突然、仮想フィールドに転移された僕達。作戦時間も無く、即戦闘のようだ。僕は、妖刀村雨&村正を装備して、構えた。オーフィス、アポは龍化した。滅の力を纏ったリアスまで転移して来ている。アポの救援信号でリヴァさんとティアさんが転移してきてくれた。
お兄さんの眷属は確か…
『王』サーゼクス 滅びの力
『女王』グレイフィア 魔力
『戦車』スルト・セカンド 巨大化 打撃
『戦車』バハムート 神獣
『僧侶』マグレガー・メイザース 魔法
『騎士』沖田 総司 剣術
『兵士』ベオウルフ 剣術
『兵士』炎駒 神獣
僕は、大天使サマエルを呼び出した。
大天使サマエルが光の矢をフィールド全面に撃ち出す。お兄さんの眷属は動きが早く?あ、スルト・セカンドさんとバハムートが光に包まれ消えた。動きが早くない人もいるのね。
オーフィスはグレイフィアさん、アポはマグレガーさんとやりあっている。炎駒さんにはリヴァさんが向かった。
僕は師匠の沖田さんとベオさんを相手に分身の術で対抗。僕本体はティアさんにガードされて、リアスの纏った力を無効化していく。放置するとリアスが消滅してしまうから…それだけは避けたい。
「シュウ君、そういう戦い方もあるんだね」
「沖田さん、相手に勝てる気がしないんですが」
沖田さん達は、僕のコピー体相手に戦ってくれている。お兄さんの前には、サマエルが立ち塞がる。
もう一手欲しい僕は、創造神ブラフマーを呼び出した。ブラフマーに、豪快に聖水が吹き出る巨大な噴水を創造してもらった。これにより、沖田先生を始めとする転生悪魔の皆様、お兄さんとグレイフィアさんを残してすべて光に包まれて消えた。お兄さんはグレイフィアさんと共に、彼の滅の力で、聖水から身を守っていた。
「お兄さん、形成逆転だよ」
「最後に呼び出した人は、どなたかな?とてつもない悪魔キラーを創り出したなぁ」
聖水噴水攻撃を前にして、お兄さんは動揺しているみたいだ。
「創造神 ブラフマーだよ」
「創造神?」
「そう、聖書の始まりの神様です」
僕の発言に驚く、お兄さんとグレイフィアさん。この時を待っていた。グレイフィアさんの一瞬の隙をついて、彼女を縄で縛る。
「え?この局面で?」
グレイフィアさんが驚いている。
「お兄さん、投了しないと、グレイフィアさんを切り刻むよ」
魔王様を脅迫してみる僕。
「シュウ君には、そんな事は出来無いよ」
「出来るよ♪この家では、散々酷い目に遭ったからね」
僕は真空刃で、グレイフィアさんの洋服を切り刻んでいく。
「お兄さん、早く投了しないと、グレイフィアさんが、恥ずかしい姿になるよ」
「おいおい、そういう精神的いたぶり攻撃かぁ~」
「そうだよ、こうでもしないと、お兄さんに勝てないもの」
僕は、黒歌秘伝の妖薬を、グレイフィアさんの口の中に垂らした。すると急にグレイフィアさんが腰を動かし始めた。ヒモの感触を楽しんでいるみたいだ。
「ほら。お兄さん。まだ投了しないの。早くしないと、一番敏感な箇所が大変なことになるよ♪」
「シュウ君、そういうのは反則だよ」
少し苦笑い気味だけど、怒気を言葉に載せてきたお兄さん。
「戦闘の準備していない僕を、いきなりこんな場所に、転移したのは反則では無いの?戦力的に僕が不利じゃん。お兄さんは、この戦闘を準備していたよね?眷属の皆さんを集合させていたし、仮想フィールドは準備済みだし」
「う~む」
痛い所を付いたのか、お兄さんの怒気に迷いが生じ始めた。僕はかまわず、グレイフィアさんの下半身に薬を垂らした。今度は身を捩るような動きをしだした。
「まだ、投了しないの?」
「う~ん…」
考え込むお兄さん。なら、これで終わりだよ。僕はある術式プログラムを、お兄さんの真上に展開して、僕以外の全員が、そこにオーラを打ち出し『ウルティマウエポン』起動させた。お兄さんが光包まれて消えていく。やっと勝ったみたいだ。
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仮想フィールドから戻った。お父さんが僕に抱きついた。
「グレイフィアには、むごい攻撃だったけど、サーゼクスに勝ったのは事実だ」
「あぁでもしないと、お兄さんが隙を見せる事って無いでしょ?」
「ねぇ、シュウ、怪我ない?大丈夫?」
僕の心配をしてくれているリアスの額にキスをする。顔を紅潮させて無口なるリアス。
「それより、最後の術式プログラム、あれは何かな?」
お父さんの瞳が輝いている…興味を持ちましたね。
「僕の作った究極魔法『ウルティマウエポン』です。相手の防御力を無視して、相手の弱点属性の攻撃魔法をフルバーストさせるの」
「鬼みたいな攻撃魔法だな」
「攻撃力は絶大なんだけど、消費魔力も絶大なんだ。消費魔力の軽減が今後の課題です」
そんな、僕にグレモリー卿が近づいて来た。
「君の戦いを見たよ。君の仲間を嘘付きといって悪かった。確かに、グレートレッドとオーフィスだったよ。こんな私の娘リアスとの婚約を、考え直して貰えないだろうか?お願いする」
って、言われてもなぁ…昨夜の謝罪は無いのかな?
「めちゃくちゃな戦法だけど、サーゼクス率いるルシファー眷属に勝てたのは事実だ。その点を評価して貰ったんだよ」
お父さんの笑顔が怖い。僕のいない間に、精神的にグレモリー卿を脅しましたね。お父さん!!
「いつか、君のフル眷属とルシファー眷属の試合を見てみたいものだ」
フル眷属って言われてもなぁ…って、アレコレ悩んでいたら、リアスが、神妙な面持ちで、
「シュウ、お願いだから、婚約破棄を破棄してね」
って、言って来た。
「だって、リアスだろ?」
「なんか不満がお有りのようですね」
僕の一言で、いつものリアスの顔になってきた。
「不満がいっぱいだよ」
「なんでいっぱいなのよ~」
「リアスだから」
「はぁい?」
「リアスの耳は、今日は休みか?」
「そんなバカなことは無いです」
「だって、リアスだからねぇ」
こんな、リアスとの日常を感じる会話を楽しむ僕。
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「あなた、あんなに楽しそうなリアスって、初めて見たかもしれないわね」
リアスの母、ヴェネラナがグレモリー卿に言った。
「そうだな。私は間違っていたかもしれない。相手がどうであれ、娘が良いと思う男性と一緒になれば、きっと幸せな家庭になるかもな」
「妻が旦那を引き立ててこそ、夫婦円満かもしれないわよ。ふふふ」
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「なんだい、あの魔法陣。僕が一撃でやられるとは…」
サーゼクスお兄さんが、凹んでいる。
「シュウ君のオリジナルの術式プログラムだそうだ。あとで、解析して改善してあげよう」
「シュウ君の攻撃は、反則級が多いなぁ」
お兄さんと、お父さんは苦笑いしている。相手の防御無視で、弱点属性のフルバースト、確かに反則級である。ただ、僕一人で発動出来ればねぇ。
そんな戦い終わって、和気藹々のムードが一変するようなオーラが近づいてきた。お兄さんとお父さんとリアスの顔がピクついて青ざめている…嫌な予感。
「シュウ、因果応報だ」
「シュウ がんばれ」
僕を励ましてくれたアポとオーフィスでさえも、顔がピクついている。なにかを忘れている気がするんだけど…アポとオーフィスにプレッシャーを掛けられる者っているんだ。って、感心しながら、忘れていることを思い出していく。
なんのことだっけ?アポもオーフィスも、近づいてきているオーラに圧倒されているみたいだが。そんなこんなを考えていたら、突然、襟首を捕まれて、どこかに引きずられていく僕。連れ込まれたのは、まさかの拷問部屋…後ろを振り向くと服がボロボロのグレイフィアさんがいた。この人、まさかエスの女王さま?魔王サーゼクスの女王だものねと考えていたら…
「シュウ君、やってくれたわね。責任は取ってもらうからね」
あの優しいグレイフィアさんが、妖しげな笑顔をしている…死とは違う恐怖が僕を襲う…怖いよ…逃げたいよ…どうしよう…そうか、先に襲って、逃げちゃおうっと♪
僕をいたぶるための得物を、選んでいたグレイフィアさんのちょっとした隙を逃さす、創造の扇で、ピアノ線で縛る。イメージは、焼き豚を煮るときの縛るアレだ。
突然の僕の反撃に驚き、身動きすら出来なくなったグレイフィアさん。さてどうしよう。やっぱり黒歌先生の薬シリーズかな。蓑虫のようになったグレイフィアさんを天井から逆さまに吊す。脚の部分の縛りを外して、Y字になるように股を開かせて固定する。いい眺めだ。グレイフィアさんは、僕の反撃に恐怖の表情を浮かべている。
「薬は、もうやめてぇぇぇぇぇ~!」
グレイフィアさんの訴えをスルーして、目の前の二つの穴に薬(なんの薬かわからないけど)を滴下した。グレイフィアさんは腰を捻るように蠢き始めた。
「ダメだって…止めて…身体の中から火照っている…あぁ…ダメだぁ…」
戦闘の直後で、疲れている僕は、そのままの状態で残して、みんなの元に戻る。
「お兄さん、グレイフィアさんが用があるって」
と、お兄さんをグレイフィアさんのいる部屋に案内して、みんなの元に戻る。
「お父さんの城に戻ろう。今日はリヴァさんとセラフォルーお姉さんを訪ねることになっているからさぁ」
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今、レヴィアタンさん、アポ、オーフィス、リアスでシトリー邸に来ている。セラフォルーお姉さんと会うためだ。
「お待ちしておりました、レヴィアタン様」
お姉さんは、リヴァさんの前では、言葉遣いが丁寧だ。でも、その服装は…まずいと思うよ。
「では、早速ベヒモスに会わせて貰おうか」
服装に触れずに、いきなり本題に入るリヴァさん。お姉さんはベヒモスさんを呼び出した。
「久しぶり、ベヒモス」
「え?死んだはずじゃ…リヴァ」
リヴァさんを見て、ベヒモスさんが驚いている。
「生き返ったのさ。相棒!おい、シュウ、コイツを眷属してくれ」
僕はベヒモスさんに『戦車』の2軍駒をあてた。ベヒモスさんに吸い込まれていく駒。
「既にセラフォルーの眷属だけど…」
「今や、我らがマスター、シュウの眷属でもあるのだ。それで、ジズと連絡を取れないかい?」
「あぁ、久しぶりに三頭で会うのもいいねぇ。呼んでみる?」
「いや、居場所を訊いてくれ。こちらから迎えに行くから。あいつ、天界にいるそうじゃないか。自由に出られないだろ?」
「あ、そうかも。わかった、居場所を訊いてみるよ」
ベヒモスさんは会話用魔法陣を開いて、誰かと話をしている。
「居場所がわかったよ。エデンの園の西側の一角だって」
アポが動いた。空間を切り裂き、中に入った。しばらくすると、巨大な鳥と共に戻ってきた。
「おぉ、ジズじゃないか」
「久しぶり…え?レヴィアタン生き返ったの?天界に知れたら、まずいんじゃないの?」
「だから、お前を攫って来たんだろ?会いに行けないからさぁ。シュウ、コイツも眷属にしてくれ」
僕はレヴィアタンさんに言われるまま、ジズさんに『僧侶』の2軍の駒を当てた。吸い込まれていく…
「何をしたんだ?」
「私のマスターであるシュウの眷属にしたのさ。これで天界に帰らなくても大丈夫だよ。あと1匹で全員揃うからね」
創造神ブラフマーが現れた。最近、僕が呼ばなくても、自分の意思でも出てこられるようになった。封印を解いた、おかげだとか。
「やっと三頭一対が揃ったか」
「「ブラフマー!」」
ジズさんとベヒモスさんが、ほぼ同時に声を上げた。
「お前らと同じマスターに仕えている。よろしくな」
「封印は解いたの?」
ジズさんが問うと
「皆のおかげで解けたぞ」
知恵の精霊が返事をした。
なんか、創世記同窓会みたいな感じがしていて、僕達はその輪に入っていけない。僕は、ソーナと椿姫とリアスの4人で、途方に暮れていた…久しぶりにソーナと逢えたのに…リアスがジャマか…
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その日、天界に幽閉されていた1羽の巨鳥が消えた…