---亘---
第二陣として、モンスターハンター軍団が、ハイエルフの里に迫ってきた。姉ちゃんからエナジードレインしたおかげで、エネルギーは満タンな状態だ。
「おい、お前達も、エロフ売買に関わっているのか?」
第二陣のヤツラに、一応訊いてみた。
「はぁ?何を言っている。獲物を売っていいに決まっているだろ?」
と、返事が返ってきた。
「わかった。じゃ、地獄へ行け!『四肢損壊』『男根喪失』『催淫』」
広範囲で術を発動した。最後の術は女性向けの絶頂地獄への招待兼、僕のエナジードレインだ。これにより、放出したエネルギーを完全補填できた。
「亘、やることがエグくない?」
姉ちゃんが言って来たけど、スルーする。第三陣の索敵を開始したからだ。まだ、指令官らしき者が出て来ないし。
「あっ…第三陣は聖戦士だ…召還した者たちよ、還れ!」
転生悪魔であるヴァーリ達を帰還させた。自力で来たオーフィスは残留しているけど。
「あぁ、転生悪魔じゃ、灰にされるもんな…って、私も亘も転生悪魔だろうに?」
「大丈夫だよ、姉ちゃん。神代家の血は、聖戦士ごときでは灰にならない」
しばらくすると、フルアーマー姿の聖戦士達が見えてきた。
「これはどう言った状況だ?」
悶絶しているモンスターハンターの集団を見て、声をあげている。
「おい、代表者と話がしたい」
聖戦士の集団に声を掛けた。
「貴様は何者だ?」
「僕は聖戦士くずれのモンスターハンター、チーム『ラグナロク』所属の神内亘だ!」
僕の名乗りで、聖戦士達は身構えた。
「貴様が、人間なのに魔物に味方をする、裏切り者か!」
聖戦士達のリーダー格らしい者が、声を荒上げた。でも、コイツも指揮官では無いようだ。
「裏切る?何にだ?僕は悪い側を消す。それだけだ。人間でも悪ければ消す対象だよ」
「はぁ?聖戦士の学校で何を学んだんだ?貴様、どうせ禄な聖戦士では無いのだろうな」
まぁ、半端者だからね…
「亘、聖戦士って偉いの?」
姉ちゃんが質問をしてきた。
「偉くないよ。単なる聖属性の戦士に過ぎないし」
「お前…聖戦士を侮辱したな!だから、魔物に洗脳されたんだろう。おい、アイツらも粛正して良い。いくぞ!」
「わかった。神代家の者に攻撃をすると言うのであれば、私、神代綾香も参戦します」
「はったりだ。神代家がこんな場所にいる訳が無い。いても、あんな東方の小国の魔法使いなぞに、我々が負ける訳が無い」
あぁ、知らないよ~
「ねぇ、亘…欧州では、そういう評価なの?」
姉ちゃんからは、怒りのオーラが湧き出ている。
「そうだよ。そんな程度だよ、ここ欧州では、神代家なんか…」
『百鬼夜行』
聖戦士に向けて術を発動した姉ちゃん。魑魅魍魎が100匹の鬼達に従えられて、聖戦士に襲い掛かった。聖属性の攻撃を受けても、ダメージを受けない魔物達。魔属性じゃないからだけど…それを知らない聖戦士達はあたふたしていた。
「なんで?倒せないんだ?」
闇属性だから、そこは光属性で攻撃しないとダメなんだけど…
『我、神の代理の者なり。聖なる力よ、裁きを与え給え!』
聖剣を頭上へと掲げる僕。聖戦士と言っても、聖属性の装備をしているだけで、中の人達が聖属性では無い。なので、心に闇を抱える者に対して、裁きを与えることにした。
装備に宿る聖なる力は、装備をしている者へリバースしていく。守護する力が攻撃する力へと変貌していくのだった。戦場には叫び声、悲鳴、絶叫が響き渡っていく。
「もう止めてください!」
聞き覚えのある声が聞こえた。声の主を見ると…シスター・グリゼルダだった。その隣には、聖戦士の教官であるストラーダ猊下がいた。
「止める?彼らが僕達神代家の者を粛正すると言った。その意味はわかりますよね?猊下!」
ストラーダ猊下は僕を睨む。
「君は神内家では無いのか?」
「今はねえ…でも、産まれたのは神代家ですよ、猊下」
そこで、猊下の表情が崩れた。
「なっ、何?」
「彼女は僕の実の姉で、神代綾香です」
隣にいる姉ちゃんを紹介した。そして僕と姉ちゃんは、身体に刻まれている神代家の紋章を猊下とグリゼルダに見せた。
「あっ…あ…待ってくれ…知らなかったんだ…」
猊下は動揺をしているようだ。
「東方の小国の魔法使い風情って言われたわ」
姉ちゃんは猊下を睨みつけた。
「それは…謝罪する…だから、やめてくれ!」
姉ちゃんは、何かをやらかしているのかな?姉ちゃん固有の力の場合、僕には何が起きているのかは、分からない。僕の分かることは、術に関してだけだし。
「謝罪?それだけ?約束…いや、契約しなさい。もうエルフ、ハイエルフは狩りの対象にしないと。どうなの?」
「約束…いや、契約する…だから…」
「分かった」
僕は契約書を発現させて、猊下に手渡した。
「神代家の契約書だ。一方的な破棄は、子々孫々まで祟る。覚悟しろよな」
サインをした契約書を受け取ってから、説明をした。契約書は姉ちゃんの術で、締結すると自然発火して灰となり、風に舞った。
『我、神の代理の者なり。風の精霊、空気の精霊、立ち会い者となり、契約を見守り給え!』
「そうか…神代家の力を受け継いでいるのか…追放されたのに…」
猊下は畏怖なる者を見る目で、僕を見ていた。
「亘は、追放されていないわよ。家出だもん♪」
「家出?」
グリゼルダが驚いている。いや、僕も驚いているけど。家出?あれ?
「神代家本家の者で、亘を追放しようとする者はいない。亘が自ら家を出ただけ。だから、追放では無い…」
うん?姉ちゃん…しいて言うならば、姉ちゃんが、僕を追い出したんでは…僕の心を読んだのか、姉ちゃんは苦笑いを浮かべていた。
「おい、契約をしたんだ。アイツらを助けてくれ!」
猊下は、姉ちゃんに救済を求めた。
「はぁ?あなたとは契約したけど、アイツらとはしていないわよ!それに、あの程度でくたばる戦士じゃ、この先使い物にならないと思いますけど。東方の小国の魔法使い風情の力を思い知れば良い!」
姉ちゃんの言うことは、もっともだ。そんな僕にグリゼルダが、頭を下げてきた。
「お願いします。私を捧げます。だから…彼らを解放してください」
捧げられてもなぁ…そんな僕の思いに反して、グリゼルダは衣服を脱ぎ、全裸で僕の前に立った。
「私の身体を捧げます。好きしてください。だから…」
う~ん…興味無いんだけど…
「姉ちゃん…」
グリゼルダの心は分かるので、姉ちゃんに助けを求めた。
「分かったわ」
術を解除した姉ちゃん。すると、聖戦士達は僕達の方へと進軍してきた。話が違うだろ?僕は迷わず、『四肢損壊』を発動して、進軍してきた輩を戦闘不能にしてやった。
「ひ…酷い…」
聖戦士達の惨状を目にしたグリゼルダとストラーダ猊下。
「酷いのは、ソッチでしょ?契約に反して、進軍ってどういうこと?僕は、姉ちゃんを護る為に術を掛けただけだ。それでも非難するなら、すれば良い。そもそも、僕のような禄でもない聖戦士くずれの術に嵌まるって、どうなの?」
「聖戦士崩れ?それも、アイツらが言ったのか?すまない…」
猊下が僕に頭を下げた。
「最上級クラスの君に対して、失礼な事を言ってすまない…」
「別にいいですよ。本当のことですから。あぁ、枢機卿のクリスタルディさんに伝えてください。もう、仕事は受けませんとね。では、良き日々をお送りください」
クリスタルディさんとは、僕の仕事の窓口をされている枢機卿だ。伝言を伝えたので、二人と聖戦士達を、バチカンへと強制転移させた。モンスターハンター達は、どこへ転移させようかな?わからないので、コイツらもバチカンへと強制送還した。
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静かになったので、僕と姉ちゃんで、ハイエルフの里に人間が入り込まないように、トラップやら、結界やらを設置していった。
作業が終わり、里に戻ると、ハイエルフ達から大歓迎を受けた。歓迎の宴が終わり、宿舎代わりのテントに戻ると、ブラド、メフィスト、リヨンが待っていた。
「どうしたの?」
「亘達の家に、私達も住みたい♪」
え?なんで?
「亘のお姉様の許可は頂いたわ」
って、リヨン。姉ちゃんを睨む。
「うん?問題でもあるのかしら?あの家の世帯主は私なのよ。忘れたの、亘?」
あっ…忘れていた。でも…
「亘の困った顔が見たくてね♪彼女達が一緒だと、亘の感情が豊かになりそうだし」
え…いや…ダメだって…
『亘、徐々に感情を取り戻して良いからね。僕を護る為に10年も亘はつらい思いをした。今後は、僕が亘が暴走しないように護るから。だから、さぁ…』
って、むじゃ君から念話が届いた。って…取り戻して良いの?
「もし、亘が暴走して、世界を破滅させるなら、それはそれで良いから♪亘が背負おう問題では無い。亘をそういう者にした者達の責任だ。だから、神代家本家は亘を支援し、護るんだよ」
姉ちゃんが抱きしめて、僕の耳元で、理解しやすいように、ゆっくりと言い聞かせてくれた。
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オーフィスの力を借りて、僕達は家路に着いた。無限な力を持つオーフィスに、僕が発現させた転移魔法陣を発動してもらったのだ。空路よりも素早く帰宅できた。家に着くなり、姉ちゃんは、新居者3名の部屋割りをした。
僕は、帰ると直ぐにリアスの部屋へと向かった。
「ただいま、リアス」
「おかえりなさい、亘」
僕を抱きしめてくれたリアス。そんなリアスの様子が変に…
「えっ?誰?」
リアスが指を差した方を見ると、メフィストがいた。あれ?なんで、リアスと似ているんだ?
「なんで…私がもう一人いるの?ねぇ、亘…」
「え?なんで?メフィストとリアスって双子?」
リアスとメフィストは驚いているが、僕も驚いているんだけど…埒が明かないので、サーゼクスさんを呼び出した。呼び出されたサーゼクスさんも絶句してしまった。
「なんで、リーアが二人?え?あっ…もしかして…メフィスト叔母さん?」
ビクっとしたメフィスト。サーゼクスさんの顔をマジマジと見ている。
「うっ…まさか…サーズ?」
サーゼクスさんが頷く。
「亘…あんた、なんて家に住んでいるんだよ~」
え~、僕に言われても…
「お兄様、彼女はどなたですか?」
リアスが、サーゼクスさんに尋ねた。
「母上の妹のメフィスト叔母さんだよ。冥界の暮らしはつまらないって、家出したっきり、行方不明になったんだよ」
「そうなの…ってことは、亘。私に親近感を持っていたのって…」
はて?あぁ、そうだよな。リアスと初めて逢った時、何も警戒しなかったなぁ。
「そうなのね…叔母様、亘は渡しませんよ!」
「はぁ?大人の魅力で落としてヤル♪小娘には負けません♪」
「メフィスト叔母さん…大人げ無いですよ~」
「あっ…サーゼクスさんのリアス好きって、もしかして、メフィストが好きだったとか?」
僕の指摘に、真っ赤な顔になったサーゼクスさん。
「サーズ…私の抱き枕に良くなってくれたわよね~」
って、メフィストの暴露話で、更に赤くなっていく。そこに亜麻色の髪の毛をしたリアスが転移してきた。え?やはりリアスは双子?
「メフィスト…あんたって子は…」
メフィストはその人物の顔を見ると、顔から血の気を失っていった。
「姉さん…おっ、お久しぶりです…」
え?お姉さん?って、事はリアスのお母さん?
「お久しぶりじゃないでしょ?生きているなら、生きているって、知らせなさいよ!心配したんだからね!」
メフィストを抱きしめたリアスのお母さん。あたふたしているメフィスト。なんか、いづらい…僕は逃げるように転移した。
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ギャスパーは固まっていた。鍛錬具合を見に行ったのだが、ヴァンパイアとして、挨拶をしたいと、ブラドが一緒に付いてきたのだが…
「なんで…ブラド様が…」
ブラドの顔を見るなり、ギャスパーが固まった。
「うん?お前はヴラディ家のハーフか?」
「は…はい…」
「うん?ブラド、知り合いか?」
「まぁ、分家筋の者だな」
「そうだよな…ブラドって、ヴァンパイアの王だったよな?」
「あぁ、昔はねぇ。今は単なる亘のダチだし…ほら、僕って死んだ事になっているから。亘のおかげで♪」
「亘先輩…なんて人を、お連れしたんですか~」
「ギャスパー、連れてきたんじゃない。付いてきたんだよ、コイツは」
「え…」
「亘、コイツの教育は僕にまかせておけ」
「わかった。ブラドにまかせた」
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居間に戻ると、姉ちゃんとリヨンと翼紗が、お茶をしていた。なんか、ここも雰囲気がおかしい。
「亘、逃げるなよ!」
姉ちゃんの様子が変だ。あっ、そう言えば、考察がどうのこうのと。
「考察の結果を披露していたんだよ♪」
そういうことか…って、なんで、このメンバーなんだ?
「お姉様の考察は、理解できました。確かに、不思議だったんです。なんで、私が特別なのかって」
とは、翼紗。
「言われて見れば、お姉様と翼紗さんって、似ていますよね」
って、リヨン。
「そうでしょう。そうでしょう♪」
姉ちゃんは上機嫌だし。何をどう披露したんだよ~え?翼紗が後ろから抱きついて来た。え~っと…なんだ?
「亘、なんで耳が赤いのかな?」
耳?赤い?なんでだ?耳が熱いんですけど…これって、何?
「まぁ、いびりすぎて、暴走されても、アレだし。程々にね。翼紗さん♪」
何?分からない。尋問すれば良いかな?僕は咄嗟に『催淫』を発動した。その場に崩れるようにして倒れる三人。誰に聞けば良いかな?
「姉ちゃん、どういうことかな?」
「亘…ごめんなさい…許して…」
この術の怖さを知っている姉ちゃんは、早々と降参気味だ。
「どういうことか、教えくれたら、解放してあげる。口を割らないんだったら、絶頂地獄、5秒間隔で10分だよ」
「ダメ…壊れちゃうよ~やめて~」
姉ちゃんに手をかざして、全裸にした。
「もう、グショグショだけど…どういうことかな?」
「きっ、気持ち…いいんです…亘のをください…」
「じゃ、何を隠しているんだ?」
姉ちゃんの腹筋が痙攣してきた。
「どうしたの?話せるよね?」
「あっ…いい…あぁ…ダメ…やめて~」
決壊したダムのような姉ちゃんの股間。口をパクパクさせている。焦らすか。じゃ、翼紗に聞くかな?
「あぁぁ…たすけて…」
翼紗の後ろから抱きつき、左腕を彼女の左の脇の下に通し、彼女の右腕を僕の首の後ろに絡める。そして、左手で翼紗の胸を弄ぶ。
「ねぇ、三人で何を話していたの?」
翼紗の右の耳に、吐息が当たる距離で、聞いてみた。
「ダメ…もう…いくっ…うっ…」
達してしまって、ぐったりする翼紗。しょうが無い。絶頂地獄に行ってきてください。では、リヨンにきいてみよう。
「亘…術じゃなくて…亘がして…お願い…」
潤んだ瞳で僕を見るリヨン。
「じゃ、何を話していたんだい?教えて、リヨン」
「え…ぇっと…亘が翼紗さんを大事にしているのは、お姉さんと顔が似ていて…私と髪の色が似ているからではって…あっ…」
あ、達したようだ。え?なんだ、そんなことをこそこそと?力無く倒れている翼紗の姿に引き寄せられて、翼紗と交わる。姉ちゃんとは違う感触…これはこれで有りかな?翼紗の上に載り、翼紗の肌の感触、胸の感触、そして、唇の感触を確かめていく。完全に意識が飛んでいるのか、僕が何をしても、ぴくりとも動かない翼紗。でも、暖かいし、鼓動も感じる。死んではいない。
「亘!」
え?姉ちゃんが這いつくばって、僕の近くまで来て、僕を押し倒した。
「お前…なぁ…」
僕と交わり、姉ちゃんの内部の性感帯を刺激したらしく、その場で果てた。
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三人をそれぞれの部屋に運び、部屋にあるシャワーで、身体を洗い流してあげる。そして、バスタオルで水気を拭い、ベッドへと運んだ。
そして、翼紗を抱き枕にして、交わりながら、睡眠へ…
---綾香---
気づくと、自分のベッドに寝ていた。淫乱化した痕跡は、どこにも残っていない。亘が洗ってくれたようだ。あの冷めた性格をどうにかしてあげたい。三人の中の一人だけ連れて、後は放置とかでも良いと思うんだけど。まだ、そこまで感情は解放されていないのか?
身体中の筋肉が筋肉痛だ。記憶にあるだけでも、腹筋は有り得ないくらい、痙攣していたよな。あれって、筋肉が限界ってことだよな。などと考えたり。で、誰と寝たんだ?それとも一人か?いや、リアスさんという選択肢も…うん?メフィストさんって選択肢もあるのか…
呼び鈴が鳴ったので、思考の海から上がり、現実に戻った。ベッドから出ると全裸だった。これでは接客は出来ない。ハンガーに吊してあった作務衣を着込み、玄関へと行く。
玄関にいたのは…あの時の聖戦士の指揮官らしき女性。
「グリゼルダ・クァルタと申します。先日は名乗らずに申し訳ありませんでした」
「で?何用かな?」
亘を探そうと思っていたんで、用件を素早く終わらしたかった。
「この度の神代家へのご無礼を謝罪して、改めて私を供物として、神代亘様に捧げてまいれと、本部から命令がくだりました」
「うん?命令だから来たのか?それなら、不要だ。帰ってくれ!」
彼女に対して、強制転移術を発動しようとすると、
「待って下さい。今度、教会との問題が起きた場合、私が窓口になり、亘様をお護りいたします。ですから、置いてください。お願いします」
冷たい土間の上で、西洋人には辛い姿勢の土下座をしてきたグリゼルダ。深々と頭を下げ、額は土間に接している。
「わかった…部屋割は、後で決める。で、あなたは戦えるのか?それとも文官か?」
「戦えます。聖戦士です。亘様クラスには達していませんけど」
「あと、亘に様はやめろ。亘が嫌がるからな」
「あっ、はい。では亘さんにします」
「うん、それで良い」
で、亘はどこの部屋にいるんだ?
---メフィスト---
まさか、亘がサーズの妹の彼氏になっていたとは…盲点だったわ。言われて見れば、サーズの妹と私って、年齢はどこかに置いておけば、見た目は双子って言っても良いレベルだし。いや、一番驚いたのは、サーズが魔王になっていて、サーゼクス・ルシファーを名乗っていたことかな。あの甘えん坊がなぁ…
姉さんには、たっぷりと絞られた。でも、冥界に戻って来なさいって言われなかった。この家なら安心って。亘はどんだけ信頼を得ているんだ?
しかし、広い家だな。自分の部屋が遠い…転移しようと思ったのだが、結界に阻まれた。聞けば、亘の部屋は夜這い除けの結界が張られているようだ。どんだけ、モテているんだ、あの無感情男は。
亘は、命の恩人である。悪魔だからって理由だけで、聖戦士に殺され掛かった処を、助けてくれた。初めは、私の身体目当てかと思っていたのだが、彼はまったく興味を持たなかった。それが妙に悔しくて…そして、アイツとツルむようになったというか。
姪っ子のリアスから聞き出した、亘にとってのリアスの好きな処…香り、味、背中…って…アイツは変態なのか?それとも本質がわかっているのか?胸で判断する男が多いけど、亘は興味が無いって…小さすぎず、大きすぎず、普通が良いって…こだわりがあることが分かったのは良かったけど。それって、リヨンの胸が良いってことかな?悔しいな…
部屋に戻ると、そのリヨンがいた。
「どうした?リヨン…」
「うん?一人でいると落ち着かないって言うか…亘…感情を封印しているんだって…」
感情を封印?それで、アイツは無表情なのか?
「お姉さんに、色々聞いたの。亘は色々な物を捨てて生きているって…だから、捨てた物を拾わせて行きたいって…お姉さんがそういうのよ」
捨てた…なんで?アイツ、性欲も独占欲も捨てたのか…だから、巨乳に反応しないのか?
「リアスさんに、メフィストの面影を見たのかもって…」
あ…それは有るだろうな。あんなに似ていれば…今日、遭遇した私にとっての事件をリヨンに話した。
「え?リアスさんって、メフィストの姪っ子?それじゃ、オーラも似ているよね?」
そうだな。似ていると思う。その時、ふと思い出した。押し倒されて、陵辱されかかった時、亘は相手の首を刎ねた。あれって、嫉妬?嫉妬だといいなぁ…
---亘---
股間が気持ち良くて、目覚めると、翼紗が騎乗位をしていた。
「亘、おはよう~♪。スクワット運動しながら、交われるっていいよな~♪」
って…どこでも筋トレか?筋肉質の翼紗は、姉ちゃんとは違う刺激を与えてくれていた。姉ちゃんのように乳房の上下動の振り幅も狭いし。手を伸ばして、翼紗の乳首を触ってみた。翼紗の口からは喘ぎ声は漏れて来ない。
「どうしたんだ?乳首が好きなのか?」
翼紗が僕の方に倒れて来て、僕の目の前に乳首を置いた。
「好きにして良いぜ、亘だけ…特別だかな」
見ているだけで、手を伸ばさない僕。
「み、見ているだけなのか…なんか、恥ずかしいんだけど…」
翼紗の股間の湿り気が増しているようだ。視姦好きなのか?翼紗の背中に腕を回して、彼女の乳首を口元に近づけ、舌で舐めてみた。
「あっ…ど、どうしたんだ…よ…あぁ…うぅ~ん…いい…」
翼紗の太股が震えだした。乳首が感じ易いのか?
「あぁ、もっと…もっと、色々…して…いいよ…」
翼紗の顔は紅潮していた。そうか…乳首は鍛えられないんだ…他の部位は、僕にアレコレされても、耐えられるように鍛えていたのかもしれない。でも乳首は…そっと、甘噛みする。
「あぅ~ん…ダメだ…どうしてかな…太股の震えが…はぁはぁはぁ…」
呼吸が荒くなっていく。締め付けていた僕の肉体の一部が、解放された。彼女の膣に力が入らなくなっているようだ。いや、全身の筋力が緩んでいるようだ。
「こんなこと…初めてだよ…まさか、乳首が…こんなにも感じるとは…」
翼紗は僕の上へと、崩れるようにして倒れて来た。僕は僕の腕で、彼女を優しく支え、僕の胸板の上にそっと置き、彼女の柔らかくなった肉体を味わうようにして抱きしめて、もう一眠りする。