※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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「王」は「兵士」として使えない

 

 

調べ物が終わり…いや、神様達の会話を聞いていただけだな。創造の扇と復活の呪文があれば、蘇らせることは出来ると思う。ダメ元で良いって言うので、少し気が楽だ。

 

1階へと降りていくと、リアス、ソーナ達も帰って来ていた。なぜか、椿姫もいるけど?はて?

 

「ソーナ、なんで椿姫がいるの?」

 

ソーナに訊いてみた。

 

「私の眷属なので、一緒にここで生活しちゃ、ダメですか?」

 

「そういうことなら、構わないよ。じゃぁ、空き部屋へ案内してあげてね」

 

椿姫が僕の横を通る時に囁いた。

 

「今夜もお仕置きをしてください」

 

一瞬耳を疑った僕。はい?椿姫って、エムなのかな?ソーナはエムだと思うけど…などと考えながら、目的の人物はみんなから少し離れた場所にいた。

 

「レイヴェル、ライザーをここに呼び出せるかな?」

 

「用件はどういったものですか?」

 

「眷属の中の『王』を集めてミーティングしたいんだよ。呼び出せるかな?」

 

「そういったご用件なら、首に縄を付けてでも連れて来ますので、お待ちください」

 

すぐに、レイヴェルは転移していった。

 

「今夜の夕食の後、1階のリビングに『王』だけ集まってね。ミーティングするから。鍛錬に適した、新しい場所に行けるようになったから、その事について説明したい」

 

「「了解」」

 

リアスとソーナが同時に返事を返してきた。

 

-----

 

夕食後、1階のリビングに、僕とリアスとソーナとライザーとレイヴェルがいる。まぁ、他の者も、近くでまったりしているけど。レイヴェルは戦闘要員では無いので、マネージャみたいな事をしてもらうことにした。そして『王』3名へ、僕は航路の神に説明された、注意事項を説明した。

 

「異世界で1ヶ月過ごしても30分くらいなのは良いわね」

 

リアスが嬉しそうだ。

 

「敵のレベルはどのくらいですか?」

 

ソーナから質問が飛んできた。

 

「僕の行ったことのある場所にしか行けないから、初めのうちは弱いレベルの敵が出るエリアでもいいよ」

 

「俺も行かないと行けないのか?」

 

不満げなライザー。まぁ、プロだしなぁ…

 

「もちろん、眷属が強くなってくれないと困るもの。イヤなら、ライザーだけ別メニューでも良いよ。うちのレーティングゲームの練習場は、オーフィスの攻撃でもびくともしないから、オーフィスに頼んで、ライザーは練習つけてもらえば」

 

僕の返答に血の気が引いていくライザー。

 

「ちょっと待った。龍神様とタイマンは無理だって。死んじゃうって。カンベンしてくれよ」

 

「不死身なんだろ?」

 

「お前と戦って、そうでもないって、わかったんだよ」

 

「そうか。そうだ、黒歌、あれを持って来てくれる?」

 

黒歌がボトルに入った青汁を持ってきた。

 

「これは、僕が異世界で取ってきた薬草を、黒歌が飲み易くしてくれたものだよ。黒歌、ありがとう」

 

「これくらい、にゃんとにゃいにゃん♪」

 

黒歌は照れているのか、少し顔を赤らめている。

 

「体力回復に関しては、フェニックスの涙と同じくらいの効果が有る。だけど、怪我の場合は効果が劣る。近くに回復役がいない時に使うと良いかな。そうだ、トレーニングルームの冷蔵庫に常備して置くと良いかもなぁ」

 

回復青汁の簡単な説明をした。

 

「今からここにいる眷属の『王』3名と異世界に鍛錬に行こうと思う。10分後に出発するから、準備しておいてね。黒歌、イッセーの鍛錬を頼むよ」

 

「にゃん♪」

 

-------

 

まず、レベル1の世界。町の近所で、スライム相手に戦闘開始。武器で戦えない3名は苦戦中。最初のうちに魔力を使いすぎる。

 

「だから、魔力を剣状にすれば、魔力の節約になるって、言っておいたでしょ?」

 

開始してすぐに、既にへたっているリアスを叱責。

 

「1日で会得は無理無理。町で武器を買ってくださ~い」

 

甘えるような声のリアス。う~ん…しょうがないなぁ。1日目終了。宿屋で一泊して、HPとMPを満タンに戻す。そして武器屋にも行き、銅の剣を3本購入し、3名へ配布した。

 

2日目の戦闘開始。しかし、剣を手にしても、3名とも武器を使った事が無いので…スライムにすらダメージが入らない……ストレスが溜まっていって、大きい魔力弾を一発撃ち込み、3名とも1日目と同じ結果に…

 

「剣を買ったのに、意味をなしていないんですが…」

 

リアス達を叱咤。

 

「だって…使ったことないもの」

 

僕の怒りの言葉に、どこ吹く風のリアス。

 

ライザーは、倒してもキリが無い通常のスライム相手に、剣を使いこなそうと努力している。それなのに、リアスとソーナの方は、見ているだけの僕もムラムラとストレスが溜まっていく…イタズラ心が芽生えていき、ついにスライムと裏取引。

 

攻撃力も魔力も無い状態のリアスとソーナに、通常とは違う冥界スライム(服を融かすタイプ)の大群が襲いかかる…スライムが纏わり付いた部分の衣服が溶けていく。

 

「え?」

 

「そんなぁ?」

 

スライムの想像を絶する攻撃に、混乱気味のリアスとソーナ。

 

「おい、早く倒さないと、全裸になっちゃうよ。それとも、魔物と交わりたいのかな♪」

 

二人の危機感を煽った結果、二人は先程よりは真剣に叩くように?おいおい、剣で叩いちゃダメだろうに…。服が全部無くなると、スライム達の触手(女性の分泌物を啜るタイプ)を伸ばして、二人に絡みついていく。

 

「何よ、これ?」

 

「あっ…いい」

 

リアスは必死にもがき、脱出を試みている。ソーナはスライム達に身を委ねている。ライザーの方は、体力が底に尽きかけていたので、回復呪文で体力だけを回復させる。

 

「そこは…ダメ…いやぁ…あっ」

 

「…」

 

二人とも達したようなので、通常では無いスライム達は飽きて、どこかに行ってしまった…町に行って、衣類を買って来よう。いや、創造の扇で作れば良いのかな?

 

3日目の朝、決断する。

 

「これ以上やっても無駄な気がするので、家に戻り次第、三人には、沖田さんに剣術を鍛えてもらいます。剣で叩いたらダメだと思うので…」

 

「沖田さんって?」

 

ライザーから質問。

 

「サーゼクスお兄さんの眷属で、『騎士』の人です」

 

「魔王様の?」

 

「そうです」

 

おぉ、ライザーは以前と違って、言葉だけならビビら無くなっているじゃん。成長しているなぁ。僕は『ルーラ』を唱えて、全員で家に帰還した。

 

--

 

「ずいぶんと早い帰還でしたが、いかがでしたか?」

 

レイヴァルに訊かれた。

 

「ダメダメだよ。『王』としては、アレで良いのだろうけど、『兵士』としては落第だよ」

 

三人とも項垂れている。

 

「どうかされたんですか?」

 

そんな三人を心配しているレイヴェル。心配に値しないのが2名いるんだが…

 

「次々に湧き出てくる雑魚相手に、一発大きいのかましても意味が無いもの。せめて、接近戦を出来るようにしてね。そこの三人さん。あと、剣は叩く武器では無いからね。そこの紅髪姫と黒髪姫!」

 

項垂れている三人は、小さく頷いたようだ。

 

「リアス、沖田さんに連絡して、鍛えてもらってね」

 

「わかりました」

 

リアスにしては、元気が無さ過ぎ。きっと、スライムに弄ばれたことに、ショックを受けているのかもしれない。

 

僕は疲れたので、一人で自分の部屋に戻った。

 

 

 

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