12月に入ってすぐ、僕達の家に珍しい来客が来た。バチカンで、僕と接していたストラーダさん、兄ちゃん、イリナ、ゼノヴィアの4名だ。まぁ、拒絶する理由も無いので、リビングに通す。教会関係者とイッセー以外はジャマになるので、トレーニングルームか自室に行ってもらった。けど、オーフィス、アポは拒否といって、僕のふとももと肩に残っている。
僕が話を切り出す。
「何か、ご用ですか?」
「シュウ君に、バチカンで行われる前夜ミサに、参加してもらう為に来ました」
そうだよな。メンツを見て予想はできたよ。
「行けないです。その日は予定がありますから」
「その予定はキャンセルしてもらえないかな?聖者として、バチカンでミサに参加して欲しいのだ」
「そのイベントは、僕にとっては、大事でも大切でも無いイベントです」
「聖者なんだから、自覚してくれないかな?」
「なら、聖者の称号を剥奪でいいですよ。別に欲しい訳では無いしね」
「そういう訳にはいかんのだ。聖者として…」
ストラーダさんの言葉を遮った僕。
「兄ちゃん、僕の義理の両親の家は、教会だったって言ってあったよね?義理とはいえ息子の僕は、その教会でミサに参加するんだ。僕にとってはバチカンなんか、どうでもいいことだよ。言っている意味、わかるよね?兄ちゃん」
「意味?わかるよ。無理強いした結果、どうなるかもね。」
「それでも、頼みたいんだ。天界が変わったことで、混乱が教会に起きている。それを鎮める意味でも、君に参加して欲しいのだ。認定されていない教会のミサなんか、どうでも良いだろが!」
兄ちゃんは理解してくれているみたいだけど、ストラーダさんが…
「じゃ、義父さんの教会に、バチカンのミサに参加する人もくればいいじゃん。サマエルも、それでいいって言っているし」
「大天使サマエル様の言葉を、勝手に作るんじゃない。何でもサマエル様が言ったと言えば済むと思っているのか?こんな家に住んでいるから、そんな狼少年のように育ったのではないか?君はバチカンで暮らした方が良いな。すぐに、連れ帰るから、早く準備をしなさい!」
ストラーダさんの怒りのオーラを感じたみんなが、リビングに得物を構えて押し寄せてくる。いや、僕も怒りのオーラを纏い始めたかもしれない。
「ストラーダ様、落ち着いてください。あぁ、怒りのオーラに、家人が反応してしまいましたよ…」
イリナ、ゼノヴィアは固まっている。絶望的なオーラが、彼女たちを優しく包んでいた。
「信用されてないんだな、僕って。ガブ!サマエルをここに呼んでくれ、すぐにだ!」
「了解しました!」
程無くして、大天使サマエルは、ストラーダさんの前に姿を現した。
「簡単に呼び出してくれたな、ストラーダよ!お前は、我が主のシュウの言葉が信用出来無いみたいだな。私は彼と念話で、どこにいても会話ができる関係だ。私は八重垣教会でのミサを許可した。それに文句が有ると言うことだな?」
ストラーダさんはサマエルに跪き
「大天使サマエル様に、そのようなことを言った覚えはありません。ただ、バチカンの立場も考えてください」
「ならば、シュウ、分身の術で1体を貸してあげるとかは?ミサが終わったら、皆の前で消えるようにしておけば、それも奇蹟に見えるかもしれないぞ」
「それはナイスアイデアだな、サマエル。そうしよう」
僕は分身の術で、僕の身代わりを作り出した。
「こいつを貸し出すよ。実体も記憶もある。ミサが終わる頃、消えるように設定してあるからね」
「そんなこともできるのか??」
「だから、彼は聖者なんだ」
サマエルが、そう言うと、ストラーダさんと僕の分身が転移していった。
「あの二人は、バチカンへと送ったから安心だ。クリスマスが近くて忙しいから、帰るよ、シュウ。また、教会と揉めたら、気軽に念話をよこしてくれ」
「ありがとう、サマエル」
僕がお礼を言うと、サマエルは転移していった。サマエルの計らいで、置いてきぼりを食ったイリナ、ゼノヴィア、デュリオ兄ちゃん達一行。唖然としている三名を見て、イッセーがようやくイリナに気がついた。
「あれ?イリナじゃん!」
「お前、教会の戦士に知り合いがいたのかにゃ?」
黒歌がイッセーに尋ねた。
「シュウと共に幼なじみだよ。なぁ、イリナ」
「あぁぁぁぁぁ~♪イッセー君だぁ!!」
イッセーの元に駆け寄ろうとしたが、絶望的なオーラで固まった身体が、うまく動かせずに転ぶイリナ。それを助け起こしに行くイッセー。
「シュウの言っていた通りだ。イリナって女の子だったんだ!!」
何気なく、イリナの胸を揉んでいるイッセー。
「イッセー君に男だと思われていたなんて、ショックだよ」
いい感じになってきた二人をイッセーの部屋に転移させる。
「兄ちゃんとゼノヴィアはどうする?」
「どうするってねぇ」
笑顔が、ひきつる兄ちゃん。
「私はここで修行をしたいが、いいかな?」
あぁ、この家でそれを言うと地獄を見るよ。と、思ったら、リヴァさん達にトレーニングルームに拉致されていくゼノヴィア。
「兄ちゃん、年内はここで過ごしたら?おいしい料理が食べられるよ。和食中心だけどね」
「和食?興味有るなぁ。年内は無理かもしれないけど、しばらくは、食客ってことで居残ります」
「兄ちゃん、これから義父さんの教会へ、飾り付けに行くんだけど、手伝ってもらえるかな?」
「もちろんだよ。僕も手伝うよ」
僕、兄ちゃん、木場、トスカ、白音で、教会へ転移していった。
---ゼノヴィア---
トレーニングルーム?コロシアムみたいな闘技場だ。さっきから、10回以上殺されている。そして、殺される度に復活させられている。ここでの鍛錬を経験すると、バチカンのは子供遊び程度だな。シュウの強さの秘密がわかった気がする。
「デュランダルは破壊力が有るけど、使い手の技量が無いと扱えきれないですよ」
「わかっている。だから、ここでの鍛錬でモノにしたい」
「ちょっと、借りますね」
アーサーという男。聖王剣使いかぁ。エクスカリバーも持っているみたいだし。相手に指名したのはクロウという女性。素手か?怪訝な顔をしていたら、隣にいるレヴィアタンという女性が教えてくれた。
「クロウの正体は三日月の暗黒龍クロウ・クルワッハさ。邪龍の筆頭格だよ。アーサーは、アーサー王の末裔だ」
ここには、すごい強豪が、まだまだいそうだ。アーサーは、あのデュランダルを使いこなしていた。初めて握ったのに。本来の持ち主は、私のはずなのに…羨ましいけど、悔しい気分だ。
---イリナ---
突然、イッセー君と彼の部屋らしい場所へと転移した私。驚くイッセー君の唇を、どさくさに紛れて奪う。
「なっ、何すんだよ。イリナ…」
真っ赤になるイッセー君。うぶなのね。お姉さんが、色々と教えてあげるわよ♪
「やめろ!やめてくれ!やめてくださぁい…これ以上は殺される…」
イッセー君の目が、何かに怯えている。
「イッセー、元気そうだにゃ~♪」
和服姿の美人な女性が現れた。
「いや、そんなには、元気では無いです」
あの和服姿の女性が、怖いのね?私が護ってあげるわ♪
「イッセー君は私が護る」
「はぁ?どうやって??」
彼女の手が妖しく光る…
---黒歌---
どう料理しようかにゃ?この小娘。私に勝てると思っているのが、許せないにゃん!!
「おい、黒歌。イリナをどうするつもりだ?」
「私のペットにするにゃん♪」
「ペット??」
「私の妖術で操れる状態になったにゃん。これからイッセーと3Pするにゃん♪」
「死にたくないよ~」
小娘の首に首輪を嵌めた。この首輪は嵌めるだけで、頸動脈に媚薬を注入できる優れ物で、シュウにも数個渡してある。リードを引くと、性感帯へ刺激が加えられる機能付きである。
四つん這いにさせて、脚の付け根辺りの割れ目に、媚薬成分入りのクリームをたっぷりを塗り込んだ。
「熱い…熱いよ…イッセー君…助けて…」
手足が震えている。生まれたての子豚のようだ。ふふふ…
「おい…イリナをどうするつもりだ?」
イッセーのモノを口で奉仕させる。子豚ちゃんに跨がり、イッセーの上半身と抱き合いつつ、オーラルプレイをする。
「うっ…うっ…うっ…」
口いっぱいにイッセーを頬張る子豚。たまに、ムチをお尻の割れ目に叩き込む。
「うぅ~…うっ…うっ…」
ムチが入る度に悶える子豚。大きくなりイッセーを吐き出したので、私と交わらせる。
「あぁぁぁ、精力がぁぁぁ~」
イッセーの精力をドレインして、愉しむ私♪イッセーが萎えると、また口で奉仕させる。大きくそそり立つ乳首に、シュウに借りている冥界スライムを1つずつ貼り付けた。悶え、喘ぐ子豚。
ダムが決壊している下腹部で遊ぶ。ローラーとバイブを手にして、更にダムを決壊させていく。私に勝とうとした意気込みに罰を与えるにゃん♪
4時間程遊ぶと、飽きてきたので、首輪とスライムを回収して、後はイッセーにまかせた。四つん這いの子豚を後ろから責めて、胸を手の平で堪能するイッセー。うん?まだ元気が残っていたのにゃ?新しい玩具とワンプレイしたら、私とまた、プレイさせようかにゃ♪
---シュウ---
飾り付けも終わって、兄ちゃん達を家まで転移させた後、僕は一人で、冥界のフェニックス家に向かった。
フェニックス家に着くと、当主のルヴァルに出迎えられて、ライザー、レイヴェルとも挨拶しあった。
「レイヴェル、無理させてごめんな。うちの者達は、誰も出来無いから」
「ケーキ作るのも、クッキー作るのも大好きですから、苦になりませんわ。むしろ、私を頼っていただいて、嬉しいです」
頬を赤らめているレイヴェル。
「それよりも、シュウの眷属に、すごいのが入ったって聞いたぞ」
ライザーに訊かれた。
「そんなにすごくないよ。強そうに見えないし」
「どんな人物だ?」
「元セラフのガブリエル」
「はぁい?」
目が点になるフェニックス家の3名…
「悪魔相手なら、無敵かもしれないよ」
「戦いたくない相手だなぁ」
「ちょっと、いいかな?シュウ君」
ルヴァルが会話に入って来た。
「はい」
「君はレイヴェルのことを、どう思っているのかな?」
レイヴェルの方を見ると、真っ赤になっている。なんで?
「かわいい妹ですね」
「そうか、妹なのか…この先、レイヴェルと一緒にいたいかな?」
「はい。料理はうまいし、手先は器用だし、なによりも几帳面ですから、僕の家に無い能力です。一緒にはいたいですが、ライザーのチームマネジャーらしいので、忙しいだろうから、たまに逢いに来るようにします。今回は、レイヴェルに頼み事をしてすみませんでした」
僕は深く頭を下げた。
「いや、気にしないでくれ。あの子も楽しそうにしているので。ところで、君の家はレイヴェルくらいの歳の子もいるようだね」
「レイヴェルの歳を知らないので、なんとも言えませんが、来年高校に入学する者が数名いる程度です」
「そうか…レイヴェルに、ライザーのチームマネジャーをしてもらったのはいいのだが、友達という者が、あの子にいなくてなぁ。来年、君の家の子達と、同じ高校へレイヴェルを通わせよう。その時は、君の家にレイヴェルを下宿させてもらえないかな?」
「いいですよ。部屋はいっぱいあるし。賑やかなのは良いですから」
その後、ライザー、レイヴェルと雑談をして、次の目的地に向かう。
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アガレス家に着いたのは夜になってからだ。遅くに着いてしまったが、アガレスさんは嫌な顔をせずに、僕を迎え入れてくれた。中では、ヴァイラが待っていてくれた。
「娘から聞いたよ。聖者に認定されたそうだな。おめでとう、シュウ君♪」
「ありがとうございます」
「あと、天界で私達の祖先を復活させて、娘を引き合わせてくれたそうだな。それも感謝するよ」
「感謝されることでは無いです。元々の計画でしたから。あの時、ヴァイラには、たくさん助けられました」
ヴァイラは赤くなっている。
「僕は、ヴァイラに出会えて幸せです」