社長の友人のサーゼクスお兄さんが、理事長をしている高校に僕が入学した日、社長から入学プレゼントを頂いた。でも、これって、悪魔の駒?
「僕はリアルレーティングゲームする資格が無いんですが…」
リアルレーティングゲームに参加できるのは、眷属を持つ上級以上の悪魔のはず。
この世界は人間だけが住んでいる訳で無く、他の種族の者達も人間の姿をして、共存していることを、社長から学んだ。社長の会社は、悪魔の間で流行しているリアルレーティングゲームの開発、保守、運営をメイン業務としている会社だった。
僕がいつもやっているのは、バーチャルレーティングゲーム。携帯電話型の特殊なスキャナーで取り込んだ人物の種族、能力値を使って専用端末で行う、ネットワークゲームである。
バーチャルの方はテストプレイ、開発、運営に僕も関わっている。でも、リアルの方は、術式プログラム生成システムの開発、メンテしかしていない。
「君は救いたい者がいるんだろ?それを使えば、君の眷属に強制トレード出来る。そういう特権要素を色々入れてある特殊な転生人間用の駒なんだよ」
微笑んで、僕に説明してくれる。あっ、黒歌のことかぁ…白音の姉…はぐれ悪魔として逃亡している彼女…白音を助ける為に罪を犯した優しい姉…
「社長は何でもお見通しなんですね。ありがとうございます」
社長は僕にとって色々な面で恩人である。でも、本当の正体を知ったのは、つい先日…高校入学の話が持ち上がったときに、社長とサーゼクスお兄さんは4大魔王のうちの2名だということ、これから通う高校、駒王学園は悪魔、堕天使など人間以外も通う特殊な高校であること…目が点になりっぱなしでした、はい。
「あ、王の駒は既に、君へ入れてあるからね」
「はぁい?」
社長、悪戯大好きな子供のように笑顔で、告白…
「承諾無しにですか?」
「あの駒は君が最終調整した駒だよ」
誰が調整したかが問題ではなく。。えっ?あの時の駒?社長に内緒で、悪戯がてらに機能をてんこ盛りに付加したやつじゃん…をいをい…
「君、私に内緒でおもしろい機能をタップリと付加してくれたねぇ。仕様書にも無い機能も有るし♪」
あっ、バレている…
「君の発想はすごいよ。私は考えつきもしなかったよ。種族変更機能なんて。相手によって、悪魔だったり、ドラゴンだったり、人間だったりできるなんて、チートだけどねぇ」
やっぱし、チートだよね…ちょっとした悪戯だったのだが、それが自分に戻ってくるとは…やっぱ、悪いことは出来無いなぁ。
「とりあえず、私に黙って仕様変更した罰と思って、その駒使い込んでくれても良いから」
しゃちょぉぉぉぉぉ~、ニコニコしながら、言わないで下さい。目から光る物が流れていると思う僕。自分の顔が見えないので不安で有るけど。でもねぇ、一度入れた『王』の駒は抜けないんだから…
「で、君にプレゼントした駒の仕様書を渡しておくね。私も色々チート機能を負けずに入れたから、よく読んで覚えてね」
仕様書を受けたって目を通すと
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他の駒との違い
1.基本、転生人間用の駒である
2.この駒で転生しても寿命は悪魔並になる
3.すべての駒は『変異の駒』なので、たいていの者は『兵士』一個で眷属にできる
4.すべての駒は『変異の駒』なので、眷属の者の成長はイレギュラーな可能性大
5.君の仕様追加のおかげで、『王』の駒も種族変更でき、その変更結果は眷属にも及ぶ
6.どうしても欲しい眷属は、強制トレード出来る
7.その他、隠しチート要素満載。見つけてみてね♪
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ここで、僕に悪戯心が芽生えた。仕返しって訳では無いんだけど、徐に『戦車』の駒を社長に当ててみた。ほら、弾かれたよ、チート満載じゃ無いじゃん、って言おうと思っていたら…
社長に駒が吸い込まれていく。あの社長ですら目が点になって驚いている。いや、悪戯した僕だって絶句状態だよ。あぁ、僕に入れた駒ってイレギュラー成長しているんじゃ無いのか?『王』なのに…普通は『王』の駒は成長しないんだけど…
「なに?魔王の私ですら眷属になるのか??」
「これって仕様ですか?社長??」
「……不具合だぁ」
項垂れる社長。こうして僕は、魔王である社長を眷属にしてしまった。不具合恐し…で、入れた駒はトレードでしか抜けない。が…魔王である社長を眷属に出来る者など居る訳も無く…チート過ぎるだろ?って、誰に文句を言えば良いのだろうか?
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社長を眷属にしてしまった翌日、土曜でバイトが休みだったけど、社長の元に向かった。
で、
「社長、昨晩は申し訳無い事をしてしまい、本当にすみませんでした」
と、床に額を擦りつけるような土下座で詫びをいれる。
「頭を上げて。君のおかげで、私の能力値が上がったんだよ。喜ばしいことだよ。」
って、予想に反して喜んでいらっしゃる。どうやら、社長は既に能力を限界まで上げていたようで、昨晩の『変異の駒』の影響で、能力値が天井知らずに上がっているそうな。危険では無いのか、この魔王様は…
「失敗は成功の母というから、気にしない。気にしない」
なんか心配して損した気分。昨晩は真剣に悩んで、泊まるっていっていた白音にも、帰ってもらったというのに…とっても損した気分だわ。
喜んでいる社長に挨拶をしてバイト先を出て、おっさんのお店に行ってみることに。今日はどんな眉唾物が置いてあるのやら。期待と不安が交差する。
おっさんのお店のドアを開けると、いつものようにオーフィスが猛タックルをしてくる。これ、けっこう腰にくるんだけど。立ち上がろうとすると、すでにオーフィスは指定席の肩車状態に。なんか、負けた気分だ…
「おっさん、高校に入学出来たよ」
「そうか。で、どこの高校だ?」
「駒王学園」
「あそこかぁ」
「知っているの?」
「有名だからなぁ……それより入学祝いになんかやるよ」
店の奥から、古びた香炉を持ってきた。
「香炉だね」
「これでお香を焚いて無心になると別世界に行けるって香炉だ。俺は一度も行けていないけど…」
「それって、無心に成れないから?それとも得意の眉唾物?」
「わからねぇ…が、ボウズになら使い込めそうな気がするんだ」
それならっと、ありがたく頂く事に。
「それと、ボウズに頼みがあるんだが。俺はしばらく旅に出るんで、オーフィスを預かってくれないか?こいつボウズにしか懐いていないんでね」
「はぁい??オーフィスに親類の方はいらっしゃらないんですか?」
「だ・か・ら、前から言っているように、こいつは無限の龍神様だ。親類縁者なんて、聞いた事は無い」
「マジっすか?」
「マジだよ。マジ!とにかく頼むわ。悪いヤツラに利用されると大変だからな。オーフィス、お前は今日からボウズと暮らすんだ。わかったな?」
オーフィスは笑顔で、おっさんの問いかけに答える。
「我、シュウの家族になる。だから、一緒にいる」
え?僕の意見は…聞いてくれそうもない。龍神様は、僕の頭を撫でてくれている。
「あっ、そうそう。俺の留守中に必要な物が有ったら、無断で持って行っていいからな」
と、おっさんは店の合い鍵を僕にくれた。必要な物?この無造作な展示でどう探せと…まぁ、貰える物は、有り難く貰っておこう。少し買い込んだ不思議そうな物を持ち易く纏めて、帰り支度をする。
「じゃ、おっさん帰るね」
「おぉ、1年位した戻る予定だから、その頃来いや」
「わかった」
オーフィスを肩車しながら、帰宅する。
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自宅に着き、居間に入ると、どこから入ってきたのか、1匹の黒猫がいた。怪我をしているみたいだ。オーフィスを降ろして、猫の手当をしてあげる。もしかして、この猫が…
しばらくすると、黒猫は、はち切れんばかりの巨乳の和服姿のお姉さんに擬態?擬態解除?した。そうだ、間違い無い。
「黒歌さんですよね?」
「そうにゃ♪この家から、白音のオーラがしたにゃ♪」
すかさず僕は『兵士』の駒を黒歌さんに当てた。すると、『僧侶』の駒が2つ出てきた。それを見て黒歌さんが驚く。
「にゃんでにゃ?」
「僕の駒で僕の眷属にしました。もうはぐれ悪魔でないです。転生人間です」
「にゃに??」
黒歌さんの目が点に。突然の展開に驚いているみたいだ。
「僕の駒はチート機能満載だから」
苦笑いしながら、駒の説明をする……あの仕様書を見せながら…
・ベルゼブブ眷属
『王』 聖者にしてアジュカ・ベルゼブブの養子(シュウ) 再生能力ありの魔物
『女王』暗闇の女装男子(ギャスパー・ヴラディ) ハーフヴァンパイア 現グレモリー眷属『僧侶』
『戦車』最強の生物(リヴァイアサン) 初代レヴィアタン
『戦車』完璧な獣(ベヒモス)
『僧侶』ジズ(グリフォン) 闇を操れる
『僧侶』天界の最強美女(ガブリエル) 元熾天使(セラフ)
『騎士』悪友(兵藤一誠) 神滅具「赤龍帝の籠手」所持 現グレモリー眷属『兵士』
『騎士』ヴァーリ・ルシファー 神滅具「白龍皇の光翼」所持 現アガレス眷属『兵士』
『兵士』木場の同志(トスカ) 神器(強固な防御系結界が張れる)
『兵士』白音の姉(黒歌) 元SS級はぐれ悪魔なねこしょう 現アガレス眷属『女王』
『兵士』初めての相手(白音) ねこしょう 現グレモリー眷属 『戦車』
『兵士』聖王剣の使い手(アーサー・ペンドラゴン) 現アガレス眷属『騎士』
『兵士』アーサーの妹(ルフェイ・ペンドラゴン) 現アガレス眷属『戦車』
『兵士』
『兵士』
『兵士』
2軍
・婚約者(リアス・グレモリー) 現グレモリー眷属『王』
・チャラ男くん(ライザー・フェニックス) 現ライザー眷属『王』
・まぞっ子(ソーナ・シトリー)現シトリー眷属『王』
・婚約者3号(シーグヴァイラ・アガレス)現アガレス眷属『王』
仕様書(他の駒との違い)
1.基本、転生人間用の駒であるが、種族変更機能付きである
2.この駒で転生しても寿命は悪魔並になる
3.『王』を含む総ての駒は『変異の駒』なので、たいていの者は『兵士』一個で眷属にできる
4.『王』を含む総ての駒は『変異の駒』なので、眷属の者の成長はイレギュラーな可能性大
5.『王』の駒も種族変更でき、その変更結果は眷属にも及ぶ。任意の眷属だけの一時的な種族変更も可能である。
6.どうしても欲しい眷属は、強制トレード出来る
7.その他、隠しチート要素満載♪