※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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ソーナの場合*

 

---兵藤一誠---

 

1年2学期の半端な時期に、俺達のクラスに転校生が転入してきた。私立高校なので、引っ越し理由では無いようだ。

 

「神内亘です。よろしくお願いします」

 

と、挨拶をしたアイツ。担任は俺の隣の席に、彼の席を指名した。まぁ、空いていくから、ここだろうなと思ったけど。

 

「彼は…まぁ、転入理由は聞かないであげてくれ」

 

何かを言おうとしたが言葉を飲み込んだ担任。訳有り物件なんだな。

 

休み時間に、アイツの周りに群がるクラスメイト達。

 

「で、どうして転入してきたの?」

 

スキャンダルネタ好きな桐生藍華が、アンタッチャブルな部分に踏み込んだ。

 

「あぁ、前の学校を退学したから…全寮制でね、住む場所を失ったんだ。で、ここの理事長先生に拾われて、先生の妹さんの家に置いてもらっているんだ」

 

表情を変えずに答えるアイツ。

 

「退学?何をやらかしたんだ?」

 

俺のエロ同志の松田が、更に斬り込む。

 

「不純異性行為って言ったかな?何をもって、不純なのかがわからないんだよ。どういう意味か、誰か教えてくれないか?」

 

はぁ?不純異性行為と言ったら…羨ましいぞ…意味を知らない?こいつはバカなのかもしれない。

 

「な、何をしたの?」

 

エロ女子の桐生でも動揺しているようだ。

 

「友達と抱き合っただけだけど…何をもって不純って判断されたのか、よくわからないんだよ」

 

抱き合っただけ?おい、羨ましいx2だぞ。

 

「全裸でか?」

 

うっかり質問してしまった俺。

 

「そうだけど」

 

あっさりと淡々と答えるバカ…はぁい?コイツは俺達の敵だ!

 

「押し倒したのか?」

 

エロ同志の元浜が掘り下げた。

 

「彼女に来てって言われて、意味がわからないで、呆然としていたら、彼女が僕と交わったんだ」

 

絶句する一同。コイツはバカでなくて天然なのか?彼女がいない歴が長い、俺達の強敵に違いない。

 

-----

 

そして、昼休み。更に俺達へのダメージが激しくなっていく。

 

「亘、飯はどうするんだ?」

 

隣の席の転入生にきいてみた。

 

「うん?お弁当を持って来てくれるって言われたけど」

 

お弁当を持って来る?既に、この学校にも彼女がいるのか?俺と同じ懸念を元浜、松田、桐生は抱いたようで、その表情は固い。

 

「あっ、亘♪お弁当を持って来たわよ~♪一緒に食べましょ♪」

 

「亘君、学校はどうかな?」

 

アイツにお弁当を持って来た人物を見て、クラス中が固まったと思う。彼女達の出現は、クリティカルヒット的な衝撃だったから。亘の席を囲むように座る女生徒が2名…それも、よりによって、この学校における2大お姉様として有名なリアス先輩と姫島先輩だった…

 

「リアスは料理が不得意だから、私が手伝ったわ。ねぇ、亘君、私を誉めて♪」

 

亘の目の前に頭を差し出す姫島先輩。彼女の頭を撫でる亘…どういう関係だ?

 

「亘、料理は朱乃に徐々に習うから、少し待っていてね♪」

 

甘えるような笑顔を亘に向けるリアス先輩…羨ましいX1000以上だぁ~

 

「無理に覚えなくても、リアスさんは、一緒にいてくれれば良いから」

 

一緒にいる?あっ…まさか、リアス先輩の家に住み込んでいるのか?

 

「亘、ありがとう♪」

 

俺達が見ている前で、亘のおでこにキスをしたリアス先輩…俺達は石化したように動けずに固まっていた。

 

「あらあら、亘さん。口元にご飯粒がついていますよ♪」

 

姫島先輩は、亘の口元に付いていた米粒を摘まみ、自分の口に入れた。

 

 

昼休みが終わる5分前くらいまで、俺達は目の前の3名の動作に釘付けだった。

 

「じゃ、亘、後でねぇ~♪」

 

空のお弁当箱を手にした2大お姉様達は、風の様に去って行った。

 

 

放課後、皆で亘を取り囲んで、事情説明を求めた。

 

「どうして…2大お姉様とあんな関係なんだ?」

 

代表者質問は、何故か俺の役目になった。

 

「どうしてって…一緒に住んでいるからでは?」

 

同棲…2大お姉様と…なんてパラダイスな家なんだ…羨ましいなんてものでは無い。

 

「お前…女たらしか?」

 

目の前の転校生に怒りを覚えた俺。

 

「うん?どうだろうか?それは主観的な判断では、決められないと思う」

 

基本的に、コイツは正直で裏表が無いし、言うことももっともなんだが、羨ましさ10000倍なコイツに、怒りを覚えてしかたがない。

 

「どうすれば、お姉様達と住めるんだ?」

 

「理事長先生に直談判してみれば?先生の妹さんだし」

 

直談判?いや、理由が理由だけに、下手すれば退学処分をくらいそうだ。

 

「すみませ~ん!神内亘さんはいますか?生徒会ですが、いたら一緒に来てもらえませんか?」

 

教室の入り口に、生徒会のメンバーの由良と巡がいた。

 

「なんですか?用件は?」

 

亘が彼女達の方へ近づいていき、彼女達に連行されていった。今日の尋問はここまでだな。

 

 

 

---ソーナ・シトリー---

 

親友のリアスの心を鷲掴みにした男子生徒を、生徒会室に連れて来た。

 

「あなたは、リアスに変な術を掛けたの?」

 

彼と関わってから、頑固で男っ気がまるで無かったリアスが、妙にかわいらしくなっていた。あんなのはリアスでは無い。

 

「掛けていないですよ。あなた達に掛けてみますか?」

 

えっ?耳を疑うような事を言った彼。言葉を言い終わると、身体が動かない。いつ術を発動したのかがわからない。でも、確実に彼の術に掛かってしまった私達。

 

「ここは別次元フィールドです。ここで何年過ごしても、リアルタイムでは1、2秒のことですからね」

 

転移系?魔法陣なんか発現していなかったのに…

 

「もう2度と、僕に変な容疑が掛からないように、ここで調教しておきましょうか?」

 

「調教?私を誰だと思っているの?」

 

彼が手を振ると、私達は全裸になっていた。副会長の椿姫の頭を、彼が軽くさすると、彼女は彼にキスをした。巴柄にも同じことをすると、彼女もまた彼にキスをした。

 

「彼女達は僕の眷属になりました。では、彼女達にはあの子を調教してもらいますか」

 

彼は翼紗を指差した。二人は翼紗に襲い掛かり、翼紗はみるみる恍惚な表情へと変貌していく。

 

「ねぇ、何の術を掛けたの?」

 

彼に恐る恐る訊いてみた。ノーアクションの術…見た事がない。通常、魔法陣を発現させたり、呪文を唱えたり、詠唱したりするものなのだが、彼にはそういう前段階が無かった。

 

「僕の眷属である式神を、彼女達に埋め込んだんです。なので、次回からは、念話で指示を出せば、遠隔で働いてくれます」

 

式神…陰陽師?まずい…消される…恐怖が私を包み込んでいく。

 

「魔王排出家の次期当主ですよね?僕の術が効くか、興味があります」

 

彼の眷属になった三人が、私に襲い掛かってきた。

 

「こういう事は好きでは無いんですけど、まぁ自己防衛手段だと思ってください。僕はリアスさんに術を使ってまで取り入ろうなんて考えていませんけど、彼女に害を為す相手には、全力で戦いますからね」

 

彼の言っていることの意味を理解できる程、余裕が無い私。自分の眷属に押し倒されて、椿姫が私のお尻に顔を埋め、翼紗が私の秘部に顔を埋め、そして巴柄は私の口に秘部を押し当てている。

 

「ソーナさん、良い姿ですね。写真を撮っておきました♪妙なマネをしたら、わかりますよね?」

 

そして、彼は私の頭を軽くさすった。次の瞬間、リアルタイムの世界に戻った。服は着ている。幻覚を見せたのか?でも、私の希望的考察はもろくも崩れた。写真が…

 

「それはプレゼントします。いくらでもプリントしますよ。大きさも自由自在です」

 

こんな写真…公開できない…

 

「あと、ソーナさんにも式神を埋め込みました。リアル世界で実演しますよ」

 

私の意志とは関係なく、私の身体は彼の前に跪き、彼のズボンとパンツを脱がしている。何をさせるんだ?彼の肉体の一部を舌先で舐める私。眷属達が冷たい視線を私に浴びせかけている。舌先で大方を舐め、次に舌全体で舐めていき、彼の肉体の一部がある程度大きさになると、口に頬張った。そんな私の姿を、椿姫がカメラで撮影している。上半身を前後に動かして、彼の肉棒をより強靱な物にしていく私。この行為の先は…

 

口から肉棒を取りだし、自らパンティを脱ぎ、ソレを私の肉体へ、後ろ向きで取り込む。彼の手の平が私の胸を揉みこんでいく。口からはイヤらしい言葉が漏れていく。巴柄はビデオカメラで撮影しているようだ。

 

数分後、床に寝そべり、荒い呼吸をする私がいた。彼により絶頂感をもたらされて、余韻に浸っている。

 

「じゃ、そういうことでお願いします。ソーナさん」

 

彼は、カメラを手にして、転移していった。

 

 

 

---亘---

 

お灸がキツすぎたかな?まぁ、中途半端だと再発するから、しょうが無いよな。生徒会で時間を取られた僕は、リアスさんが、部長を務めるオカルト研究部の部室に急いで向かっている。たしか旧校舎って言われたな。古そうな木造建築物を見つけて、そこへと向かう。

 

建物の入り口付近には、男子生徒が一人立っていた。

 

「君が神内亘君かな?僕はグレモリー眷属の騎士、木場祐斗だ。学年は君と同じ1年になる。君がリアス様の兵士に相応しいか、僕がテストをしてあげるよ」

 

え?ここでも戦うの?戦うのは好きでは無いんだけど…木場君は剣を手にしている。あれは魔剣かな?では、僕も。空間から一降りの剣を取り出し、左の腰にあるジョイントに鞘のジョイントをドッキングさせて、携えた。

 

「言っておくけど、勝っても負けても死んでも恨みっこ無しだよ」

 

「あぁ、同じ眷属だからね」

 

僕は鞘から剣を取り出して構えた。剣からほとばしるオーラを感じ、木場君の表情が歪んでいく。

 

「それ…聖剣か…」

 

「真なる聖剣エクスカリバーだよ。僕、この学校の前は、聖戦士の学校にいたんだよ。そこで、この剣の所有者になったんだ。たぶん、君クラスの悪魔だと、刃先が擦れば、灰化するんじゃないかな?」

 

剣から放たれているオーラで、苦悶している時点で負けだと思うのだが…まだ、続けるのかな?少し油断した僕の背中に衝撃が走った。前のめりになりながら、後ろを振り返ると小猫ちゃんがいた。

 

「祐斗先輩に何をしているんですか?」

 

「はぁ?彼の方からケンカを売ってきたんだけど…」

 

「祐斗先輩、本当ですか?」

 

木場君は意識が無いのか、返事が無い。僕は剣を鞘に収めて、ジョイントから切り離して、空間にしまった。

 

「ひどい…ここまですること無いじゃないですか?」

 

「え?まだ何もしてませんけど…」

 

小猫ちゃんは問答無用で、僕に襲い掛かってきた。この子とは戦いたくないんだけど、しょうがないなぁ…空気の密度を操作して、彼女を空間で固定した。

 

「何をしたんですか?」

 

「企業秘密♪どうされたい?一応、希望に沿うけど」

 

無言で僕を睨む小猫ちゃん。

 

「痛いのと、気持ち良いのと、どっちが良い?」

 

2択にしてあげた。これなら、選びやすいだろう。それでも、返事が無い。次の一手を考えていた僕に、上空から雷撃が撃ち込まれてきた。しかし、僕の周囲にある防御結界により、その雷撃は弾かれていく。見上げると朱乃さんだ。

 

「亘君、どういう趣向かしら?」

 

彼女の目は笑っていない。しょうがないなぁ。彼女のいる高さよりも更に上空から、雷のヤリを彼女目がけて撃ち込んだ。

 

「痛い…イヤ…」

 

上空から落下してくる彼女の落下点に行き、彼女が地面に当たる瞬間に、蹴り上げた。放ったケリは、彼女の腹部にめり込み、彼女の身体を上空へと放つ。上空から戦意は感じられない。朱乃さんとの戦いは終わりだな。小猫ちゃんの元に戻る。

 

「ひどい…朱乃先輩まで…」

 

「はぁ?見ていただろ?朱乃さんが先に攻撃してきた」

 

「どういうこと?亘…」

 

リアスさんの声がした。声のした方向を見ると、リアスさんが泣きながら僕に向かって走ってきた。

 

「ねぇ、どういうことよ?理由を言いなさい、亘」

 

僕はリアスさんに、事の経緯を話した。

 

「そうか…亘が仕掛けたんじゃないのね…祐斗…何しているのよ…」

 

木場君の元に行き、彼の頭を膝に載せ、彼の頭を撫でている。僕は能力を解除して、小猫ちゃんを自由にした。そして、

 

「ここも僕のいる場所では無いみたいだね。小猫ちゃん、さようなら」

 

僕はその場から自分の部屋に転移をして、自分の荷物を持ち、リアスさんの家から家出した。どこに行けば良いかな?

 

あ…そうだ、眷属の家に行こう♪僕は生徒会室に転移をして、ソーナと共に、ソーナの住む家に転移をした。

 

 

 

「え?私と住むの?」

 

キョトンとしているソーナ。

 

「うん。リアスさんの家から家出したから、ここにしばらく置いてください。僕の眷属さん♪」

 

「え…えぇ…っと…君の立場は…そういうこと?」

 

何故か、少し嬉しそうに見えるソーナ。

 

「何か問題でも?」

 

「無いです…でも、学校はどうするの?」

 

「家出中ですよ。通える訳ないでしょ?僕がここにいることを、リアスさんに言ったら、もっと酷い目に遭わせますからね」

 

「あれ以上酷い目って何?思いつかないんだけど」

 

ソーナは苦笑いをした。

 

「大丈夫です。その時までに考えておきます」

 

 

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