※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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掘り出し者

 

僕は今、レベル3の世界を冒険している。レベル2の世界を終わらした時点で、『ヘルプ』で神様を呼び出して、神様のいる場所に一旦戻った。どうにか僧侶を極めたので、次のジョブにしてもらった。次のジョブは、武闘家だ。とりあえず武器いらずで、素手でも戦えると便利だし。

 

そうそう、僧侶を極めたおかげで毒消し呪文の『キアリー』と、回復呪文の『ベホマ』を覚えた。あと、魔物使いで龍化できる呪文『ドラゴラム』、遊び人でなにが起きるかわからない呪文『パルプンテ』を覚えた。

 

この異世界で身につけた魔力は、異世界で覚えた魔法には使えるが、現実世界の術式プログラムに使えないのが痛い…今度、社長にコンバータを頼もうかな♪

 

さて今夜は、どんな冒険が出来るのかな♪

 

-----

 

朝、目覚めると、一人で寝ていた。いや、これが普通だろうと思うのだが。身支度を終えて、1階のリビングに降りると、全裸でお互いに顔を赤らめているソーナとリアスがいた。

 

「どうしたん?」

 

僕の声にビクっと驚いて、二人とも涙目で僕を見ている。

 

「シュウだと思って襲ったら、ソーナだった…」

 

おい、お前!毎晩、僕を襲っていたのか??

 

「シュウさんだと思って、濃厚なキスしていたの…どうしてリアスなのかしら??」

 

あっ、黒歌かぁ。いい仕事しているなぁ。目の前の相手を僕だと思わせたのか。妖術使えるから、そういう幻覚モノも出来るって言っていたものなぁっと、感心したり。

 

「二人とも、ストレスの溜まりすぎじゃないの?じゃ、僕は先に学校に行くからね」

 

って、裸の二人を置いて登校した。

 

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昼休み、またイッセーが懲りずに、彼女の友達を紹介してくれって寄ってくる。あぁ、ここまでしつこいと、いい加減うざいなぁ…。こんなエロいだけのヤツを眷属にしてもなぁ…って考えていた時、頭の中にサマエルの声がした

 

「こいつ、内にドラゴンを宿しているぞ。まだ発現はしていないみたいだけど」

 

そうなの?サマエルに念話を送る

 

「どんなドラゴン?」

 

「波動からすると、二天龍の片割れの『赤龍帝』ドライグだと思う」

 

「強いの?」

 

「宿主次第だな」

 

宿主次第ってことは、こいつを鍛えれば、いずれ強くなるのか…善は急げと『兵士』の駒を当てたが、入らない。しかたなく『騎士』の駒を当てると吸い込まれていった。なんか金の卵を見つけた気分。

 

「何したんだよ」

 

「イッセーの望みを叶えるお・ま・じ・な・い」

 

駒を入れたことを誤魔化す僕。そして、スマホを出してリアスに連絡をする。情け無いが、会話用魔法陣はいまだに使えない…

 

「リアス?…そう、シュウだ…いや、将来有望なヤツ見つけたので、放課後に部室に連れて行くので……そう……ではそういうことで」

 

イッセーの方を見て笑みを浮かべる。

 

「なんだよ。気持ち悪いなぁ」

 

「紹介できそうだけど、どうする?」

 

「まじ?お、お願いします」

 

涙声っぽいイッセーにお願いされた。

 

「じゃぁ、放課後、一緒に行って欲しい場所が有るからな」

 

ってことで、放課後、イッセーを連れて旧校舎のオカルト研究部の部室を訪れる。

 

「こんなところに、こんなクラブの部室があるとは」

 

旧校舎内をアレコレと見ているイッセー。部室の前まで行き、ドアをノックして、入室した。

 

「ごきげんよう♪」

 

リアスが笑顔で挨拶してきた。

 

「おぉ」

 

僕はリアスの挨拶に、軽く手を上げる。

 

「駒王学園二大お姉様の一角のリアスお姉様だぁ~♪」

 

二大お姉様?なんだ、それ?なんか感激している悪友を尻目に、リアスに報告。

 

「コイツ、驚いたことに『兵士』が入らなかったよ」

 

「本当に?それは逸材ねぇ。本人が気づいていなくて、そのポテンシャルはすごいなぁ」

 

二人で悪友に視線を落とす。ガールフレンドを紹介されると思って付いて来たイッセーは、様子がおかしいことに気づいたようだ。

 

「あぁ、用事思い出した。失礼します」

 

と、帰ろうとしたアイツだが、ドアが開かないようだった。そりゃ、そうさ。僕が入室した後、ドアを閉める際に封印の魔法陣を展開して、それに気づいたリアスが、魔力を注入して発動してあるから。ただの人間では開きません。

 

「あ、開かない……」

 

イッセーの目に、恐怖の色が浮かんでいるようだ。

 

「これから儀式をします。」

 

そんなアイツの顔をのぞき込んで伝えた。

 

「なんの儀式??」

 

ますます、恐怖にかられているようだ。

 

「イッセーが悪魔になる儀式だよ」

 

僕は楽しそうにアイツに言う。

 

「なんで、俺が悪魔に…なぁ、相棒、冗談だよな」

 

顔から血の気が引いたアイツ。

 

「だから、僕は相棒ではないよ。もう君の主だから」

 

意地悪っぽく言い放つ。

 

「なんで主?」

 

キョトンとしているアイツ。

 

「僕の方の儀式は、さっき、おまじないって言っていたやつだよ」

 

「あ、あれかぁ…何したんだ?」

 

「僕の下僕にする為に、悪魔の駒を埋め込んだのさ」

 

笑顔で説明すると、イッセーは涙目で、リアスに救いを求める。

 

「リアスお姉様、あいつが僕をいじめるんです。助けてください」

 

リアスは笑いながら、甘い声色でイッセーに優しく問う。

 

「なら、私の下僕になるのかしら?」

 

今までの恐怖心を丸ごと捨てて、イッセーはスケベ心まるだしで、返事をする。

 

「もちろん、リアスお姉様の下僕になります。どこまでも付いて行きます。ハァハァ」

 

おい、息づかいが荒いぞ。

 

「なら契約成立ね」

 

急に冷たい声色になったリアスに対して、丸ごと捨てはずの恐怖心が、倍になって戻ってきたようだ。

 

「えっ?契約って…」

 

リアスは『兵士』の駒をイッセーに当ててみる。一個じゃダメ、二個まとめてでダメ、三個まとめでダメ・・・・・八個まとめて当てるとようやく吸い込まれていった。

 

「契約終了。これで、あなたは、私、リアス・グレモリー眷属の悪魔になったわよ♪」

 

勝ち誇ったように、悪魔の羽を展開したリアス。

 

「お姉様って、悪魔だったの?」

 

あまりの驚きにキョトンとしているアイツ。

 

「こっちでも、デフォルトを悪魔にしてあるから。でも、駒8個って、掘り出し物じゃないの?なぁ、リアス」

 

「掘り出し物をありがとう、シュウ♪」

 

って、笑顔で僕に抱きつき、頬にキスをしてきたリアス。さて、そこに転がっているイッセーはどうしようかな?立て続けに眷属にされて、現実を理解できないイッセー。

 

「悪魔ってどういうことだよ、シュウ」

 

「そういうことだよ。僕は人間だけどね」

 

「なんで、お前が人間で、俺が悪魔なんだ?」

 

「イッセー、おまえ、さっきリアスと契約しただろ?」

 

「契約?」

 

まるで、理解が出来ていないアイツ。まぁ、普通そうだよなぁ。突然、悪魔になりましたって、実感が無いだろうし。

 

「私の下僕になりたいって願いに対して、対価は私に一生付いて来るって。あれで契約は成立よ」

 

悪魔らしい笑みを、イッセーに返すリアス。

 

「じゃあ、リアスお姉様とつきあえるんですか?」

 

急に笑顔になる。

 

「つきあう?あなたは私の下僕。私はシュウの婚約者よ」

 

リアスの声は、先程の甘い声色とは真逆の低めの声。少し怒りが乗っている感じもする。

 

「シュウの婚約者?シュウ、お前…騙したのか?」

 

コイツもリアス並に感情の転換が早いなぁ。

 

「騙していないよ。リアスを紹介するなんて一言も言っていないぞ」

 

「そんなぁ~…シュウの悪魔の囁きに乗せられた」

 

コイツ泣いているぞ。いや、僕は悪魔ではないんだけど…

 

「何度も言うが、僕は人間だ、悪魔はイッセー、お前の方だ!」

 

そして、リアスに向き合って

 

「リアス、コイツどうする?誰か紹介するって…あぁ、適任者いた」

 

「誰?」

 

怪訝な顔のリアス。

 

「エロにはエロが、相性が良いを思う。イッセー、年上で和服だけどいいかな?」

 

涙を拭いながら顔を上げるイッセー

 

「年上で和服…OKです」

 

泣いていたのに手を上げて喜んでいるよ。リアスより感情が激しいかも。そこで、リアスに頼んで、三人で僕の家に転移してもらう。

 

「魔法?すごい、一瞬で学校から家に着いた…って、ここは誰の家?」

 

「僕の家だけど」

 

家の中なら念話が使えるようになった僕は、念話で黒歌を呼び出す。しばらくすると、僕らの目の前に転移してきた。

 

「何かにゃ~」

 

「コイツ、好きなようにしていいから」

 

イッセーを指差しながら、用件を伝えた。

 

「好きなようにって…うへへへ♪」

 

目の前に、突然転移してきた和服のお姉さんに、なぜか喜んでいるイッセー。

 

「ここにいるってことは、シュウの眷属かにゃ?」

 

「僕の『騎士』で、リアスの駒8個分の『兵士』だよ」

 

「それは逸材だにゃ。好きに遊んで、鍛えても良いにゃ?」

 

「その辺はまかせるけど、ギャスパーの能力コントロールを、若干優先にしてくれると助かる。で、そいつ食べてもよいけど、学生だから適度によろしくね」

 

「了解にゃ♪」

 

黒歌が喜んでいる。

 

「食べるって??」

 

誰もヤツの問いには応えず、黒歌と二人でどこかに転移していった。さてっと、僕はバイトに行かなきゃ…

 

 

 

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