機動戦士ガンダムSEED ~キラくんのハーレム大作戦!!~ 作:田 中太郎
フレイが彼と初めて出会った場所は宇宙港である。旅客船から吐き出される人の波。その中で彼を見付けたのだ。
柔らかそうな髪、のほほんとした幼い表情、綺麗な色を宿す瞳。それらに不思議と惹かれた。
両親に手を引かれ、ちょこちょこと歩く姿。にこやかに鳥形ペットロボを愛でる姿。若い女性に声を掛けられ小首を傾げる姿。その一挙一動に何故か惹かれた。
どうして惹かれたのか、彼女は理由を探るべく彼を調べ、観察した。
外で走り回り遊ぶ彼。OLに連れ去られそうになる彼。母親と買い物に出て迷子になる彼。女店員にトイレへ引き込まれそうになる彼。図書館で静かに本を読む彼。背後から女司書に付け狙われる彼。
酷かった。哀れですらあった。それなのに彼は毎日を笑顔で過ごす。襲い掛かって来る女性にすら笑顔で接するのだ。
何と健気な事か。何と美しい精神であろうか。フレイはそんな彼の清き心に一番惹かれ、守る事を決意した。信頼の置ける供回りと共に、影に日向に彼を守った。
そして彼の見せる笑顔を眺め悦入るのが、日常となっていたのだ。とある少女が彼の隣に居座るまでは。
フレイは怒った。泥棒猫に奪われる為に彼を守っていたのでは無い。フレイは嘆いた。彼の神聖な心が意地汚い泥棒に侵食される様に。フレイは絶望した。泥棒猫に心開く彼の姿に。
フレイは考える。どうすれば良いか。どうすれば彼を守れるのか。だが答えは出ない。そんな時、ふと思い付いた。父に紹介された知的な少年に訊ねてみようと。
父のお気に入りである知的な少年。父が、いずれ将来をと訳の分からない事を呟いていたのが印象的であった。少年も分かって無いらしく、取り敢えずお友達からと言っていた。
優しい人だ。それが眼鏡を掛ける知的な少年に抱いた印象だ。その優しさに彼女は縋り訊ねる。
守りたいモノがある。誰のモノでも無いがそれでも守りたいモノだ。しかし、それを盗もうとする輩がいる。どうすれば良いか、と。
少年は答える。ならいっその事、自分の物にしてしまえばと。冗談めいた口調で。実際少年は冗談で答えたのかも知れない。しかし、フレイにとってそれは天啓。まさしく天啓であったのだ。
少年に対して、やはり優しい人であるという印象を深め、フレイは駆ける。彼を手中に収めようと。
薄暗闇に染まるエレベーター。十数人乗っても余裕はあろうかという程に大きな鉄籠。普段ならば明るく煌びやかに輝く筈の電灯は消え失せ、非常用の保安灯が広い鉄籠の中を仄かな光源で照らしている。
空調も効いていないのか熱気と仄かに甘い香りが漂う室内で、水気を含んだ音が鳴り響いていた。ぴちゃぴちゃと、淫らかな気配を醸し出す。
薄明りの下、衣服が乱雑に脱ぎ捨てられており、室内の片隅で一組の若い男女が素肌を重ね合わせていた。線の細い少年は壁に背を預け、紅い髪の少女は彼の胸で抱かれていた。
互いの唇が重なり、時折空くその隙間から舌が激しく絡み合っているのが分かる。少年、キラは両手を使い少女の珠肌を優しく撫でさすっていた。
少女、フレイはそんなキラの指捌きに翻弄され、艶声を喉の奥から上げる。
「あぁッ! こんな、こんなのってッ!!」
「アルスターさん……」
「いやッ! フレイって、フレイって呼んでッ!」
「フ、フレイ……」
「あぁ、キラッ、私の……ぁぅッ」
翻弄されるフレイは彼の胸の中でいやいやと被りを振る。つうっとうなじから背筋を指先が通る。触れるか触れないかのソフトタッチ。ゾクゾクッと彼女の背に電流が走った。
まだ性器すら触っていないというのに、彼女は快楽という名の電流にその身を震わせていた。もう一つの指先が首筋を通り彼女の双山へ歩み進める。
ぶるっとフレイの身体が期待に震えた。隆起する柔らかな果肉の根本から指が侵食していく。徐々に徐々にその頂きを目指し指先が這う。
ガタガタと小刻みに震え出す身体。無意識の内に、ぐいっと胸を突き出し『ここだ』とアピールするフレイ。先端部に存在する、鮮やかな桜色の芽。
一度も刺激を受けていない筈のそこは、痛々しいまでに腫れ上がり少年を待ち構えていた。つつっと白い肌の上を滑り、頂点を目指す五指。
とうとうついに待ち望んだ瞬間が、と期待を露わにする乳頭はふるふると可愛らしく震えた。しかし、キラの指は無情にも止まる。乳輪の縁ギリギリで。
爪先で肌と桜色の境界を丹念に触診していた。彼女の身体は最早痙攣しているのかというまで震え上がっていた。堪らずフレイは訴える。
「も、もうッだめッ……キラッおねがい、おねがいだからぁッ!」
全て思い通りに展開していた筈であった。キラを自分のモノにする為の作戦は万全であった筈なのだ。自分は彼を知っているが彼は自分を知らない。
そんな現状の不利を破るべくフレイが用意した作戦は、密室の中で二人きりになるというものであった。いわゆる吊り橋効果作戦。彼が行く買い物先のエレベーター内で二人きりになり、停電で機能が停止したと見せかけ、彼を誘惑する。
その為に政府高官の娘という地位を利用し、裏で手を回して舞台を整えた。性知識も収集し備えた。後は己の磨き上げた肢体でキラを虜にする。完璧な作戦の筈だった。
だが、現状はフレイがキラの技に翻弄されている。訳が分からなかった。最初に、彼と素肌が触れ合っただけでフレイは余りの心地良さで心が震えた。
彼と口付けを交わされる度に心が満たされていった。舌が絡み合った時には一瞬意識が飛んだ程だ。そして彼の指技。もう堪らなかった。
「ああぁぁッ……ぅううぅぅぅッ」
暗闇の密室に響き渡る彼女の呻き声。既に女陰は濡れそぼり、泣いていた。滴った淫蜜で互いの下半身はびしょびしょに濡れている。
「おねがいッ、これ以上いじめないでッ!」
フレイは懇願する。何故キラはこんなにも意地悪するのか理解出来なかった。美しく磨き上げた自慢の身体もキラの前では、ただただ弄ばれるだけ。
清く優しい心を持つ彼が一体何故。身体中を暴れる愉悦に思考は散り散りに霧散し、与えられる快楽に恐怖すら覚え始めていた。
一方キラはキラで真剣に愛を込めてフレイの肢体を愛撫していた。キラはフレイの事を知っていた。遠巻きに自分を見詰める赤毛の少女の存在を。まるで子供を見守る母親のような視線に安心感を抱き、とうの昔に彼女へ心を許していたのだ。
「ごめんね、フレイ……」
愛撫を止め、優しく彼女へ口付けをするキラ。ミリアリアとの交友が始まる前後でフレイの姿を見なくったので、久々の再開に先走ってしまったようだ。反省し、心から彼女へ謝罪するキラ。
嬉しかったのだ。久々に再開した少女が、自分と接触してきてくれた事に。停電でエレベーターが止まるというアクシデントに見舞われたものの、その間に出来たフレイとの会話は彼の心を満たすものであった。
ただ、フレイが大胆に迫って来た事には驚いたのだが。
「あぅッ。ねぇ、キラ、そろそろ……」
「駄目だよフレイ。初めてなんだから、もっとほぐさなきゃ」
フレイのおねだりをやんわり抑え留めるキラ。彼女が迫って来た時に口走った言葉。『初めて』というフレーズにキラは執拗なまでに気にしていた。
ミリアリアと初めて愛し合った時、『痛い』と口にしていたのが思い起こされる。男性と違い、女性の初めては痛いのだとキラは学習していた。
好意を寄せる相手が痛みに苦しむ姿を見たくない。その一心でフレイの身体を解きほぐしていたのだ。ただ若干やり過ぎた気はしないでもないのだが。
諭すキラにフレイはいやいやと被りを振る。その度に赤い長髪が左右に振られ、彼女の背から顔を覗かせる。とろんっと蕩け切った瞳を、こちらへ向けて彼女は言の葉を紡ぐ。
「キラ、見て。もうこんな状態なのよ……」
艶やかな吐息と共に発せられた声。まず初めにフレイは自身の胸を張り、その先端部を強調する。美しい形の乳房から、淡い芽が立ち上がっていた。
淫らかにアピールする果実がフレイの動きに合わせて震えている。まるで吸って欲しいと言わんばかりに。次いで、彼女は仰向けに寝転がりキラへ向けて開脚した。
自身の両手を腿に添え、大きく開かれた股。下腹部に存在する赤い茂りは大量の水分を吸って、彼女の肌へ艶やかに張り付いていた。
その下に位置する肉鞘から飛び出た突起。自ら自己主張して止まない陰核は真っ赤に腫れ上がり、キラを今か今かと待ち望んでいるように見えた。
そして、陰唇。股を大きく開いた事により、熟れた花弁が咲き誇り彼女の呼吸に合わせうごめいていた。そして未だ来ない肉槍を想ってか、涙を流している。
艶やかにひくつく度に淫蜜が垂れ、彼女の会陰部を通り地面へと滴り落ちていた。そんな彼女の下半身はまるで大洪水を起こしたかのような惨状である。
フレイが織り成す痴態に見惚れるキラ。彼女の肢体は美しく、そして厭らしさが相まって一つの芸術へと昇華しているようだった。
キラの熱心な視線を感じてか徐々にひくつきの合間が短くなっていく。そして流される淫涙の量も増えている。フレイの息遣いは荒くそして浅い。
潤んだ彼女の目とキラの目が合った。陶然とした表情のフレイ。口の端からは幾重もの唾液の通り道が残されていた。キラは湧き上がった唾を飲み込む。
「キラぁ。おねがい、きてッ」
甘えるような声を上げ、期待にか小刻みに腰を震わせ始めたフレイ。彼女の嘶きに誘われてキラは顔を近付けて行く。
フレイの滑りを伴った陰部との距離が縮まる。薄暗い中でもわかる程、彼女の肌は赤く上気していた。もう少しという所でキラの顔が止まった。
そしてその口から息が噴き出された。まるで腫れた個所を癒すかのように、ゆっくり、そして愛情を込めて。刹那、フレイの腰が弾け飛んだ。
ガクンッと地面から宙を舞い律動した腰。息を吹き掛けただけで反応した敏感な花弁から、蜜が吐き出される。
「ああぁぁぁぁあッ!!」
喉を引き攣らせてフレイが叫ぶ。密室に彼女の艶声が反響する。腰が動いた事により辺り一帯に淫蜜が撒き散らされた。次いで間欠泉のように液体が噴き出される。
近付いていたキラの顔は勿論の事、彼の全身へもそれらの液体が吹き掛けられる。淫らかな、そしてどこか甘ったるい液体。無味無臭の筈なのに何故か癖になりそうな液体だ。
「フレイッ! ごめん、僕ッ!」
余りの反応に彼は慌てるキラ。久々の再開で自分が調子に乗った結果、フレイを苦しませてしまった。その事実に心が軋みを上げ痛み始めた。
すうっとキラの頬に手が添えられた。フレイの手だ。繊細な指を目一杯伸ばし、撫で始めた。
「だいじょうぶよ、きら」
どこか舌足らずな声でフレイが告げる。
「わたし、わかったの。ほんとうは……わたしが、きらのモノになりたかったんだって」
「フレイ……」
「やさしいこ……わたしがおもったとおり」
恍惚とした表情で、穏やかな口調で、そして慈愛の満ちた目で。彼女はキラへ語り掛ける。
「きて、きら。おなかのおくに、あなたがほしいの」
「……分かったよ、フレイ」
キラの陰茎がフレイの花弁へ添えられた。彼の怒張は高く反り経ち、全てのものを穿たんとするような硬度を持ち合わせていた。
くちゅりと、鈴口とめしべが重なりキスをした。絡み合う二人の視線。
「行くよ」
「うん、きて」
短い言葉の交差。そして、肉棒が花弁へと飲み込まれて行く。熱い熱を秘めた胎内は、ようやくやって来た陰茎を歓迎し嚥下する。
「フレイ、大丈夫?」
「あッ、うんッ。だ、だいじょッぅ!」
キラが気遣いを見せる中、彼女は入ってきた男のモノが与える快感で一杯一杯であった。時折ふぅっと彼女の瞳から光が消え、焦点が合わなくなる。
そんなフレイを心配しながら彼は奥へと腰を慎重に突き動かした。途中遮る感触が無い事に首を傾げる。しかし、よくほぐした結果なのかも知れないと自己完結した。
実際は既に処女膜は彼によって破られたものの、血は愛液により全て洗い流されてしまったのである。おまけに彼が与える快楽の前に、フレイは痛みを感じている暇が無いという始末。
ズンッと陰茎が彼女の深部へ到達したのが分かった。初めてなのに自分の全てを受け入れてくれたフレイに対して、愛おしさが溢れ出し抱き締めるキラ。ビクンッと彼の腕の中でフレイが跳ねる。
「フレイ、ありがとう。愛してるよ」
フレイの耳元で愛を囁いた。刹那、彼女の身体が連続して跳ね上がり始める。ビクンビクンッと、その度に彼の胸板へ双山の突起が擦れ甘い痺れを生み出す。
更に精一杯立ち上がった陰核が彼の下腹部に押し付けられ、身体中に激しい稲妻が走っていた。そしてフレイへ愛を伝えるべく、キラの律動が始まった。
「あッあッ、あぁあぁぁぅぅぅぅッ!!」
「フレイ、好きだ。愛してるッ!」
感極まった彼が愛を紡ぐ度に彼女の身体は絶頂を迎える。肉体的にも精神的にも、自身の身体がキラのモノになっていくのをフレイは感じていた。
心と体が同時に満たされる心地良さ。その感覚に彼女は夢中になった。正常位で貫くキラへ自身の腕と足を絡ませ引き寄せる。そして耳元で言葉を告げる。
「き、きらぁッ、おねがい、きて! わたしをあなたでッいっぱいにしてぇ!!」
「あ、あぁぁぁぁ、フレイ!!」
フレイの愛の宣言に、キラの目の前が真っ赤になった。理性が吹き飛ぶ音が聞こえたのが分かった。彼女の腰を掴み、激しく律動をさせる。
洪水状態であった愛液は一層酷くなり、今や白く撹拌された物が噴き出ていた。心と体が深い所で一つになる感触。その気持ち良さに二人は歓喜の涙を流した。
自然とより一層深く互いを求めて、舌が絡み合った。中空で絡まり唾液が交じり合う。滴った唾液はフレイの口内へと落ちて行く。飲み切れない分は彼女の口周りに付着し、淫靡な口紅となっていた。
熱気籠る密室。互いを愛し愛される音色が激しく刻まれる。しかし、その時間も唐突に終焉を迎えた。
「あぁッ!? キラぁ! わたし、飛んじゃうッ!! 怖い怖いのッ!!」
「フレイ!! 大丈夫、僕も一緒にイくからッ!!」
暗闇に淫靡な叫びが交わされる。互いに互いを力一杯抱き締め合う。フレイの手がキラの背に爪痕を残し、キラの手が彼女の尻肉へ赤い手跡を刻む。
そして厭らしい音が突如として鳴り止んだ。二人して虚空を見詰め、喉の奥から声に成らなかった息音を噴き出す。キラの男根が脈動し、フレイの深部で精を噴出させる。
暴れる精液を感じ、フレイの身体はより深い悦びで満ち溢れる。ぷしゃッぷしゃッと連続して淫花から噴き出す潮。臀部を伝い辺り一面を水溜まりに変貌させた。
長い時間掛けて精を吐き出し終えたキラは、彼女の上から身体を退かし横に並んで寝転ぶ。互いに仰向けになり朦朧とした意識の中、浅い呼吸で酸素を求めた。
大の字になって床へ身を任せた二人の間には、繋がれた手があった。指と指を絡め合う握り方。虚空を見詰め荒い息が響く室内で、その繋がりは決して離れる事が無かった。