聖女(性女)様と一緒 ~悠々自適の一人旅が、波瀾とエロに満ちた珍道中に~ 作:ぐうたら怪人Z
「おはよう、ニーナ! 他の皆はもう来てるか?」
ギルドの扉を元気に開け、入ってきたのはクリスだった。
いつものように快活で――性別が判明してからは愛らしくも感じる――笑みを浮かべている。
「あ、ああ、うん。クリスちゃん、おはよっ――んっ――ま、まだ、来てないみたい、だよ?」
対して呼びかけられた当人であるニーナは、少々
……“ちゃん”付けしている辺り、彼女はクリスの性別を予め把握していたようだ。まあ、ギルド受付なのだから当然か。
「あれ? なんだ、アイツらまだ来てないのか?」
「う、うん――く、ぅぅ――そうみたい、だね…………あっ」
「……ニーナ?」
クリスが訝し気な視線を受付嬢に向けた。
「な、なぁに、クリスちゃ――はぅぅっ」
「何もなにも、どうしたのさ、さっきから。今日も体調が悪いのか?」
「い、いやぁ、全然平気……あ、あぁああっ❤……平気だから、マジで」
「……どこがさ?」
身悶えしながらそんなこと言われても説得力に欠ける。
案の定、クリスからの疑惑は深まるばかりだ。
「絶対昨日からおかしいって。ギルド長にはオレ様が言っといてやるから、今日は休んでろ、ほんと」
「そ、そんな、こと……ふぁ、あっあっあっあっ❤……無い、から。わたしはいつも通り……んぁっ❤ はぁああんっ❤……元気、まんたんだよ?」
「涙流して言うセリフじゃないさ!? 顔も真っ赤だし!」
クリスは気づいていないがこの受付嬢、涙以外にも
カウンターの後ろに回れば、タイトスカートに包まれた下半身から“液体”が零れているのも分かったことだろう。
「あはは、クリスちゃんは心配性だなぁ、こんなことで休んでちゃ仕事になんな――――おふっ!?」
ガクンッ、とニーナの身体が震えた。
ちょっとばかり、
「あっあっあっあっあっあっ❤ なに、なにこれ、なにこれやばいっ❤ あっあっああっあっあっ❤ なか、
だらしなく口を開けて悶えるニーナ。
その“快感”に我を忘れている。
目の前に人がいるのもお構いなしでヨガり始めてしまった。
……もしこの場で耳をすませば、『ヴィィィィイイイィイイイン』という“何かが震える音”が聞こえることだろう。
「お、おーい?」
クリスが話しかけるが、ニーナは気にも留めない。
その肢体を大きく仰け反らせ、
「あ、あ、あ、あ、あっ❤ もう無理、もう、立ってらんない❤ ダメっ❤ イクっ❤ イクっ❤ 子宮、震えてっ――はぁああああああああっ❤」
その宣言通り、彼女は糸が切れた人形のようにその場へ崩れ落ちた。
誰が見ても分かる――彼女は、
「はーっ❤ はーっ❤ はーっ❤ はーっ❤」
荒く息をつき、心ここにあらずといった様態のニーナ。
そんな受付嬢を茫然と見つめながら、
「…………何がどうなってんのさ」
クリスはそう独りごちた。
まあ、彼女の立場上そうするしかないだろう。
状況が余りにも意味不明すぎる。
――という訳で、そろそろ顔を出すことにした。
「おはよう、クリス」
「ヴィル!?」
突然現れたこちらに、クリスの目が丸くなる――が、すぐにこちらを立ち塞ぐような位置へ移動した。
つまりは、ニーナの姿を自分の後ろに隠した訳だ。なかなか配慮が利いている。
「どうした? 何かあったのか?」
「あ、あー、いや。
そんなナニかあったって程じゃないんだけどさ!
ニーナがちょっと体調崩しちゃったみたいで!
ははは、どうしちゃったんだろうな?」
ちょっとしどろもどろになりかけるクリスである。
そんな彼女の肩にポンと手を置くと、
「ニーナに何が起きたか――か。大丈夫だクリス、君も
「へ?」
「しかも実体験で」
「へ?」
そして。
「……クリスさん? 今日は体調が優れないのですか?」
「な、なにさ、藪から棒に?」
地下迷宮探索中。
ロアナがクリスに話しかけていた。
「……いえ。今日は昨日より進みが遅いように思いまして」
「そ、そんなことはないさー……はぅぅぅ❤」
「……クリスさん?」
怪訝顔のロアナ。
なんだか“先程”と似たような構図だ。
「その……調子がよろしくないのでしたら今日の探索は中止にした方が……」
「それは、んっ❤、駄目さっ――あっ❤
ちゃんと、目標立ててるんだから――んっんっんっんっ❤――そこまで、行かないとぉおおおおおっ❤」
喋りながら、クリスの肢体はビクッビクッと震える。
いつもより内股な姿勢になっているのも女性らしさが助長されて結構な見栄えだ。
「……でも、もう昼になるというのに昨日の半分にも到達できていませんよ?
……雇われている身なのでアレコレ言い辛いですけれど。ダンジョンの探索は、しっかり休んで体調を整えた上で臨むべきなのでは?」
「せ、正論、なんだけどっ――お、お、お、おっ❤――オレ、オレ様に、も、都合があってっんっあっあっあっ❤」
会話も厳しそうな様子だ。
まあ、午前中ずっと
実際、彼女は厚手のズボンを履いているにも関わらず、その股間には大きな“染み”が浮き出ている位なのだから。
もう既に
「あっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ オレん中、ぐちゃぐちゃになっちゃってるぅっ――あ、あ、あ、あ、あ、あっ❤」
仕上げとばかりに
目の前にロアナが居るというのに、お構いなしで喘ぎ出している。
己のイキっぷりを見せつけてしまっている。
「……ていうか、コレ絶対ナニかヤられてますよね? ヤられちゃってますよね?
もう少し隠すというかバレないようにするというか、その辺頑張って欲しいんですけど……分かってて見て見ぬふりするの大変なんですよ、そこのところ分かってます?」
「おほぉおおおおおおおおおっ❤」
「……はい、すいません、分かってませんね。
……ならせめて、休憩を挟んで頂けませんでしょうか……?」
かなり疲れた様子で、ロアナは肩を竦めた。
「……ふぅ、どうにかバレなかったみたいさ」
「いやバレていただろう、どう考えても」
「……思ったより聡い子だった?」
「アレで気づかないのは余程の鈍感だと思う」
ロアナに勧められ、ヴィルとクリスの2人は迷宮内の小部屋で“休憩”をとっていた。
なお、勧めた当人はこの場に居ない――完全に、気を利かせて貰った形だ。
「いや、他人事みたいに言ってるけど、全部オマエのせいなんだかんな!?」
「……興が乗ってしまって」
ついムラっとしてヤった。今では反芻している。
いや、流石にやりすぎたとは思っているので、馬鹿なことに巻き込んでしまったロアナには全力で詫びを入れる所存。
しかしそれはそれとして。
「とりあえず“ソレ”、回収しておこうか」
「平然と言うな!? まずオレ様に謝ったりしないわけか!?」
「ゴメンゴメン」
「反省の色が無いさ!?」
「そんなに嫌がる素振りが無かったからなぁ」
「……うぅ」
俯いてしまった。
ちょっと凹んでいる表情も可愛い。
まあしかしそれはそれとして。
「さあ、ズボンを脱いで貰おう」
「言い方が完全に不審者のそれさ……」
文句言いながらもちゃんと脱いでくれる辺り、付き合いのいい奴だ。
生地の擦れ合う音と共に無骨なズボンは取り除かれ、出てきたのは美しい下半身。
贅肉無く締まった脚はスラリと伸び、しかし女性特有の柔らかさは誇示している。
「ふむ……すごい濡れっぷりだな」
「いちいち言う必要あるか!?」
「感動しているんだ」
「嘘つけ!」
いや、割と本気である。
<輝具>で造られた“ディルドー”が挿入されているクリスの股間は、たっぷりの愛液で艶めかしい輝きを帯びていた。
もう不必要かもしれないが一応説明しておくと、彼女はこの半日、ずっとディルドーを
そりゃ、ロアナに心配される位に挙動不審にもなろう。
口では色々抵抗されたが、割とすんなり受け入れてくれたという事実も添えさせて頂く。
付け加えて、受付嬢ニーナも全く同じ状況にあったりする。
クリスほどの美女が自分の命令を忠実に実行し続けていたという征服感。
さらに、その行為が彼女へ延々と快感を与えていたという達成感。
それらはヴィルに大きな感動を湧き起こさせた。
「あっ!? ん、んぅぅうううっ❤」
感情に突き動かされるままディルドーを
「きゅ、急に動かすな!?」
「見ていたら思わずやってしまった」
自分の好きなタイミングで女性に快楽を齎す――口にするのは簡単だが、実際にやってみると非常に感慨深い。
これは凄い発明なのではなかろうか?
このプレイのためだけに<輝具>を覚える価値があるのではないかと考えてしまう程に。
しかしこの感動、クリスには全く伝わっておらず。
彼女は大きくため息を吐くと、
「あーあ、お前がこんなに変態だったなんて……」
「何を言ってるんだ。この国の聖女が昔開発した、由緒正しい技術なんだぞ」
「えー!?」
目を丸くして驚いた。
聖女(
嘘はついていない。
「オレ様、聖女について誤解していたかもしれない」
「そうだろうそうだろう」
「廃止した方がいいんじゃないだろうか、あの制度」
「まあそんなことは言わず、素直に技術の恩恵を預かろうじゃないか」
「くそムカつく笑顔をしやがって――あぁぁあああああっ❤」
ちょっと剣呑な雰囲気が漂いかけたので、ディルドーを動かして解決してみた。
本当に便利な技である。
「あっ❤ 待った、止め、止めろ――ああっ❤ あ、あぁああっ❤ コレ、動かされると、あっ❤ あっ❤ あっ❤ 訳わかんなくなるぅうううう❤」
重要な事実を説明するが、ディルドーは何かで固定されてなどいない。
つまり、クリスにその気があればいつでも抜けるのだ。
敢えてそのことを指摘するような無粋な真似はしないが――
「――そろそろ俺も愉しませて貰おうか」
「え?――な、何を――?」
ささっと彼女の後ろに回るヴィルである。
ハリたっぷりな、丸い尻肉が目の前に現れた。
正面からでもヤれないことは無いが――“こちらの穴”を使うのであれば背後からの方がヤりやすい。
「ちょ、ちょっとぉ!?」
抵抗する間など与えない。
ヴィルはいきり立ったイチモツを素早く取り出すと、その先端をクリスの“アナル”へと添える。
「ま、待っ――!?」
間髪入れず腰を突き出す。
次の瞬間、
「んほぉぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!?」
知性を失った嬌声が響いた。
剛直はクリスの直腸を貫き、その内部にまでめり込んでいる。
「おっ!? おおっ!? おっ! おっ!?」
何が起きたか理解していないか――或いは理解できるだけの思考力が無くなったのか。
クリスはだらしなく口を開いたまま宙を見つめ、ただ下品な喘ぎ声を漏らしていた。
しかしその一方で。
「ぐぁっ! 締まる!!?」
ヴィルもまた、驚きの声を上げていた。
多少は予想していたのだが、彼女のアナルの“締まり具合”に衝撃を受けたのだ。
(ち、ちぎれ――!?)
勢いをつけて突入させたは良かったが、待っていたのは先日の膣圧を優に超える肛圧。
平均的男性器であれば、冗談抜きに両断されることだろう――いや、一般の男性器が持つ耐久力などヴィルは把握していないけれども――とにかく、それ位の凄まじさなのだ!
(というか痛い! 本気で痛い!)
それなり以上に鍛えている自負のあるヴィルだが、その彼をして股間の激痛に顔が歪んでしまう。
クリスの括約筋が、悪意を持っているかのような力でイチモツの根元を絞める――絞殺されるかのような気分だ。
これはちょっと一旦中断した方がいいのではないかという弱音が頭をよぎり……
(……駄目だ、負ける訳にはいかん!)
彼の負けん気が(酷くどうでもいいところで)発揮してしまった。
「う――うぉおおおおおっ!!!!」
雄叫びを上げ腰を動かす。
メリメリ……という音が股間から聞こえた気がするが、あえて無視する。
「お、おひぃいいいいっ❤」
対してクリスの方は、初めてのアナルセックスを愉しみ始めていた。
猛烈なピストン運動で尻穴を責められているというのに、その声色は実に湿っぽい。
「なんでぇええええっ❤ なんで、そっちにぃいいいいっ❤」
未知の感覚に戸惑いつつながら、その快楽に顔が綻んでいる。
その上――
「ああぁぁああああああっ❤ まんこぉっ❤ まんこに突っ込まれたのが、震えてるぅっ❤」
――女性器に挿入されたディルドーの振動が、快感をさらに助長していた。
勿論、ヴィルの仕業である。
(楽しんでくれているようで何よりだ――が)
問題は、自分である。
クリスがアナルで気持ち良くなればなるほど、穴の締め付け具合は強まっていた。
ヤバイ。
マジヤバイ。
激痛が痛くてヤバイ。
(大丈夫か? 俺のイチモツ、まだ無事?)
激しい痛みによってさっきから股間の感覚が無い。
しかし怖くて“下”を確認できない。
正直言って、アナルセックスを楽しめるような状況に無かった。
先程から尻穴への“出し入れ”が少しスムーズになってきたのだが、これは彼女が漏らしたアナル汁が原因なのだろうか。
それとも、まさか、自分の男性器から血が――
(いやいやいやいや、怖い考えはよせ!)
――思考から恐怖を振り払い、無理やり奮い立たせる。
ただでさえ、気を抜けば激痛で萎えてしまいそうなのだ。
勃起が持続するよう、気を張り続けなければならない。
(だ、だがしかし、これは――
気持ちいいとかそれ以前の問題として、痛い。
このまま続けても、射精に至れる気がしない。
だったら止めればいいじゃないかという話なのだが、それは男としてのプライドが許さなかった。
(せめて……せめて、クリスをアナルでイカせたい……!)
その欲望こそが、今のヴィルを動かす原動力。
ともすれば涙が出ちゃいそうになるのを必死で堪え、彼女の立派な尻へと自らの腰を叩きつける。
「お、お、お、お、おっ❤ おおぉぉおおおおおおおっ❤」
その甲斐あって、クリスは昇天寸前だ。
だらしなく涎を垂らしながら、為すがままに喘いでいる。
もうあと一押しあれば、すぐにトンデイクことだろう。
(ならば――!)
事態は一刻を争う。
ヴィルの股間が再起不能になるか、クリスがアナルイキを覚えるかの瀬戸際だ。
もはや四の五の言っていられない。
青年は右手をクリスの股間へと回し……
「ふんっ!」
……気合と共に、ディルドーを思い切り
ゴリュッ――そんな音と共に、巨大な棒がクリスの
「―――――――っ!!?!!?!!!」
瞬間、彼女が声にならない悲鳴を漏らした。
その身を大きくしならせると、
「おっ、あっ、あっ、あっ――――――おぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!?!?!!!」
盛大にイキ果てる。
白目を剥いて全身をガクガクと痙攣させ、女性器からは愛液が勢いよく飛び出した。
この苦しい戦いが、とうとう終わったのだ。
……しかし、ヴィルはその勝利に酔いしれることができなかった。
「あぎぃっ!!?」
これまでの人生で発したことのない声が自分の口から洩れる。
絶頂を迎えたクリスの括約筋が、その強度を
絞まる。
絞まる。
絞まる。
股間の棒が、おぞましい勢いで“圧縮”されていく。
(あ、ヤバ、これ、千切れ――!?)
――ドピュ、ドピュドピュッ――
無意識下で男性器が大量の精を放った。
快楽によるものではない。
人は、命の危機に直面すると生存本能が強くなるという――そういうアレがナニした結果だろう。
何はともあれ、クリスをアナルでイカせた上で自分も射精する、というセックスの体裁は取り繕えたようだ。
……そこに意味は無いし、代償は余りに大きかったが。
「お、あ、あ――」
力なく倒れ伏す。
全身から活力が霧散し、もう動くことができない。
ここまで追い詰められたのはいつ以来か。
断言しておくが、全てヴィルの自業自得である!
(も、もう、ダメだぁ……)
後悔と共に薄れゆく意識の中で、
<ヴィルはレベルが上がった! 3上がった!>
そんな幻聴が耳に届いたような気がしないでもなかった。
……いや、3は上がりすぎだよ。