※この作品はR-18です。

聖女(性女)様と一緒 ~悠々自適の一人旅が、波瀾とエロに満ちた珍道中に~   作:ぐうたら怪人Z

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第5話 二人の旅路
① 旅は道連れ世は情け(H)


 

 

 

 その“2人”との出会いは、一生心に残り続けるだろう。

 男――イェンズはそう思った。

 

 イェンズは、一介の商人である。

 歳は、今年で三十も半ばを過ぎる。

 金持ちというわけではなく、しかし一般市民よりは金を持っている――いわゆる小金持ちだった(・・・)

 過去形なのは、つまり今はもうそうではない、ということなのだが。

 

 彼はこれまで、堅実に堅実に人生を歩み続けていた。

 長い下積み時代の末、自分の店を持ち。

 繁盛とまでは行かないものの、食い扶持を確保できる程度は儲け。

 妻を娶り。

 娘と息子も生まれ。

 挫折もあったが、人並み以上には幸せな生活を手に入れていた。

 ――つい、数週間前までは。

 

 イェンズが転落(・・)した理由は、火事だ。

 しかし、そこに彼の落ち度はない。

 隣の家が燃え、その火が移ってしまっただけなのだから。

 完全な貰い事故。

 しかし非が無いからと言って、火が手加減してくれるわけもない。

 必死に働いて手に入れた家が、家財が、商品が、燃えてしまった。

 たった一日で、イェンズは全てを失ったのだ。

 

 出火の原因は住人の不注意だったと聞いている。

 だが、彼がそのことで隣家の住人を責めることはできなかった。

 ……住人は、その火事で死んでしまったからだ。

 責めることもできなければ、賠償を求めることもできない。

 

 ただ、一家全員が無事であったことだけが、唯一の救い。

 

 世間は弱者に冷たいもの。

 イェンズは商売仲間に支援を願ったが、くれたのは慰めの言葉だけ。

 それでもどうにかこうにか小金をかき集め、焼け残った資材を売り、ある程度まとまった資金を手に入れた。

 だが、商売を再開するにはとても足りない金額だ。

 

 散々迷った挙句、イェンズは実家のある村へ戻ることに決めた。

 親も裕福な暮らしをしているわけでは無いが、今の彼よりはましだろう。

 少なくとも、問答無用で追い出されるようなことは無いはずだ――と、考えたのだ。

 

 街を離れることに渋る家族をどうにか説得し、イェンズは一路生まれ故郷へと向かった。

 ――だが、村まではかなりの距離があり、子供も身であれば最低でも1週間はかかる。

 その上、街道の治安が悪くなってきた時期とも重なってしまった。

 魔物出現の話が、あちこちから聞こえてきたのだ。

 しかし、馬車を借りる金も、用心棒を雇う金も、魔物が退治されるまで待つ金すら、彼には無い。

 これ以上の不幸が起きないことを願いながら、一家4人で旅をするしか他無かった。

 

 ――果たして。

 彼の祈りは、天に届かなかった。

 街を出立してから3日、イェンズ達は魔物に取り囲まれていた。

 この辺りではよく見かける魔物――巨狼(バーゲスト)だ。

 バーゲストの中でも小さめの個体であったから、撃退はそう難しくない――護衛さえ居れば。

 ただの商人であるイェンズに、彼らを退ける術などあろうはずがなかった。

 

 せめて家族の命だけは守ろうと、魔物の注意を引くためイェンズが決死の覚悟を決めた、その瞬間。

 彼は、神が自分達を見捨てていなかったことを思い知った。

 

 一人の青年が、風のような速さで魔物の前に踊り出てきたのだ。

 何者か尋ねる間も、注意を呼び掛ける間も、驚く間すら無かった。

 

 瞬く間。

 そう、正しく瞬く間だ。

 数回、イェンズがまばたきをしている(・・・・・・・・・)間に、青年は手に持つ剣で魔物の群を斬り伏せていた。

 

 遅れて、その場に現れた一人の少女。

 綺麗な銀髪を伸ばした、見目麗しい美少女だ。

 青年の連れらしい彼女は、茫然としているイェンズ家族に、こう語りかけてきた。

 

「お怪我は、ありませんか?」

 

 

 ――青年はヴィル、少女はエルミアと名乗った。

 

 

 イェンズはただただ感謝した。

 地面に頭を擦る勢いで頭を下げ――ようとしたところを、ヴィルという青年が止めた。

 子供の前でそういう真似はよしなさい、と青年が諫めてくれたのが心に残る。

 

 彼は、商売人だ。

 助けてもらった以上、無料(・・)でというわけにはいかない。

 

 ――謝礼は幾ら払えばいいか。

 ――しかし今手持ちはほとんどない。

 ――村まで来てくれれば、何とか都合できる。

 

 そんなことを言ったと思う。

 実のところ、こう話せば村まで護衛をしてくれないかという下心もあった。

 だが、その言葉に2人は困ったように顔を見合わせてから。

 

 ――謝礼はいらない。

 ――しかし、向かう先は同じなので、村までは同行しよう。

 

 そんなことを告げてきた。

 イェンズは驚きで頭が禿げあがるかと思いだった。

 つまりこの2人は、何の見返りもなく護衛を申し出てくれたのだから。

 

 だがしかし。

 ここまで来ると、却って怪しくすら思えてくる。

 青年と少女は、何かしら思惑があってイェンズ達に近づいてきたのではないか。

 自分を騙したところで何か利があるとはとても思えなかったが、彼はそんな疑惑を持った。

 

 イェンズの感情に気付いたのだろう。

 少女エルミアは困ったように笑って、

 

「実は私、“聖女”なのです。

 お金のために人助けをしたとあっては、教会から破門を言い渡されてしまいます」

 

 度肝を抜かれた。

 

 

 聖女とは、5年に一度選出される“勇者の一団”の一員である。

 僧侶としての実力は勿論、誰もが認める人格者(・・・・・・・・・)でなければ聖女にはなれないという。

 少女は、その聖女だというのだ。

 そして青年は、そんな彼女の守護騎士なのだとも。

 

 疑うことはできなかった。

 エルミアが、聖女しか持つことが許されれぬ特別な“聖印”を見せたからだ。

 

 イェンズは、開いた口が塞がらなかった。

 神様は、とてつもなく豪華な救いの手を差し伸べてくれたのだ。

 

 

 

 そこからの旅路は、イェンズにとって、そして彼の家族とっても、夢のような時間だった。

 

 エルミアは子供達が退屈しないよう、事ある毎に神の教えを説いてくれた。

 しかも、面白おかしくアレンジを加えて、だ。

 街の神父の説教にはまるで興味を持たなかった子供達が、彼女の語るお話には興味津々で食らいついていた。

 聖職者といえば頭の固いイメージがそれまであったが、どうやら彼女は違うようだ。

 特に娘は聖女を気に入ったようで、四六時中エルミアへ纏わりついた。

 失礼なことをしないかと、気が気でなかったほどだ。

 少女の人柄を考えるに、杞憂だっただろうが。

 

 ヴィルは、兎角こちらを気遣ってくれていたように思う。

 疲れや体調の不良を素早く察知し、その都度休憩を取るなどの、適切な指示をくれた。

 一見すると寡黙な男性だったが、その心配りに息子や娘も勘付いたのだろう。

 子供達は、イェンズが意外に思う程、青年によく懐いていた。

 息子は、聖女よりもこの騎士の方がお気に入りだった模様。

 子にねだられて簡単な剣の稽古をつけてくれてた光景は、実に微笑ましいものであった。

 ……妻まで、今まで見たことも無い位はしゃいでいたことには少々引っかかったが。

 しかしイェンズも、エルミアの美しい姿をちょくちょく目で追っていたので、お互い様ではある。

 

 一度、野盗の夜襲を受けたこともある。

 もっとも、直後には騎士ヴィルが返り討ちにしていたが。

 泣きながら命乞いをする様は、襲われたこちらが哀れに思ってしまう程だった。

 流石に聖女一行とあって、命を取るような真似はしていない。

 或いは、子供達の情操教育に気を払ってのことだったのかもしれない。

 

 家族の誰もが笑顔を浮かべていた。

 それがエルミアとヴィルのおかげであることは、考えるまでも無い。

 街を出るときは、こんな和やかな旅になるとは夢にも思っていなかったのに。

 

 

 

 ――だが、楽しい時間とは早く過ぎるもの。

 別れの日は、あっという間に訪れる。

 それはイェンズの故郷が目に見えてきた頃合いのこと。

 彼らは村に寄らず、このまま旅を続けると言ってきたのだ。

 せめて歓迎させて欲しいという提案は、丁寧に固辞された。

 

 たった数日の付き合いだというのに、それこそ十年来の友人と別れるような物悲しさを感じた。

 それだけ濃密な4日間だったのだ――少なくともイェンズはそう思っている。

 

 娘は泣いた。

 もっと一緒に居たいと、駄々をこねた。

 そんな娘に、聖女は優しく微笑みかけ、

 

「必ず、またお会いできます。

 それまで、お父様とお母様を大切にし、元気良く過ごして下さい。

 勉強も、ちゃんとやるんですよ?」

 

 涙を流しながらも、娘はうんうんと頷く。

 息子も泣きそうだっが、こちらはなんとか我慢していた。

 やはり男なんだなと、こんなところで息子の成長を実感したイェンズだ。

 

「――名残惜しいですが、これにて失礼いたします。

 この数日、本当に楽しく過ごさせて頂きました。

 貴方達に神の御加護が在らんことを」

 

 別れ際、エルミアはイェンズ親子のために祈りを捧げてくれた。

 ヴィルも餞別と称して、簡易なお守りを子供達に渡していた。

 

 そして2人とは別れ、村に向かって歩き出す。

 ふと、最後にもう一度彼らの顔を見ておこうと男は思った。

 後ろを振り返るとそこには――もう、聖女と騎士の姿は無い。

 初めて会った時同様、風のように去っていったのだ。

 

 ――なんて清々しい方々だ。

 

 別離による湿った気分は、不思議と吹き飛んでしまった。

 前を向く。

 もう、故郷はすぐそこ。

 

 ふつふつとやる気が湧いてきた。

 これからどんな生活が待っているのか、まだ分からない。

 しかし大丈夫だ、何とかなる。

 根拠は無いが、自分達家族はこれからもきっとやっていける。

 そうでなければ、もう一度あの人達と会った時、顔向けできない。

 漲る自信を胸に、イェンズは強く脚を踏み出した。

 

 

 

 

 

 

 一方その頃。

 ヴィル達がイェンズ達と別れた場所にほど近い、茂みの中。

 

「――おいっ! エルミアっ!

 いきなり何考えてるんだお前!?」

 

「何考えてるって、ナニのことに決まってるでしょ!?

 こちとら、もう4日も溜まってんのよ!

 早くちんぽ出しなさいっての!!」

 

「ああっ!? こらっ!! 止めろっ!!?」

 

 ……ヴィルは、エルミアに押し倒されていた。

 あの家族が去ってすぐ、彼女が襲いかかってきたのだ。

 ここ数日ずっと聖女モードだった反動か、今は完璧に性女モードに変わっている。

 

 少女は手際よく青年のズボンを降ろしにかかった。

 

「――なによ、ヴィルだってもう勃起してんじゃない♪」

 

「し、自然現象だ!!」

 

 ヴィルの勃起したイチモツを前にして、舌なめずりするエルミア。

 その姿は、とても蠱惑的だった。

 

 まあ、確かに。

 イェンズと一緒にいる間、子供の目もあるのでエルミアを抱くのは自粛していた。

 そのため、ヴィルも性欲を溜め込んでいる自覚はある。

 2人旅に戻り、これでまたエルミアとセックスができる、という期待が膨らんでいたことを否定できない。

 

 そんなところへ、当の少女が柔らかな肢体を押し当ててきたら。

 ――あらぬところもまた膨らませてしまったとして、誰が青年を責められようか。

 

「あ、あのな!

 あの家族、まだ近くに居るんだぞ!?

 気付かれたらどうするんだ!!」

 

「大丈夫大丈夫、気付かないわよ。

 彼らはこれから、まっすぐと人生を歩んでいくんだから」

 

「なんだその理屈!?」

 

 イェンズ達は、まだ見える所に居るのだ。

 何故気にならないのか。

 いや、見られても構わないと思っているのか。

 青年があたふたしている内に、

 

「やだ♪

 ヴィルってば、チンカスこんなに付けちゃって。

 ココはちゃんと毎日掃除しなくちゃダメじゃないの。

 今日は私がやってあげるけど♪」

 

「そういうことを嬉々として言うんじゃありません!」

 

 ここ数日、手頃な水場も無かった上、ずっとイェンズの息子に絡まれていたのもあり、ろくに身体を洗えていなかったのだ。

 不思議と、エルミアの身体は綺麗なままだったが。

 いったいいつの間に手入れしていたのか。

 

 何はともあれそんな状況だったので、ヴィルの愚息は結構“汚れて”おり――

 

「――はむっ♪」

 

「って、おぉい!?」

 

 ――エルミアはお構いなく、そんなソレを口に含んだ。

 

「――んっ――じゅるじゅるっ――んぅっ――れろれろ――

 えへへ、すっごい味する――んっんっんんっ――

 臭いも酷いし――れろっ――鼻、曲がっちゃいそう♪」

 

 美味しそうに、ペロペロと“棒”を舐めていく少女。

 見る見るうちに、ヴィルの股間は“綺麗に”なる。

 

「も、もういいだろう!?

 こんな所でするのは止めて、すぐに移動を――」

 

「――まだ言うわけ?」

 

 少女は眉を顰めた。

 

「だいたいね、本気で嫌なら私なんて簡単に跳ね除けられるでしょ。

 口でアレコレ言って、本当はヴィルもしたいんじゃないの?」

 

「――うぐっ」

 

 痛いところを突かれた。

 一瞬動きを止めてしまう。

 それをエルミアは見逃さない。

 

「――隙あり!」

 

「ぬぉっ!?」

 

 少女は、上手いこと身体の上下を入れ替えた。

 ちょうど、彼女の下半身がヴィルの頭に当たるような――つまり、シックスナインの体勢だ。

 青年の顔に、エルミアのスカートが覆い被さる。

 

(うぉおおっ!?)

 

 眼前には、少女の股間。

 純白のショーツに包まれた卵のようなお尻と、むっちりとした肉付きの太ももが、比喩でなく目と鼻の先にある。

 しかも――

 

(この、匂い、は――!)

 

 ヴィルの鼻孔に、蒸れた雌の香りが充満する。

 エルミアの女性器から漂ってくる、どこか甘ったるくて淫猥な芳香。

 

 ――ヴィルの中で、糸がぷつんと切れた。

 

「――あっ!

 ようやく――んっふっ――やる気、でたのね?

 ――はっうっ――あっ!――あっあっあっあっあっ!」

 

 少女が急に悶えだした。

 なんのことはない、ヴィルが彼女の股に食らいついたからだ。

 

「――はぁっ――はぁっ――はぁっ――はぁっ――」

 

 息を荒くしながら、青年はエルミアのまんこにむしゃぶりつく。

 既に下着は濡れていた。

 生地越しに膣口を舌で突いてやると、ショーツの染みがじわじわと広がっていく。

 

「あっ――はぅっ――あっあああっ!

 やば、本気で気持ち良く――んんぅっ――なって――あんっ!

 私も、頑張らなきゃ――んっ――んむっ――ちゅぱっ――れろれろ――」

 

 少女がフェラチオを再開した。

 エルミアの繊細な舌が、イチモツを這ってくる。

 下から上まで丹念に舐め、堪らない暖かさが股間を刺激してきた。

 

 だが、ヴィルも止まらない。

 いや、止まれない。

 久々に、エルミアの愛液を味わってしまったからだ。

 

(――美味いっ――美味いっ――)

 

 膣から流れ出る“汁”を、彼は片っ端から吸っていく。

 男を惹きつけてやまないこの淫らな液体をもっと堪能したい。

 その欲求に突き動かされ、青年は彼女の性器に舌を這わす。

 

「――あっ!――んんむっ――んぅ――あっ!――あっあっあっ!

 あ、イッちゃう、かも――ん、ん、ん――ちゅぱっ――はぅっ!――あぁあああっ!」

 

 ヴィルのちんこをしゃぶりながら、エルミアは喘ぎを漏らす。

 顔にスカートが被っているため、少女がどうなっているか青年には分からなかったが――

 もうじき、絶頂を迎えるのは確かなようだ。

 

(――それは、俺もだがっ)

 

 射精が近い。

 口には出していないが、エルミアの責めでヴィルも限界寸前だった。

 あと少しで、終わる――

 

「――あっ!――イ、クッ――あっあっあっあっあっ!!

 ――んむっ――ちゅぱちゅぱっ――れろ、れろれろっ――あむっ――んんぅっ――

 ――ダ、メ――あっ――イクッ――イ、ちゃうっ――あぁああっ!!」

 

 快感に堪えかね、エルミアが太ももでヴィルの頭を挟んできた。

 すべすべの柔肉に、顔を圧迫される。

 その感触がなんとも気持ち良い。

 息苦しさなど、この快楽に比べれば些事であった。

 ――だから、青年は少女を責め続ける。

 

「――んっんっんっんっんっ!!――んんんっ!!!

 あっ! あっ! あっ! あっ! あっ!

 も、ムリっ――ムリっ!

 イクっ!――私、もう、イクっっっ!!!」

 

「――ぐぅっ!!」

 

 エルミアの肢体が引き攣ったのと、ヴィルが射精したのは、全くの同時だった。

 2人共に、絶頂へ達したのだ。

 

「――はーっ――はーっ――はーっ――はーっ――」

 

 大きく息をつく少女。

 青年も同様だ。

 しばし、互いの股間に頭を埋めた姿勢で息を整える。

 ……スカートの中は、変わらず雌の香りに満ちていたが。

 

「――ねぇ、ヴィル」

 

「――なんだ?」

 

 少ししてから、会話を交わす。

 

「――もう一回、しましょ?」

 

「――ああ。

 分かった」

 

 それを合図に。

 ヴィルもエルミアも、相手の股間をまたむしゃぶり始めた。

 街道に、少女の甘い嬌声が響き渡る。

 

 

 

 

 

 

 ――つまるところ。

 2人の旅は、相変わらず平常運転だった。

 

 

 

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