として、いたぶられに通いますから」

 

と、駿河。

 

「みんな、落ち着こうよ~」

 

と、翼さん。

 

「私はあゆちゃんと一緒♪」

 

と、真琴さん。

 

「儂は、ドーナツがあれば幸せじゃ」

 

と、忍さん…

 

バーン!

 

と、テーブルを叩く僕。

 

「はぁ…じゃ、決めます。翼さんと僕が同部屋。ひたぎさんと駿河が同部屋。あゆさん、真琴さん、忍さんが同部屋でお願いします。文句がある方は、力尽くで分からせますよ。いいですか?」

 

僕の宣言で静まるリビング。僕の力尽くは怖くないらしいが、その先に待ち構える、完全しかとが怖いらしい。基本、この家の誰もがかまってちゃんなのだ。

 

 

「じゃ、真琴さんと、7年前に行って回収してきます」

 

僕と真琴さんは時空を亜空間転移する。

 

----

 

転移した先は、7年前の物見の丘。良い風が吹き、ススキが元気そうに踊っている。真琴さんの案内で、ある場所に向かった。そして、物陰に隠れて、少年の行動を観察する。

 

少年はテレビの箱を大事そうに抱えて、ここに来た。うっそうとした草木が生えている場所に、その箱を静かにゆっくりと置いた。

 

「ごめんな…一緒に居たいけど、僕の住んでいる街では、一緒に居られないんだ。森に戻って元気に暮らしてね」

 

少年は、箱の中から1匹の幼い狐を取りだし、抱きしめてから、箱に戻した。そして、突然立ち上がり、この場から走り去った。

 

「祐一…」

 

真琴さんが呟いた。僕は真琴さんと共に箱に近づき、箱の蓋を開け、底の方にいる幼い狐を取りだした。うん?なんで、こんなデカイ箱なんだ?この幼い狐では出られない気が…

 

父様が真琴さんと出逢った時の話を思い出す。確か、箱に襲われたと思ったって…もしかして、箱から出られないで…そして、箱の中で妖狐として成長し続けていき…僕はこの行為から、あの少年に疑念を抱いた。もう少し小さい箱でもいいはずなのになぁ。

 

考え込んでいた僕の顔を、不安そうな顔の真琴さんが覗き込んでいた。これは、今後考察しよう。まず、

 

「名前はどうします?」

 

真琴さんに尋ねた僕。

 

「ピロ…肉まんの親戚のピロシキから取ってみた。ダメかな?」

 

「ダメじゃないです。では君の名前はピロだよ。よろしくね」

 

ピロを優しく抱き抱える僕。

 

用事の済んだ僕と真琴さんとピロの三名で、拠点としている家に亜空間転移をした。

 

「ただいま~」

 

「おかえりなさい」

 

引っ越ししたてなので、家具やら電化製品やらを、身体能力が高い駿河に移動させていた翼さん。

 

「この子?」

 

「真琴さんがピロって名付けたんだ」

 

抱き抱えていたピロを、翼さんに手渡した。

 

「ピロの世話係は、真琴さんとあゆさんでお願いしますね」

 

「「はい♪」」

 

次にやることは…

 

「あゆさん、済ませちゃおうか?」

 

「あっ…はい…」

 

少し沈んだ表情になるあゆさん。

 

「あゆさん、君のような者を増やしちゃダメだよ、ねぇ」

 

「うん…」

 

あゆさん…たぶん、この世界のあゆさんも同じ様になるらしいのだが、7年前の大怪我により、植物状態になってしまったあゆさん。しかし、生き霊として、願いを叶える為に、7年後の世界を彷徨う。記憶を頼りに、想い出を胸に…生き霊として街で探し物するあゆさんは、あゆさんの本体が目覚めれば、消える運命だったのだが、僕の父様が魂を与え、天使という器を与え、人格としては独立していた生き霊のあゆさんを天使見習いにしたのだ。

 

僕とあゆさんで7年前に亜空間転移した。

 

 

 

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