※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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賽は投げられた Part2

 

---第六天---

 

「もう、ここに来ます」

 

ラファエルがミカエルに報告をした。

 

「第七天は入れそうか?」

 

ミカエルはガブリエルに状況を確認する。

 

「封印がされていて、侵入出来ません」

 

侵入者がミカエル達の目の前に現れた。

 

「我、ルシファーの末裔なり」

 

「我、アガレスの末裔なり」

 

「元天使の血族の悪魔どもの反乱か?」

 

怒り心頭顔のミカエル。

 

「反乱?元に戻しに来ただけですよ」

 

ヴァーリは冷ややかな顔をして告げた。

 

「元に?何を言っているんだ?」

 

その時、ミカエルに異変が起きた。

 

「ミカエル様の翼が黒く変色しています」

 

ガブリエルがミカエルに叫んだ。

 

「なんだって??」

 

 

 

---第七天---

 

「よし、ミカエルの堕天使化が成功!次、エデンの園を回復させる。アーサー、ルフェイ、美猴、エデンの園の門を閉めて結界を張ってくれ」

 

サマエルから指令が飛んだ。

 

「「「了解!」」」

 

第四天へと続く門は内側から閉め切られた。

 

「獣門はどうしますか?開いていると、レヴィアタンさん達が動けませんが」

 

ルフェイがサマエルに心配そうに確認をした。

 

「シュウがどうなっているかだ。こちらでは確認が、まだ取れていない。シュウの生存を確認したら、六芒星の三角形のタイルを1枚はがせば、全部消滅する」

 

「了解しました。美猴、索敵でシュウ君の気を探ってくれませんか?」

 

アーサーは美猴に指令を出した。

 

「やっと、出番がきたぜぃ」

 

 

 

---天界の門---

 

天使は総て喰われて、咀嚼する音だけがなり響く。そんなトライヘキサに一人立ち向かおうとしている者がいた。リヴァイアサンの特性、あらゆる武器攻撃が効かないという防御力を持つ獣トライヘキサ。優秀な獣といわれる所以、ただ食べる無限の食欲のみしか欲を持ち合わせない獣。神にとって都合の悪い者、知恵を持った人間を消すために神にとっては優秀な獣である。

 

その獣に相対する者は幾重もの魔法陣を自分の前に展開している。その獣を使役させる為に。彼は全身全霊の力を絞り出し、言霊で魔法陣を起動させた。

 

 

門を隔てた反対側では、堕天使の総督アザゼルと、バチカンのストラーダ枢機卿の二人だけがいた。もし援軍を送ることになっても、門が閉ざされたままだったので、送れなかった。

 

「なんだぁ?門の内側からのこのオーラは??」

 

手練れのアザゼルでさえ、後ずさりさせるようなオーラが、門の中から発散されていた。

 

「オーラだけでも恐怖を感じるなぁ。若い者を連れてこなくてよかった。こんなオーラを感じたら、もう戦えないぞ。誰が相手でも」

 

ストラーダは、自分達以外の援軍を連れて来ないで良かったと思った。

 

「あぁ、とんでもないオーラだ。戦意喪失させる絶望を抱かせるオーラだなぁ」

 

そのとき、門の内側から激しい炸裂音が連続して聞こえてきた。

 

「このオーラの発生源と戦っている者がおるのかぁ」

 

アザゼルは一人の少年の顔を思い浮かべた。

 

 

 

---木場---

 

留守番している僕らは、リビングにいた。ギャスパー君は珍しくダンボールにも入らず、ソファーに座っている小猫ちゃんの隣にいる。イッセー君は黒歌さんに寄り添って、床に座っている。この場に指揮できる者がいないのがもどかしい。

 

地下のトレーニングルームに移動するエレベータが動作していた。停止したエレベータからは、この場にいなかった三人が降りてきた。

 

「白音さん、黒歌さん、回復術をお願いします」

 

全身ボロボロなルフェイさんが、倒れ込むのをこらえて、言葉を発した。小猫ちゃんと、黒歌さんはそれぞれ、怪我人の傍に寄って、術を施していく。

 

「ルフェイ達は無事だったのか?で、シュウは?」

 

ルフェイに近づき、声をかけたイッセー君。

 

「まだ、戦っています。トライヘキサと」

 

「封印を解くのに、消滅はしなかったんだな?」

 

「しませんでした。実体を伴う分身の術でシュウさんは消えず、捕まえた天使三名を不思議な杖で、レヴィアタンさん達の身代わりにしてました」

 

「さすがに、チートな能力のデパートだなぁ」

 

褒めているような褒めていないようなイッセー君。

 

「アーサーさん達に、こんなにも酷い怪我を負わした相手って?」

 

有り得ない姿のアーサーさん達を見て、僕はルフェイさんに聞いた。

 

「トライヘキサです。武器が…兄の聖王剣コールブランドも支配の聖剣(エクスカリバー・ルーラー)も効果無しで…美猴さんの如意棒でも、一つも傷を与えることが出来ませんでした」

 

「じゃ、シュウは魔法で?」

 

「そうです。私も残るって言ったんですが、兄達の怪我が意外に深くて、ここに一緒に帰ってきました」

 

「助けに行ければなぁ」

 

「イッセー、愚痴っていないで、トレーニングルームから青汁をたくさん持ってきておいて」

 

黒歌さんが、イッセー君に指示を出した。

 

「あいよ!」

 

イッセー君は、エレベータで降りていった。

 

 

 

---第七天---

 

「よし、システム改修終了。第六天の様子はどうだ?」

 

サマエルが状況を聞いた。

 

「ヴァーリがミカエルの能力値を下げきって、ヴァイラがあいつの翼をもいで、私が外に放りだしたよ。残るはガブだけだ」

 

アポが状況を説明している。

 

「我 ウリエル 倒した」

 

オーフィスはドヤ顔で報告した。

 

「では、ルシファー達を生き返らせよう。シュウはどうした?」

 

「まだ来ない。ヴァーリとヴァイラが探しにいっている。」

 

 

 

---天国の門---

 

「やっと…使役させれた」

 

シュウは疲れ切って倒れた。そこへヴァイラ達がやってきた。ヴァイラはシュウを抱き起こした。

 

「シュウ、大丈夫?」

 

「ヴァイラ?トライヘキサを使役できたよ」

 

シュウの手は、ヴァイラの頬に触れようとしたが、力なく床に落ちた。

 

「シュウ!シュウ!大丈夫??」

 

半ば半狂乱状態のヴァイラ。ヴァーリは冷静にシュウの容体を看た。

 

「疲れ切っているだけだ。僕が背負って第四天まで昇ろう」

 

門の外から、声が聞こえる。知った声、アザゼルだった。

 

「ヴァイラか?ここを開けてくれ。アザゼルだ」

 

ヴァーリはサマエルに念話を送り、門を操作してもらった。

 

「おぉ、ヴァーリ。背負っているのはシュウか?生きているのか?」

 

「生きているよ。彼が死んだら、彼女も死ぬだろうな」

 

ヴァイラの方を見る。二人とも怪我をしているみたいだが、あまり気にしていないみたいだ。ヴァーリは見慣れない男をさして、

 

「この方は?」

 

「バチカンのストラーダ枢機卿だ。彼の英断で援軍は出さないことになったんだ」

 

「まぁ、来てもサマエルが、門を開けさせない手はずだったけどね」

 

「これから、どこへ行くのだ??」

 

「第四天。そこで、集合だ。先の戦争で失ったサマエルの仲間の天使を蘇らせる」

 

「そんなことが出来るのかい?」

 

ヴァーリの言葉に耳を疑うストラーダ。

 

「一人では無理だ。創造神ブラフマーとそこで背負われているボウズの二人の力が必要だ」

 

「奇跡を目の前で見られるのだな、アザゼル」

 

興奮した様子のストラーダの言葉にアザゼルは頷いた。

 

 

 

---第四天---

 

エデンの園は彼らが着いた時には、廃墟に近かったが、今では草原があり、清らかな水を湛える湖もあり、その周りには2本の樹が植えられていた。1本は知恵の実のなる樹、もう1本は命の実のなる樹である。サマエルのシステム書き換えのおかげで、命の実のなる樹は、天国にて昇華した魂のエネルギーを分けてもらって栄養にすることになった。もう、生け贄は必要無い。知恵の実のなる樹は、知恵の精霊が戻って事で生き生きとしていた。

 

創造神ブラフマーとシュウの二人が並んでいる。ブラフマーはサマエルの良き仲間達の身体をつくり、シュウが魂を召喚して身体に戻していった。シュウの疲れが溜まると休憩をしつつ、とてつもなく時間のかかる作業である。

 

-------

 

「奇蹟だぁ。天使達が生き返っていく」

 

ストラーダの目の前では、奇蹟的なシーンが繰り広げられていた。

 

「本当にそうだぁ」

 

相槌を打つアザゼル。

 

「ストラーダよ。今後神は、私とブラフマーと知恵の精霊の三位一体の存在となる。今迄のような他の神格を邪教だといって、封印するようなことはしない。いいなぁ」

 

「混乱は有りますが、仰せの通りにいたします。この奇蹟の瞬間に立ち会うことが出来、私はとても幸せです」

 

「前天界の生き残りは、地上に蹴落としたミカエルと、ガブだけだが…ガブはどうしたい?」

 

「どうしたいとは?私に選択の余地があるのでしょうか?」

 

ガブと呼ばれた、セラフで有る天使ガブリエルが、サマエルに答えた。

 

「天使として残るのもよし、堕天使になるのも良いぞ。あとは、人間に転生するかだな」

 

「人間に転生できるのですか?」

 

驚いた顔をしたガブリエル。

 

「シュウ、駒の余り、まだ有るだろ?」

 

シュウは駒をガブリエルに入れた。

 

「ガブよ、彼、主シュウに仕えなさい。君は転生人間になった」

 

「私は人間になれたのですね?」

 

「そうだよ」

 

「ガブリエル様が人間に??なんという奇蹟じゃ」

 

ストラーダが驚きの声を上げた。

 

「ガブよ、これからは規則での縛りのない人生になるが、羽目は外さぬようにな」

 

「はい!」

 

----------

 

「サマエル様、ありがとうございます」

 

蘇ったルシファーが、サマエルにお礼を述べた。

 

「こちらこそ、ありがとう。これからは天使長として、がんばって欲しい」

 

「がんばります」

 

「そうだ、ルシファー、アガレスよ。この者達は、あなた方の子孫です。この度のクーデターに一役買っていただきました」

 

ヴァーリとヴァイラをそれぞれの先祖に引き合わせた。

 

「サマエル様、帰ってイイかな?人間界の家、気に入っているんだ。たくさんの仲間がいるし。戦いたい時には相手が、すぐみつかるし。話相手も出来たんだよ」

 

ジズが帰りたくてしかたなくて、サマエルに声をかけた。

 

「レヴィアタン、ジズ達を連れて先に帰ってくれてもいいよ。用があるときは呼ぶから。シュウの家から飛べるように転移魔法陣を設置しておいてくれ」

 

「わかりました。私も温泉っていうものに、はまっていて。人間界っていいなぁって。ガブ行くわよ」

 

「はい!」

 

「シュウは当分、帰れそうもないが、心配しないように伝えてくれ」

 

 

 

---木場---

 

エレベーターが動作している。また、誰かが帰ってきたようだ。4人降りてきた。レヴィアタンさん、ジズさん、ベヒモスさん、と知らない女性。

 

「ただいま♪シュウ達はもう少し残務が有るから、帰りは遅くなるそうよ。で、新しい仲間で、ガブリエル。通称はガブで、元熾天使(セラフ)なの。よろしくね」

 

「よろしくお願いします♪」

 

イッセー君が食いついて見ている。たしかに美女だね。シュウは、天使まで眷属にしたのか。

 

「そこで食いついて見ているイッセー!この子、天界で最強って言われたほど強いから、扱いには注意してね」

 

え?レヴィアタンさんがいう強いって…並外れているような

 

 

 

---リアス---

 

今回、私は蚊帳の外?

 

 

 

 

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