※この作品はR-18です。

この可愛らしい女神様と愛の営みをっ!   作:ひきがやもとまち

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書いては見たものの恥ずかしすぎる内容だからと、長らくお蔵入りし続けていた代物です。
エロいとかアホらしいと言うよりも、ヒドイです。ヒド過ぎる内容です。
自分の中で吹っ切れなければ永遠にお蔵入りしていたこと確実な内容ですが、それでもいいと思う方のみお読みください。

注:別ゲームのネタ有りです。
  あと、清書したばかりなので誤字脱字が多すぎます。


第2章「幸運(?)の女神様と、異世界ダンジョンと、最強スライム(?)プレイだよ!」

「さぁ、今日も張り切ってクエストに挑戦です!

 最近新しく見つかったばかりの新ダンジョンに、財宝求めていざ進入です! 他の方に横取りされる前にお宝を盗掘し尽くすのです!えいえいおーっ!」

「おーっ、パイ!」

「余計な語尾はつ付け足さなくてもいいんですよ!」

 

 怒られちゃった。まぁ、エリス様もツッコミに慣れてきたんだなと前向きに解釈しときましょ。ぺたんこ美少女にツッコまれるのは、元男で巨乳美少女なボクには堪らなくご褒美です。

 

「でもさぁー、エリス様。このパーティー編成でダンジョン探索って率直に言って無理じゃね?

 アークプリースト×1に、盗賊×1だけなんだよ? 探索系と回復系だけでダンジョン攻略って出来るもんなん?」

「・・・できなくてもやるのです。やらなくてはいけないのです。

 そうしなければ・・・私は明日から服を着れません・・・」

「ああ、借金の抵当に入ってたもんねソレ。昨日払ったボクからのお給料も、ぜんぶアクア様に巻き上げられちゃったし。ダンジョン探索して財宝手に入れないと、明日からすっぽんぽんで冒険者稼業をこなすことに・・・」

「裸族アバターになるのはヤですぅーっ!」

 

 

 と言うわけでボクたちは、新たに見つかった新種のダンジョンを(無断で)調査に訪れてきたんだけどーー。

 

 

 

「いやー、やっぱり負けちゃったねボクたち。全滅一歩手前状態?半壊?半滅?

 マジで装備が壊れて、ポロリがこぼれる五秒前?」

「どうでもいいこと言ってないで助けてくださいーっ!」

 

 退避先の天井にぶら下がりながら、ボクは足下の方から聞こえてくるエリス様の悲鳴に目と耳を傾けた。

 

 見ると、数分前と同じようにエリス様が敵モンスターと孤軍奮闘してらっしゃる。

 戦う女は美しい。戦って負ける女も美しい。

 負けて脱がされエロい事される女の子は、エロ美くしい。

 

「なんで!スライム!ごときが!こんなにも!強いん!ですか!

 さっきからゴッドブローが全然効いてないんですけど、どうしてなんですかーっ!?」

 

 いい感じのコンビネーションで拳を振るっていたエリス様だけど、遂には音を上げて悲鳴も上げちゃった。

 まぁ、気持ちはわかるんだけどね。

 

「本当にねー。見たことないスライムだけど、新種か何かなのかな~?」

 

 小首を傾げつつもボクは、今もエリス様に迫り続けてる脅威、新種?のスライムを観察してみた。

 

 スライムって言うと普通の人はドラクエ風のかわいい奴か、眼も耳もない丸っこくてぶよぶよしたのを想像するんだろうなと思うんだけど、こいつはそれらと全く似ても似つかない容姿をしてる。

 具体的には一言でまとめて・・・・・・リアリティあってグロい。これに尽きます。

 

 心臓なのか内蔵なのか、どちらでもないのかもしれないけど体内にある器官は全部が半透明になってて丸見えで、ものすごく気持ち悪い巨大な半球型を成してるゼラチン状の物体。

 身体の中枢は外見以上にゼラチンでいっぱいに覆っているらしくて、どんなに殴ってもダメージを受け付けない。肉弾攻撃を完全に無効化されちゃってます。

 

 ・・・・・・ん? スライム型のボスモンスターで、殴る攻撃が一切通じない強敵・・・?

 はて、どこかで似たような敵を倒した記憶がボクの前世から蘇ってきてーー

 

 

 

「思い・・・出した!」

 

 

 そして覚醒する今のボクは、女盗賊のクリスだよっ!

 

 

「エリス様! そいつの正体はゼラチナマスターだよ!

 ほら! ソーモンでクジンシー倒して北バレンヌ統一した後に行ける南バレンヌの龍の穴が「体術の通じない奴がモンスターの巣にいてカール様は悩んでおられる」とか言ってたアレ!

 体術のエキスパート格闘家さんたちが勝てなかった、ケルナグール戦術の通じない変なとこだけチートなモンスター!

 ロマサガはやっぱり、1や3よりも2でしょ!」

「最後の補足情報要らないです!

 ・・・で、でもそれ以外のは参考になりました。つまりこのダンジョンは、この異世界とは異なる別の異世界に繋がっていてダンジョン全体が別世界の法則に書き換えられてしまっているという事ですね!?」

「うん!その通りだよ!・・・たぶんね!」

「やっぱり最後の要らない! 自信ないんだったら付け足さないで! その一歩手前で終わらせてください!

 せっかく動きだそうとした思考が振り出しに戻っちゃったでしょう!?」

「あ、はい。ごめんなさい」

 

 反省。お猿さんのポーズを半分まねして反省。

 お尻は赤くないけれど、若さでオケツが青いと言うことで納得してね!

 

「それで!? 敵の正体とダンジョンの特性が分かったからには、打開策も思い出せているのでは!?」

「ないよ! そんなものボクには存在しない! 弱いから!!」

「堂々とした態度で自分の無能を誇るなぁーーーーっ!!!!」

 

 怒号の叱責をあげるエリス様だけど、これだけはボクにだって譲れない!

 だってボクがロマサガ世界で盗賊やってるんだとしたら、クラス名は女盗賊じゃなくてシティシーフ(女)。固定装備の『ヒールのサンダル』で相手を『ふみつけ』て倒す体術使い。こいつにゃ勝てません。

 

「と言うわけで頑張ってねエリス様ー! 天井高くから応援してます♪」

「ちょ、私を見捨てる気ですか!? 見捨てる気なんですね!? 

 もしくは天井にへばりついたまま、モンスターに負けて嬲られ犯される私を眺めて悦に入りたいとか!? あの同人みたいに! あの同人みたいに!」

「・・・がんばれっ、がんばれっ♪」

「やっぱりーーーーっ!!!!!」

 

 ずももももももも・・・・・・

 

「ひぃっ!? 無駄話してる間に足下まで迫ってきてた!? しかもゴッドブローが撃てなくなってる!? え? 技ポイントが切れたから使用できません?

 この世界の法則なんて知りませんもん! 私これでも女神様なんですから、ご都合主義で見逃してくれてもいいじゃないですかぁーっ!」

 

 ずりゅ、ずりゅ、ずりゅりゅりゅりゅ・・・・・・

 

「わーい♪ 遂にエリス様の下半身がゼラチンの中に食べられたぁ~♪

 酸で服が溶けだした上に、無数の触手もどきがアソコ目指して侵攻開始~♪

 蹂躙を開始せよ~♪ ハイルハイル入っちゃう♪」

「クリスさーーーーっん!!!

 家に帰ったらキッツいお仕置きですからねぇーーーーーっ!!!!」

 

 

 

 断末魔の負け惜しみとともに始まるエリス様のスライム陵辱されシーン。

 好みにもよるんでこの後の展開は、見たい方だけどうぞ。

 

 

 

 

「ううぅぅぅ~~・・・・・・肩まで浸かってスライム風呂なんて最悪すぎます~・・・」

 

 女神エリスは現在、非常にお間抜けな体勢にあった。

 

 巨大なゼラチンの半球体に身体の大部分は浸かり、首から上だけが外に露出させられている。

 見ようによってはスライムの上に女神の生首が載っているようにも見えるし、女神型の頭部を持つブヨブヨした半透明の巨大スライムのようにも見えない事はない。

 

 

 ーーこいつ、弱い。人間じゃ、ない?

 

 

 ゼラチナマスターは単細胞生物なりに女神エリスの種族適正を理解しようと試みていた。

 なにやら自分の知る人間たちとは異なる不可思議なナニカを感じはするが、所詮は未開の地に住む下等な劣等種族の雌である。他の無機質系種族の者たちよりも頭二つ抜き出た自分が考慮してやる必要性はない。

 

 ならば人間たちよりも弱く脆弱な存在に餌として溶かすほどの価値もなかろう。

 ここは上位種族に位置する高位の身として、愛玩動物に慈悲をくれてやるべきではないだろうか?

 

 

 ゼラチナマスターは自分の知る人間“コウテイ”の思考を模倣して、そう考えてみた。

 

 彼にとって人間とは時折自らの支配する縄張りに進入してきて、触手よりも柔らかい前足を使い自分を引っかいてくるだけの存在だった。

 暗くてジメジメした場所を住処に選んで定住する彼らには、民間人と出会う機会などない。龍の穴の格闘家たちという、一般水準から見て頭二つ三つ抜き出た存在以外に人間を定義するための基準を持ち合わせていなかったのだ。

 

 だからこそ彼は、女神エリスを“脆弱で弱々しい人間以下の下等生物”と認識して、普段は捕らえた獲物を骨まで溶かして排泄するのに使う酸を、身に纏っていた布切れだけを溶かしきる程度にまで弱めてから吹きかけた。

 

 その結果、女神エリスは生まれたままの姿でスライムの中に拘束されて、ゼラチンの牢獄に首から下“だけ”を閉じこめられてしまったのだった。

 

 『ペットを飼う』と言う概念を無機質系生命体である彼は持たない。が、他の種族がそのような行為を行っていることは知識として知覚してはいた。

 今までこれほど脆弱な生き物と会う機会がなかったため考えようともしなかったが、実際に手に入ると途端に興味がわいてくる。

 

 ーー芸を、仕込む。

 

 “しいく”と呼ばれる文化を再現しようと、彼は見様見真似で女神エリスに“躾”を施す。

 彼の知る躾とは、相手に教え覚え込ませる行為である。

 単細胞生物にとって教えること、覚え込ませることとは、やらせて身体に染み込ませること。考える必要もなく教えられたことを実行できるようになるまで繰り返しやらせること。

 只それだけであった。

 

 

 

「・・・え? ち、ちょっと!何するんですか!やめてください恥ずかし・・・き、きゃああああああっ!?」

「おおおおっ!!!」

 

 貧乳女神が悲鳴を上げて、巨乳の女盗賊が嬌声を上げる。

 相反する二人の声が示した意味合いは全裸のエリスが強制された新たなポーズ。

 

 スライム系種族から見て『ぶんかてき』で『ぜんえいてき』な気品ある仕草ーー即ち! 全裸での蟹股! 下半身全体と股間を使ってOのアルファベットを描かせてみた。

 

「いやぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 続いての気品あるポーズは・・・・・・コマネチ!

 

「ひぃぃぃぃぃぃっ!!!???」

 

 只でさえ間抜けな体勢にあることを自覚している女神エリスにとって、これ以上恥の上塗りは絶対にゴメンである。ゴメンなのだが、動けない身体は言うことを聞いてはくれない。

 ゼラチンの命じるままに身体は動き、強制的に恥知らずなポーズを外壁が半透明の牢獄内で強制的に晒させられる。

 

「もうやめてぇぇぇぇぇっ! これ以上、恥をかかせないでぇぇぇぇっ!!!」

 

 鼻水混じりの涙声。世界最大宗教の御神体とは思えぬヒドい形相だったが、耳という聴覚器官がないゼラチナマスターには悲鳴が聞こえず理解も出来ない。

 彼が知覚し、理解できたのは、己の中の取り込んだ哀願動物の体温変化と空気の振動から感じられた激しい反応だけであり、これを彼は『効果、有り』と判断した。

 

 ーー次に、行く。

 

 反応の激しさに初めての挑戦が上手く行っていることを確信し、自信を深めた彼は更なる関門に挑んでいく。

 

 ーー今度は、少し、外に出す。

 

「こ、今度は何をするつもりですか・・・? え、ち、ちょっと何を・・・ああっ!こんな恥ずかしい恰好を・・・!?」

 

 狩られたカモシカのポーズとでも言えばいいのだろうか?

 両手両足を首と一緒に上から出されて、お漏らしした赤ん坊がおしめを取り替えられる時みたいに屈辱きわまるポージングだった。

 

 おまけに今回も両足は蟹股。しかも上下が逆さまである。ここまで来るともう、エロいと言うより阿呆らしいポーズとしか表現しようがない。

 それでいてスライム頭頂部から顔を覗かせている頭部だけは、相変わらず清楚なシスターの装備ままなのだから堪らない。

 

 RPG的表現で解説すると、

 

エリス

 性別:女

 職業:アークプリースト

 装備:

   武器:ゴッドブロー専用の右腕

   身体:ゼラチナマスター(スライムアーマーとは大きく似て非なる)

   盾:なし

   頭:女神のケープ

 状態:顔から下をゼラチナマスターに取り込まれているが、頭だけは異常なし。

 体勢:狩られたカモシカ

 

 ・・・・・・改めてイメージしてみたら、ヒデェなこれ。仮にも女が晒していい姿じゃねぇ。

 つか、この格好見て、

 

「きゃーっ! エリス様ー!ステキー!愛してるー!

 もっとやって、もっともっとやっちゃってー♪」

 

 ・・・と大喜びで騒いでいられる変態巨乳盗賊美少女は、ある意味スゲェ。精神が人間離れしすぎてる。

 

 その一方、肉体的には人間でも精神的には人外な変態とは真逆に、肉体的には女神でも精神的には比較的人間の少女、それも年頃の乙女に近いエリス様は変態と違ってまともな精神をお持ちであったために限界があった。

 

 非情なる羞恥責めによって理性が崩壊し、人格までもが完全に破壊し尽くされたとしても不思議ではない極限状態の中で未だ正気を保っていられたのは流石だが、叫ぶだけで耐えられたのはここまでだった。

 

 まっとうな精神を持った人間の女の子。普通の凡人が持ちうる正常な精神の持ち主であるが故に彼女の肉体は圧倒的な恥辱を前に、普通の反応を示してしまったのだ。

 

 追いつめられた少女が示す、当然の反応。

 

 つまりーー催してしまったのである。

 

 

 

 

「はうっ!?」

 

 大声を上げて助けを求めている最中、己の中から込み上がってきた突然の衝動に女神エリスは表情を崩し、作画が乱れる! 女として人に見せてはいけない顔を晒してしまった!

 不意打ちとは言え流石にヤバい表情だったが、今はそれどころではない。緊急事態だ。早急に対処せねば間に合わなくなる。取り返しのつかない事態になってからでは遅すぎるのだ。

 

 とりあえず今やるべきなのは、天井にぶら下がって見ているだけの女盗賊を籠絡すること。口約束でもなんでもいいから空手形を切って大判風呂敷を広げて助けてもらおう。最悪の場合、彼女と立場を取り替えっこしてあげたっていい。

 自分のことが大好きな彼女のことだ。色仕掛けで簡単に釣れるに違いない。後のことは後のこと。考えない気にしない、気していられる余裕なんか一秒たりとも存在してはいないのだから。

 

「・・・ねぇ~ん、クリスさぁ~ん♪

 もし今の私を助けてくれたら、後でいーっぱい良い事してあ・げ・ま・す・よ?

 ですから~「もしかしてオシッコしたいのエリス様? わーい♪ 放尿プレイ放尿プレイ♪」バレてるし、どちくしょーーーーっ!!!!」

 

 女神エリスは色仕掛けを仕掛けた!

 しかし、相手に効果はあったが逆効果だった!

 

 エリスは最後に残された乙女の貞操だけでも守るため逃げだした!

 しかし逃亡失敗! 逃げ道を塞がれてしまった!

 

 女神エリスの乙女心は全滅が確定した!

 

 

 

 

 

「いーーーやーーーーっ!!!!!!!

 こんなのイヤです! こんなのイヤです! こんな恥ずかしすぎる格好でオシッコしてるの見られるのだけは死んでもイヤですーーーっ!!!

 誰か! 誰か助けてください! 誰か私のオシッコを助けてくださーーっい!!!」

「おっもらっし♪ おっもらっし♪ 女神のおっもらっし、うーれしーいーなーっと♪」

「クーリースーさーんー!!!!!

 後でお仕置きです!後でお仕置きです!後でお仕置きです!後でお仕置きです!後でお仕置きです!後でお仕置きです!後でお仕置きです!後でお仕置きです!後でお仕置きです!後でお仕置きでーーすっ!?」

 

 女神エリスの人生が(年頃の乙女として)終わりを迎え、美少女として描かれていた作画が乱れる!

 

 女神エリス、痛恨のミス! 叫んで膀胱が限界を超えすぎてしまった!

 

 エリスの攻撃! 女神の聖水をぶっかけた!

 

 

 ーーゼナチナマスターは死んでしまった。

 

 

 

 

 

「ーーて、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」

 

 さすがの変態もビックリの展開に! なんと女神エリスにしてアークプリースト・エリスは、異世界の魔王すら凌駕する存在『ロマサガ2』の世界から迷い込んできた異次元生命体ゼナチナマスターを、オシッコかけて倒してしまったのである!

 

 ドラクエシリーズでも屈指の役立たずアイテム『聖水』!

 ドラクエⅢの公式ガイドブックには「神聖な祭壇で清められた聖なる水」と記されているアイテムだが、要するに何の変哲もない水である。祭壇で清めなければ、単なる井戸水でしかない代物なのだ。

 

 だが、今エリスが放った聖水は物が違う、出所が違うからだ。

 井戸から汲み上げたのではなくて、美少女女神の体内で生成されたマニア垂涎の代物なのだ。当然、性能差は隔絶している。比べものにならないであろう。

 

 だから、ゼナチナマスターをオシッコで倒せたとしても不思議はない!不思議はないのである! 美少女の身体から分泌された物に不純物など混入しておらず、清らかで純粋な愛によって形作られた物ばかりなのだから!

 

 

 女の子は魔法でできている! つまり! 女の子に不可能はないのであーーっる!!

 

 

「いや~、それはさすがに無理があるんじゃないかなー?

 オシッコでボスモンスター倒せたら、女勇者に聖剣いらないんじゃないかとボクは思う」

 

 ・・・・・・さしもの変態も苦笑い。

 ごくごく偶にだが、まともなこと言うときあるよなコイツって・・・。

 

 

 いいからお前、さっさとエリス様を引っ張り上げてやれよ。

 もう死んでるんだし、死体から引きずり出すぐらいなら出来るだろ。盗賊なんだし。

 

「あ、そっか。忘れてた。

 エッリス様ー、いっま行っくよー♪ 待っててねー♪」

「・・・・・・」

 

 女神エリスは応えない。

 代わりとして、何処からともなく音楽が流れてくる。

 

 「あれ~? おっかしいな~? ボスモンスター倒した後なのに、なぜかだかBGMが不吉な気がするぞ~?

 しかもこれ、どこかで聞いた覚えがあるような無いような?」

 

 ・・・ドゥン、トゥドゥ~、ドゥン、トゥドゥ~♪

 ・・・ドゥン、トゥドゥ~、ドゥン、トゥドゥ~♪

 

 ツゥ~・・・トゥ~・・・トゥ~ツァ~トゥ~タァ~トゥ~・・・♪

 

 

 まるで世界が最後を迎えたときのような、不吉きわまる音色とともに落下してくるのは無数の電撃。

 本来ロマサガ2に出てくる「電撃」による攻撃は一本だけで、パーティーの横一列を貫通してくるタイプの体術技のはずなのだが・・・?

 

 なんとなく、なんとな~く嫌な予感を感じながら巨乳盗賊少女クリスは、女神エリス様のお顔を見上げる。

 

 未だゼナチナマスターの体内に真っ裸で閉じこめられてて、自らの流したオシッコがお風呂に満ちていくかのように対流していて気持ち悪い、早く出してと言われて然るべき所を彼女は笑顔で歓迎してくれた。

 

 

 それはそれは愛らしく、魅力的な笑顔で。

 女神様そのものの、慈愛に満ちた微笑みで。

 

 

 

 

 

 

 ーーちなみに余談だが。

 神話に出てくる美しい女神様は大抵、個人的な怨恨で人の世を滅ぼしかけます。

 

 

 

 

 

 

「最後はみんな大好き、お仕置きの時間です♪

 覚悟は出来てますよね? クリスさん♪」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい」

 

 正座して沙汰を待つ変態に女神による鉄槌が下され、悲鳴が異世界のダンジョン内に響きわたった。

 

 

 

 

 

 後日クリスは、この日の事を日記に書く際こう書き記した。

 『ラヴォスの日』ボクの世界は終わったのだ――と。

 

 

 ――そして翌日には元気いっぱいになって忘れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 尚、事件以降このダンジョンを目撃した者は誰もいないが、時折アクセルの街近郊で黄色い液体の充満した未知の小型スライムを見かけたという報告が後を絶たず、アクセルの街冒険者ギルドは総力を挙げて調査中である。

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