僕は今、レベル3の世界を冒険している。レベル2の世界を終わらした時点で、『ヘルプ』で神様を呼び出して、神様のいる場所に一旦戻った。どうにか僧侶を極めたので、次のジョブにしてもらった。次のジョブは、武闘家だ。とりあえず武器いらずで、素手でも戦えると便利だし。
そうそう、僧侶を極めたおかげで毒消し呪文の『キアリー』と、回復呪文の『ベホマ』を覚えた。あと、魔物使いで龍化できる呪文『ドラゴラム』、遊び人でなにが起きるかわからない呪文『パルプンテ』を覚えた。
この異世界で身につけた魔力は、異世界で覚えた魔法には使えるが、現実世界の術式プログラムに使えないのが痛い…今度、社長にコンバータを頼もうかな♪
さて今夜は、どんな冒険が出来るのかな♪
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朝、目覚めると、一人で寝ていた。いや、これが普通だろうと思うのだが。身支度を終えて、1階のリビングに降りると、全裸でお互いに顔を赤らめているソーナとリアスがいた。
「どうしたん?」
僕の声にビクっと驚いて、二人とも涙目で僕を見ている。
「シュウだと思って襲ったら、ソーナだった…」
おい、お前!毎晩、僕を襲っていたのか??
「シュウさんだと思って、濃厚なキスしていたの…どうしてリアスなのかしら??」
あっ、黒歌かぁ。いい仕事しているなぁ。目の前の相手を僕だと思わせたのか。妖術使えるから、そういう幻覚モノも出来るって言っていたものなぁっと、感心したり。
「二人とも、ストレスの溜まりすぎじゃないの?じゃ、僕は先に学校に行くからね」
って、裸の二人を置いて登校した。
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昼休み、またイッセーが懲りずに、彼女の友達を紹介してくれって寄ってくる。あぁ、ここまでしつこいと、いい加減うざいなぁ…。こんなエロいだけのヤツを眷属にしてもなぁ…って考えていた時、頭の中にサマエルの声がした
「こいつ、内にドラゴンを宿しているぞ。まだ発現はしていないみたいだけど」
そうなの?サマエルに念話を送る
「どんなドラゴン?」
「波動からすると、二天龍の片割れの『赤龍帝』ドライグだと思う」
「強いの?」
「宿主次第だな」
宿主次第ってことは、こいつを鍛えれば、いずれ強くなるのか…善は急げと『兵士』の駒を当てたが、入らない。しかたなく『騎士』の駒を当てると吸い込まれていった。なんか金の卵を見つけた気分。
「何したんだよ」
「イッセーの望みを叶えるお・ま・じ・な・い」
駒を入れたことを誤魔化す僕。そして、スマホを出してリアスに連絡をする。情け無いが、会話用魔法陣はいまだに使えない…
「リアス?…そう、シュウだ…いや、将来有望なヤツ見つけたので、放課後に部室に連れて行くので……そう……ではそういうことで」
イッセーの方を見て笑みを浮かべる。
「なんだよ。気持ち悪いなぁ」
「紹介できそうだけど、どうする?」
「まじ?お、お願いします」
涙声っぽいイッセーにお願いされた。
「じゃぁ、放課後、一緒に行って欲しい場所が有るからな」
ってことで、放課後、イッセーを連れて旧校舎のオカルト研究部の部室を訪れる。
「こんなところに、こんなクラブの部室があるとは」
旧校舎内をアレコレと見ているイッセー。部室の前まで行き、ドアをノックして、入室した。
「ごきげんよう♪」
リアスが笑顔で挨拶してきた。
「おぉ」
僕はリアスの挨拶に、軽く手を上げる。
「駒王学園二大お姉様の一角のリアスお姉様だぁ~♪」
二大お姉様?なんだ、それ?なんか感激している悪友を尻目に、リアスに報告。
「コイツ、驚いたことに『兵士』が入らなかったよ」
「本当に?それは逸材ねぇ。本人が気づいていなくて、そのポテンシャルはすごいなぁ」
二人で悪友に視線を落とす。ガールフレンドを紹介されると思って付いて来たイッセーは、様子がおかしいことに気づいたようだ。
「あぁ、用事思い出した。失礼します」
と、帰ろうとしたアイツだが、ドアが開かないようだった。そりゃ、そうさ。僕が入室した後、ドアを閉める際に封印の魔法陣を展開して、それに気づいたリアスが、魔力を注入して発動してあるから。ただの人間では開きません。
「あ、開かない……」
イッセーの目に、恐怖の色が浮かんでいるようだ。
「これから儀式をします。」
そんなアイツの顔をのぞき込んで伝えた。
「なんの儀式??」
ますます、恐怖にかられているようだ。
「イッセーが悪魔になる儀式だよ」
僕は楽しそうにアイツに言う。
「なんで、俺が悪魔に…なぁ、相棒、冗談だよな」
顔から血の気が引いたアイツ。
「だから、僕は相棒ではないよ。もう君の主だから」
意地悪っぽく言い放つ。
「なんで主?」
キョトンとしているアイツ。
「僕の方の儀式は、さっき、おまじないって言っていたやつだよ」
「あ、あれかぁ…何したんだ?」
「僕の下僕にする為に、悪魔の駒を埋め込んだのさ」
笑顔で説明すると、イッセーは涙目で、リアスに救いを求める。
「リアスお姉様、あいつが僕をいじめるんです。助けてください」
リアスは笑いながら、甘い声色でイッセーに優しく問う。
「なら、私の下僕になるのかしら?」
今までの恐怖心を丸ごと捨てて、イッセーはスケベ心まるだしで、返事をする。
「もちろん、リアスお姉様の下僕になります。どこまでも付いて行きます。ハァハァ」
おい、息づかいが荒いぞ。
「なら契約成立ね」
急に冷たい声色になったリアスに対して、丸ごと捨てはずの恐怖心が、倍になって戻ってきたようだ。
「えっ?契約って…」
リアスは『兵士』の駒をイッセーに当ててみる。一個じゃダメ、二個まとめてでダメ、三個まとめでダメ・・・・・八個まとめて当てるとようやく吸い込まれていった。
「契約終了。これで、あなたは、私、リアス・グレモリー眷属の悪魔になったわよ♪」
勝ち誇ったように、悪魔の羽を展開したリアス。
「お姉様って、悪魔だったの?」
あまりの驚きにキョトンとしているアイツ。
「こっちでも、デフォルトを悪魔にしてあるから。でも、駒8個って、掘り出し物じゃないの?なぁ、リアス」
「掘り出し物をありがとう、シュウ♪」
って、笑顔で僕に抱きつき、頬にキスをしてきたリアス。さて、そこに転がっているイッセーはどうしようかな?立て続けに眷属にされて、現実を理解できないイッセー。
「悪魔ってどういうことだよ、シュウ」
「そういうことだよ。僕は人間だけどね」
「なんで、お前が人間で、俺が悪魔なんだ?」
「イッセー、おまえ、さっきリアスと契約しただろ?」
「契約?」
まるで、理解が出来ていないアイツ。まぁ、普通そうだよなぁ。突然、悪魔になりましたって、実感が無いだろうし。
「私の下僕になりたいって願いに対して、対価は私に一生付いて来るって。あれで契約は成立よ」
悪魔らしい笑みを、イッセーに返すリアス。
「じゃあ、リアスお姉様とつきあえるんですか?」
急に笑顔になる。
「つきあう?あなたは私の下僕。私はシュウの婚約者よ」
リアスの声は、先程の甘い声色とは真逆の低めの声。少し怒りが乗っている感じもする。
「シュウの婚約者?シュウ、お前…騙したのか?」
コイツもリアス並に感情の転換が早いなぁ。
「騙していないよ。リアスを紹介するなんて一言も言っていないぞ」
「そんなぁ~…シュウの悪魔の囁きに乗せられた」
コイツ泣いているぞ。いや、僕は悪魔ではないんだけど…
「何度も言うが、僕は人間だ、悪魔はイッセー、お前の方だ!」
そして、リアスに向き合って
「リアス、コイツどうする?誰か紹介するって…あぁ、適任者いた」
「誰?」
怪訝な顔のリアス。
「エロにはエロが、相性が良いを思う。イッセー、年上で和服だけどいいかな?」
涙を拭いながら顔を上げるイッセー
「年上で和服…OKです」
泣いていたのに手を上げて喜んでいるよ。リアスより感情が激しいかも。そこで、リアスに頼んで、三人で僕の家に転移してもらう。
「魔法?すごい、一瞬で学校から家に着いた…って、ここは誰の家?」
「僕の家だけど」
家の中なら念話が使えるようになった僕は、念話で黒歌を呼び出す。しばらくすると、僕らの目の前に転移してきた。
「何かにゃ~」
「コイツ、好きなようにしていいから」
イッセーを指差しながら、用件を伝えた。
「好きなようにって…うへへへ♪」
目の前に、突然転移してきた和服のお姉さんに、なぜか喜んでいるイッセー。
「ここにいるってことは、シュウの眷属かにゃ?」
「僕の『騎士』で、リアスの駒8個分の『兵士』だよ」
「それは逸材だにゃ。好きに遊んで、鍛えても良いにゃ?」
「その辺はまかせるけど、ギャスパーの能力コントロールを、若干優先にしてくれると助かる。で、そいつ食べてもよいけど、学生だから適度によろしくね」
「了解にゃ♪」
黒歌が喜んでいる。
「食べるって??」
誰もヤツの問いには応えず、黒歌と二人でどこかに転移していった。さてっと、僕はバイトに行かなきゃ…