機動戦士ガンダムSEED ~キラくんのハーレム大作戦!!~ 作:田 中太郎
そう広くない浴室に満ちるシャワー音。ぬるい水が流れ、三人の火照った肢体の上を走って行く。ブラウンの髪が撫で付けられ、紅の髪は背に張り付いていた。
艶やかに上気した肌を通り、柔らかに前へ突き出た双丘を越えて行く。そして腹部を流れ、茂みを濡らし下半身へと去って行った。
少女二人は自身の果実をキラの胸へ擦り付けていた。お湯が潤滑油となって肉肌の滑りを良くし、肌の触れ合いをより味わい深いものへと昇華させる。
彼の胸に押し付けられ、卑猥に潰される四つの果実。その上では三つの舌が宙に飛び出て交じり合っていた。艶やかに絡み合う濃いピンクの塊。
舌先から唾液がシャワーに混じり、三人の身体を這って浴室へと落ちて行く。熱心に舌を伸ばし、キラを求めるミリアリアとフレイ。
時折、互いの舌が重なり合うものの、最早気にも留めない。そんな少女らの手が、そろそろとキラの下腹部へ侵攻し始めていた。
しかしキラは、すうっと身体を離してしまう。刹那、彼女達の表情は切なげに歪んだ。はぁはぁと熱い息を吐き出し、何故と視線だけで訴えて来る。
「そろそろ身体を洗おうか」
キラは微笑みを浮かべ、二人に告げた。彼に他意は無く、ただ純粋に善意からの発言であった。キラの手がシャワーへ伸ばされ、キュっと甲高い音と共に水流が止む。
浴室に少女の息遣いと、水の滴り落ちる音がこだました。
「ほら、フレイ」
「う、うん」
ボディソープを手に付けたキラが赤毛の少女を促す。それに応えてフレイは彼に背中を向けた。そして彼は泡立てた手を彼女の背に触れさせた。
「あッ」
瑞々しい唇が開き、喘ぎが一つ零れ出た。背に垂れた髪を避けて、キラの手が動き始める。水に濡れた肌を彼の手が流れて行く。
「あッあッ」
その艶めかしい背に白い泡が付着していった。ガクガクとフレイの足が震え始める。それを尻目にキラの手が、彼女の肩へと差し掛かり擦って行く。
そして肩から腕、手を経て指先まで。洗い終えたら反対も同じように。手を洗うキラの指に彼女の指が絡み付いて来た。その指は小刻みに震えている。
「き、きらぁ」
「どうしたの?」
「き、きもちいいのぉ」
「良かった、嬉しいよフレイ」
彼は慈しみを込め、フレイの耳元で囁くようにそう告げた。ぶるりと彼女の肢体が震える。そしてキラの胸に背中を預けた。泡まみれの背が擦れて、キラの胸へ妖しい感覚が産み出される。
次いで、下腹部に柔らかい尻肉が押し付けられた。ふくよかな臀部の谷間に彼の逸物が挟み込まれる。スポンジのように柔らかな果肉が陰茎を刺激した。
身体の芯から流れる電流。思わずキラはフレイを抱き締め、その肩口に顎を置いた。より密着度が増す肌と肌。塗りたくられた泡が両者から摩擦を無くし、普段とは違う快感を生む。
体内に生じた熱を排出するかのように、二人は息を吐いた。互いの体温を共有し、心臓の脈動を伝え合う。ググッと下半身の熱がせり上がるのを、キラは感じていた。
動けば果ててしまうかも知れない。少女らの艶姿に自身も興奮してしまったのだろう。キラは頭の片隅でそう判断していた。
そこへキラの背中に温かく柔らかい物体が、密着して来た。彼の臀部には相当な熱さを秘めた軟体が擦り付けられる。
滑り気を帯び、固い小さな突起を伴う感触。キラの耳元へ、淫らかな息と囁きが紡がれる。
「きらぁ、わたしも……」
ミリアリアの声だ。そうキラが判断した瞬間、彼の首筋に何かが這い始める。ちゅぱちゅぱ、と飴でも舐めるかのようにして、ミリアリアの舌が這っていたのだ。
「うッ……み、ミリィ……」
「きらのあせ、おいしい……」
「きらぁ……わたしにもぉ」
「あッ。ふ、フレイまで……」
背後から襲い掛かったミリアリアに続き、フレイも動き出す。キラが背後に気を取られていた隙に、彼へ向き直る赤毛の少女。そして艶めかしく上気した肢体を正面から押し付け始めたのだ。
美少女に前後から挟まれたキラ。いつの間にかミリアリアもボディソープを使い、彼の背を泡だらけにしていた。そうして三人の身体は泡へと包まれて行く。
「あぁッ」
「うぅッ」
「くぅッ」
三人の身体が揺れ動く度に泡が立ち、飛び散って行く。熱気が立ち込める浴室が白いコントラストによって飾られた。その中で少年少女の甘い鳴き声が繰り返されていった。
互いの身体を洗う、という行為を一段落させた三人は次の舞台をダイニングと定めた。木目が美しいテーブルの上には、一口サイズのサンドイッチが置かれていた。
栄養を補給する為に盛られた軽食を口へ運ぶキラ。一切れが口内に入り、噛み潰されて行く。
そんな彼へ差し出される二つの唇。キラの両隣りに座った少女のものだ。椅子に座る彼の胸へ、自身の身体を預けるようにして寄り添う姿。
風呂上がりの瑞々しい肌をさらけ出し、キラへ口移しをねだる。それはまるで親鳥から餌をねだる雛のような形であった。
キラは少女らに頼られている現状に頬が緩む。すうっと近付く彼の口。その行き先はミリアリアの唇であった。
優しく合わり、そして深く繋がる。口内では待ち侘びたと言わんばかりに、少女の舌が素早く侵入し彼の中を蹂躙していた。
そうして彼の唾液とブレンドされた栄養源を咀嚼して行くミリアリア。彼女は目を閉じ、キラの味を堪能しているかのようだった。
「あぁん、きらぁ」
反対側から甘えた声が上がる。焦れたフレイのものだ。普段はキラを包み込むような、優しい彼女が見せた甘える姿。
そんな姿に彼は相互を崩す。再びサンドイッチを口に含み、彼女が食べ易いように噛み切る。次いで口元を寄せた。
重なる唇。濡れぼそった瞳を緩ませ、フレイは与えられた食事を堪能していた。
「きらぁ、わたしも」
「分かったよ、ミリィ」
「だめぇ。きら、もっとぉ……」
「大丈夫だよ、フレイ。一杯あるからね」
両サイドから上がる蕩けた声。子猫が甘えるように頭や頬を彼に擦り付け、精一杯の愛情を表す少女達。流れる赤と茶の髪からシャンプーの香りが立ち上り、キラの鼻腔をくすぐる。
触れ合った素肌から互いの体温が伝わって行く。柔らかな白い肌、彼に押し付けられた果実。そして、少女達が見せる愛情。
それらがキラの心を満たしていった。彼は二人の背に手を回し、ぎゅっと抱き寄せる。幸せであった。言葉に出来ない多幸感を、彼女らに伝えようと行動で表そうとしたのだ。
初めは、ひょんな事から流されて関係を持ってしまった。しかし、今では二人を愛していると断言出来た。
快活で自身の姉貴分のように振る舞う、そんなミリアリアに惹かれた。包み込むような優しさで、自身の親のように世話をしてくれる、そんなフレイに魅せられた。
そして今、普段とは違う彼女達の一面を自分に向けて曝け出してくれている。そんな二人が、とても愛おしかった。
キラは少女らに微笑みを投げ掛け、それぞれの額にキスを施す。それにつられたかのように少女らも微笑んでいた。その美しい容姿に魅力的な表情で飾って。
キラは非常に満足していたのだった。
一方で二人の少女は夢現の境に意識を置いていた。激しい情欲と、凄まじい多幸感。それらが、とてつもない奔流となって彼女達の意識と理性を朦朧とさせていたのだ。
昨晩から淫欲で炙りに炙られた肢体は桜色に染め上げられている。普段、日常生活を送る空間で裸体を晒すという事実が、羞恥心を煽る。
恥ずかしい。その筈なのに彼女らの身体はより一層、淫靡な焔を上げていた。そして、愛する人から甲斐甲斐しく世話をされるという現状。
キラの優し気な瞳を、声を、指を、温もりを感じる度に得も言えぬ感覚が心を満たしていった。ぶるりと身体が震える。果てたのだ。
直接的な快楽では無く、精神的な物で。それも一度や二度では無い。絶え間ない精神的快感の前に、女陰からは引っ切り無しに愛液が滴り落ちていた。
その為、彼女らが座っていた椅子はびしょびしょになってしまっている。その対応策として予備のバスタオルを下に敷く羽目になっていた。
食事が終わり、リビングのソファに座ってくつろぐ時もバスタオルを敷いてからであった。三人仲良く横並びに座り、食後の一時を過ごす。
室内は空調の音と、それぞれの呼吸音のみによって支配されていた。キラの両側に座り、彼へと身を寄せるミリアリアとフレイ。
すうっと視線をキラに向ければ、心得たと言わんばかりに優しい口付けを施してくれる。額や頬、そして唇に心地良いリップノイズが響き渡った。
彼の肩に頭を乗せれば、丁寧に頭を撫で髪を梳いてくれる。紅の長髪が、ブラウンのショートカットがキラの手で、彼好みの形に整えられていった。
男にしては線の細い手へ自身の手を重ねれば、ぎゅっと握り締めてくれる。指と指が交差し合う、恋人同士の特別な握り方だ。
言葉は交わされずともキラは彼女達の求めに応じていた。言の葉が無くとも通じる心。いつの間にか胸が一杯になっていた。
ぎゅっと締め付けられるような感覚。何かがせり上がってくるような感覚。苦しい、だが心地良い不思議な感覚。
「あッ」
「んッ」
小さな呻き声が瑞々しい唇の狭間より零れ出た。ビクンッと二人の少女の腰が跳ねる。ビュッビュッと赤く花咲いた淫花から透明の液体が噴出していた。
白いバスタオルに大きな染みを作り、その陰りを濃くしていく。潮を吹いてしまったのだ。混濁した意識の中、二人は心の中で呟く。
それと同時に、ぎゅっぎゅっと下腹部の奥が疼いた。切ない、寂しい。そう訴えるように。二人は顔を上げ再びキラへキスをねだった。
まだ幼さの残る表情に魅力的な笑みを浮かべ、彼は顔を近付ける。三人の頬が擦れ合う程の距離。集った三つの口より舌が出された。
中空で淫靡に絡み合う赤い軟体。唾液が交じって滴り落ちて行く。時折、少女同士の舌が触れ合い絡み合ったりするものの、二人は気にも留めなかった。
キラに取って自分達は愛する者、それ以上でもそれ以下でも無い。争った所で無意味、という事を心の根底で感じたのかも知れない。
くちゅくちゅと淫らかな水音が室内で奏でられる。心に満ちる幸せと、下腹部から訴えられる切なさに彼女達の目から自然と涙が流れていた。
頬を伝い滴り落ちた涙は、握り合う手へと当たり弾け飛ぶ。握り締め合った手は固く繋がれ、まるで決して離さないと表明しているかのようであった。
昼編
文章量、少なめ