---リアス---
不毛なゲーム後、エネルギー切れで意識を、持って行かれたシュウ。ひたすら眠りこけている。他に方法は無いのかな?治癒の専門家の黒歌、アーシアに訊いたけど、無いらしい。精神的な疲れは癒やしでどうにかなるらしいが、エネルギー切れの方は、手立ては無いそうだ。
お姉様に似た翼紗に、シュウの看病を頼んだ。エネルギー切れのシュウは、私よりも翼紗に甘えるのが好きなようだったから。私に甘えてくれる日は来るのかな?
で、全焼してしまった家の件。フェニックス家が非を認めた。冥界の全世帯放映で醜態をさらし、私に迷惑を掛けた償いらしく、再建費用は全額持ってくれるそうだ。どんな家にするかな?シュウからは練習できる場所を要望されている。受け身の練習用に、畳敷きの柔道場のような場所と、剣の練習用に剣道場のような場所が欲しいそうだ。お兄様にそれらの要望を伝えた。
更にフェニックス家より、シュウへの償いの品も届いた。使い物になるかが問題ではあるが、ライザーとその妹であるレイヴェルを、シュウの眷属として贈呈だそうだ。二人ともTV放映で醜態を晒しまくり、家から放出されたようだ。子だくさんの悪魔の名門家は怖いなぁ~。
「ライザー、あんたはシュウの眷属になりつつ、私を狙うつもり?」
今までの行いにより、私はコイツに疑いの目を向けた。
「いや…もうしない…妹に…申し訳ないことをしたし…」
シュウに、私を諦めれば、妹さんを助けると、何度か打診されたのを蹴ったらしい。それを根に持っている彼の妹。
「この兄は、サイテーです。妹がどうなろうと、リアス様に固執していたんですから」
相当恥ずかしい姿が放映されていたよ、アンタは。
「え、もうお嫁さんに行けないかも知れないので、シュウ様に責任を…」
「はぁ?ライザーが悪いんでしょ?アンタの兄に責任を取ってもらいなさい!私のカレに責任を押し付けないでね」
「え…そんな…」
可愛らしく泣くライザーの妹。これって、泣き落としか?そんなのはここでは通用しない。心底から泣けば、白音とオーフィスが寄り添うんだけど、彼らは涼しい顔でスルーしている。
「そんな嘘泣きで、お兄様に寄らないでください」
白音がキレてきた。そこに、彼がやってきた。
「白音…心を逆立てるな。お前らしくないぞ」
椅子に座り、白音を腿に載せる彼。私も載りたいんですけど…オーフィスは指定席によじ登る。私も肩車して欲しい…
「ごめん、リアス。僕の体力じゃ無理」
って、心を読まれた私。恥ずかしいよ~耳が熱いよ~
「リアス、おいで♪」
彼の元に行く。私の頭に腕を回し、彼の方へと引き寄せてくれた。
「え…リアス…だよな…」
私の彼に対する態度に驚いたライザー。そんなライザーをスルーして、私は彼に対して、甘えまくる。
「うそだろ…あの高飛車女が…」
って、失礼だろ?その言い方は!
「リアス…」
あっ…そうだった。心が読まれるんだ。昔の私にさよならをしないと♪
「ライザーもそう思うでしょ?冥界でのリアスとは別人なの。今のリアスはね」
って、ヴァイラ。おい、お前をそうだろう…って、昔の私なら、ほざいたと思う。
---レイヴェル---
冥界からシュウ様の家まで、バカ兄と共に通う日々。リアス様と婚約できなかった、バカ兄は、フェニックス家において、お荷物のようだった。そして、TV放映により恥ずかしい姿を流された私もお荷物の仲間入りに…全裸にされ、縛られて、喘ぎ放題喘いで、彼に敏感な部分をいじり回され、最後は私の方から、彼の股間に顔を埋めた…どう考えても、彼以外に嫁のもらい手はいないと思う。
でも、彼を狙う層は厚い…大公家のお嬢様のシーグヴァイラ・アガレス様。シュウ様のチームの作戦参謀らしい。絶大な信頼を寄せているようで、彼女は進んで眷属になったとか。
彼が護りたい女性のリアス・グレモリー様。冥界でのイメージと、まるで違う変貌を遂げていた。ベタ惚れしていた兄曰く、こんなのはリアスでは無いっと言わせたほどだ。昔は高飛車、今は恋する乙女って感じだ。
あと、黒歌、白音姉妹。猫だけに、かわいい仕草は上手い。負けたくないけど、上手い…
強敵に思えるのは、彼の母親の弟子だと言う、聖女アーシア。戦ったら、灰にされそうなんですけど…
バカ兄と、眷属になる手立てを考えるが、浮かばない。こいつとセットって言うのが、良く無いのかもしれない。
---アザゼル---
天界は二人も差し出したそうだ。堕天使サイドとしても、一人は差し出したいところだ。朱乃の母親の朱璃の件で、世話になっているし。どうしたものか。
シュウが中学三年になる頃、やっと人材の充てが付いた。そして、二人を引き合わせた。
「おい、アザゼル。単なる人間の眷属になれってことか?」
とんがっているアイツは、俺に噛みついてきた。まぁ、普通はそうなるよな。
「どうかな、シュウ」
アイツをスルーして、彼に訊いた。アイツを見つめる彼。そして、アイツに近づき、抱き寄せ、頬を合わせた。無抵抗なアイツ…
「君の想いと闇を受け取ったよ。想いは君が抱き続けて、闇は僕が背負うから」
アイツの目に涙が浮かぶ。何が起きたんだ?
「なんで、君は俺のことを、そんなに…」
「君のオーラ…何か懐かしいんだ」
まさか、コイツらは前世で因縁有りなのか?
「君の願いを叶えよう」
『願望達成』
彼が術を発動すると、二人の姿は消えた。
---ヴァーリ---
僕を産んでくれた優しい母の姿を見られた。母は再婚をして、幸せそうだ。俺のことは、記憶を抹消されているようだ。
「いいのか?逢わないで?」
彼は哀しそうな目で俺を見ている。
「あぁ、記憶に無い俺が声を掛けて、混乱はさせられない」
「そう…僕だったら声を掛けたかもしれない」
「君の母親は?」
「産んでくれた母親を知らない。記憶にも無い。誰も知らないし。なので、どこの誰なのかもわからない。だから、僕の術で逢うことも出来ない」
地面に視線を落としている彼。晴れ晴れとした俺の表情が、羨ましいのかもしれない。そんな彼は、俺の心に影を落としていた闇も背負ってくれた。
「僕はそんなことでしか貢献できない。それに、今度こそリアスを護れれば、それでいい。後は何も望まない」
どこで産まれたのか、誰が産んだのかさえ、知らない彼。今世での1つの願いだけを抱いて生きている彼。俺は彼と前世でどんな因縁があったのだろうか?彼から、懐かしいオーラを感じるんだが。
「亘…今世でも、俺は君のナイトになりたい」
えっ?って表情の彼。あれ?俺は何で、彼の事を亘って呼んだんだ?
「亘って誰?姉ちゃんも、僕のことを…ねぇ、ヴァーリ、教えて!」
何で、俺の名前を…彼は俺の胸に顔を埋めて、号泣していた。
---リアス---
もうすぐ、中学を卒業だ。シュウには新しい眷属が増えていた。私も眷属を集めないとなぁ。新学期からは、白音とレイヴェルは中学2年として、編入することが決まった。アーシアとヴァーリは中学3年として編入して、シュウのクラスメイトになるようだ。
新学期から通う高等部の校舎を見て回る、私、朱乃、シュウ。
「昼休みはお弁当を一緒に食べよう。放課後は、帰宅部にしよう」
シュウに提案をする私。
「あの校舎は?」
シュウの指を差した先には、旧校舎と言われる古い建物があった。
「旧校舎よ。もう使われていないそうよ」
彼は、旧校舎に入っていった。私達も後を追いかける。
「ここ、使えないかな?拠点の1つとして」
彼から提案をされた。学校内に拠点?
「ここなら、練習場を色々作れそうだし」
教室として使われていた部屋を、見回して言った。
「ここでお弁当とかもいいよね?」
確かに高等部の生徒が、中等部に入り浸るのはダメかもしれない。
「わかった、お兄様に使用許可をもらってみる♪」
旧校舎から出ると、二人組の少女達に出逢った。
「あら、リアスじゃない」
黒髪眼鏡の少女が私に声を掛けてきた。
「ソーナ…どうしたの?」
「リアスとヴァイラが通う学校を見学していたの。私達も、ここに通おうかなってね」
ソーナの視線は彼に向けられていた。
「その彼はリアスの眷属?紹介してくれるかしら?」
「彼は眷属では無い。私の婚約者のシュウよ♪」
彼に抱きつき、自慢げに話す私。
「婚約者?アジュカ様の息子ではないの?」
あぁ、ライザー達の仕掛けたゲームで、シュウが勝ったら、私はそういうことになっていたっけ。
「そうだよ。シュウはアジュカ様の息子だよ♪」
驚くソーナと連れの女性。
「眷属を集めずに、男に走るとは…リアス、情け無いわ!」
空気の質が一気に重くなっていく。何が起きたんだ?
「リアスを侮辱する者は、僕が許さない!」
シュウが起こした現象なのか?術なんか発動していなかったけど…
「ふ~ん、お手並み拝見ね。椿姫、相手をしてあげなさい」
ソーナの連れの女性は眷属なのか。シュウは、『脱衣緊縛』『催淫』を発動させた。女性相手だと、速効でコレだよな。どうかと思う時はあるが、効果的なので、文句は言わない。
「え!なんで!」
パニックになっていくソーナと眷属の女性。まぁ、いきなり全裸にされて、亀甲縛りにされて絶頂地獄へ、いらっしゃいでは、大抵の女性はパニックになるよな。
「いや~あぁぁぁ…うぅ~いぃ…」
「シュウ、何分コース?」
「リアスの知り合いだから、15分」
いつもより長い…15分も見てないとダメなの?
「やっていいの?」
彼のヤルは交わることではなく、拷問のことだ。
「ダメだって…」
「最近、調教っていう選択肢も有る♪」
グレイフィアの影響大だな。彼女はシュウに対してはドエムな奴隷なのだが、シュウ以外に対してはドエスの女王様だ。
う~ん、ソーナの奴隷姿な…想像が付かないけど。って、考えて居たら、シュウはソーナの敏感な部分をマジ見している。そして、観察して、詳細を調べ倒している。
「ダメ…見ないで…お嫁に行けない…」
レイヴェルと同じレベルになっているソーナ。でも、なんかいいな。もう私にはしてくれない行為だ。
「ねえ、この突起は何て言うの?」
シュウは言葉責めに移行している。ソーナは顔も耳も真っ赤になっている。
「それは…あん…舐めないでください…えっ…その穴は違います~…ダメだって…あぅ…いい…もっと…お願い…吸っていいですよ~」
堅物ソーナを確実にエム調教している、自慢出来ない彼。誰が、彼をこんなのにしたんだ~?脳裏には、義理の姉のグレイフィアの顔が浮かぶ。そして、ソーナは淫乱堕ちしたようだ。『催淫』の術が解けているのに、喘ぎ、求め続けている。ますます、女性攻略の腕を上げていくシュウ。
「う~ん、呼ばれて来てみたら、シュウ君相手なのか…」
ソーナの姉である魔王セラフォルー様が、転移してきて、私の隣にいた。目の前では、ソーナが言葉責めで、確実にエム奴隷化しているように見える。
「どうされたんですか?」
「ソーたんから救援信号が来たんで、来てみたら…これって、ジャマしたら、アレだよね?」
以前、グレイフィアを調教中にジャマをして、シュウに躾を受けた経験があるそうだ。その際に、膜を破られたそうだが、彼が再生してくれたことに恩義を感じている節がある。そこは、強引にした彼を恨まなきゃ…あぁ、ライバルが増え続けていく…
「彼、最後まで面倒見てくれないからなぁ…」
セラフォルー様の言葉通り、飽きたらしいシュウは、縛りを解き、着衣させて、私達の方へと戻って来た。ソーナは余韻に浸りながらセルフをしている。こんなソーナの姿は見たく無かった。
「う~ん、つまらない。拷問有りとかじゃないと張り合いは無い。うん?あっ、セラフォルーお姉さん。ヤッていい?」
「シュウ君、途中で帰るんでしょ?ダメだよ。最後までヤルならいいけど」
って、拷問をヤラれたいらしい魔王様。でも、
「今日は疲れたから、またね。リアス、帰ろうよ。予定外に術を使って、疲れたよ~」
っと、私に甘えてきた。やっと甘えてくれるんだね~嬉しい私。ライバルが増える続けていく不安が、どこかに飛んでいく。
「じゃ、彼を休ませたいので、セラフォルー様、帰りま~す♪」
---ソーナ---
リアスの彼…恥ずかしい部分を隅々まで見られてしまった。隅々まで舐められた。隅々まで吸われた…思い出しただけで、耳が熱い。そして、私の身体は彼の事が忘れられないでいる。もっと虐めて欲しい。もっと弄んで欲しい。こんな気分は初めてだ。リアスが羨ましい。
助けに来てくれたお姉様から聞いた。彼を怒らせると碌な事は無いと。以前、彼のジャマをして、調教されたらしい。その際、抵抗すら出来ずに、ほぼ無抵抗でアレコレとされたそうだ。なので、彼が怖くて、私を助けられなかったとか。一応、お姉様は女性悪魔として、最強の部類なのに…抵抗すら出来ないって…どんだけの能力持ちなんだろう、彼は。
そんな彼に興味を持ち、忘れることが出来なくなってしまった私は、彼について調べた。リアスの眷属では無いということなので、私の眷属にしたいと思ったから。で、彼は新学期から中等部3年になるらしい。家は、リアスの家に同居していて、リアスの両親も公認している仲だそうだ。どうすれば、横取り出来るのかな?
考えた挙げ句に、行動に出た私。中等部の校門で待ち伏せ…彼は、数名の女性を引き連れている。どんな関係なんだ?リアスの彼氏なんだよね?浮気なのか?って、その中の一人の女性を見て固まった。大公アガレス様の娘、シーグヴァイラがいたのだ。え?どうして…なんか彼女達に対して、出遅れた感を感じてしまった私。
「あれ?ソーナ?ソーナだよね?」
しまった。シーグヴァイラに見付かった。
「どうしたんだ?ヴァイラ…あっ、この前の眼鏡女子」
そんな覚え方なの?名前を覚えて欲しいのに…
「うん?シュウ、知っているの?」
「うん…リアスを侮辱した眼鏡女子だよ」
「あれって、ソーナなの?あんまり、リアスをバカにしないでね。後が大変なんだから♪」
って、シーグヴァイラは彼の腕を抱いて、幸せそうに、この場を去って行く。彼の取り巻きの女性達と共に…