機動戦士ガンダムSEED ~キラくんのハーレム大作戦!!~ 作:田 中太郎
迫り来る真っ赤な球体。
拳を覆う赤地の布が、キラの視界一杯に広がっていく。これはいけない、彼はそう悟るものの時すでに遅し。少年の顔面へと突き刺さる右ストレート。
風切り音を高らかに奏でて、細腕が振り切られた。
身体が浮かび上がるかのような浮遊感。頬に感じる衝撃の後、キラが最初に感じたのは熱さであった。その、とてつもない熱さは数瞬の時を経て痛みへと移り変わる。
しかし、彼が痛みに苦しむ間もなく背中へと新たな衝撃が襲った。
ボクシングリングの床へと背中から叩き付けられたのだ。刹那、息が詰まり肺の中の酸素は、一瞬にして外へと逃げ出す。
空気を求めて自然と口が開くも、呼吸することは出来ない。
落ちた衝撃で一時的に呼吸器がやられてしまったのだろうか。苦しい、痛い、熱い。三重苦に苛まれるキラは最早パニック状態と成り果てていた。
もう駄目かも知れない。
瞼が閉じられ意識が遠のき始めた瞬間、何かが彼へと降り掛けられる。それは冷たい水であった。急激に冷やされた衝撃からか、詰まっていた喉が動き出し、新鮮な空気がなだれ込む。
辛うじて復活した少年が奏でる激しい呼吸音。そんな荒々しい息遣いを響かせるキラの横から、誰かの溜め息が聞こえた。
「お前、本当にコーディネーターか? 心配掛けさせるなよ……」
「ご、ごめん……」
目を開けたキラの視界へと映り込むは褐色の肌。
仰向けに倒れる彼を、覗き込むようにして窺うゲリラの青年────アフメド・エル・ホセにキラは謝罪の言葉を口にする。
心配げな表情を浮かべていたアフメドはその言葉に、再び溜め息を吐いていた。今度は先ほどよりも深く、ゆっくりとしたものであったが。
「なんだろう……毒気抜かれるわ……」
「え?」
「いや、なんだかなぁ……お前、本当にコーディネーターなんだよなぁ」
どこか呆れた響きを伴うアフメドのぼやき。
しかし、その一方でゲリラの青年はキラへと手厚い介抱を施してくれている。それは最早、不出来な弟の世話でもするかのような態度。
初対面の際、非友好的であった人物とは思えない程の豹変振りだ。
ここ数日で築けた新たな友人関係に、キラは笑顔を浮かべる。最初はどうなる事かと心配したが、何とか出来そうだ。
敵地に放り込まれた環境下での出会いは、少年に温かな希望を与えていた。
だが、そんな楽しい交流は唐突に終わりを告げる。リング上の対面から近寄る人影。汗で湿った金色の頭髪を掻き揚げる雌獅子の姿だ。
真っ赤なボクシンググローブを小脇に抱え、ゆっくりと間合いを詰めて来た。
黒いタンクトップは汗で張り付き、そのスリムな肢体を浮き上がらせていく。ショートパンツから垣間見える健康的な脚は、男の煩悩をくすぐる美しさを湛えていた。
「おい、アフメド。キラを甘やかすなよ!」
「甘やかすって……逆に厳し過ぎると思うぞ」
キラの対戦相手であった金色の少女――――カガリの声がトレーニングルームにこだまする。対するアフメドは眉をひそめ、彼女の言葉に反論していた。
互いの視線が宙でぶつかり合い火花を散らす。
和やかな雰囲気は一転し、どこかギスギスとした空気へと早変わりして行く。二人の争いを見てキラは申し訳の無さを感じていた。
なにせ二人とも自分を思っての行動なのだから。
自分が不甲斐ないばかりに意見を対立させてしまっている、その事実は少年の心に深く突き刺さっていた。
「こいつは曲がりなりにも軍人だ! この辺りはザフトの勢力下なんだから、一日でも早く一人前にしなきゃいけないんだぞ!!」
「軍人って言うけどさ、ついこの前まで民間人だったんだろ。いくらコーディネーターって言っても、キラのペースに合わさなきゃ倒れちまうって!」
先程の発言を皮切りにリング上での口論は白熱していく。
どうしてゲリラ関係者二人組が口論しているのか、そしてゲリラ勢が何故ここにいるのか。
大本の理由はアークエンジェル首脳陣の方針にあった。簡単に言えば、軍人となったキラ含む志願組の教育養成である。
志願とは言え軍人になったのだから、仕事を教え込まなくてはならない。それぞれ管制や通信、索敵、操舵など様々な分野に渡る。
その中でキラには主に『モビルスーツに対する知識』『士官としての教養』『パイロットとしての戦闘技術』が教え込まれる事となっていたのだ。
『MS論』はマリュー、『士官教養』にナタル、『パイロット技術』がムウといった割り振りである。
三人共その分野での優秀者であり、即席ながらもキラを軍人として育成するには十分過ぎるほどの人材であった。ただし、問題点も同時に存在していたのだが。
端的に言えば、それは時間と人員不足である。
アークエンジェルは現在、定員を大きく割っているのだ。巨艦を、それも新造艦を運用するのに余裕などある筈が無い。おまけに現在地は敵の勢力圏である。
現状どうにか時間を捻出し、技術面や知識面――――いわゆるソフト面での教育のみ行えている。
一方で生身での戦闘技術、軍人としての肉体訓練については手が回らない状況であった。格闘技術はまだしも、せめて最低限の火器の取り扱いは覚えて欲しいのが正直な所。
そんな窮地の現状、焦燥感を覚えていた首脳陣にゲリラ側――――カガリの手が上がった。
曰く、救って貰ったお礼として重火器の取り扱いを教える、との事。直前に行われていたタッシルでの救難活動、次いで行われた無謀な追撃組の救助。
そのお礼がしたい――――カガリの提案にゲリラ勢力も頷き、首脳陣が道先案内としての役割も期待して了承した事から実現。その結果、カガリを含むゲリラ数人がアークエンジェルにて教練に参加しているのだ。
「いいかアフメド、相手はザフト正規軍だぞ! キラもコーディネーターだが、相手は正規の訓練を受けたコーディネーターなんだ!」
「だからって無茶させ過ぎても逆にダメだろ! そもそも付け焼刃程度で正規の訓練受けた奴に勝てるかよ! なら死なないよう基礎基本をしっかり学んだ方がいい筈だ!!」
スパルタ詰め込み派のカガリと、基礎基本のみに注力したいアフメド。
両者一歩も譲らず対立はどんどん深まっていく。ちなみにキラには訓練中でのゲリラ勢の監視も言い含められていたりする。
しかし、毎回ヒートアップする教育方針の対立に振り回されるのが常だ。
迅速な援軍と活躍により命を助けられたアフメドは、特に真剣な面持ちでこの仕事に携わっていた。もしかしたら訓練初日、キラと同じくカガリにワンパンチKOされてしまったので、親近感が湧いているのかも知れない。
兎にも角にも、この二人はキラの為に意見を対立させてしまっていると言えよう。二人の為にも僕が頑張らなくちゃ、と少年は心の中で改めて決意した。
「あのぅ、アフメドさん」
そんな激しい論争が行われる最中に割って入る一つの声。
可憐な少女の声が気まずさを湛えながら訓練室へと響き渡っていく。声の元は訓練室の入口。そこから顔を出すのは亜麻色髪の少女――――ミリアリアだ。
「んぁ? どうした?」
「えぇと、艦長たちが呼んでます。何でもキサカさんと一緒に経路を確認して欲しいそうで……」
「……おう、分かった。キラ、ちょっと行って来るからしっかり休憩しとけよ!」
渋々と言った感じで褐色肌の青年は了承する。
しかし、未だ興奮冷めやらぬのか荒々しい語調で、少年へと言葉を投げ掛けて来た。次いで、牽制するかのようにカガリを一睨みしてから歩を進めていく。
「まったく……気の強い女もいいとは思ったけど、ここまでとは思わなかったぜ……じゃじゃ馬女め」
「おい、聞こえてるぞアフメド!」
「そりゃ、悪うござんしたねジャジャリさん」
「誰がジャジャリだ!」
再び飛び交う罵詈雑言。果たして二人は仲が良いのか悪いのか。
まだ付き合いが浅いキラには両者の関係が分からない。しかし、喧嘩しているようでも見方によっては、友人同士のじゃれ合いにも見えなくは無かった。
不機嫌そうにずんずん歩き去るアフメドの背中は、どこか楽しげでもあるのだ。
通路の先に消えて行く青年を追って、ミリアリアも立ち去ろうとする。しかし一瞬立ち止まった彼女は、こちらへと振り返ってウィンクをした。
彼女らしい、お茶目な仕草に少年の口元は緩んだ。
そんな愛しの少女へキラは手を振って、その姿を見送る。自動扉が駆動音をがなり立てて閉じる。次いで訓練室には静寂が訪れた。
熱気漂うリング上で座り込むキラは一つ息吐く。
アフメドの気遣いとミリアリアのお茶目は、彼に活力を与えていた。さぁ、もう少し頑張ろうか。そう心を奮い立たせて、少年は立ち上がる。
「……随分、余裕そうじゃないか」
前言撤回。キラは声に出さず宣言した。
なにせ、こちらへと険しい眼差しを向ける雌獅子が存在しているのだから。少年にはカガリから立ち上るオーラのようなモノを、幻視する事が出来ていた。
そして彼の心を鷲掴みにして、そのまま潰してしまいそうな重苦しい声。
その声の前に、キラはよろめくようにして数歩ばかり後退してしまう。刹那、固い感触が彼の背中に張り付いた。
正体はリングロープだ。まるで少年の身体を押し戻さんばかりに反発するリングの囲い。
そんな彼を嘲るかのようにしてカガリは歩を向けて来る。
一歩、また一歩と近付く度にキラの身体は強張って行く。謎の圧力の前に少年は、紛れもない恐怖を感じていたのだ。
「か、カガリッ」
「私はお前を鍛えようと汗を流していると言うのに、お前は他の女に鼻の下を伸ばして……」
「ご、ごめんっ……でも誤解だよ!」
「うるさい!」
眼前に迫ったカガリから拳が放たれた。
頬を風が撫でる。耳元を掠めた鉄拳の速さにキラは反応し切れずにいた。爛々と輝く少女の瞳に、彼は天を仰ぐ。
ごめんアフメド、君の言い付けは守れそうにないよ。
姿見えぬ新たな友へと謝罪の言葉を残し、少年は覚悟を決めた。そう、足腰立たなくなるまで続くであろう訓練に向き合う覚悟を。
「さて、行くぞキラ!」
「お、お手柔らかにお願いします……」
大型の宇宙艦らしく、それなりに充実したトレーニングルームは再び喧騒で満たされていくのであった。
静けさに支配された訓練室。
激しい訓練の残滓は、涼やかな空調によって掻き消されつつあった。丁寧に整備された設備の間を冷風が流れる。風は機材と機材の間を擦り抜け、部屋の一角を占めるリングへとやって来た。
ひゅうっと走る冷たさが、リング上で無造作に転がったグローブを揺らす。
辺りには脱ぎ捨てられた衣服の残骸。汗の黒染みが目立つ衣は、これまた乱雑に放置されていた。汗の痕跡を色濃く残すリングが照明の光の下、妖しくきらめく。
そんな舞台上で重なり合う二つの人影。
その素肌を曝け出し、もつれあうキラとカガリの姿だ。まるでレスリングでもしているかの如く、繰り広げられるはマウントポジションの取り合い。
表皮を撫でる手付きは淫らかに流れいく。
少年の胸板へと擦り付けられる双山の果実。悩ましく形を変える度に、切なげな鳴き声が響き渡る。四つの脚は複雑に絡み合い、果てしなく相手を求め続けていた。
次いで、断続的に奏でられるリップノイズ。
激しく動いているのにも関わらず、その演奏は決して途切れる事が無い。唇と唇を深く繋ぐ熱いベーゼは、想いの深さを表す。
汗で湿る金色の髪が宙を舞い、華奢な肉体からは水滴が飛び散った。
組み伏し、組み伏され、己の肉体を相手へ擦り続けていく二人。本能を剥き出しにした演舞は飽く事無く続けらていくのだ。だが、ある時を境に片割れ――――雌獅子の動きが制止する。
深く繋がった二つの唇から、ちゅぷっと艶やかな水音が奏でられ、荒々しい呼吸音が後に続いた。上位の争奪戦を制した金色の雌獅子は、少年の腹上に跨って訥々と言葉を落とす。
「キラ……あぁ、キラぁっ」
艶やかな吐息の狭間から流れ出る少女の声。
とても甘く、それでいてどこか切なさを帯びた声色だ。自らが組み敷く少年の名を彼女は、何度も何度も繰り返し呼び続けていく。
先刻まで行われた激しい訓練。その才の獰猛な姿は影を潜め、ただただ子猫が親猫に甘えるかの如き様子だ。
あぁ、なんともいじらしくも可愛らしいのだろうか。彼女の様子は、少年の心に果てしない愛おしさを湧き上がらせていた。
仰向けで寝転ぶキラの上で、カガリは肢体を何度もくねらせ、妖艶な踊りを舞う。
柳の如くしなやかな女体が、汗でテカる様は酷く煽情的な絵面だ。こちらを見詰める瞳は、今にも涙を流さんばかりに潤み、熱い視線を送って来ている。
健康的な肌色は朱に染まり、形の整った鼻がピスピスと可愛らしく鳴く。
悩まし気に歪む表情は、彼女が『少女』という存在であるにも関わらず、『大人の女』としての色香を色濃く漂わせている。
彼は自身の胸を突き破らんとする高鳴りに逆らわず、愛すべき少女の手を取った。そして、彼女の言葉に応じるべく口を開ける。
「カガリ……」
「あぁッ、キラぁ!」
興奮の余り声が掠れてしまったものの、少女の名はしっかりと届いたようだ。
堪らないと言わんばかりに、カガリの首が激しく振られるのは何よりの証左であろう。その動きにつられたのか、キラが見上げる先では二つの小山が揺れていく。
形の良い乳房の先端、淡い蕾が幾何学的な航跡をなぞる。
小振りながらも自己主張が激しい蕾の可憐さは、少年の視線を釘付けにした。思わず、と言った形で彼は腕を伸ばし、その女の膨らみへ手を添えてしまう。
「んぁッ!」
甲高い悲鳴が室内に反響していく。
しかし、悲鳴には忌避の色が見られず、むしろ悦びで彩られていた。芯に固さが残る青き実り。だが成熟途上でありながらも、女としての柔らかさを確かに含む果実だ。
手の上に乗る心地良い重みと、儚げな柔らかさが彼を虜にするには十分過ぎた。
もっと触れたい、触れて彼女を感じたい。そんな欲望に囚われたキラは両手で左右の乳房を捕まえる。十の指を伸ばし、それぞれの果肉へゆっくりと沈み込ませていく。
刹那、カガリが勢い良く天を仰いだ。
下乳から持ち上げる形で宛がう、ただそれだけであるのに彼女は盛大な反応を示す。少女の内に眠る劣情は、その肉体を敏感にさせてしまっているのだろう。
一揉み、二揉みと慎重な揉み方でカガリは言葉に成らぬ鳴き声を零していた。
感じ過ぎている己の肉体に羞恥でも感じているのだろうか。嫌々と駄々をこねるような彼女の姿に、キラは雄の欲望を抑え切れない。
「あぁ、カガリッ」
「あッ、うぅッ……いや、だめッ!!」
少年の人差し指が小山の頂点へと向かう。
桜色の乳輪に差し掛かった瞬間、少女の鋭い制止が掛かった。焦燥感に満ちた声色で、拒絶を訴える言の葉。だがその陰からは、隠し切れない悦楽の響きが垣間見えていた。
キラは円状の外縁に沿って爪先を進める。
まだ触られる事に慣れていないのかも知れない。なら焦らず少しづつ行こう。ギリギリの所で理性の制御が効いた、キラなりの気遣いであった。
彼の指先が、乳輪に触れるか触れないかの境目を一周、二週と回るっていく。その間にも他の指は、固い芯を解すようにして少女の乳房を優しく揉んでいった。
いや、だめ、と繰り返されるカガリの声。
しかし時間が経つにつれ、その語調は弱まっていく。そして拒絶の言葉と言葉の間に、噛み殺したような艶声が奏でられ始めた。
もっと可愛らしい声が聞きたい。
より一層彼女を喘がせたい欲にキラは駆られてしまうが、グッと堪えて乳輪責めを継続する。初めてカガリと繋がった時は、その場の雰囲気に流されてしまった故だ。
キラの好みとしては全身隈なく、じっくり愛したいのである。
徐々に空腰を振り、彼の下腹部へ愛液を滴らせ始めた現状など、まさにそうであった。直に接していないにも関わらず、雌しべの熱気が伝わって来る程だ。
「あぅ、ひぅッ……あぁ、きらぁ、ダメだ……もう、もうこれ以上はぁッ!」
早く触ってと言わんばかりに突き出される乳房。
一段と深く指が沈むだけで、雌獅子の遠吠えが高らかに繰り出された。それに応じて、淫液が花弁から一気に噴き出す。
締め付けが甘くなった蛇口の如く流れ落ちる液体は、キラの腹部に小さな水溜まりを生成する程だ。ここまで小慣れたら大丈夫かな。彼は声に出さずそう呟いて、一気に責めの手を強めた。
下から支えるような形で添えていた手を、果実全体カバーするように動かす。
同時に人差し指を乳輪からその先端へと、優しく駆け上がらせて行った。張りのある小山が、いとも容易く形を崩して弾む。
一段階、声のトーンを上げて悦びを告げるカガリ。
どうやら時間を掛けて揉み解した甲斐があったようだ。若干芯の固さを感じるものの、握り締める程の力を入れなければ、痛みは感じるまい。
キラは安心して、尖り切った先端の攻略に取り掛かった。
ささやかな突起はその身を限界以上に肥大化させ、与えられるであろう刺激を今か今かと待ち侘びているようであった。
既に根本付近に指先が辿り着いてい入るものの、本丸までは攻め込んでいない。カガリの様子を見る為に爪の先で突いて、淡い刺激を送り込んでいる状態であった。
「き、きらぁッ。はやく、はやくぅ……」
熱に浮かされたような眼差しで、こちらを見下ろす少女。
息絶え絶えな彼女の希望に応じて、少年は儚い蕾へ指先を引っ掛ける。刹那、甘い絶叫が辺りに響き渡った。彼女の細腰がガタガタと震え、肉貝から間欠泉が迸る。
無色無臭の生暖かい液体を下腹部に感じながら、キラは喜びに胸を躍らせていた。
潮を吹いてくれたのだ。つまり自分の拙い愛撫で深く感じてくれている、それも胸だけでだ。男としてこれ程までに嬉しい事は無い。
彼は湧き上がる幸福感に酔いしれ、更なる愛撫を実行する。
コリコリっとしたシコリを指の腹で撫で回し、軽く押し込んだ。勿論、果実自体を揉みしだく事も忘れずに。
「ひッ、ひぃぅッ!? そ、そこッ……そこはぁッ!」
「どう、カガリ? 気持ちいい?」
「うぅあぁッ!! き、きもちいいッ……気持ちいいのぉッ!」
「良かった……じゃあ、もっと気持ちいいように頑張るね」
悦楽の鳴き声が少年の心を満たす。
自身が与える快感に身を任す少女の姿は、酷く淫靡で美しかった。少年の逸物も、今までにない程まで腫れ上がり、揺れる彼女の尻肉に触れている。
いつの間にかカガリの手はキラの腕を掴んで、己が乳房に押し付けようと力を込めていた。
キラは口元が緩むのを感じた。自ら肉欲を求める浅ましい行為は、彼にとって見れば雄欲の焔へくべる燃料でしかない。
突起を押し込む事を止めて、再び外界へと露出させる。
待ち望んだ刺激を受けた為か、乳首は淫らに腫れ上がり少年の視覚を楽しませていく。キラは愛らしい蕾へ向けて親指を伸ばす。
人差し指と親指、淡い先端は二つの指の腹に挟まれる形となったのだ。
そんな折に、彼はふと気が付く。カガリが自身の胸に熱い眼差しを送っている事を。行く先を案じているのか、はたまた期待を込めているのか。
確かな事は、黄金の瞳に宿る妖艶なきらめきだ。
これから起こり得る将来を想像してか、彼女の身体が小刻みに震えている。キラは少女を安心させるべく、微笑んで見せて声を掛けた。
「カガリ、大丈夫だよ」
「う、うぅッ。きらぁ……そ、そんな、そんなこと」
「一杯気持ち良くして上げるから、ね?」
「あぅっ、きらぁ。そんなことしたら……わ、わたしのおっぱい、どうにかなっちゃう……」
「大丈夫、気持ち良くなるように頑張るから」
「あ、あぁ……だめ、きら、だめだ……だめなんだぁ」
嫌々と力なく振られる少女の首。
しかし左右に振られる最中も、彼女の視線は少年の指先から一変たりとも外れない。少し悪戯心が湧き上がってしまったキラは、指先へと僅かに力を込めた。
刹那、ひぅっと飛び上がるようにしてカガリは声を上げる。
もう彼女から拒絶の声は上がらない。僅かに与えられた快感から、より鮮明に来たる未来を想像したのだろう。最早、意味を成さない声をただただ漏らすばかり。
恐れ慄きつつも、訪れるであろう悦楽に身を震わせる姿。
その姿が、キラの獣欲に火を付けた。指先に力が込められていく。そしてついに、きゅっと蕾は挟まれた。次いで、雌獅子の咆哮が訓練室を満たす。
「あああぁぁぁぁぁッ!!」
金切り声とも言える程の絶叫だ。
彼女は打ち上げられた魚の如く、ビクンッビクンッと肢体を跳ね上がらせる。同時に腰が前後へ動き、合わせて甘露が吹き出して行く。
こじんまりとした黄金の茂みは濡れぼそり、恥丘に張り付いているのが窺えた。
摘んだ突起を転がし、やんわりと扱く度にカガリの反応は大きくなっていく。そんな少女の淫猥なる艶姿に当てられ、キラはより一層愛撫に力を込めていった。
しかし、少しばかり調子に乗ってしまったようだ。
彼女のよがり泣く声は次第に掠れ、一際大きく身体を痙攣させた後、少年の上へと崩れ落ちてしまう。彼は慌てて迫り来る肢体を抱き留めた。
しまった、やり過ぎだ。
息絶え絶えなカガリの様子に、キラは後悔の念を抱く。普段強気な少女とのギャップと、不思議と手に馴染む彼女の肉体に逸ってしまった。一方的な行為など忌むべき代物だと言うのに、と彼は酷く悔やんだ。
「カガリ……ごめん、大丈夫?」
彼は、腕の中で呼吸以外の動きを見せぬ少女へと声を掛ける。
それと同時に労わるようにして背中を撫で擦り、汗で湿る髪の毛へと指を入れた。桜色に上気した肌を滑る少年の手。うなじから背筋を通って腰へと至ると、彼女の背中が何かを耐えるように震えていく。
乱れた髪を指で丁寧に梳けば、濃厚な匂いが現れる。
汗の入り混じったカガリの匂いだ。不快ではない、むしろ彼女のモノだと思えば愛らしくさせ思う。少女の意識が回復するまでの間、キラは小刻みに揺れ続ける女体を優しく労わり続けた。
「あぅっ……キラ」
「あ、カガリ。ごめんね、無理させて……」
束の間の時が過ぎ、恐らくカガリの意識が回復したのだろう。
覚束ない口調ながらも、彼女の声が聞こえて来た。彼は自身の胸に顔を埋めたままの少女へと、謝罪の言葉を口にする。
だが、彼女の雰囲気はどことなく固い。
不機嫌そうな――――いや、どちらかと言えば拗ねているように感じられた。謝罪の言葉がいけなかったのだろうか。彼が少女に問おうとするものの、その身にまとう空気は『察しろ』と言わんばかりのモノだ。
困惑するキラに対して、カガリは何も言わない。
いや、答えを見出せないキラに愛層を尽かしたのか、唐突に上体を起こし始める。そして、おもむろに身体の位置を変え始めた。
艶めかしい肢体を捻り、こちらに背を向ける少女。
火照っている肌のうねりを前に、キラは喉を鳴らして息を呑んだ。カガリの頭の傾き具合から察するに、真下を見ている。丁度、彼女の眼下には己の逸物が位置している筈だった。
「……今度は私の番だ」
ポツリと零した呟き。
その宣言に対して、キラは声を返そうとするものの果たせずに終わる。
何故ならば、いきり立つ雄肉に何かが絡み付いたからだ。五本にも及ぶ細長い感触、間違いなくカガリの指であった。
幹を通して感じる指圧に、少年は思わず声を漏らしてしまう。ただ軽く触れているだけだと言うのに、鋭い快楽の電流が彼を襲っていたのだ。
キラは気付いていなかった――――今まで愛撫をするのに夢中で、肉棒には一切の刺激が与えられずにいた事を。カガリを愛する余り、己の獣欲に対して焦らしを行っていた事を気付いていなかったのである。
カガリの手が動く。
幹に回った少女の指が、上下に扱き立て始めたのだ。圧倒的な快楽が背筋を駆け抜ける。少年はおとがいを反らし、悦楽に息を漏らす。
「フフッ、凄く固いぞキラ」
「あぁッ……か、カガリぃ……」
「こんなに腫らして……いっぱいお返ししてやるからな――――」
「うあッ!? あぐッ!!」
リズム良く行われていた手淫に新たな刺激が加わった。
ピチャリっと控え目な水音を、少年の聴覚が捉える。少女は陶然とした声を発した後に前屈みとなって、肉棒の先端を舐め上げたのだ。
幹を扱く手に、亀頭を責める舌。
上に下に指が動く度、雄肉が脈動して悦びの深さを表す。先端を舐めしゃぶる舌は縦横無尽に駆け巡り、挙句の果てには、カリ首に沿って這い擦って行った。
鮮烈な刺激に、少年は居ても立っても居られなくなり、自然と腰を浮かしてしまう程だ。しかし、カガリの責めはそれだけで終わらない。
空いた手が少年の股座に滑り込み、潜んでいた陰嚢を捉えた。
そして、皺の一筋一筋を解すよう丁寧に揉み始める。刹那、キラの瞼の裏で閃光が飛び交う。最早、劣情を抑える事は出来ない。
暴走する欲望が、キラの腰を突き上げさせる。
跳ね飛ぶ肉棒が、少女の顔面を所かまわず突き倒す。整った鼻腔が、朱色の頬が、形の良い顎が、淫欲に駆られ真っ赤に腫れ上がった雄証で叩かれた。
「うっ……まったく、この聞かん棒め」
忌々し気な文面とは正反対なカガリの声色。
喜色すら見受けられる声は、唐突に沈黙する。それと同時に穂先が吸い込まれた。水気と熱気が混在する空間、押し寄せて来る柔い壁に舌と思わしき軟体。
キラは悲鳴を上げた。
浅ましい吸引音の中、猛烈に快楽が湧いて来るのだ。少女の口淫は、彼を容易く絶頂まで押し上げて行く。眩い星が視界で瞬く最中、ふと丸みを帯びた桃肉が目に入った。
自身の胸板上に存在する臀部。
元々、下腹部の上に鎮座していたカガリのソレはどうやら移動して来たらしい。恐らく身体を屈めて口淫をするのに、楽な姿勢を取ったのだろう。
圧倒的な喜悦に思考がまとまらぬ少年は、その白い双臀へと無我夢中に手を伸ばす。手の内に広がる円球の温かさ。指と指の間からまろび出る張りのある果肉。
心地良い感触を感じた瞬間、少女の黄色い悲鳴が迸った。
チュポンっと淫艶な音色と共に、肉棒が引き抜かれる。抜き出す際には彼女の可憐な唇は、傘の張ったカリをこそいでいた。
敏感な箇所を弾かれる衝撃が、少年を限界目前まで追い立てていく。
一際鋭い快感を堪えるかのようにして、キラは眼前の白球にむしゃぶり付いた。顔面は桃肉にぶつかり、確かな
弾力が顔全体へ広がる。
勢い良くぶつかった為か、鼻頭が谷間へと埋まってしまう。
二度目の悲鳴。鼻先が何かを突いたのだ。谷間の奥に潜む息遣いが、彼の鼻を撫でていた。
「くぅッ、き、キラッ! そこはダメだッ……それに、まだ私の番だぞ!」
「あぅっ、かがぃ――――」
「あっ、あぁっ……しゃ、喋るなバカ!」
ふるふると揺れる尻肉。
羞恥からか、白臀には力が入り谷間が狭まって行く。圧迫感を覚えたキラは口を開けて活路を見出そうとする。しかし、それが更に彼女を追い詰めてしまったようだ。
少年の唇が、熱を秘める二枚貝に触れた。
未だに愛撫を貰えぬ雌しべは、散々に泣き腫らしており湿り気に溢れていた。しかし彼の唇と僅かに触れ合った事から、女唇は歓喜に打ち震えてしまう。
キラとしては意図するものではない。
だが、女の花園はそう捉えなかったようだ。もごもご口を動かして声を上げる行為が過剰な反応を示す。引っ切り無しに溢れ出る雌蜜が、少年の顔を汚していった。
「あっ、あぅッ……ば、ばかぁ」
「んんッ!?」
カガリは蕩けた声調で罵倒の言葉を吐き出す。
次いで再度、肉棒を口内に収めていった。先程よりも熱のこもった吸引音が響き渡る。彼女が顔を上下する度に、その尻肉が反動で小刻みに弾む程だ。
一方で、そんな愛撫を受けるキラにしてみれば堪ったものではない。
酸欠と快楽の電流でぼんやりとする意識。ただひたすら絶頂へと駆け上る感覚は、自然と彼の身体を突き動かす。
指に入る力が増し、果肉に沈んでいく。
弾む女尻は谷間に挟まったままの鼻先を、幾度と無く陰菊を突かせた。緩んだ口から這い出る舌先が、女唇を弾き甘い汁を催促する。
女性上位な形でのシックスナイン。
身体を鍛えるべき場所に相応しくない音色が室内を満たす。淫らな吸引音と、卑猥な啜る音が重なって勢いを増していく。
しかし、ヒートアップする愛撫の仕合いはとうとう終わりの時を迎えた。
鈴口に侵入する少女の舌。先端を割れ目へ突っ込みこじ開けようと暴れ回る。それがキラの一線を越えさせた。少年は意識が薄らぐ中で、己の舌先を蜜壺へと突っ込んだ。
お返しと言わんばかりに淫壁をなぞり、肉ひだを弾き回る。
刹那、カガリの身体が強張った。何かに恐れ慄くかのようにして震え始める女体。彼女もまた絶頂を迎えようとしているのだ。
「んんッ!! んぐうぅぅッ!!」
「あぅッ!! うぅぅぅぅッ!!」
重苦しい絶叫が喉奥より迸る。
白濁とした精の奔流が、少女の口内を汚す。無味無臭の間欠泉が、少年の口腔を満たす。キラは溢れ出んばかりに噴出する潮を飲み込み続けた。
愛液混じりの少しばかりえぐみのある味わい。しかし不快感は無い。
愛おしさを感じながら喉を鳴らしていった。それはカガリとて同じ思いなのかも知れない。一滴残らず己の精液を飲み干して行く少女に、そんな印象を漠然と抱いた。
どれ程の時間が経っただろうか。
絶頂後の心地良い倦怠感を覚えながら、未だ少女の性器を舐め続けるキラ。相手を労わるように、そして頂から少しでもゆっくり降りて来られるように。
陰唇を口に含み、丹念に舌を這わす。
こびり付いた淫汁を舐め取るかのように。だが、雌沼から引っ切り無しに愛液が湧き上がるのでキリが無い。雄の存在を欲しているのか、肉壺は弛緩と収縮を繰り返して存在を誇示していた。
一方で、カガリも飽く事無く少年の逸物を舐めしゃぶっている。
快楽を与えるのが目的ではない事は、ゆったりとした愛撫から伝わってきていた。優しい温かさの口腔と愛情の込められた舌先に、彼の欲望は未だ収まる気配は無い。
軟体が張り出た傘を弾く度に、まだまだ硬度を維持したままの雄槍がビクッと反応する。
何か感じ取ったのか、うっとりと口淫を続けていたカガリは、口腔から反り返る雄槍を抜いた。そしてゆっくりと上体を起こして、こちらへと向き直る。
「キラ……」
「うん……いいよ」
皆まで言わずとも分かる。
彼女が何を欲しているのかを、そして彼女も自分が何を求めているのかも察しているであろう。カガリの腰が僅かに浮かび上がり、同時にキラも己の逸物の位置を調整する。
下腹部に見える金色の草原が、照明にきらめく。
少年の口からうっと声が出た。先端が蜜壺と触れ合ったのだ。一度、射精したとは思えぬ逞しい巨根が期待に震える。
雌肉から漏れ出る愛液の量が接触した瞬間から、目に見えて増えている事も想いの丈を増長させていた。粘度の高い雌汁が、鈴口より湧き上がる先走り汁と入り混じる。
キラの大きさを再確認するかのように、入り口付近で先端が行き交う。
クチュクチュと二人の混合液が搔き回されて行く。とてつもない熱さを帯びる花園に、キラの興奮は最高潮へ到達していた。
またカガリも少年の逞しさと固さに興奮しているのか、穴が空く程の視線を接触ヶ所へ注いでる。幾度か秘処の上を雄槍が行き交い、そして宛がわれ固定された。
二人の視線が各々の性器に集中し、ゆっくりと繋がって行った。
カガリの腰が降ろされて行き、キラが突き上げるようにして迎え入れる。穂先が灼熱の窪地へと飲み込まれて行く。
「くぅっ、うぅっ、うぁッ」
「あぁっ、あぅっ、んんッ」
二人同時に吐息が漏れ出た。
入り口を押し広げ、埋没して行く亀頭に雌壁は熱烈な歓待振りを披露していた。まだ入ったばかりだと言うのに、幾重ものひだひだが穂先に押し迫り、熱いベーゼを交わしていく。
キラは奥歯を噛み締め、意識をしっかり保たせるようにする。
ふとした瞬間に気が緩めば、すぐにでも達してしまいそうだ。深く愛し合いたいのだから、それだけは避けなければなるまい。
徐々に、徐々に繋がって行く雄しべと雌しべ。
カガリも相当感じているのだろう。口を固く結び、明らか目に力を入れてまで結合部を凝視しているのだから。鼻腔までヒクヒクと動かしている様は、どこか滑稽であるものの果てしなく愛らしい。
そんな最中で、亀頭が全て淫裂に飲み来れた。
刹那、カリ首を絞め付ける入り口。膣内はまるで何十もの舌が、一斉に舐めしゃぶり始めたかの如き愛撫を開始する。
「あぁッ!? カガリぃッ!!」
堪えられる筈が無い。
キラは不様にも情けない声を喉奥から迸らせる。身体の芯を穿つ快楽電流に、少年は今にも屈してしまいそうであった。
「あっ、ひぅっ、うぅっ、うぅぅッ」
妙に張り詰めた声を彼の聴覚が捉えた。
何事かと思い視線を向ければ、そこにはカガリの余裕の無い表情があった。ガタガタと噛み合わない歯を震わせ、眉に深い皺を作っている。
そして一筋、また一筋と金色の瞳から流れる涙。
その滴に、キラは心を締め付けられた。どうであれ、涙を流すなど尋常では無い事だ。彼は慌てて上体を起こし、対面座位の形となって彼女を抱き留める。涙を流す原因が幾らか和らげば、と。
「カガリ大丈夫!?」
「あぅっ、き、きらぁ……きらぁッ」
「うん、僕はここにいるよ。大丈夫、大丈夫だよ」
「ちがう、ちがうんだ……あうぅぅッ」
何が違うのか。自身の胸に抱き留めた少女は額を擦り付け、必死になって何かを訴えている。困惑するキラは打開策を追見付けずにいた。
がに股のまま、先端を咥え込むだけで浮いている腰はさぞツラいであろう。せめて、抜いてから落ち着かせようか。その考えに至った少年はすぐさま行動に移る。
彼女の腰の左右へ手を添え、ゆっくりと自身の腰を引こうとし――――失敗した。何故ならば細腰に手が触れた瞬間、彼女が何かに焦った様子で動いたからだ。
「だめっ!! だめだッ!!」
「カガリッ!?」
「今触られたら――――あああぁぁぁぁッ!!」
キラの背中に回された細い腕。
それが彼の身体を強い力で締め付け始めた。いや、正確に言うならば抱き着いていると表せるだろう。少年の上半身に押し付けられる重みが一気に倍増し、そして――――カガリの腰が支えを失ったかのようにして急落した。
キラの膝上へと勢い良く叩き付けらえる桃尻。
パンッという甲高い破裂音が室内へこだまする。一瞬、何が起きたのかキラには理解出来なかった。しかし次の瞬間、飛来する悦楽に身体を強張らせる。
ぶるぶると痙攣を起こしつつ収縮する雌肉が、逸物を締め付けたのだ。
凄まじい圧力と、妖しくうねる蜜壺。穂先が彼女の最奥にぶつかり、深い口付けを交わした時、限界は訪れた。
脈動する肉棒が、白濁を溢れ出させる。
鈴口より真っ白な精液を放出する快楽を前に、キラは目前の肉体に縋り付いた。掻き抱く女体はひたすら優しく、絶頂に翻弄される少年を受け止める。
最奥の女口に亀頭を擦り付け、雄の飛沫を注ぎ込んでいく。
二度目とは思えぬ程の脈動が長らく続いた。激しい快楽はお互いの境界線を曖昧にし、一つの存在となったかのように錯覚させる。
ドロドロに溶け合い、入り混じる感覚。
一つに繋がった心地良さにキラは浸った。ずっとこのままでいたい、そんな欲望に囚われてしまったのだ。肉体もそれを望んでいるのか、この多幸感に馴染んでしまっている。
だが、そう感じる一方で肉欲は更なる悦びを追い求めていた。
二度も放出したというのに、未だ萎えない逸物。その熱を感じ取ったのか、秘肉も再動を始めて行く。
「カガリ……大丈夫?」
「あっ、あぁ……わ、私も」
「ん?」
「わ、わたしもだな……あぁ、もう察しろよ馬鹿」
「ご、ごめん」
カガリも意識を回復したのだろう。
キラの言葉に対してしっかりと返事をしてくれた。察しろと怒られてしまったが、軽やかな語調であり、本気で言っている訳ではない筈だ。
彼はゆっくりと腰を揺らし始める。
やはり絶頂したばかりの肉体で、一気に快楽を求めるのは厳禁だ。徐々に慣らして行こう、まだ時間はある。穏やかな心地良さを感じつつ、スキンシップがてら会話を続行した。
「カガリ、さっきは大丈夫だった? 凄く心配なんだけど」
「……だいじょうぶ、だぞ?」
「でも、いったいどうして、あんな風に?」
「あ、その……ばかっ」
「……えぇ」
恥ずかしがっているのか、キラの胸へ顔を埋めてしまうカガリ。
声色が弱弱しい彼女を想って、これ以上の言及は避けるべきだろうか。しかし、あんな苦し気な反応を見せられては、逆に心配になってしまうのも事実だ。
判断に困る少女の反応に、彼は苦慮していた。
結局、何かあっては大変だという思いから聞き出す事を選択する。これから付き合う過程で、何が切っ掛けであのような状態に陥るかも知れないのだ。
「カガリ、本当に大丈夫なの?」
「うぅ……い、言えばいいんだろ! 言えば!」
「うん、心配なんだ」
「くぅっ……き、キラと……キラと繋がるって思っただけで……その、イキそうに。それで我慢してたんだが、やっぱり無理で……」
ここまで来て、ようやくキラは察する。
我慢に我慢を重ねた所に、自分が不用意に触れてしまったという事を。無理に我慢した結果、反動が凄かったのだ。
いじらしい少女の一面に、彼は心が温かくなった。
そして、羞恥で頬を染め俯く彼女の姿に欲望の火が再点灯する。丁度良く、蜜壺も解れて来た所だ。カガリといると妙に我慢の沸点が低い事に首を傾げながらも、キラは彼女を愛すべく行動に移った。
「カガリ、いい?」
「う、うん……きて、キラ。わ、私だけを見てッ」
カガリの言葉を聞くや否や、抱き留める為に背中へ回していた腕をその細腰に持って行く。くびれた腰にそれぞれの手を添えて、彼は腰を突き上げた。
ズンっと最奥を擦る穂先。
絡み付く淫肉を穿ち、こそぎ取ると熱烈な抱擁を返して来る。くぅっとキラは息を漏らす。カガリと繋がりを持って、まだ日が浅いと言うのに、酷く感じてしまう自分がいる。
その快感に身を委ねるまま、少年は腰を振るい続けた。
胸元から伝わる熱い吐息と、押し殺した鳴き声。声を出すのを頑なに嫌がる彼女の為に、自身の唇を寄せて行く。こちらの意図を素早く察したのか、少女もまた顔を上げて唇を近付けて来た。
粘着質な交配音にリップノイズが入り混じる。
唇を啄むバードキスは、そう経たない内に深い交わりへと昇華していく。上下余す事無く繋がる幸せを噛み締めて、キラはカガリとの交合に耽って行った。
突き上げる肉棒、叩き付けらえる桃尻。
少女も貪欲に快楽を追い求め、腰をうねらせていた。そして根本まで飲み込み、密着した際など快楽に加え、充実感で胸が一杯になる。
ただただピストン運動だけに甘んじるのでは無く、工夫し様々な変化を付け始めたのだ。
わざと胸を動かし、胸板で彼女の淡い蕾を刺激。はたまた、腰の向こう側へと更に腕を伸ばして、官能的な踊りを披露する尻肉を揉む事を行う。
そうするとカガリはくぐもった悲鳴を上げ、まるでお漏らしでもしてしまったかのように潮を吹くのだ。噴き出す水流の強さを下腹部に感じながら、キラは責めの手を緩めない。
リング上で彼らが位置する辺りは最早、大きな水溜まりと成り果てていた。激しいまぐあいで肌に浮かぶ汗が飛び散り、二人の熱気が新たな汗を生み出す。
「あぁッ、カガリ! カガリぃッ!!」
「あぁッ、あぅッ、んぁあぁぁッ! きら、きらぁッ!!」
「カガリ、そろそろ……僕、もうッ」
「わ、わたしもッ、私もだッ! な、膣内でッ、あぁッ、このまま一緒にぃッ!!」
互いを愛する動きは、最後の階段を駆け上がるべく勢いを増して行く。
繋がった唇は離れ、限界を告げ合う。とめどなく溢れる喘ぎ声がリング上を支配し、交合に揺れる舞台を彩った。
そして一段と激しくなった瞬間、頂きが訪れる。
キラは身体を強張らせ、カガリの奥底で再び射精をした。蜜壺を真っ白に染め上げ、容量を超えた白濁液が結合部より零れ出る。
少女の内腿を伝って舞台に新たな色を描く雄精。
彼女の痴肉はまだ飲み足りないと言わんばかりに、少年の竿を扱き立てて絞る。鮮烈な快楽とは裏腹にもう一度、唇を重ね合う二人。心と心が通じ合う、気持ち良さが彼らの心を穏やかにし、新たな活力を与えてくれる。
「んぁッ……フフッ、まだ元気だな……」
「くぅッ……カガリだってこんなに……」
「う、うるさいッ……もっと、するか?」
「うん……カガリは?」
「私も……私も、もっとキラが欲しい」
淫裂から雄槍が引き抜かれた。
それと同時に滴り落ちる情欲の露。リングを汚しながら、体位を変えて再び交わる少年少女。肉欲の赴くまま、官能の宴はまだまだ終わる気配を見せずにいた。