---シュウ----
学校に通うようになって、アルバイトは週末だけ行くようになった。平日は、勉強で忙しいというか、学力が低いというか…補習が多いのだ。
また、帰りが遅くなってしまった。語学と理数系はそこそこなのだが、歴史と地理がダメだった。要するに暗記物は、僕の貧弱な脳細胞には、過酷なのだろう。
いつものように、オーフィスを肩車状態なのだが、最近変わったのは腿に白音が座っていることと、ヴァイラが保護者の様に付いて来ることかな。オーフィスはバナナを食し、白音はお菓子を食し、ヴァイラは、過去のレーティングゲームの試合内容の資料を読み漁っていた。
「シュウ、ここは修正したか?」
アジュカ父さんから、デバッグ表が手渡された。
「ここはまだです」
毎日していた時よりも、週末だけって効率が悪い気がする。前週までの内容が想い出せない時があるのだ。僕の記憶領域に問題があるのかな?などと悩んでいたのだが、この場には適さないオーラを感じ取った。オーフィスもだ。
「ヴァイラ、白音。父さんをガードしろ。オーフィス、僕とドアの前だ」
父さんにとって危険なオーラに思えた僕は、指示を出した。皆、指示通りに動いてくれた。
「どうした、シュウ?」
怪訝な顔の父さんに訊かれた。
「微量ですが、聖属性の者が近づいて来ています」
聖属性のオーラは徐々に濃度が濃くなっていく。確実に、ここに向かってきているようだ。しかし、濃度が濃くなって来て、懐かしさを感じ始めた僕。
「シュウ、隙が出来ているわよ」
っと、ヴァイラから指摘された。
「うん…たぶん、一人は母さんだ。それ以外に2名いるけど」
「お母さん?教会関係の養い親?」
ヴァイラが確認してきた。
「そう。僕に名前をつけてくれた母さんだよ」
------
天界からの指示で、教会から派遣されたきた、マリア・ヨハネ、シスター・グリゼルダ、シスター・アーシア。初めて会う二人は、母さんの弟子だそうだ。
「シュウ、大きくなったわね」
母さんに抱きつかれた。懐かしいオーラに包まれていく僕。
「母さん、元気だった?」
「ええ、忙しいのが難点かな♪」
現役の聖女が3名では、いくら敵意が無いとしても、父さんに危険な気がしたので、応接間で会っている。ヴァイラも万が一を考えて、別室で待機してもらっている。僕のお供には、オーフィスと白音が付いてきた。
「で、御用件はどのような事ですか、シスター・マリア」
アジュカ父さんへの来客なので、言葉遣いを変えて、応対する。
「シュウ、あなたが行った禁術についてよ…」
禁術?クレーリア母さんの件か…
「あれは、人間の使って良い術では無いのは、理解している?」
「罰を受けるのであれば、僕だけが受けます」
他の者を巻き込みたくない。だから、罰は僕だけが受けたい。
「そういうと思ったわ。はぁ~。シュウ、教会において、あなたは私の息子になっているのよ。それなのに、行使をしたことをどう思うの?」
あ…母さんの立場が危ういのか…
「母さんに責任が及ぶのであれば、僕は母さんと縁を切る」
「シュウ…そうじゃないの」
そうじゃない?
「う~ん…どう言えば良いかな…あなたには罰は与えられない。理由は…言いたく無い…でも、言わないとダメだよね?」
えっ?何かイヤな理由があるのか…聞きたくないなぁ。
「あなたは、教会よりも上の立場の者です。実際はね。なので、教会があなたに、とやかく言う権限は無いの。でもね、教会内では、私の息子なので…まぁ、複雑な大人の事情があるのよ」
大人の事情…よく解らないんだけど…母さんは困った顔をしている。どうすれば、良いんだ?ふと、脳裏に術式が浮かんだ。それを迷わずに発動させた。
『大天使の抱擁』
母さんの表情が険しいものから、笑顔へと変貌していった。
「凄い…なんていう治癒術なんだ。精神すら癒やせるのか…」
シスター・グリゼルダが呟いた。これって、精神の治癒術なのか…
「シュウ…それよ♪たぶん、あなたは意味も分からずに、術を発動しているでしょうけど、それは人間が使える術では無いの」
どういうこと?
「あなたは…人間では無いの…もっと上の存在なのよ」
「そうなんだ…」
母さんの言葉を疑わずに受け入れる僕。
「素直なのは良いことだけど…シュウと一緒に生活しなかったことを後悔しているわ。もっと、教会寄りにして置けば良かったかなって」
「どういう意味?ねぇ、母さん」
意味が分からない、母さんの言葉の…
「教会の者ならば、それが何を意味するかが分かったはず。そうでしょ?グリゼルダ、アーシア」
頷く二人。
「アーシア、シュウに…私の息子に教えてあげて」
「はい…それは神です…天は人の上に人を作らない。そこには父なる神がいらっしゃいますから」
父なる神?神様と違うのかな?
「父なる神って何?」
「えっ…そこから?あぁ、どう説明すれば良いの?ねぇ、グリゼルダ」
「え?えぇっと~信仰の対象であり、崇拝すべき者であり、時には畏怖なる者です」
「信仰って?」
「神を信じることです」
「信仰の対象者を信じる事?それって、人間でも当てはまるでしょ?どうなの?ねぇ、グリゼルダさん!」
「シュウ…黄色信号」
オーフィスが僕の危険レベルを教えてくれた。白音が僕に治癒術を施し始めた。
「シュウ、冷静になって…落ち着いてね。私達はあなたを追い込みに来たのでは無いのよ」
って、言われても…分からないことは分からない…ストレスは溜まっていく。心にムラムラとするものが湧いてくる。
「シュウ…危険…家に帰ろうよ!」
オーフィスが叫んだ。そうだね。なんか、脳裏に浮かんでいるんだけど…オーフィスと白音を家に強制転移させて、部屋にはジャマが入らないように結界を張り、脳裏に浮かんだ術を発動した。
『催淫』
目の前の三名の女は、驚いたような表情を浮かべた。聖女様達はどんな表情になり、どんな歌声を披露してくれるのか。
「あぁぁぁ~」
この手の抵抗力が無い聖女様達は、5秒持たずに、絶頂を繰り返していく。母さんもだ…部屋には母さん達の香りが充満していく。溜まっていた物が一気に出ているのだろう。オーラの色が淫乱色になっている。
「シュウ…術を…解いて…ダメ…やめて…」
見た事のない表情の母さんが、僕に這って近づいて来る。そんな母さんを抱き締めた。胸に顔を埋めたり、唇を重ねたり、胸を揉み込んだりしてみる。
「ダメよ…シュウ…やめて…はぁ…はぁ…あぁぁぁぁ~」
言葉では拒否している母さんであったが、母さんも僕を抱き締めて、股間を僕の身体に擦り寄せている。母さんの舌が、僕の舌を探しているし。
「あぁ~神よ…お許しください…」
まだ、訳の分からない者に祈りを捧げている母さん達。何を許して貰うんだ?僕が悪いのか?判らないことだらけで、更に何かが湧き出してくる。悶悶としてくる。果てている母さんを抱き起こし、身体を重ねる。その時、再び何かが脳裏に浮かんだ。僕はソレを発動する。
『脱衣緊縛』
全裸にされ、縛られた状態になる三名の聖女様達。彼女達の首にぶら下がっている十字架を奪い取り、それぞれの割れ目に差し込んで、それに刺激を加えていく。
「いや~!ダメ…だって…あぁ…いい…」
偉大なる聖女様たる母さんは、性欲の海に堕ちた…僕の差し出したモノを口に咥え、口内で舌を使い、更に大きくしてくれている。アーシアは僕のうなじに股間をあてがい、柔らかな部分でマッサージをしてくれ、グリゼルダは、僕の口元に、自分の濡れきった股間を差し出してきた。グリゼルダからの供物を味わう。舌、唇、歯を使って…
「もっと…汚れた私に罰を…」
アーシアがグリゼルダを押しのけ、胸を差し出して来た。薄ピンク色の小さめの乳首が美味しそうだ。ソレを舐めたり、吸ったりする。固く大きくなっていく乳首。グリゼルダは、床に身体を押し付け、刺激を愉しんでいる。
「はぁ…ねぇ…シュウ…お願い…ください…」
母さんが僕を求めて来た。母さんの括れたウエストに手を掛けて、母さんの中に僕が入っていく。
「あっ…いっ…もっと、激しく…」
パンパンパンっと肉が激しくぶつかるような音が部屋に響く。ぶつかる度に喘ぎ声を発する、性欲に飲み込まれたメスと化した母さん。
ドン!
大量の精液の固まりが母さんの身体の奥へと放出された。
「あぁ…いい…」
次はグリゼルダと交わり、そしてアーシアとも。初めての交配により、三名の性女様達の股間に血が垂れていた。それらを啜る。ほぉ、処女の血って精力が付くのかぁ…まだまだ出来そうだよ。ふふふ
僕に名前だけ付けて、親権を放棄した母さんに、お礼をする。前の穴と後ろの穴に、腕をツッコミ、内部をいじり回す。
「ごめんなさい…シュウ…ダメ…痛い…」
暫く続けていると、
「もっと、虐めて…もっと罰をください…」
痛めつけられるのが、好きになったようだ。ふふふ…そうで無いとなぁ。母さんにエム字開脚をして貰い、前の穴をグリゼルダに責めさせ、後ろの穴をアーシアに責めさせ、そして、上の穴で僕を愉しませて貰う。母さんの精神は闇に飲み込まれボロボロになっていく。もっと苦しめよ。聖女様♪
なんで、あの時にかまってくれなかったんだ~!僕はもっと母さんにかまってもらいたかった。なのに、僕を礼拝堂に連れて行き、1日中祈りを捧げさせた。母さんが隣にいてくれれば、寂しくは無かったけど…僕だけを置き去りにして、出掛けていくなんて…夜になると母さんでは無い人が迎えに来て、僕は次の養い親の元へ…ふざけるなよ!僕の心を弄びやがってぇぇぇぇ~!
首を後ろに反らそうとしたので、後頭部に腕を回して、抱き込むようにして、逃げ道を塞ぐ。全身が痙攣していく母さん。聖女様、もっと僕の心を満たしてください。もっと、ボロボロになってください。あの時の僕と同じ様に…
そして…母さんは膝から落ちていく。床で顔面を強打するも、そのままの体勢で動かなくなった。なんだよ、終わりか…では、次はグリゼルダだ。ふふふ。
---アザゼル---
シュウと聖女達のいる部屋の映像を見ている俺とミカエル。事態は最悪な方向へと向かっている。シュウはシュウで無くなっているようだ。たぶん、無邪鬼が聖女達の溜まっている性欲を叶えているのだろう。
「ミカエル、こうなる事を予測していなかったのか?」
「…してませんでした」
「これで、もう一押しすれば、アイツは壊れるぞ。何も母親経験者に、あんな事を言わせる必要があったのか?」
「う~、後の祭りですね。彼の理解度を誤解していました」
「誤解?そもそも、陰陽師にそういうことを求めるなよ。聖女の息子って言っても、教会の教育なんざ受けていないに等しいんだぞ。どうすんだ?頼みの綱のオーフィスが排除されちゃったしな」
AVのシスター物のような展開になっている。アイツの性欲が果てれば、終わるだろうけど。アイツの場合、疲れイコール性欲だから、万が一の為に、白音へ治癒術を指示をしておいたのだ。
「精神が安定していなんだから、ストレスはダメだって、言ってあっただろ?」
「えぇ、ですから、シスター・マリアを…」
「それが、ストレスの原因だろうが!」
下手に男性が近づけば、『四肢損壊』だったかな、あれを喰らうだろうし。どうするよ、これ?
「そうだ、ガブリエルを供物として差し出せ。人間3名は、あのままだと廃人コースだぞ」
少し脅しをミカエルに掛けておく。
「ガブリエルですか…」
提供を渋るミカエル。
「いいか、あいつが、最後の一歩を踏み出せば、この世界は消えるんだぞ!何も闇墜ちさせる事無いだろうに。追い込んだら、こうなるのは見えていただろうが」
理解出来ないことの積み重ねによるストレス。シュウの精神の疲れはピークを迎え、アイツの防御能力は闇墜ちさせることで、そのストレスを発散させていた。疲れを性欲に置き換えて…それに追い打ちをかけて、無邪鬼が禁欲で縛られていた聖女達の性欲を、解放したのだろう。プレイスタイルはエスプレイ系である。これは無邪鬼の関与があると思われる。もしシュウがメインプレイヤーになれば、拷問色は更に強くなっていくはずだ。
「基本、エロ好きでないから、アイツの場合、性欲の吐け方は拷問に近くなるようだぞ」
「拷問…」
三人の聖女達は体液塗れになっている。そんな彼女達の姿を見て固まっているミカエル。コイツはダメだ…
徐々にシュウのプレイが拷問に傾き始めた。マリアは、たぶんダメだろう。シュウの怒りが暴走しているようだった。精神も肉体もボロボロになっていく。そして膝から落ちて、絶えたようだった。残りの2名も時間の問題かな。
ミカエルは、目の前で展開される映像に釘付けである。ある意味、コイツも堕ちた気がする。背中に背負っている翼が点滅し始めているし。
どうすんだ?天界はどうしたいんだ?八方塞がりになりつつある時、天から声が聞こえた。
『何をしているのですか?なぜ、彼にあんなマネをさせているのですか?あなた方は子守りすらできないのですか?!』
声を聞いただけで、畏怖を感じる。これが、アイツの片割れか…
『一時預かります。落ち着いたら、そちらの世界へ預けます。次はしくじらないでくださいね』
この世界から、シュウの姿は消えていた。
---シュウ---
黒髪の女性が、僕を優しく抱きしめてくれている。僕の身体中に優しくキスをしてくれている。ここはどこだろう?僕と彼女にスポットライトが当たっているだけで、周囲は闇で被われていた。
僕の身体は動かない。死んだのかな…また、リアスを護れなかったのか…母さんは大丈夫かな…色々な思いが交差していく。これが走馬燈を見るってことなのかな?
「亘…会いたかった…シュウという者になっても、エロ心が不器用なのね…困った弟だよ。う~ん、どうしよう…まだ、ここに置くには熟していないし…もっと、楽に生きなさいよ、亘…」
亘って誰だ?僕になったって?うっすらと残っている記憶…呼び起こして行く。姉がいたような気がする…
「姉ちゃん…?」
「記憶が曖昧ってことは、まだダメなのね…99%のエロと1%の正義くらいが、亘には丁度良いのかな?もっと調教プレイを愉しみなさいよ」
「姉ちゃん…僕もここに…」
「ダメ!不完全のままだと、あなたは使い物にならない。だから、もう少し、地上で暮らしなさい。不甲斐ない弟だけど、頼むわね。無邪鬼。あぁ、そうそう。もっと亘が愉しめるプレイをしなさいよ。いいわね。これは願いだから、叶えなさいよ!」
------
夢だったのだろうか?意識がはっきりして来たら、リアスの部屋でリアスと交わっていた。いつ、交わったんだ?記憶が混濁している。
「シュウ…大丈夫?喉は渇いていない?」
僕を心配してくれているリアス。僕はどうしたんだ?思い出そうとすると頭が痛い。
「あぁ~。頭が痛い…」
「そう…無理に思い出さなくて良いのよ。いい?シュウ…」
僕は何かをやらかしたようだ。その為、記憶に封印をされたのかもしれない。
「何をやらかしたの?」
「シュウは悪く無いのよ。だから、責めないで良いのよ」
リアスが僕を優しいオーラで包み込んでくれる。心が穏やかになっていく。僕はリアスの胸の谷間に顔を埋めた。
「珍しいわね。シュウが求めるなんて…」
リアスの指が僕の頭を優しく撫でてくれた。心が柔らんでいく。そして、眠気が押し寄せてきて、僕の意識は睡眠の海に沈んでいった。