---シュウ---
翌日、事態は好転したようだった。誰かがグレモリー卿に揺さぶりをかけたようで、僕とリアスのことを認めるという。でも、僕は何故かグレモリー城を、出入り禁止にされていた。誰がどんな揺さぶりを掛けたんだ?
危機の去ったリアスと朱乃さんをグレモリー城へ送り届けてから、父さんの城の周りを散策しに行った。新しい発見も無く、ぶらぶらとして、時折り貧弱な脳細胞を活性化させて、新たな能力の発現に努めたが、そんなに簡単には発現はしなかった。必要に迫られないと発現しないのかな?
あれ?女性の叫び声が聞こえた気がした。周囲を索敵していく。女性の?いや女の子の泣き叫ぶ声だ…僕は、現場に向かった。
小さな女の子と女性が、黒いオーラに飲み込まれた悪魔のチームに、取り囲まれていた。
「この子には、手を出さにゃいって、約束したでしょ?にゃのに、にゃんで?」
小さな女の子を護るように立っている女性。
「はぁ?妹の方にも、能力が有るとわかった以上、そうもいかないな。ふふふ」
「嘘吐き!」
「悪魔は嘘を吐いても罪にならないんだよ」
そうなのか…リアスは大丈夫かな?
「許さにゃい、お前達…妹は私が護るにゃ!」
闘気を纏っていく女性。大切な者を護りたい心…僕にもわかる。
「はぁ?お前一人で俺達全員を倒せると思っているのか?後でお前も妹も愉しんでやるよ。ふふふ」
闘気だけで無く、女性から殺意が感じられた。妹さんの前で、殺意はダメだよ~。僕は咄嗟に、彼女に抱きついた。
「えっ?誰にゃん?」
驚く彼女。
「妹さんの前で、殺しは良く無いよ。僕が背負うから、妹さんと一緒にいてあげて」
彼女の頭を撫でて、心の闇を浄化させる。表情が穏やかになっていく彼女は頷き、妹を護る様に妹を抱きしめ、僕の後ろに位置した。
彼女が妹を護りたいという気持ちが、痛い程わかる。だから…僕は聖剣を手にして、悪魔達に斬撃を放っていく。聖なるオーラを受け、灰になっていく悪魔達。リーダー格の悪魔が灰なった瞬間、何かが落ちた。うん?あれは…駒みたいだったけど…
灰の中からそれを、一つの駒を取り上げた。普通の駒と何かが違う駒。ひょうっとして、父さんが探していた、違法な駒じゃないのか?駒を手にして、お城へと帰る僕。
「待ってにゃ~」
うん?誰かに呼び止められた。誰だっけ?声の主の方へ振り向く僕。あぁ、さっきの女性と妹さんかぁ。
「どうしたの?君達は自由だよ」
「助けてくれたお礼をして無いにゃん」
顔を赤らめている女性。恐い目に遭った妹さんは、オンブされ、身体の震えが止まらないようだった。僕は妹さんの頭を優しく撫で、恐怖から解放してあげた。
「お礼?要らないよ」
僕に笑顔を向けてきた妹さん。この笑顔がお礼でもいいんだけどね。
「そうもいかないにゃ!私は黒歌、妹は白音って言うのにゃ。あにゃたは?」
「僕?シュウって言うんだ。お礼はいらないよ。妹さんを護り切りたいっていう黒歌の思いを受け止めただけだし」
「シュウは何者?にゃんで、冥界にただの人間がいるにゃ?」
「なんで?連れて来られたから」
「どにゃたかの眷属?」
「僕は眷属になれないそうだよ。『王』だから♪」
何かを考え込む黒歌。
「ねぇ、お礼変わりに眷属にしてにゃ。一生懸命に役立つから。その代わり、妹を保護してにゃ~」
保護…う~んっと。僕の眷属にすれば良いのかな?白音に『兵士』の駒1つ、黒歌に『僧侶』の駒1つが入った。これで保護になるかな?
「えっ…1つ?あぁ、忌まわしい駒が2つ出来てきたにゃん♪」
黒歌から出て来て、地面に落ちた駒を拾った。
「古い駒だね。これは僕が処理しておくよ。じゃ~ね♪」
お城に帰る僕を追いかけてくる姉妹。
「なんで付いてくるの?自由なんだよ。僕についてくることは無い」
「え?にゃんで?眷属にゃんだよ」
「眷属ってそういう者?」
オーフィスもティアさんも自由気ままにしているけど。
「シュウの眷属って違うの?」
「うん、僕の眷属は、自由奔放だよ。普段、一緒にいないし」
「へ…そうにゃの?でも、私達は傍に置いて欲しいにゃ♪」
「白音ちゃんもそうなの?」
頷く白音。
「あの…シュウお兄様って、呼んでも良いですか…」
耳まで紅くして訊いてきた。
「うん♪いいよ。じゃ、一緒においで。あの城に滞在しているんだ」
父さんの城を指差した僕。
「えっ…あれって、魔王アジュカ様のお城では…」
「そうだよ。良く知っているな」
父さんの城って有名なのかな?観光地なのかな?
「いや、あそこに逃げ込もうと思っていたのにゃ…シュウって魔王様の関係者にゃのね♪」
あぁ、そうか、父さんの保護下なら安全だものね…そうだ!会話用魔法陣を開いて、父さんへ連絡をした。姉妹を助けた件、姉妹を眷属にした件、違法な駒らしき物を見つけた件を報告した。
「わかった。後で城へ向かう。その時に駒をもらうよ、シュウ」
-------
姉妹を僕の部屋へ連れて行った。
「畳…」
畳の上に横になり、まったりとする姉妹。
「和室は落ち着くにゃ~」
って、黒歌はにゃ~言葉のようだ。猫系なのかな?猫系だと、猫又、猫しょうか?
「黒歌は猫又?猫しょう?」
「私は猫しょうで、白音は猫又にゃ♪って、シュウは詳しいのかにゃ?」
「まぁ、わからないことを調べるのが趣味というか」
「他の眷属って、どんな種族にゃ?」
「二人共ドラゴンだよ」
「え…ドラゴン…」
「一人はオーフィスで、もう一人はティアさん♪」
「お…おっ、オーフィス?それにティアマットにゃ?シュウはどんだけ強いんにゃ?」
「分からない。能力の覚醒はまだみたいだから」
「えっ…まだって…あっ!」
黒歌は僕から何かを感じ取ったようだ。驚いたような表情をしている。
「えぇ~っと…まさか…伝承通りだとすると…えっ!」
急に顔から血の気が失せ始めた黒歌。
「どうしたんだ、黒歌?」
「…無邪鬼…」
「うん?無邪気?あぁ、よく無邪気だなって、言われるけど」
「眷属になって良かったにゃん…私が供物になるにゃん。だから、妹を護ってください」
黒歌が僕に抱きついて来た。
「好きな時に味わって良いにゃん。だから、白音を…お願い」
成り行きで、黒歌と交わった。白音は畳でまったりとしている内に、寝てしまった。なので、そのことに気づいていない。黒歌は、リアスとは違う肉感で、リアスは柔らかいけど、黒歌は固いって感じだ。
「ねぇ、猫しょうって強いの?」
僕の上で跳ねている黒歌に訊いた。
「う~ん、まぁ、そこそこかにゃ?攻撃よりも回復とかアシストとかが向いているかもにゃ」
「そうか…ねぇ、黒歌は食事を作れる?」
「にゃん♪」
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夜、父さんがやってきた。黒歌と二人で、父さんの部屋に向かった。白音を一人にするのは、不安らしいので、リアスに朱乃さんを借りて来て、子守りを頼んだ。
「この駒か…確かに違法駒だな。で、これが彼女から出た『僧侶』の駒2つか」
父さんの部屋には、仕事場と同じような装置類が有り、駒の解析を始めた。
「彼女の前の主はわかった。で、その主をシュウが灰にしたんだな?」
「うん。黒歌に殺しをさせる訳にいかないから。僕が浄化した」
「そうか…そうなると流通経路が聞き出さないなぁ」
あぁ、死人に口無しって言うんだっけ?うん?いや、死人に話させれば良い筈だ。
「父さん、魂を呼び出すよ。魂を尋問すれば良い」
「えっ?」
父さんの驚く顔。初めて見たような。
「それは、禁断の術にゃ…シュウ…やっぱり…」
僕は招魂の術を唱え、浄化した魂を呼び出した。すると、あの駒の持ち主だった悪魔の魂が呼び出された。父さんは驚きながらも、尋問をこなし、流通経路を突き止めた。
----アジュカ----
シュウには先に部屋に帰ってもらい、黒歌と少し話をすることにした。
「やっぱりって、何に気が付いたんだ?」
気になったことを訊いた。
「伝承通りにゃ…無邪鬼を封じた陰陽師は、禁断の術を使って封じ込めたそうにゃ。その術は危険な物が多いと聞くにゃん」
「危険?」
「術者ににゃんらかの異常をもたらすそうにゃ。でにゃ、使い手は皆にゃんらかの異常を持っているそうにゃんだ」
「伝承の陰陽師の場合は、どうだったんだい?」
「専用のフィールドを持っていたそうにゃ。そのフィールドで何年過ごそうが、リアルタイムは1,2秒しか進まないそうにゃん。彼は無限の時を得ていたんにゃそうにゃの」
「シュウは何を得て、何を失ったんだ?」
「陰陽師と同一人物にゃん。シュウは転生していにゃい。この世界には禁断の術を学ぶ術がにゃいから…」
同一人物…アイテム属性の人間とシュウが…シヴァ様のおっしゃっていた事は事実なんだろう。そうなると、シュウがマジキレするときが、この世界の消滅する瞬間になる。
「シュウの魂の色は、透明だったにゃん」
魂の色を見る能力を、猫しょうの黒歌は、持っているようだった。
「透明にゃ魂は無邪鬼の物だと思うにゃん」
「あぁ、そうだよ。陰陽師の魂は、ほとんどロストしたそうだ。ロストした分を無邪鬼の魂で補ったらしい…黒歌、頼む。シュウを護ってくれ。戦闘に関してはシュウに任せれば良い。でもアイツが色々な物を背負わないように、アドバイスをしてやってくれないか」
背負いすぎて壊れて暴走…最悪なパターンだ。これは避けたい。
「言われにゃくてもするにゃ。シュウは、私と妹の恩人だからにゃん♪」
---シュウ---
冥界から帰ってきた。僕は学校へ行く準備をし始めた。黒歌と白音も、地上に一緒に来たので、リアスに頼んで部屋を融通してもらった。黒歌も朱乃さんと共に家事全般をこなしていく。
「黒歌は学校へ行かないの?」
「私はこう見えても大人にゃ♪家のことは任せるにゃん♪」
「白音はどうする?」
「う~ん、しばらく、様子見ます。お兄様が楽しそうであれば、来年から行きたいです」
そうなのか…で、学校に行かない黒歌と白音が留守番をする事になった。それに伴い、オーフィスが家に入り浸り始めた。白音と息が合うようで、いつも一緒にいる。で、僕の肩はオーフィスの指定席になり、僕の腿は白音の指定席になった。
「う~ん、なんか悔しいなぁ…」
リアスが幼子に焼き餅を焼く。でも寝る時は、リアスと一緒なので、二人に当たり散らさない。それは助かる事態ではある。
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学校…リアスと一緒に通うといっても、いつも一緒にいるわけではなかった。学年という壁があり、授業を一緒に受けることは出来ない。お昼休みに一緒にお弁当を食べて、放課後に、一緒に図書室で勉強するくらいかな。
黒歌の参入で、朱乃さんの負担が、劇的に減ったようだ。家事を当番制にしたり、料理は黒歌・白音ペアとリアス・朱乃さんペアで当番制にしたり。なので、僕とオーフィスは買い物班である。
今日も買い物に出掛けた僕とオーフィス。いつも肩車をしているので、商店街では有名になっていたりする。
「オーフィスちゃん、バナナの美味しいのが入荷したよ~」
八百屋のおばちゃんに声を掛けられた。このおばちゃんにサービスでもらったバナナを食し、オーフィスはバナナに目覚めたようだった。
「ねぇ、シュウ…買って…」
頭をパシパシと叩くオーフィス。う~ん、これは家計費で出せない。僕のお小遣いからだな。オーフィスを降ろして、バナナを買う僕。降ろさないと、肩が痛いのだ。バナナの房を離さないオーフィスを肩車では、今の僕にはちょっと負荷が多いのだ。
八百屋、肉屋、乾物屋で、黒歌達の書いたメモ通りの物を買っていく。力持ちのオーフィスは荷物を大量に背負っていく。両手はバナナの房が指定席になっているから。
買い物の帰り道、玩具屋さんの前で、場違いな女の子がショーケースを覗いて、泣きべそをかいていた。
「どうしたの?」
気になって、その子に声を掛けた僕。
「足り無かったの…しばらく来ない間に値段が上がっていて…家は遠いし…どうしよう…」
「いくら足り無いの?」
「4,000円…」
僕はお財布から5,000円札を1枚出し、女の子に手渡した。
「ソレを使って♪じゃあねぇ~♪」
「え?でも…あっ、ありがとうございます。お礼は必ずします♪」
お礼なんかいらない。困っている女の子を、助けるのが好きなだけ♪
---シーグヴァイラ・アガレス----
お金を貸してくれた少年。お目当ての商品を買って、お店を出ると既にいなかった。あぁ~名前を聞いていない。どうしよ~…お礼が出来ない。
手がかりは妹さんらしい女の子と、買い物をしていたことだ。女の子は、バナナを大量に抱えていた。背中には大量の荷物を背負っていた。
それが手がかりであり、商店街で買い物をしていることから、近所に住んでいる可能性が大きいと思われる。
冥界での友人で、この辺りを管轄しているグレモリー家の娘のリアスを頼ってみた。
「うん?バナナを大量に抱えた女の子?一緒にいた少年にお礼?う~ん、たぶん知っているけど…」
リアスはほぼ即答で答えてきた。彼は有名人なのかな?
「どこに住んでいるの?」
「う~ん…たぶん…私のカレ…」
へ?耳を疑った私。今、何を言った?彼?え?リアスの彼?有り得ない…冥界では有名な高飛車女に、彼が出来るはずは無い。断言しても良い。
でも、目の前のリアスの顔は紅潮している。こんなリアスは、冥界では見た事無い。えっ?マジに彼氏なの?
「ちょっと、待ってね。今、呼び出したから」
程無くして、あの時の少年が、リアスの隣に転移してきた。
「どうしたの、リアス?」
「彼女の事を覚えている?」
私を見つめる、あの時の少年。耳が熱い…何でかな…
「あっ…玩具屋さんの?お金足りたかな?」
「あっ、あ、あ…ありがとうございました。ご援助を頂いたおかげで、無事に買えました♪」
「彼女、リアスの知り合いだったのか」
「うん♪冥界での友達でシーグヴァイラって言うの」
えっ…有り得ない。リアスの態度がかわいらしくなっている…冥界での高飛車な態度は、どこへ行ったのやら。完全に恋する乙女モードのようだ。
「そうか。リアスの友達なのか。僕、リアスのナイトでシュウと言います。よろしくお願いします」
リアスのナイト?眷属なのか?
「ヴァイラ、忠告しておくね。あなたの表情からして、シュウを気に入ったと思うけど、私、これを貰ったの♪」
私に指を見せるリアス…指には指輪があった。えっ?眷属とそういう関係?それも、その指は…婚約指輪…嬉しそうに見せびらかす態度のリアス。少し、いや物凄くジェラシーな心が湧き上がってきた。
「デビューもしていないのに、眷属とそういう関係って、どうなのよ?」
少し意地悪っぽく言ってみた。
「うん?シュウは眷属で無いわよ。寧ろ私が、彼の眷属になりたい位だわ♪」
私の言葉に動じないリアス。寧ろ、彼女の態度に動じる私。えっ?彼は眷属で無いの?
「だって、ナイトって…」
リアスの堂々とした態度の前で、プチパニックな私。
「彼の願いは、私を護り切ること。で、その対価で、私の彼氏になってもらったのよ♪」
えっ?何、その契約は?有り得ないでしょ?メラメラと焼き餅な気分が湧き出してきた。
「うん?リアスに焼き餅?何を嫌がらせするの?恩を仇で返すのか…」
彼の口から、言われたくない言葉が放たれてきた。えっ?心の内が読めるの?彼の能力に衝撃を受けた。隠し事出来無い…
「リアス、彼女を躾していいか?」
「うん♪シュウのしたいようにしていいよ♪」
ちょっと…リアス…急に、意識が遠のいて行く
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あぁ~気持ちが良い…何度も絶頂感を得ている。余韻に浸る間の無く、次の絶頂が押し寄せて来て、飲み込まれていく。全身が痙攣している。身体の中も痙攣しているようだ。どんな状況なのか?それすら考える余地すら無い。そんな気持ち良すぎる状況に恐怖を覚えてきた。
「助けて…」
私の乱れまくる姿を、ただ見ているだけの彼に声を掛けた。下腹部が熱い…暖かい液体が腿を伝え落ちる。
「ねぇ、助けて…」
私の言葉に反応して、彼が行動をおこした。彼の指がポッチに襲い掛かる。絶頂感がダブルで押し寄せてくる。喘ぎ声を出しながら果てた。呼吸が荒い、整えないと…しかし、整える間も無く、次の刺激が襲い掛かっている。イヤらしい言葉をたくさん吐く。一瞬、正気が戻り、
「もう、ダメ…」
と、彼に縋り付きに行く。何度も果てながら、やっと彼に抱きつくことが出来た。
「私を好きにしていいから…だから、助けて…」
「リアスには手を出すな!僕の望むことは、それだけだ」
彼の冷たい視線すら、快感に思える。乳首が立っていく。乳房が張っていく。私は乱れまくる。目の前の彼に襲い掛かり、溜まっている性欲の捌け口にしていく。そんな私の行為に、イヤな顔をせずに、彼は私のしたいようにされている。これって、したいようにして良い代わりに、リアスには手を出すなってことなのか?
ついに彼と交わった。私が上にいて、彼の上で腰を上下に動かしている。いつ、果てるともなく続く、彼との肉体関係。私への調教…もう、彼の虜…私がしたいようにしていた筈なのに、彼に調教されていた。
抑えきれない、彼への想い…彼に強請る。彼の気を引きたい…彼に奉仕をする。
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気が付くと、全身が筋肉痛だった。身体中が痛い。立ち上がろうとするが、腰が抜けていて、立ち上がれない。四つん這いになる私。無防備な股間…後ろから彼が襲い掛かってくるのでは…恐怖と期待が交差していく。
でも…
目の前では、彼とリアスが交わっていた。と言っても、彼は寝ているようだ。そんな彼にリアスがひたすら奉仕をしている。まるで、先程までの私と同じだ。
色々やってリアスは、果てたようで、彼の胸に身体を預けるようにして、彼の身体に自分の身を添えた。そして、私の方へ顔だけを向け、
「ヴァイラ、どうだった?私の彼氏は♪」
私の淫乱化した様子を、リアスは見ていたそうだ。で、私に負けないように、彼に奉仕をしていたそうだ。
「彼、タフなんだよ~。ねぇ、彼を気持ち良くするのを、手伝ってくれないかな?彼の下僕のヴァイラさん♪」
意地悪っぽく言うリアス。意趣返し?えっ?下僕?私が?
「そうだよ。ヴァイラはシュウの性の奴隷だもん♪」
え!いつの間に…調教されていた時の記憶が甦ってきた。耳が熱い…舌に甦る彼の肉棒の感触…あぁ、ヨダレが溢れ出て行く…もっと欲しい…彼の元に行き、リアスに刺さっていた物を抜いて、口に頬張った私。
乱れまくる私を、暖かい目で見守るリアス。
---シュウ---
朝、目覚めると、リアスとリアスの友達が、体液塗れで倒れていた。何をしたんだ、この二人は?一人ずつ、お風呂場で洗ってあげた。リアスの香りも良いけど、この子も好きかも…
「シュウ…洗ってくれたんだね…ありがとう…」
だるそうな声のリアス。
「なんで、二人とも体液塗れだったの?」
「おっ、覚えてないの?」
リアスの友達が驚きの声を上げた。
「はぁ~ヴァイラ…いつものことよ。シュウはエロいことをいっぱ~いするのに、翌朝には、あまり覚えていないんだよ…はぁ~」
溜息を吐くリアス。
「ごめん。貧弱な脳細胞なもので…記憶力に難が…」
たぶん、交わったんだろうな。そっち系の記憶力は、特に弱い僕。
「ねぇ、リアス。これって、ヤリ損でヤラレ損?」
「違うよ。ヴァイラ。寝る時になると思い出すんだよ。変なヤツでしょ?私の彼氏♪」
何でかな?記憶が曖昧な時ってあるよな。言われて見れば…