---亘---
単なるクラス替えと思っていたのだが、最上級聖戦士になっていた。待遇も大幅に改善され、寮生活では無くなり、アパートの個室が与えられた。
しかし、新しい生活に慣れ切る前に、最初の案件を依頼されたのだった。
「ヴァンパイア王、プラドの討伐だ。今までに数名の聖戦士が返り討ちに遭っている。亘、お前の能力を試してみたい」
って、教会本部のエライ人に言われた。最上級聖戦士は、もう習うことが無いので、ストラーダ先生が上司では無いらしい。各地の教会本部からの討伐依頼をこなすのが任務になるそうだ。お試しで最強ヴァンパイアって…買いかぶり過ぎでは?
寄せられた情報を元に、獲物がいる場所を探す日々。せっかく与えられた個室に住む時間は無いようだ。
寄せられた情報は広範囲に及ぶ。こんなに広範囲に移動するものなのかな?何らかの悪意を感じ取り、最初に案件を発した村に向かうことにした。旅費とか必要経費は教会本部持ちなので、路銀の心配はしないで良いようだ。
どこの組織でも腐敗は起きていると思う。聖戦士においてもだ。案件を受けて、遊行費なども必要経費で落とし、案件をせずに、賞金首稼ぎになっている聖戦士も少なくないようだ。そんな話を各地の教会で耳にする。聖戦士の獲物っていうは、何時死んでもおかしく無いターゲットが多いかららしい。命を賭けるにはボランティアに近い、この仕事は割に合わないようだ。陰陽師とは違い、最初からその目的で育てられるのでは無い者が多いのも一因かもしれない。
件の村に入った。空気は澱んでいる。何かいそうな雰囲気である。村の中心部で、浄化の術を発動してみた。苦しみ出す村人達。生きている人間では無いみたいだ。村長も司祭すらも…リビングデッドかな?村に地縛している魂を天へと昇華させていく。う~ん、少し澱み感が薄れたかな?
「おいおい、聖戦士が囮を使って罠とは、油断したよ」
村はずれの方で声がした。索敵をすると数名の者がいるようだった。気配を消して、近づいて行く。
「真面にやって、稼げないからな。聖女が随行してくれたから、遊びきってから囮にしたんだ。元は取れているよ♪」
聖女?聖なるオーラを微塵も感じ無い女性と、犬歯が長い男性が抱きつくようにして、串刺しにされていた。女性の方はダメみたいだ。
「じゃ、心臓に杭を打たせて貰おうかな?」
数名の者達のリーダー格と思える男性が杭とハンマーを手に、串刺し男性に近寄っていった。僕は聖剣を手にして、そのリーダー格の首を迷わず刎ねた。
「何?貴様!仲間を殺すってどういうことだ?!」
リーダー格を殺された者達の一人が僕に声を掛けた。仲間?ふざけるな!
「聖戦士の誇りの無い者の仲間になった覚えは無い。お前達は人間を器に入ったケダモノだろ?」
僕に殺意を持った者達全員の首を刎ねた。そして、串刺しされた者達を串から解放する。女性の方は既に…下腹部は性的暴行を受けた痕跡もある。女性の遺体からネームタグを外した。教会へ持ち帰ろうと思う。そして、彼女の遺体を浄化して、祝福を与え、魂を昇華させていく。
「おい、お前、本当に聖戦士か?」
串刺しにされていた男性は自己回復をしていた。
「あぁ、この術?陰陽師だったから。聖戦士の術と掛け合わせたんだよ。浮かばれないと、こんな澱んだ地に地縛させるのは、彼女の本意では無いからね」
「ふ~ん…あぁ、俺はプラドだ。お前は?」
「神内亘です。あっ!ターゲットだけど…見逃すよ。あなたから悪意は感じ無いし」
「悪意?そんなのを感じられるのか?」
「陰陽師ってそんな感じです。人間に宿る光と影を読み取り、問題は人の心に有るか、人外に有るかを判断し、問題の有る方に術を発動するんです」
「お前…変わっているな」
死体の1つに術をかけ、プラドの肉体をコピーした。
「悪さしないようだから、見逃します。代わりに、これを持ち帰って、殺したことにしますから、見付からないようにしてくださいね」
「俺の身体をコピーできるのか…あぁ、本当に俺と同じオーラを纏い、DNAも同じのようだな」
「本物かどうか、教会本部でDNA検査をするんです。偽る聖戦士が多いらしいから」
倒してもいないのに、別の死体を持ち込む奴らが多いらしい。
「なぁ、亘…お前の仲間になりたいんだけど…」
「辞めた方がいいですよ。僕の血を吸うと毒されますから」
人間では無い僕の血は汚れているはずだ。人間の血を吸血するヴァンパイアに良いとは思えない。
「違うって…亘を下僕にするんじゃない。俺が亘の下僕になる。どうかな?信用無いんだったら、お前の意に反したことをしたら、灰にしていいぜ♪」
楽しそうな顔で提案をしてきたプラド。
「なんで、僕なの?」
「なんとなくだ。お前のやろうとしていることに興味が有るんだよ。どうだ?」
「おまかせします」
プラドは意外な行動に出た。僕指先を切り、プラドの作った契約書に血判を押させた。
「これで、俺は亘の下僕だ」
契約書は燃えて締結されていく。
「いいの?」
「あぁ、長い寿命だとさぁ。興味の有ることって無くなるんだよ。なぁ、ヴァンパイア助けと思って頼むよ」
かわったヴァンパイアだ。
「わかりました。じゃ、必要な時に呼びます」
「いや、この大陸内なら、どこでも付いて行くよ。あっ!聖地はダメだな」
こうして、プラドが仲間になった。
偽のプラドの死体と、女性のネームタグを近くの教会本部へと持ち込んだ。あの女性は本当に聖女だった。プラドと相打ちした聖女として、教会の報告書に記録される。名誉は、関わった者達の中で、一番階位の高い者に与えられるようだ。僕のような新入りは、階位の高い者達の道具にすぎないらしい。僕には名誉では無く、報奨金が得られたから、良しにすることにした。
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自分のアパートに帰ると、次の案件が依頼された。このアパートは私書箱扱いみたいだ。ここに住む暇が無い。う~ん…で、次の依頼は、悪魔メフィストの討伐だそうだ。依頼の資料に目を通す。盛り場に居て、男を拐かすらしい。拐かされる方が悪いと思うけど…まぁ、依頼をこなさないと、生活出来無いし。今回も最初に案件を依頼をした街へと向かう。
バチカンを後にするとプラドが合流してきた。
「今回の依頼は何だ?」
「悪魔メフィストの討伐だって」
「はぁ?アイツ、何かやらかしたのか?」
「知り合い?」
「まぁ…アイツの居場所なら、わかっている」
偶然、プラドの知り合いだったようで、居場所は判明した。やはり、最初に案件を依頼した街のようだ。
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街に足を踏み入れると、女性の悲鳴が聞こえた。悲鳴のする方へプラドと急ぐと…
「どうだ?聖水で清めたペニスの味は?」
全裸の男性達に囲まれた全裸の女性。痙攣をしている。
「メフィスト…」
女性を見て、プラドが呟くように言った。
「なぁ、アイツを助けてやってくれよ。悪魔に聖水は猛毒だ」
必死なプラド。
「わかった」
気配を消して、プラドと共に、狩りの準備をする。
「一人は後ろの穴にぶち込め!、一人は上の口だ。で、もう一人は胸の谷間を責めろ。俺はあそこを頂く♪なぁ、メフィスト5Pの果てに死ねるなんて、お前は幸せな悪魔だな♪」
人間の器に入ったケダモノ達の宴。そこに悪魔の女性が供物として食されていた。無いはずの僕の感情…しかし怒りの感情が暴走し始めていく。『男根喪失』を発動した。オスに対して効果的な術である。男性のシンボルを消し去るのだ。
突然、シンボルの無くなった男性達がパニックに陥っていく。
「何でだ?てめぇ~喰ったのか?」
謂われのない苦情を言われる女性悪魔。しかし、もう瀕死の状態で、彼らの訴えには反応できないようだった。このままでは彼女が危ないと思い、『四肢損壊』を発動した。両手足を粉砕する術である。その場に倒れ、悲鳴を上げるケダモノ達。
ケダモノの中の1匹が、僕に気づいた。
「おぉ、いいところに来た。あの悪魔にやられた。アイツを殺して、俺達を助けろ!」
と。悪意を抱くケダモノ達へ『地獄の業火』という術をプレゼントしてあげた。これは、死ぬんだ後も苦痛が続く、お仕置き系な術である。燃えていくケダモノ達。僕は、女性悪魔の元へ駆け寄り、治療を開始した。
まず、聖水を取り除き、損傷した箇所を修復し、失った体力や気力を補填していく。
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意識を取り戻した僕。いつの間にか意識を飛ばしたようだった。僕を抱き締めている女性。ソレを暖かい目で見守っているプラド。
「あれ?僕はどうしたの?」
プラドに訊いた。
「魔力切れだ。お前、悪魔の回復は初めてだろ?」
「うん」
「効率が悪く、余分に魔力を使ったようだ。メフィストもお前の下僕になったから、後で、悪魔対策を習っておけよ♪」
人間と悪魔って、回復術が違うのか?それは知らなかった…
「人間より悪魔の方が頑丈に出来ているの。その分、使う魔力も多いんだよ」
メフィストが説明をしてくれた。
「後ね、亘が大きくなったら、交わるからね♪予約だよ」
って…交わる?なんで、僕と?
「おい、メフィスト、亘には性知識がまだ無いんだよ。そんな約束は無効だぞ」
プラドがメフィストへからかうように言った。
「下僕って?」
「あぁ、亘が意識が無かったから、勝手に契約書に血判を押して置いたよ♪」
って、プラド。そういうことか。まぁ、いいっか。仲間が増えるのは良いことだ。で、今回もメフィストの死体を作り、教会本部へと持ち込み、報奨金を貰ってきた。
メフィストの拐かし疑惑は、メフィストが寂しさを紛らわす為に、男性達と関係をもっていただけで、彼女の正体が悪魔ってことで、討伐対象になったようだった。
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その後、三名で細々とした案件をこなしていった。人外に悪意があれば退治し、無ければ悪意を持つケダモノを退治していった。聖戦士というより、モンスターハンターのチーム『ラグナロク』として…確かにケダモノ達が言っていたように、賞金稼ぎの方が報奨金より高い。聖戦士としての案件を優先しつつ、モンスターハンターが生業となっていった。
久しぶりにアパートに帰ると、ストラーダ先生から呼び出しの手紙が入っていた。早速、先生の元を訪れた。
「亘…君の活躍は耳に入っている。しかし、悪い噂も入っているが…」
悪い噂?
「どんなですか?」
「人外側に立ち、人間狩りをして楽しんでいるとか」
楽しんではいないけど、概ね正しいかな。モンスターハンターするより、ケダモノハンターすることが多いし。
「楽しんでません。悪意ある者に鉄杭を与えているだけです」
恥じることが無いので、正直に話をした。
「そんなに聖戦士は、荒んでいるのか?」
「えぇ。酷いものです。まぁ、現代人は名誉よりお金と快楽が欲しいのでしょ」
「お前は世捨て人のような事を言うな。お前はどうなんだ?」
「僕は、仲間や悪意に晒されている者達を、救いたいだけです」
悔いることをしていないので、言い切る僕。
「そうか…で、次の案件を最後に、お前にはここを去って貰う」
「去るとは?」
「お前の行き過ぎた正義感に、反発する者が多くてな…すまない。亘は何も悪くないのに…」
ケダモノを狩り過ぎたかな。まぁ、潮時かな?
「で、最後の案件とは?」
「神喰狼フェンリルの討伐だ」
案件の資料を手渡された。
「いいな。行き過ぎた正義は悪だ。忘れるなよ、亘」
「誰にとっての悪ですか?」
僕の問いに答えない先生。先生も納得していない感じだ。
「わかりました。先生、お元気でいてくださいね」
僕は先生の部屋を後にした。
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プラドの道案内でフェンリルを探す僕達。あの森にさしかかった時、女性の悲鳴が聞こえた。気配を消して、悲鳴のする方へと近づく僕達。
そこで見たのは、女性の首にロープが2本括りつけられていた。そのロープを馬車がそれぞれ反対方向へと引っ張り…女性の首はもげた…それは、拷問系な死刑。魔女裁判の時に使われた刑だったと思う。現代世界において、まだ残っていたとは…
「おい、子供を探せ!子供も同じように始末するんだ!」
鎧を着た者達のリーダー格が叫んだ。家の中に入っていく鎧を着た者達。
「亘…どうするんだ?」
プラドに訊かれた。僕の中で怒りが暴走し、彼の問いをスルーする。。
「亘、ダメだよ。ねぇ!」
メフィストの声が遠ざかる。僕は飛び出していた。鎧を着た者達に『神の裁き』と言う術を発動した。これは、天空からカミナリを放つ術である。鎧を着た者達から、肉の焼けた食欲をそそるような香りが漂う。僕は聖剣を手にして家に入り、ケダモノ狩りを始めた。
1階のケダモノは総て屠り、2階へと向かう。出逢うケダモノ達を屠る。聖剣の前では、鎧なんか紙も同然であり、次々に首を刎ねていく。そして、一番奥の部屋で、女性が血塗れの子供を抱いていた。子供は槍で何回も刺されたようで、全身に穴が空き、血が噴き出していた、女性は子供の身体を貫通した槍により、怪我をしている。
怒りが僕の意識を無にしていく…
気が付くと、メフィストに抱かれていた。
「あっ!目覚めたよ、プラド!本当に、亘は無茶をするなぁ~」
また、魔力切れかな?
「魔力切れ?」
「そうよ!彼女はハイエルフ。悪魔よりも治すのに、魔力が必要なのよ。もう、フェンリル戦の前に、勉強が先だわ」
「メフィスト、怒るなよ。亘は、必死に彼女を助けたんだから」
プラドの声がする方を見ると、あの子供を抱き締めている女性がいた。彼女の周囲に、子供とその母親らしい魂が、彼女を心配そうに寄り添っていた。
「亘、親子の魂を昇華させてくれないか?」
プラドに言われた。頷き、女性の傍に、メフィストに支えられながら近寄る僕。そして、魂を浄化して、祝福を与え、魂を昇華させていく。彼女には魂が見えるのか、魂に手を振っている。魂が見えなくなるまで、ずっと…
そして、一息吐いた女性は、僕の方を見て、
「ありがとう…私はハイエルフのリヨン。あなたの下僕になったの。よろしくね♪」
緑の髪のハイエルフが僕に手を差し出した。プラドはニコニコしている。また、意識の無い僕の血判を…まぁ、いいか。僕は彼女の手を握り締めた、
「で、メフィスト。フェンリルって、どう倒すの?」
目が点になるメフィスト。
「倒す気があるの?たぶん、噛まれたら、私とリヨンは即死よ。プラドはどうかな?」
「俺もたぶんダメだと思う。神をも殺す力を持っているんだぞ。アレを倒すって…毛を抜いて、倒したって言い張るしか無いだろ?」
そんなに強いの?う~ん…悩んでいた僕の耳に狼の遠吠えが聞こえてきた。プラドとメフィストの顔に緊張が走る。
「あぁ、死臭を嗅ぎ付けたようだ。まぁ、探す手間は無くなったが…どうするんだ、亘」
「プラドは、メフィストとリヨンを護って。僕がどうにかしてみる」
近づいて来るフェンリルのオーラ…何か懐かしい物を感じるのだけど…何でだろうか?フェンリルなんて、接触した覚えは無い。オーラが近づいて来る方へ僕は向き、フェンリルを待った。
暫くすると、木々をなぎ倒し、大きな白い狼がやって来た。その表情は穏やかだった。狼から戦意を感じない。
「おい、亘。何をしているんだ?構えろ!噛まれるぞ!」
プラドから指示が飛んできた。でも、敵意すら感じない狼に剣を構えることは出来無い。僕の目の前に達したフェンリル、僕の前に跪き、僕のことを舐めだした。
「えっ!」
プラドから驚きの声が漏れた。僕の事を舐め終わると、僕を抱き締めるように、僕を護るようにその場に座り込んだ。
「おい…なんでだ?」
そのフェンリルの様子に、困惑するプラド。メフィストとリヨンは目をパチパチとして、その光景を眺めている。
「えっ?亘…まさか…」
リヨンが何かに気づいた。僕の傍に来てフェンリルを撫で、彼女と心を通わしているようだった。
あれ?なんで僕は、フェンリルを彼女って思ったんだろうか?
「そうなの…あぁ…フェンリルは亘を知っているって。正確には、亘になる前のあなたをね」
僕が僕になる前の僕?
「意味が分からない…」
「時が来るまで、亘の記憶の封印は解けないって。それが不憫らしいわよ」
僕の記憶の封印?はて?思い当たる節は無い。
「それって、亘の前世ってことか?」
プラドがリヨンに訊いた。
「前世って感じみたい…違うみたいだけど…亘…あなたは何者?」
「僕は僕だよ。陰陽師で、聖戦士で…モンスターハンターってことかな?」
「そうじゃない!何を持っているの?何を隠しているの?」
隠す?あれか…あれは…
「そうだね。仲間だものな。僕の事を話すよ」
僕は人間を辞めたきっかけになった事件の事を三名に話した。
「何?無邪鬼を取り込んだ?亘、お前、クレイジーだろ?」
プラドが呆れるように言った。そうかもしれない。
「そうか…そういうことか…フェンリルは『神殺し』の神に飼われていたんだって。でね、無邪鬼は、その神の子供なんだって…」
リヨンはフェンリルから情報を引き出していた。
「あっ…そう言えば、聞いた事がある。昔、ラグナロクが起きたきっかけになった神の話を…」
プラドが昔聞いた話を話してくれた。
「そっか…無邪鬼を取り込んだ亘は、フェンリルの家族なんだね~
って、メフィスト。
「どうするんだ、亘」
目の前に散らばっている死体で、フェンリルの頭部を作成した。
「これを、提出する。フェンリルは、どこかに隠れていて。また、逢いに行くから」
僕の中にいる無邪鬼が、何かを唱えると、フェンリルが消えていった。とても素晴らしい笑顔で…
「亘、何をしたんだ?」
プラドに訊かれた。
「無邪鬼が、フェンリルを次元の狭間に転移させたようだよ」
無邪鬼はフェンリルを傷つかない場所へ、僕達の仲間の待つ場所へ転移させた。仲間?あれ?誰のことだっけ?思い出せない。確かに、僕の記憶には封印がされている気がした。