※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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真夜中の学校*

 

---有栖---

 

祈祷部屋に入ると、雰囲気からだろうか、栞はソワソワしていた。

 

「ねぇ、有栖…」

 

姉の香里が僕に抱きつき、唇を奪う。僕は香里の行動に合わせて、香里の身体を愛していく。妹にどういう事をするかを教えているようにも見える。姉の、たぶん栞の知らない姉の姿を見て、固まる栞。逆効果みたいだ。

 

香里もそう感じたのか、僕から離れ、栞の唇を奪い、耳タブを撫でて、胸を揉んでいる。

 

「あっ…おね…え…ちゃん…」

 

顔を紅潮させていく栞。僕はそんな姉妹プレイを間近で見て、ムラムラ来てしまった。栞を押し倒して口への攻略をしつつ、妹の服を脱がしていく姉。そんな姉の背中から耳を攻略しつつ、服を脱がせていく僕。

 

そして、妹の身体を味わう姉を後ろから交わる僕。栞も香里も全身が紅潮しているようだ。血行が良さそうだな…などと思いながら、香里の体内への刺激をし、達した頃合いでエナジードレインをした。力尽きた姉を退かして、妹の攻略に入る。

 

「いい?」

 

小さく頷く栞。香里の与えた刺激により、準備が出来た栞と交わった。まだ、狭い為なのか、痛そうな彼女。

 

「止めようか?」

 

「いいの…続けてください」

 

涙目の栞に促された。それなら…膜を破る。痛そうな顔な栞。だけど、徐々に刺激を愉しめるようになったのか、痛々しかった声が甘い喘ぎ声へと変化していった。

 

栞の内部に入り、彼女の内側からの探りも入れる。身体自体に異常は無いけど、僕と交わったことで、呪いが消えた可能性もある。僕と交わるって、そういう関係になるってことだから、これで栞は祐一とは関係を持たない可能性が出てくる訳で。

 

栞も達したようなので、エナジードレインをして、その加護として、僕の聖魔系のオーラを流し込んでおく。それから、栞のバージンブラッドで契約書を作成して契約を締結させた。

 

「どうだったの、有栖?」

 

まだ余韻を愉しんでいる表情の香里に尋ねられた。

 

「う~ん、僕と交わったことで、呪いが消えたかもな…これで、対象とされる男子との関係は薄くなると判断されるだろうし」

 

「しばらくは、様子見?」

 

「そうなるね。契約は結んだから、変化があれば分かる。今後は僕が突然現れても問題ないだろうし」

 

「妹の所に行ったら、私の所にも来てね?」

 

香里がモジモジしながら、僕に言った。

 

◇

 

翌日、学校に行くと、校舎の窓ガラスが割れていた。1枚2枚ってもんでなくて、大量に。校舎内から割ったようで、校舎側の地面には割れたガラスが散らばっていた。

 

「夜中に誰かが侵入して、割り廻ったらしいぞ」

 

っと、北川が説明してくれた。窓ガラスの割れている廊下には、式神のいた痕跡が残っていた。誰かが式神と戦った可能性が大きい気がする。栞を呪う必要がなくなった分、他の誰かへの呪いを強めた可能性もあるよな。

 

「有栖、これって?」

 

香里にきかれた。

 

「たぶん、栞を攻めることを止めた呪いが、他の誰かに襲い掛かったのかもな」

 

っと、応えた僕。

 

「そう…私も調べてみるわ。妹を助けてもらったんだもの」

 

「危ないから…無理しないで」

 

「心配してありがとう、有栖♪」

 

頬を赤らめた香里。それを見た北川は

 

「朝から何をしているのかな、お二方は、むふふふ」

 

っと、いらん妄想をしている。スルーしておこう。

 

「え~、何か反応してくれよ~有栖、香里!」

 

◇

 

放課後、いつもの帰宅部のメンバーと帰る。

 

「今日こそは有栖の家に行きたい」

 

っと、食い下がる北川。う~、どうしよう。

 

「私も行こうかな♪」

 

って、香里。う~、どうしような。そして、いつものたい焼き屋の前で佇む。集合場所ってことではないが、ここに居ると逢う気がするから

 

「ありすぅ~」

 

いつもとは違い、あゆさんと栞にタックルされて、尻餅をつく僕。

 

「栞…元気そうだな」

 

「うん♪」

 

頬を赤らめる栞、それを暖かい目で見守る香里。

 

「アイスで良いのか?」

 

「うん♪」

 

栞にアイス、香里、あゆちゃん、あゆさんにたい焼きをプレゼント。

 

「今日も無しかぁ~」

 

懲りずに悔しがる北川。そして、僕達の家に帰る僕達。

 

「やっと、連れて来てもらえ…」

 

ドアを入るなり、固まる北川。その額にはボールペンが刺さっていた。あぁ、ついに刺しちゃったよ~、この人は…

 

ボールペンを刺したまま、どこかに行こうとするひたぎさん。

 

「どうするのよ、これ?」

 

「いや、まさか、刺さるヤツがいるとは」

 

声に動揺が見られるひたぎさん。北川の額からボールペンを引き抜いて、回復魔法を掛けておく僕。あゆさんも協力してくれて、額の怪我を治していく。

 

「骨には刺さっていないみたいだな。ボールペンが刺さるような骨だと、それはそれで問題はあるけど」

 

と、ぼやきながら、北川をリビングに横たえておく。

 

「で、栞、護符はどうかな?」

 

栞から護符を受取りチェックをする。新たに攻撃はされていないようだ。やはり、交わることで、呪いは消えたのかな?

 

「問題が無いみたいだけど、もうしばらく持っていてね」

 

っと、栞に手渡す。

 

「あゆちゃんは、その後大丈夫かな?」

 

「大丈夫です♪」

 

「問題は、次に誰が襲われているかだな。伊豆湖さんは、何か判りましたか?」

 

最近、よく来る伊豆湖さんに情報が無いかを確認した。

 

「式神の紋からは、追えなかった。地物の陰陽師かもな。この地域に根付いた信仰から、産まれた術師の可能性も有るな」

 

この国は八百万の神がいるので、さすがの伊豆湖さんも、把握しきれていないようだ。まぁ、末端の神だと、無理だよな。

 

「月宮神社に来る者の数が少ない気がする。この辺りでは、隠れて何かを祀っている可能性がある。それが何かだな」

 

「この辺りでめぼしい場所は、ものみの丘くらいかな?」

 

あゆちゃんが呟いた。

 

「あと、あゆちゃんの落ちた大木か?」

 

「あの大木は、関係ない。呪いを受けて折れたんだろ?祀られていたら、そう簡単に折れない。ものみの丘は、霊的なスポットではある。そうなると狐か?真琴、心当たりはあるか?」

 

伊豆湖さんが真琴さんに質問した。

 

「う~っと、私みたいに人間になる狐が多いみたいです」

 

「人間に恋する狐か…狐の嫁入りとかあったのかな?」

 

あれこれと浮かんだことを口に出す伊豆湖さん。

 

「でも、短命なんですよね?で、記憶も無くなるんですよね?」

 

「有栖、それは違う。私は祐一のことだけは、忘れなかった。祐一の名前と魂だけは、忘れていなかったんだよ」

 

っと、真琴さん。そうだよな、それだけの記憶で…いや、魂はロストしていたんだよな。

 

「ねぇ、真琴さん。お父様と出会った時、祐一の魂はロストしていたはずだけど?」

 

疑問を口にした僕。

 

「あぅ…じゃ、なんでだろう?なんで私は、祐一として判別したんだ?」

 

真琴さんが悩み始めた。

 

『有栖、鈴付きのキーホルダーだよ』

 

って、お父様から念話が届いた。

 

「ねぇ、真琴さん。鈴付きのキーホルダーは?」

 

「あぁ…そうかも。コレに想いが宿っていたのかもしれない」

 

真琴さんがポケットから、大事そうに鈴付きのキーホルダーを出した。鈴を鳴らすと、ピロが寄ってきた。これだな。

 

「大事な想い出が残るのか。そうなると…」

 

伊豆湖さんが何かを考え込む。

 

「もしもだよ。短命ではなかった人化狐がいるとすれば、その霊力は計り知れないものだ。そいつが主犯かもしれないな」

 

と、考え込んだ結果を話してくれた。

 

「動物霊で一番霊力が強く、九尾の狐にまで登りつめると、軍隊をも倒す力だ。もしそうなら、厄介だぞ、有栖」

 

「九尾の狐?うん?僕の伯母さんが九尾の狐ですけど。呼びますか?」

 

鬼門九重…お父様の父親の再婚相手が九尾の狐なのだ。で、その娘さん、要するにお父様の義理の妹が九尾の狐の娘さんになる。

 

「家族におるのか…まったく、あの男の家族構成は無茶苦茶だな」

 

って、感心しているような、呆れているような伊豆湖さん。

 

『真琴が対抗できる』

 

っと、お父様から再び念話が届いた。

 

「あぅ…九重さん、白音さんに仙術は習いましたから、防御はいけると思います。攻撃はどうしましょう?」

 

「攻撃は、僕と伊豆湖さんで対応かな?ね、伊豆湖さん」

 

「そうなるな。このチームだと」

 

問題は、学校の窓ガラスを割った犯人というか、式神に襲われた被害者を、どうにかしないと。

 

「う…ここは…」

 

呻きながら起き上がった北川。そういや、いたんだ。

 

「僕の家だけど、北川」

 

周囲を見渡す北川。

 

「おぉ、かわいいお姉さんですねぇ~」

 

って、伊豆湖さんに抱きつこうとするも、駿河の大外刈りで倒れた。

 

「おい、私のオバに襲い掛かるとは、いい度胸だな」

 

って、抱えられて二階へ、お持ち帰りされた。スルーしておくか。きっと、筆下ろしはして貰えるだろうし。

 

「はぁ…駿河と来たら…」

 

溜息した後に凹む伊豆湖さん。

 

「すまないね、残念な姪を預けてしまって」

 

「いや、やるときはやってくれるから、気にしないでください」

 

身体能力は、人間としては最高なレベルだと思うが…あの趣味趣向は、問題はある。

 

「じゃ、あゆちゃんと香里達を送って、見回りしてきます」

 

っと、家を出た。

 

「北川は大丈夫か?」

 

って、香里。

 

「う~、どうだろう?まぁ、いい思い出と、忘れられない思い出を身体に叩き込まれるかな?」

 

「明日、学校で会えるかな?」

 

って、あゆちゃん。

 

「う~、どうだろう?まぁ、死ぬことはないから、安心はしてくれて良いと思う」

 

などと、北川の行く末を案じるトークをしながら、家まで送って行った。

 

◇

 

真夜中の学校に来た。伊豆湖さんは、学校の周囲に結界を張り、式神予防をしてくれている。真琴さんは、僕のアシストとし僕の傍で待機していた。

 

それはいきなり起きた。窓ガラスが割れる音がする。しかし伊豆湖さんからは、式神が侵入したとの連絡はない。僕達は音のした廊下へと急いだ。

 

現場に着いて目に入ったのは、木刀を振りかざしている少女だ。彼女の目の前には無数の怪しげな気配が飛び廻っていた。

 

『ホーリーアロー(聖なる矢)』

 

僕は、その怪しげな気配に向かって、矢を撃ち出していく。僕の援護射撃に気づいた少女が、僕の方を振り向いた。その隙を見逃さずに、怪しげな気配が、彼女を襲った。吹き飛ばれてきた彼女を、僕は受け止めた。真琴さんが、仙術で攻撃をして、怪しげな気配を駆逐していく。

 

「大丈夫か?怪我は無いか?」

 

「うん。大丈夫…」

 

彼女をゆっくりと床に降ろして、

 

『ダークニードル(闇の針)』

 

を撃ち込む。聖属性よりも闇属性の方が効果あるみたいだ。僕の放った攻撃に当たった怪しげな気配は、紙人形になり燃えて消えていく。完全に敵は式神のようだ。

 

伊豆湖さんに念話で連絡をすると、向こうでも交戦中のようだった。こちらの式神達は、倒すなり、逃亡するなりして、いなくなったようだ。僕は壊れた窓ガラスを直して行く。

 

「あなたは何者?」

 

「僕は代羽有栖。この学校の2年生だよ。君は?」

 

「川澄舞…3年…」

 

よく見ると、かわいい。長めのポニーテールで、胸は…僕の心を読んだのか、後頭部をどつく真琴さん。

 

「私は真琴です。よろしくお願いします」

 

「あなた達も見えるの?」

 

「あぁ、あれは式神だ。君を狙っているようだ」

 

舞さんの質問に僕が答えた。

 

「式神?」

 

「舞さんは、誰かに呪いを掛けられたんだ。ねぇ、7年くらい前に、男の子と仲良くならなかったかな?」

 

「なんで…それを?」

 

「それが原因だよ。舞さんで、4人目だ」

 

「4人も?」

 

舞さんをどうしたものか?

 

「ねぇ、牛丼食べたい」

 

って、え~、何ですか?この局面での、そのリクエストは…念話で翼さんにリクエストを通しておいて、舞さんを抱えて、夜空に飛び出した。真琴さんには、伊豆湖さんと合流してもらうように頼んだ。

 

「お空を飛べるの?」

 

「うん、飛べるよ。今日は特別だよ。地上は危険だから。この高度なら式神は襲ってこない」

 

「凄い…お屋根が小さい…」

 

 

そして家に着くと、リビングのテーブルの上には、翼さん特製の牛丼が待っていた。その牛丼を黙々と食べる舞さん。

 

「ごちそうさま…で、君は誰?」

 

牛丼を僕の家で食べて、その質問?何か壊れているのかな、この人は…僕は、舞さんと見つめ合い、彼女の身体を探っていく。

 

脳波、脈拍ともに正常、霊能力有り、呪いの有無は不明。

 

「僕は代羽有栖です」

 

「それは知っている。で、君は誰?」

 

天使の翼を展開して見せると、翼に頬ずりをしてきた。

 

「気持ちいい…かなり嫌いじゃない…」

 

僕は、舞さんの行動に対して、どうしたものかと悩んだ。

 

「ねぇ、その翼で寝たい…」

 

って…えぇ~

 

「羽布団ではないのですが…」

 

「ダメなの?」

 

う~、交わるチャンスではあるが…

 

「えい!」

 

えっ?僕の身体は宙を舞った。舞さんに河津掛を掛けられて、後方へと倒された。倒れた僕の上に乗り、翼に頬を擦りながら、ゆっくりと入眠をする舞さん…そして僕の耳元で、心地よさそうな寝息が聞こえ始めた。

 

「翼さん、どうしましょう…」

 

台所にいる翼さんに、助言を求める僕。

 

「そのまま、お部屋にお持ち帰りして、体内調査で良いんじゃないの?よく知らない男の家に連れ込まれて、寝ちゃうなんて、その娘が悪いんだから。って、いうか、緊張状態から解除されて、満腹になったんだろうな、ふふふ」

 

って、僕が悪い男みたいだよ~僕は悩みつつ、この体勢で自分の部屋のベッドに転移をした。

 

 

 

 

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