---リアス----
真夜中…胸を揉まれている感触で、目が覚めた。亘が夜這いかな?モゾモゾしている布団の中を覗くと、亘では無い男が私と抱き合っていた…
「きゃぁぁぁぁぁ~!誰よ!アンタはぁぁぁぁ~!」
男は私の叫びに動じず、胸を揉み、乳首を舐めては吸っている。下腹部に手をやると、男の竿は私に差し込まれていた。
「やめてぇぇぇぇ~!やめなさいよぉぉぉぉ~!」
男は止める気配は無い。
「亘…助けてぇぇぇぇぇ~!あっ…」
と、叫ぶと同時に、あろうことか、夜這い男の手により達してしまった私…
---亘---
リアスの救援信号を拾った。直ぐにリアスの部屋に行くと、リアスはイッセーと抱き合いながら、果てていた。
「イッセー…お前…何をしているんだ?」
イッセーを問い質した。
「リアス先輩は、強い男が好きだと言った。だから、俺は強くなってリアス先輩の男になったんだよ」
果てているリアスを、後ろから責め始めたイッセーが語っている。
「リアスの承諾はあったのか?」
「こういうことに承諾はいらないだろ?強い者が総てを手に入れるんだよ、亘」
こいつは、誰かに何かを吹き込まれたのか?
「イッセー、見損なったよ。君という者を見誤ったかもしれない」
「そうなると、こうなったのは亘のせいだな。ふふふ」
勝ち誇ったように笑うイッセー。こうなったのは、僕の責任なのか…僕がリアスを愛せないから…僕が…あぁぁぁ~!僕の中で何かが壊れ始めていた。兎に角、リアスを助けないと…
「イッセー、お前を倒す!」
「返り討ちにしてやるよ。昨日までの俺と思うな!ドライグ、カウント開始だ!」
『すまん…宿主が俺の言うことを拡大解釈したようだ』
と、イッセーの腕に発現した赤い籠手から、念話が届いた。そういうことか。
「じゃ、僕も本気で行くよ。むじゃ君♪」
「「カオス・ブレイカー」」
僕は透明の鎧を身に纏った。
「おい、亘!今、俺と接合しているリアス先輩の性欲に、倍化しきったドライグの力を譲渡したらどうなると思う?」
そんなことをしたら…淫乱化が加速して、最悪リアスは廃人になるかもしれない…躊躇により隙が産まれた僕に、イッセーは渾身の一撃を叩き込んで来た。吹き飛ばされた僕は壁ごと隣の部屋に飛ばされた。
「亘…力の差が逆転したな」
壁がぶち抜いた音で、隣の部屋の朱乃が目を覚ました。
「亘…どうしたの?」
「朱乃、逃げろ…イッセーが闇墜ちした…」
リアスと交わりながら、朱乃に飛びかかったイッセー。
「ふふふ、二大お姉様は俺の物だ!亘、思い知ったか…」
勝ち誇っているイッセー。そんなイッセーの声と被るように、リアスからの念話が届いた。
『ごめん…亘以外の男と…ねぇ、私を…汚れた私を消して…』
リアスの魂の叫びに思えた。僕はリアスを護れなかった。せめて、リアスの願いを叶えてあげたい。
『むじゃ君…ごめん…ここまでだ』
『亘…今までありがとうな…転生できたら、次こそはリアスを愛してあげろよ!』
僕は僕にかけてあった封印を解き、溜まっていた感情を暴走させた。目の前が真っ暗になっていく…
そして、世界は終わりを迎えた…
---綾香---
目が覚めると、知らない場所にいた。知らない老人が、私の前にいる。
「ようやく、目が覚めたのか?あんな大騒ぎだったのに」
「大騒ぎ?何の?いや、ここはどこ?あなたは誰?」
「亘が封印を解いて、世界は消えたのだ。まぁ、世界の種は残っているので、また0からあの世界を作るつもりだけどな」
世界が消えた?亘が封印を?
「亘は?亘はどこに?」
老人は寂しそうな、哀しそうな表情になった。
「亘は…もういない…」
私の目の前に、老人が手の平を置いた。その上には消えかかった炎が1つ有る。
「これが亘の成れの果てだ。もう消える寸前なんだ」
直感なんだけど、これは亘の魂なのかな?
「亘の魂?」
「そうだ。身体は粉々になり回収出来なかったよ」
亘の魂を見つめる老人。
「後継者にしようと思ったのに…こんなことになるなんて…」
老人から何が起きたのかを聞いた。リアスの最後の願いを、自分の命と引き換えにして叶えた亘。その結果、世界も消滅したという。
「ねぇ、亘は助からないの?」
「お前…転生できなくても良いか?」
亘が助かるなら、私は転生しなくても良い。とにかく、弟を助けたい。
「出来なくてもいい。ねぇ、亘を助けて…」
目の前の老人は、神様くさい。問題は何の神様かだ。
「わかった。では、お前は亘が後継者になるまで、代わりを務めよ。亘が後継者になれたら、2柱1対の神として、宇宙を司るが良い」
うん?宇宙を司る神?それって…
「亘の身体はもう無い。再生はできないので、無邪鬼の身体を器にして、亘の魂を護らせよう。亘は別人として、地上に戻す。色々な経験をしないと、ダメだから。亘が神として振る舞えるようになってきたら、お前とコンタクトを取れるようにする」
え?ちょっと…それまで私は一人なのか?
「大丈夫だ。業務内容以外の記憶は封じる。亘とコンタクトが取れるようになれば、徐々に記憶が戻るようにしてやる」
え?意味がわからない…
「私は、引退をして、宇宙になる。追加の必要性が生じるまで、お前の腹の中にいる。たまに話相手にもなってやる」
え?腹の中…おい、子宮ってことか?
「ほぉ、直感が鋭いな。そうだ。あと、亘のイレギュラーな仲間達は、ここのコールドルームに保管してある。亘が封印を解けば、目覚める。では、良き神様ライフを♪」
老人は消えた。私の頭に膨大のデータが流れ込んで来た。業務内容ってやつか。あっ私の記憶が薄れてきたようだ。亘の顔が想い出せなくなってきている。
亘…私は待っているよ…また、逢える時を…