聖女(性女)様と一緒 ~悠々自適の一人旅が、波瀾とエロに満ちた珍道中に~ 作:ぐうたら怪人Z
「あ、いい感じの深さね。
水浴びにちょうどよさそっ」
目的地に到着し、エルミアの一言目がそれだった。
確かに、流れが緩やかで、水は透き通っている。
彼女の言った通り、実に水浴びに適した川と言えるだろう。
ついさっき狼と遭遇したばかりなので、ヴィルは軽く周囲を警戒してから、
「ああ、そのようだな。
それじゃ、俺が見張っているからその間に身体を洗ってきてくれ」
「貴方も一緒に洗わないの?」
「洗わないぞ!?
俺は適当にタオルで拭くだけで十分だからな?」
「えー、こんなにきれいな川なのに」
彼女はぶつぶつと文句を言うが、取り合わない。
周囲に人影や危険な動物の気配は無いが、油断は禁物だ。
いや、野生の動物がヴィルを襲うことなど、まずないが。
野生の動物は、
先程の魔物は慢心していたのか注意が欠けていたのか――いずれにしても、危機管理能力の低い連中だったのだろう。
「ほら、余り時間は無いのだから。
早く水を浴びて来い」
「仕方ないなぁ。
まったく、この変態さんめ!」
「……?」
何故自分が変態呼ばわりされるのか。
その理由を言わないまま、エルミアは服を脱ぎ、川に入っていく。
「――っ!?」
慌てて反対側を向くヴィル。
「別に見てもいいのに。
っていうか、私の裸は昨日散々見たでしょ?」
「ま、周りを警戒してるんだ!」
少しどもりながら、返す。
実際の所は、彼女の裸を見たら
「ふーん?
ま、そういうことにしておきましょ」
ふふーん、と鼻をならして、エルミア。
何か、見透かれているような気がする。
ここで何か反論しても逆効果なように思えたので、ヴィルはただ沈黙を守るのだった。
その後、パシャパシャ水が跳ねる音を聞きながら、青年はじっと前を見続けていた。
決して、後ろは振り返らない。
「――ところでさ」
後方から、エルミアの声。
そちらの方は見ずに、ヴィルは返す。
「なんだ?」
「さっき、バーゲストと戦ってるの見て思ったんだけど、やっぱりヴィルってすごく強いのね。
どこかで剣習ってたの?」
「いや、別にそこまででも無いと思うが。
そもそも、奴らにトドメを刺したのは君だろう?
剣だって、昔父親から習っただけだし」
嘘ではない
「へ、へー?
わ、私はその辺よく分かんないのよねー。
鍛えれば皆、あんなことできちゃうものなの?」
何故か彼女の声はちょっと震えている。
見ずに濡れて身体が冷えてしまったのだろうか。
そんな寒い気候ではないのだが、無理はしないで欲しいものだ。
「皆が皆できるってことはないだろうが、まあ、やれるんじゃないか?」
質問の方にはあっさりと回答。
「……………………嘘こけや」
「何だ?」
「う、ううん、何でもない!」
エルミアが何か呟いた気がしたのだが、気のせいだったようだ。
そこで会話は一旦中断。
また少しの間、水の音を聞いていると、
「はーい、お待たせー」
「ああ、意外と早かったな――っておい!?」
目の前には、裸体があった。
しっとりと濡れ、日差しでキラキラと輝く銀髪。
整った眉毛、すっと通った鼻、瑞々しい唇――それらが集まった、愛らしい顔立ち。
程よく育っている、上綺麗でハリのある胸。
その先端にある桜色の乳首は、ツンと上を向いている。
腰はきゅっとくびれて。
腰から太ももにかけては、いい塩梅に美肉がついている。
華奢であるにも関わらず、凄く柔らかそうな肢体。
「…………ごくっ」
ヴィルは思わず生唾を飲みこむ。
一度目にしたら、そこから視線を外すことが叶わない、そんな裸体。
当然、ヴィルもその誘惑に逆らえない。
身体を重ねたことすらあるというのに、この体たらくだ。
それ程、日の光の下で見るエルミアは、彼女の肢体は、美しかった。
青年は、それでもどうにか声を出す。
「な、なんで、裸なんだ……?」
「だって、この後セックスするでしょ?
だったら裸のままの方が都合いいわよね」
「だ、誰がセックスをすると――!?」
「えー、だって貴方、さっき水浴びしないって言ったじゃない」
「それがどうしてセックスに結び付く!?」
「アレって、“汗で蒸れ蒸れになったちんこを舐めて貰う”っていう意思表示だったんじゃないの?」
「なんだそのイカれた発想は!!?」
常人の思考ではない。
聖女として認められた、愛らしい美少女がそんなことを言うとは、世の誰も信じないだろう。
「はいはい、御託はいいから。
さっさとちんこ出しなさいって」
「誰が出すかぁ!?
お、おい、止めろっ!!」
ズボンを脱がそうとするエルミアに、抗うヴィル。
2人はもつれあって――
「――きゃっ!」
「っ!! だ、大丈夫か!?」
少女は転んでしまった。
心配げにエルミアを覗き込む青年だったが、
「……なるほど。
ちんこの前に、まず足を舐めろと」
倒れたまま、したり顔で頷く彼女。
まったくもって大丈夫じゃなかった。
(……これはもう、手遅れか?)
早急に医者が必要だ。
具体的には、頭の。
「――あ、こら!」
一瞬物思いをしてしまった隙をつかれ、ヴィルのブーツが脱がされた。
かなりの手際だ。
「なんでそんな素早く!?」
「こんなこともあろうかと練習しておいたのよ!」
「どんな想定してんだ!!
――って、おい、やめろっ!!」
四つん這いになって、青年の足を舐めようとするエルミア。
さっき転ばせてしまったこともあって、強く抵抗できないでいると、
「あはっ、すっごい臭い♪」
そんな言葉と共に、舌を足に這わせてきた。
(―――うわっ!?)
柔らかく、滑らかな感触に、背筋がぞわっとする。
不快ではない。
むしろ、快感が足から脳へ駆けあがっているのだ。
「あー、くっさい!
ホント、くっさいわー」
「そ、そりゃそうだろう!
皮のブーツなんだ、汗が籠るんだよ!」
だが台詞とは真逆に、少女は笑顔で足を舐め続けた。
もしここで、少しでも嫌がる素振りを見せたなら、ヴィルは無理やりにでも彼女を止めたのだが。
「ぺろ、ぺろぺろ――もう、少しは綺麗にしときなさいよね。
んっ、れろ――ぺろ、れろ――女の子に嫌われちゃうわよ?」
エルミアは、まるで極上のアイスでも食べているかのように、美味しそうに青年の足を舐める。
その姿は実に淫猥で。
(…………あ)
ヴィルの愚息は、たちまち勃起を始めてしまった。
エルミアはそれに気づかず、なおも舌を動かし、
「ん、ん――ちゅぱっ――ちゅるっ――ちゅぱっ――」
今度は、足の指を口に含んだ。
暖かい感触が足の先端を包む。
「ちゅぱちゅぱっ――ん、う――れろっ――んんぅ――」
キャンディみたいに、口の中で指を転がす少女。
指先が、ひどくこそばゆい。
(――なんだ、この気持ち良さ!?)
初めて味わう感覚に、ヴィルは戸惑っていた。
快楽の波が、下から上に押し寄せてくる。
「んんぅぅぅ――ぺろぺろっ――ちゅぱっ――れろれろっ――」
丹念に丹念に。
親指から始まって、小指へと。
一本ずつ指をしゃぶっていく少女。
――もう、我慢の限界だった。
「エルミア――その、なんだ」
「なぁにー?
……あー、そういうこと?」
顔を上げたエルミアは、すぐに理解したようだ。
彼女はヴィルの股間に、そっと手を添えてくる。
「ふふ、もうこんなに大きくしちゃって。
そんなに私のベロ、気持ち良かった?」
「…………ああ」
“証拠”を見つけられては、青年としても肯定するしかなかった。
少女は悪戯っぽく笑うと、ズボンに手をかけてくる。
もう、ヴィルにはそれへ抗う気は無かった。
「――おっきぃ」
股間のイチモツを見ながら、うっとりと少女は言う。
「き、昨日も見ただろ」
「んー、そうだけどね?
明るいところで見たら、また迫力が違うなって」
「そ、そういうもん、か?」
「そういうもんよ。
……ふむふむ、こっちは思ってたより綺麗かな?
もっとチンカスとか付いてると思ったのに」
「チンカ――って君はまたそういう……
だいたい、昨日君と――その、ヤったばかりだろうに」
「ああ、私の処女まんこ使って綺麗にしてたわけね。
もう、酷い男♪」
「……なんとでも言ってくれ」
この話題に関して、彼女に口喧嘩で勝てる気がしなかった。
ヴィルが黙っていると、エルミアは早速彼の愚息を口に咥える。
「んっ――ん、ん、んっ――太くって、顎外れそう。
ん、ちゅっ――れろれろっ――長すぎて口に全然入んないし」
文句を言っているのか、褒めているのか。
エルミアは一度、男根から離れると、
「ちゅ、ちゅっ――れろ、れろれろ――んー、ぺろっ――あふ、んんぅ――」
今度は、竿を舌でゆっくりと舐めまわしてきた。
亀頭に対するものより刺激こそ少ないものの――
(エルミアに、こんなことをさせている……)
自分より年下の少女に、とびっきりの美少女に、イチモツをしゃぶらせている。
その事実がある種の征服感に繋がり、何とも言えぬ幸福感に浸る。
「んんっ――ちゅっ――れろっ――ふふふ、気持ちいい?」
「あ、ああ」
上目遣いにこちらを見る彼女に、思わずドキっとする。
エルミアは、そんなヴィルを見て微笑むと、本格的に男性器を咥え込んだ。
「あ、ん――れろ、ぺろぺろっ――んふ――あ、ん――」
じゅぽじゅぽと音を立てて、少女の口が青年の剛直を扱く。
「んっんっんっんっ――あふっ――んっんんんっ――れろっ――んんっ――」
エルミアの頭が前後に動く。
その度に、ヴィルの股間には快感が走った。
(うっ――もう、出そう、だ――)
一気に、射精感が高まる。
少女は目敏くそれを察したようで、
「ん、んんっ――んふふ、ヴィル、もう出そうなの?
ん、ちゅっ――ちゅぱっちゅぱっ――いいのよ、私の口に出しちゃって」
挑発的な言葉を投げかけつつ、フェラを激しくしていく。
彼女の唾液に塗れたイチモツは、おびただしい快楽を青年の脳へ送ってくる。
我慢など、できるはずもなかった。
「う、あ、あ――――で、出るぞっ!!」
そう宣言すると、ヴィルは
それに向かって、
「んぐっ!? んんん――――っ!!?」
喉の奥にまで性器が挿し込まれ、彼女が苦悶を漏らす。
だが、青年はそれに気づかない。
気づけるだけの余裕は、もう無い。
ヴィルはそのまま、エルミアの
「んんんん―――――っ!!!?
んがっ――おごっ――うぐっ――ごっ――お、お、おおおっ―――っ!!!?」
流れ来る精液に、少女は窒息しそうになっている。
だが、それから逃れることはできない。
がっちりと、青年に掴まれているからだ。
「んっ――んっ――んっ――んっ―――!!!」
エルミアの苦痛は、射精が終わるまで続いた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ――――あっ!?
す、すまない、エルミアっ!!」
ようやくヴィルは我に返り、自分がしたことに気付く。
慌てて彼女の顔から手を離すと、エルミアはその場に崩れ落ちた。
「――けほっ。
げほっけほっけほっ!」
口元を抑え、咳き込む少女。
しばしえずいた後、
「ば、バカ――っ!!
死ぬかと思ったじゃない!!
精液で窒息死とか、末代まで笑われちゃうっての!!」
「申し訳ない!!
気持ち良くてつい――じゃなかった、本当に、すまんっ!!」
土下座(東方の国より伝わる最上級の謝罪方法だ)で謝るヴィル。
エルミアはそんな彼を一瞥してから、平坦な声で尋ねてきた。
「…………本当に、気持ち、よかった?」
「そりゃ、まあ」
「あんなこと、しちゃうくらい?」
「……あ、ああ。
凄く、気持ち良かった」
「そう――じゃ、許してあげる」
笑顔で、そう言ってきた。
「でも、次はやるならやるって言ってからにしてよね。
私にも心構えってのが必要なんだから」
「……すみません」
最後にもう一度、額を地面に擦りつけてから、ヴィルは頭を上げた。
エルミアの口元や手は、彼の精液でべたべたになっている。
「あーあ、せっかくの精液、吐きだしちゃった」
彼女は残念そうにそう呟くと、
「――じゅるっ――ぺろっ――」
付着している精液を、
「お、おいっ!?」
「何? 文句あるの?」
「い、いや、そうじゃ、無くて……」
文句を言いたいわけじゃなかった。
ヴィルは、エルミアが甲斐甲斐しく自分の精子を舐めとる光景を見て――
(ま、また勃起してしまった……)
――元気になってしまったのだ。
彼は立ち上がると、少女に近づき。
「え、エルミア。
あ、あのな――」
「んんー?
もう、セックスは駄目よ?
私にこんな酷いことしたんだから、今はお・あ・ず・け♪」
「そ、そうか。
そうだよな」
仕方がない。
許してくれたことが奇跡のようなものなのだ。
この処罰は、当然と言えた。
「そんなしょげなくても。
続きは、宿でしてあげるから、ね?」
「――っ!
……わ、わかった」
反応が少し遅れて、返事。
艶やかな視線で見つめられ、心が揺さぶられてしまった。
一先ず、水浴びはここで終了。
2人は用意を整え、宿場町へ歩き出す。
(今からなら、日が沈む前に到着できるだろう)
ヴィルはそんな目算を立てながら、横目で少女を見る。
るんるんと浮かれながら歩く、エルミアを。
(そういえば、昨日からはおんぶやらだっこやら、言ってこないな)
今更ながら、気づく。
つまるところ、初日のアレはただの気紛れだったということか。
そういうのも色々と含めて――
(……掌で転がされているなぁ、俺)
今の自分を、そう評し、肩を落とすのだった。
もっとも――嫌な気分では、無かったのだが。