※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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翼紗の場合*

 

---亘---

 

第二陣として、モンスターハンター軍団が、ハイエルフの里に迫ってきた。姉ちゃんからエナジードレインしたおかげで、エネルギーは満タンな状態だ。

 

「おい、お前達も、エロフ売買に関わっているのか?」

 

第二陣のヤツラに、一応訊いてみた。

 

「はぁ?何を言っている。獲物を売っていいに決まっているだろ?」

 

と、返事が返ってきた。

 

「わかった。じゃ、地獄へ行け!『四肢損壊』『男根喪失』『催淫』」

 

広範囲で術を発動した。最後の術は女性向けの絶頂地獄への招待兼、僕のエナジードレインだ。これにより、放出したエネルギーを完全補填できた。

 

「亘、やることがエグくない?」

 

姉ちゃんが言って来たけど、スルーする。第三陣の索敵を開始したからだ。まだ、指令官らしき者が出て来ないし。

 

「あっ…第三陣は聖戦士だ…召還した者たちよ、還れ!」

 

転生悪魔であるヴァーリ達を帰還させた。自力で来たオーフィスは残留しているけど。

 

「あぁ、転生悪魔じゃ、灰にされるもんな…って、私も亘も転生悪魔だろうに?」

 

「大丈夫だよ、姉ちゃん。神代家の血は、聖戦士ごときでは灰にならない」

 

しばらくすると、フルアーマー姿の聖戦士達が見えてきた。

 

「これはどう言った状況だ?」

 

悶絶しているモンスターハンターの集団を見て、声をあげている。

 

「おい、代表者と話がしたい」

 

聖戦士の集団に声を掛けた。

 

「貴様は何者だ?」

 

「僕は聖戦士くずれのモンスターハンター、チーム『ラグナロク』所属の神内亘だ!」

 

僕の名乗りで、聖戦士達は身構えた。

 

「貴様が、人間なのに魔物に味方をする、裏切り者か!」

 

聖戦士達のリーダー格らしい者が、声を荒上げた。でも、コイツも指揮官では無いようだ。

 

「裏切る?何にだ?僕は悪い側を消す。それだけだ。人間でも悪ければ消す対象だよ」

 

「はぁ?聖戦士の学校で何を学んだんだ?貴様、どうせ禄な聖戦士では無いのだろうな」

 

まぁ、半端者だからね…

 

「亘、聖戦士って偉いの?」

 

姉ちゃんが質問をしてきた。

 

「偉くないよ。単なる聖属性の戦士に過ぎないし」

 

「お前…聖戦士を侮辱したな!だから、魔物に洗脳されたんだろう。おい、アイツらも粛正して良い。いくぞ!」

 

「わかった。神代家の者に攻撃をすると言うのであれば、私、神代綾香も参戦します」

 

「はったりだ。神代家がこんな場所にいる訳が無い。いても、あんな東方の小国の魔法使いなぞに、我々が負ける訳が無い」

 

あぁ、知らないよ~

 

「ねぇ、亘…欧州では、そういう評価なの?」

 

姉ちゃんからは、怒りのオーラが湧き出ている。

 

「そうだよ。そんな程度だよ、ここ欧州では、神代家なんか…」

 

『百鬼夜行』

 

聖戦士に向けて術を発動した姉ちゃん。魑魅魍魎が100匹の鬼達に従えられて、聖戦士に襲い掛かった。聖属性の攻撃を受けても、ダメージを受けない魔物達。魔属性じゃないからだけど…それを知らない聖戦士達はあたふたしていた。

 

「なんで?倒せないんだ?」

 

闇属性だから、そこは光属性で攻撃しないとダメなんだけど…

 

『我、神の代理の者なり。聖なる力よ、裁きを与え給え!』

 

聖剣を頭上へと掲げる僕。聖戦士と言っても、聖属性の装備をしているだけで、中の人達が聖属性では無い。なので、心に闇を抱える者に対して、裁きを与えることにした。

 

装備に宿る聖なる力は、装備をしている者へリバースしていく。守護する力が攻撃する力へと変貌していくのだった。戦場には叫び声、悲鳴、絶叫が響き渡っていく。

 

「もう止めてください!」

 

聞き覚えのある声が聞こえた。声の主を見ると…シスター・グリゼルダだった。その隣には、聖戦士の教官であるストラーダ猊下がいた。

 

「止める?彼らが僕達神代家の者を粛正すると言った。その意味はわかりますよね?猊下!」

 

ストラーダ猊下は僕を睨む。

 

「君は神内家では無いのか?」

 

「今はねえ…でも、産まれたのは神代家ですよ、猊下」

 

そこで、猊下の表情が崩れた。

 

「なっ、何?」

 

「彼女は僕の実の姉で、神代綾香です」

 

隣にいる姉ちゃんを紹介した。そして僕と姉ちゃんは、身体に刻まれている神代家の紋章を猊下とグリゼルダに見せた。

 

「あっ…あ…待ってくれ…知らなかったんだ…」

 

猊下は動揺をしているようだ。

 

「東方の小国の魔法使い風情って言われたわ」

 

姉ちゃんは猊下を睨みつけた。

 

「それは…謝罪する…だから、やめてくれ!」

 

姉ちゃんは、何かをやらかしているのかな?姉ちゃん固有の力の場合、僕には何が起きているのかは、分からない。僕の分かることは、術に関してだけだし。

 

「謝罪?それだけ?約束…いや、契約しなさい。もうエルフ、ハイエルフは狩りの対象にしないと。どうなの?」

 

「約束…いや、契約する…だから…」

 

「分かった」

 

僕は契約書を発現させて、猊下に手渡した。

 

「神代家の契約書だ。一方的な破棄は、子々孫々まで祟る。覚悟しろよな」

 

サインをした契約書を受け取ってから、説明をした。契約書は姉ちゃんの術で、締結すると自然発火して灰となり、風に舞った。

 

『我、神の代理の者なり。風の精霊、空気の精霊、立ち会い者となり、契約を見守り給え!』

 

「そうか…神代家の力を受け継いでいるのか…追放されたのに…」

 

猊下は畏怖なる者を見る目で、僕を見ていた。

 

「亘は、追放されていないわよ。家出だもん♪」

 

「家出?」

 

グリゼルダが驚いている。いや、僕も驚いているけど。家出?あれ?

 

「神代家本家の者で、亘を追放しようとする者はいない。亘が自ら家を出ただけ。だから、追放では無い…」

 

うん?姉ちゃん…しいて言うならば、姉ちゃんが、僕を追い出したんでは…僕の心を読んだのか、姉ちゃんは苦笑いを浮かべていた。

 

「おい、契約をしたんだ。アイツらを助けてくれ!」

 

猊下は、姉ちゃんに救済を求めた。

 

「はぁ?あなたとは契約したけど、アイツらとはしていないわよ!それに、あの程度でくたばる戦士じゃ、この先使い物にならないと思いますけど。東方の小国の魔法使い風情の力を思い知れば良い!」

 

姉ちゃんの言うことは、もっともだ。そんな僕にグリゼルダが、頭を下げてきた。

 

「お願いします。私を捧げます。だから…彼らを解放してください」

 

捧げられてもなぁ…そんな僕の思いに反して、グリゼルダは衣服を脱ぎ、全裸で僕の前に立った。

 

「私の身体を捧げます。好きしてください。だから…」

 

う~ん…興味無いんだけど…

 

「姉ちゃん…」

 

グリゼルダの心は分かるので、姉ちゃんに助けを求めた。

 

「分かったわ」

 

術を解除した姉ちゃん。すると、聖戦士達は僕達の方へと進軍してきた。話が違うだろ?僕は迷わず、『四肢損壊』を発動して、進軍してきた輩を戦闘不能にしてやった。

 

「ひ…酷い…」

 

聖戦士達の惨状を目にしたグリゼルダとストラーダ猊下。

 

「酷いのは、ソッチでしょ?契約に反して、進軍ってどういうこと?僕は、姉ちゃんを護る為に術を掛けただけだ。それでも非難するなら、すれば良い。そもそも、僕のような禄でもない聖戦士くずれの術に嵌まるって、どうなの?」

 

「聖戦士崩れ?それも、アイツらが言ったのか?すまない…」

 

猊下が僕に頭を下げた。

 

「最上級クラスの君に対して、失礼な事を言ってすまない…」

 

「別にいいですよ。本当のことですから。あぁ、枢機卿のクリスタルディさんに伝えてください。もう、仕事は受けませんとね。では、良き日々をお送りください」

 

クリスタルディさんとは、僕の仕事の窓口をされている枢機卿だ。伝言を伝えたので、二人と聖戦士達を、バチカンへと強制転移させた。モンスターハンター達は、どこへ転移させようかな?わからないので、コイツらもバチカンへと強制送還した。

 

 

-------

 

 

静かになったので、僕と姉ちゃんで、ハイエルフの里に人間が入り込まないように、トラップやら、結界やらを設置していった。

 

作業が終わり、里に戻ると、ハイエルフ達から大歓迎を受けた。歓迎の宴が終わり、宿舎代わりのテントに戻ると、ブラド、メフィスト、リヨンが待っていた。

 

「どうしたの?」

 

「亘達の家に、私達も住みたい♪」

 

え?なんで?

 

「亘のお姉様の許可は頂いたわ」

 

って、リヨン。姉ちゃんを睨む。

 

「うん?問題でもあるのかしら?あの家の世帯主は私なのよ。忘れたの、亘?」

 

あっ…忘れていた。でも…

 

「亘の困った顔が見たくてね♪彼女達が一緒だと、亘の感情が豊かになりそうだし」

 

え…いや…ダメだって…

 

『亘、徐々に感情を取り戻して良いからね。僕を護る為に10年も亘はつらい思いをした。今後は、僕が亘が暴走しないように護るから。だから、さぁ…』

 

って、むじゃ君から念話が届いた。って…取り戻して良いの?

 

「もし、亘が暴走して、世界を破滅させるなら、それはそれで良いから♪亘が背負おう問題では無い。亘をそういう者にした者達の責任だ。だから、神代家本家は亘を支援し、護るんだよ」

 

姉ちゃんが抱きしめて、僕の耳元で、理解しやすいように、ゆっくりと言い聞かせてくれた。

 

-----

 

オーフィスの力を借りて、僕達は家路に着いた。無限な力を持つオーフィスに、僕が発現させた転移魔法陣を発動してもらったのだ。空路よりも素早く帰宅できた。家に着くなり、姉ちゃんは、新居者3名の部屋割りをした。

 

僕は、帰ると直ぐにリアスの部屋へと向かった。

 

「ただいま、リアス」

 

「おかえりなさい、亘」

 

僕を抱きしめてくれたリアス。そんなリアスの様子が変に…

 

「えっ?誰?」

 

リアスが指を差した方を見ると、メフィストがいた。あれ?なんで、リアスと似ているんだ?

 

「なんで…私がもう一人いるの?ねぇ、亘…」

 

「え?なんで?メフィストとリアスって双子?」

 

リアスとメフィストは驚いているが、僕も驚いているんだけど…埒が明かないので、サーゼクスさんを呼び出した。呼び出されたサーゼクスさんも絶句してしまった。

 

「なんで、リーアが二人?え?あっ…もしかして…メフィスト叔母さん?」

 

ビクっとしたメフィスト。サーゼクスさんの顔をマジマジと見ている。

 

「うっ…まさか…サーズ?」

 

サーゼクスさんが頷く。

 

「亘…あんた、なんて家に住んでいるんだよ~」

 

え~、僕に言われても…

 

「お兄様、彼女はどなたですか?」

 

リアスが、サーゼクスさんに尋ねた。

 

「母上の妹のメフィスト叔母さんだよ。冥界の暮らしはつまらないって、家出したっきり、行方不明になったんだよ」

 

「そうなの…ってことは、亘。私に親近感を持っていたのって…」

 

はて?あぁ、そうだよな。リアスと初めて逢った時、何も警戒しなかったなぁ。

 

「そうなのね…叔母様、亘は渡しませんよ!」

 

「はぁ?大人の魅力で落としてヤル♪小娘には負けません♪」

 

「メフィスト叔母さん…大人げ無いですよ~」

 

「あっ…サーゼクスさんのリアス好きって、もしかして、メフィストが好きだったとか?」

 

僕の指摘に、真っ赤な顔になったサーゼクスさん。

 

「サーズ…私の抱き枕に良くなってくれたわよね~」

 

って、メフィストの暴露話で、更に赤くなっていく。そこに亜麻色の髪の毛をしたリアスが転移してきた。え?やはりリアスは双子?

 

「メフィスト…あんたって子は…」

 

メフィストはその人物の顔を見ると、顔から血の気を失っていった。

 

「姉さん…おっ、お久しぶりです…」

 

え?お姉さん?って、事はリアスのお母さん?

 

「お久しぶりじゃないでしょ?生きているなら、生きているって、知らせなさいよ!心配したんだからね!」

 

メフィストを抱きしめたリアスのお母さん。あたふたしているメフィスト。なんか、いづらい…僕は逃げるように転移した。

 

 

------

 

ギャスパーは固まっていた。鍛錬具合を見に行ったのだが、ヴァンパイアとして、挨拶をしたいと、ブラドが一緒に付いてきたのだが…

 

「なんで…ブラド様が…」

 

ブラドの顔を見るなり、ギャスパーが固まった。

 

「うん?お前はヴラディ家のハーフか?」

 

「は…はい…」

 

「うん?ブラド、知り合いか?」

 

「まぁ、分家筋の者だな」

 

「そうだよな…ブラドって、ヴァンパイアの王だったよな?」

 

「あぁ、昔はねぇ。今は単なる亘のダチだし…ほら、僕って死んだ事になっているから。亘のおかげで♪」

 

「亘先輩…なんて人を、お連れしたんですか~」

 

「ギャスパー、連れてきたんじゃない。付いてきたんだよ、コイツは」

 

「え…」

 

「亘、コイツの教育は僕にまかせておけ」

 

「わかった。ブラドにまかせた」

 

 

-----

 

居間に戻ると、姉ちゃんとリヨンと翼紗が、お茶をしていた。なんか、ここも雰囲気がおかしい。

 

「亘、逃げるなよ!」

 

姉ちゃんの様子が変だ。あっ、そう言えば、考察がどうのこうのと。

 

「考察の結果を披露していたんだよ♪」

 

そういうことか…って、なんで、このメンバーなんだ?

 

「お姉様の考察は、理解できました。確かに、不思議だったんです。なんで、私が特別なのかって」

 

とは、翼紗。

 

「言われて見れば、お姉様と翼紗さんって、似ていますよね」

 

って、リヨン。

 

「そうでしょう。そうでしょう♪」

 

姉ちゃんは上機嫌だし。何をどう披露したんだよ~え?翼紗が後ろから抱きついて来た。え~っと…なんだ?

 

「亘、なんで耳が赤いのかな?」

 

耳?赤い?なんでだ?耳が熱いんですけど…これって、何?

 

「まぁ、いびりすぎて、暴走されても、アレだし。程々にね。翼紗さん♪」

 

何?分からない。尋問すれば良いかな?僕は咄嗟に『催淫』を発動した。その場に崩れるようにして倒れる三人。誰に聞けば良いかな?

 

「姉ちゃん、どういうことかな?」

 

「亘…ごめんなさい…許して…」

 

この術の怖さを知っている姉ちゃんは、早々と降参気味だ。

 

「どういうことか、教えくれたら、解放してあげる。口を割らないんだったら、絶頂地獄、5秒間隔で10分だよ」

 

「ダメ…壊れちゃうよ~やめて~」

 

姉ちゃんに手をかざして、全裸にした。

 

「もう、グショグショだけど…どういうことかな?」

 

「きっ、気持ち…いいんです…亘のをください…」

 

「じゃ、何を隠しているんだ?」

 

姉ちゃんの腹筋が痙攣してきた。

 

「どうしたの?話せるよね?」

 

「あっ…いい…あぁ…ダメ…やめて~」

 

決壊したダムのような姉ちゃんの股間。口をパクパクさせている。焦らすか。じゃ、翼紗に聞くかな?

 

「あぁぁ…たすけて…」

 

翼紗の後ろから抱きつき、左腕を彼女の左の脇の下に通し、彼女の右腕を僕の首の後ろに絡める。そして、左手で翼紗の胸を弄ぶ。

 

「ねぇ、三人で何を話していたの?」

 

翼紗の右の耳に、吐息が当たる距離で、聞いてみた。

 

「ダメ…もう…いくっ…うっ…」

 

達してしまって、ぐったりする翼紗。しょうが無い。絶頂地獄に行ってきてください。では、リヨンにきいてみよう。

 

「亘…術じゃなくて…亘がして…お願い…」

 

潤んだ瞳で僕を見るリヨン。

 

「じゃ、何を話していたんだい?教えて、リヨン」

 

「え…ぇっと…亘が翼紗さんを大事にしているのは、お姉さんと顔が似ていて…私と髪の色が似ているからではって…あっ…」

 

あ、達したようだ。え?なんだ、そんなことをこそこそと?力無く倒れている翼紗の姿に引き寄せられて、翼紗と交わる。姉ちゃんとは違う感触…これはこれで有りかな?翼紗の上に載り、翼紗の肌の感触、胸の感触、そして、唇の感触を確かめていく。完全に意識が飛んでいるのか、僕が何をしても、ぴくりとも動かない翼紗。でも、暖かいし、鼓動も感じる。死んではいない。

 

「亘!」

 

え?姉ちゃんが這いつくばって、僕の近くまで来て、僕を押し倒した。

 

「お前…なぁ…」

 

僕と交わり、姉ちゃんの内部の性感帯を刺激したらしく、その場で果てた。

 

 

-----

 

三人をそれぞれの部屋に運び、部屋にあるシャワーで、身体を洗い流してあげる。そして、バスタオルで水気を拭い、ベッドへと運んだ。

 

そして、翼紗を抱き枕にして、交わりながら、睡眠へ…

 

 

 

---綾香---

 

気づくと、自分のベッドに寝ていた。淫乱化した痕跡は、どこにも残っていない。亘が洗ってくれたようだ。あの冷めた性格をどうにかしてあげたい。三人の中の一人だけ連れて、後は放置とかでも良いと思うんだけど。まだ、そこまで感情は解放されていないのか?

 

身体中の筋肉が筋肉痛だ。記憶にあるだけでも、腹筋は有り得ないくらい、痙攣していたよな。あれって、筋肉が限界ってことだよな。などと考えたり。で、誰と寝たんだ?それとも一人か?いや、リアスさんという選択肢も…うん?メフィストさんって選択肢もあるのか…

 

呼び鈴が鳴ったので、思考の海から上がり、現実に戻った。ベッドから出ると全裸だった。これでは接客は出来ない。ハンガーに吊してあった作務衣を着込み、玄関へと行く。

 

玄関にいたのは…あの時の聖戦士の指揮官らしき女性。

 

「グリゼルダ・クァルタと申します。先日は名乗らずに申し訳ありませんでした」

 

「で?何用かな?」

 

亘を探そうと思っていたんで、用件を素早く終わらしたかった。

 

「この度の神代家へのご無礼を謝罪して、改めて私を供物として、神代亘様に捧げてまいれと、本部から命令がくだりました」

 

「うん?命令だから来たのか?それなら、不要だ。帰ってくれ!」

 

彼女に対して、強制転移術を発動しようとすると、

 

「待って下さい。今度、教会との問題が起きた場合、私が窓口になり、亘様をお護りいたします。ですから、置いてください。お願いします」

 

冷たい土間の上で、西洋人には辛い姿勢の土下座をしてきたグリゼルダ。深々と頭を下げ、額は土間に接している。

 

「わかった…部屋割は、後で決める。で、あなたは戦えるのか?それとも文官か?」

 

「戦えます。聖戦士です。亘様クラスには達していませんけど」

 

「あと、亘に様はやめろ。亘が嫌がるからな」

 

「あっ、はい。では亘さんにします」

 

「うん、それで良い」

 

で、亘はどこの部屋にいるんだ?

 

 

 

---メフィスト---

 

まさか、亘がサーズの妹の彼氏になっていたとは…盲点だったわ。言われて見れば、サーズの妹と私って、年齢はどこかに置いておけば、見た目は双子って言っても良いレベルだし。いや、一番驚いたのは、サーズが魔王になっていて、サーゼクス・ルシファーを名乗っていたことかな。あの甘えん坊がなぁ…

 

姉さんには、たっぷりと絞られた。でも、冥界に戻って来なさいって言われなかった。この家なら安心って。亘はどんだけ信頼を得ているんだ?

 

しかし、広い家だな。自分の部屋が遠い…転移しようと思ったのだが、結界に阻まれた。聞けば、亘の部屋は夜這い除けの結界が張られているようだ。どんだけ、モテているんだ、あの無感情男は。

 

亘は、命の恩人である。悪魔だからって理由だけで、聖戦士に殺され掛かった処を、助けてくれた。初めは、私の身体目当てかと思っていたのだが、彼はまったく興味を持たなかった。それが妙に悔しくて…そして、アイツとツルむようになったというか。

 

姪っ子のリアスから聞き出した、亘にとってのリアスの好きな処…香り、味、背中…って…アイツは変態なのか?それとも本質がわかっているのか?胸で判断する男が多いけど、亘は興味が無いって…小さすぎず、大きすぎず、普通が良いって…こだわりがあることが分かったのは良かったけど。それって、リヨンの胸が良いってことかな?悔しいな…

 

部屋に戻ると、そのリヨンがいた。

 

「どうした?リヨン…」

 

「うん?一人でいると落ち着かないって言うか…亘…感情を封印しているんだって…」

 

感情を封印?それで、アイツは無表情なのか?

 

「お姉さんに、色々聞いたの。亘は色々な物を捨てて生きているって…だから、捨てた物を拾わせて行きたいって…お姉さんがそういうのよ」

 

捨てた…なんで?アイツ、性欲も独占欲も捨てたのか…だから、巨乳に反応しないのか?

 

「リアスさんに、メフィストの面影を見たのかもって…」

 

あ…それは有るだろうな。あんなに似ていれば…今日、遭遇した私にとっての事件をリヨンに話した。

 

「え?リアスさんって、メフィストの姪っ子?それじゃ、オーラも似ているよね?」

 

そうだな。似ていると思う。その時、ふと思い出した。押し倒されて、陵辱されかかった時、亘は相手の首を刎ねた。あれって、嫉妬?嫉妬だといいなぁ…

 

 

 

---亘---

 

股間が気持ち良くて、目覚めると、翼紗が騎乗位をしていた。

 

「亘、おはよう~♪。スクワット運動しながら、交われるっていいよな~♪」

 

って…どこでも筋トレか?筋肉質の翼紗は、姉ちゃんとは違う刺激を与えてくれていた。姉ちゃんのように乳房の上下動の振り幅も狭いし。手を伸ばして、翼紗の乳首を触ってみた。翼紗の口からは喘ぎ声は漏れて来ない。

 

「どうしたんだ?乳首が好きなのか?」

 

翼紗が僕の方に倒れて来て、僕の目の前に乳首を置いた。

 

「好きにして良いぜ、亘だけ…特別だかな」

 

見ているだけで、手を伸ばさない僕。

 

「み、見ているだけなのか…なんか、恥ずかしいんだけど…」

 

翼紗の股間の湿り気が増しているようだ。視姦好きなのか?翼紗の背中に腕を回して、彼女の乳首を口元に近づけ、舌で舐めてみた。

 

「あっ…ど、どうしたんだ…よ…あぁ…うぅ~ん…いい…」

 

翼紗の太股が震えだした。乳首が感じ易いのか?

 

「あぁ、もっと…もっと、色々…して…いいよ…」

 

翼紗の顔は紅潮していた。そうか…乳首は鍛えられないんだ…他の部位は、僕にアレコレされても、耐えられるように鍛えていたのかもしれない。でも乳首は…そっと、甘噛みする。

 

「あぅ~ん…ダメだ…どうしてかな…太股の震えが…はぁはぁはぁ…」

 

呼吸が荒くなっていく。締め付けていた僕の肉体の一部が、解放された。彼女の膣に力が入らなくなっているようだ。いや、全身の筋力が緩んでいるようだ。

 

「こんなこと…初めてだよ…まさか、乳首が…こんなにも感じるとは…」

 

翼紗は僕の上へと、崩れるようにして倒れて来た。僕は僕の腕で、彼女を優しく支え、僕の胸板の上にそっと置き、彼女の柔らかくなった肉体を味わうようにして抱きしめて、もう一眠りする。

 

 

 

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