アキの眼前で、セレネは己の陰唇を指で開いて、閉じていた淫裂を見せた。
示指と中指の間で、鮮やかなピンクに彩られた貝のような秘部が、指先ほど小さな口を開け、こんこんと止めどなく愛蜜を分泌させている。
生まれて初めて見る淫裂は、アキにとってグロテスクに見えたが、同時に忘我も覚えた。
この針の穴のような部位に、猛る肉槍が入るのか。
簡単な隠語も分からないアキだが、それだけは本能で理解していた
「どう…?初めて見たおまんこの感想は…」
いつものセレネに戻りつつある彼女に問われ、答えに詰まる。間近で見ているだけでも言葉にできない感情が込み上げてくる。
触れてもないのに脈拍が早まり、息が荒くなってくる
「綺麗…花みたいで、貝にも見えて…上手く表現できないです。」
ため息のような熱い吐息がアキの口から漏れ、ちょうど恥丘の中心にて隆起している雛にかかる。
すると、くすぐったさそうに、セレネの体が僅かに動いた。
吐息にも敏感に反応する器官を前に、アキは痛いほどに肉棒が膨張したのを感じた。
「…セレネさん…」
「…いいわよ。」
短い会話の中でお互いの意を察し合ったのか、すぐにアキは膝立ちになる。
そこでセレネが未だはいていたパンツに手をかけ、ゆっくりと降ろした。ついに、アキの陰部も露になり、ようやく二人共、生まれたままの姿に戻る。
セレネが直接触れた訳でもないのにも関わらず、アキの
「可愛い顔してるのに、立派なおちんちんを持っているじゃない。ふふっ、スピカが襲った理由、分かったような気がするわ。」
淫靡に輝く眼で、アキの一物を鑑賞する。見つめられる度にアキは羞恥のあまり顔が熱くなってくるのを感じる。自分では見えないが、真っ赤になっているのは間違いないだろう。
眺めているだけでは飽き足らないのか、艶のあるセレネの唇が竿に触れた。突然の不意打ちに、電気が流れたかのように身体全体を跳ねらせる。
「舐められるのは初めてじゃあない筈なのに…可愛い。」
そうは言われても、舐められたのはその一度だけだ。あれだけで慣れるわけがない。そう言いたくなるが、二度、三度とキスをされる度に、言葉ではなく女子らしい喘ぎ声が出てしまう。
「うわあぁ…」
亀頭がセレネの口内に埋められた。スライムのような肉があちこちを這い回り、絶えず性感帯を刺激し続ける。
起立していたアキの膝が崩れそうになる。その様を上目遣いで見たセレネの唇と肉棒の間から熱い吐息が漏れた。
セレネの頭がゆっくりと前後に動く。亀頭から雁首、そして根元へ。すかさずその逆順へと、順番に
緩急のある刺激を前に、アキの睾丸から煮え滾るものが迫り上がってきた。早い、早すぎる。アキ自身それを理解していたが、これ以上我慢できそうにないということも察していた。
「せっ、セレネさん…僕…もう…!」
これを聞いたセレネの頭がようやく離れた。唾液が亀頭と唇との間で糸を引き、蜘蛛の糸のように月光に反射して儚く輝く。
蚕の繭のような白い身体が、ベッドに投げられた。脚をそれぞれ左右に大きく放り、先ほどと同じく膣を見せつけるように指で開く。
「イくなら…こっちでしょう?」
それ以上の言葉は必要なかった。両脚の間に腰を入れると、硬い竿を寝かせる。連動するように、セレネの手がそこに伸びて、入口に密着させた。あとは、腰を押し進めるだけだ。
その時、
こちらが受ける前戯は、以前スピカに粗方受けたが、本番は初めてだ。中はどれだけ気持ちいいのだろうか。
「アキ…おいで。」
この言葉を合図に、二度三度深呼吸をして昂る気持ちを抑えたあと、誘われるがままにゆっくりと挿入した。
「んっく…んんん…!」
亀頭が膣内へ収まったとき、まさに溶けてしまいそうな感覚に襲われた。
淫裂の奥でアキの最も敏感な部位が幾千、幾万のミミズにしごかれ、体の力が抜けていく思いをした。それをもっと強く感じてみたくて、無意識に、本能的に、さらに深く侵入させる。奥へ進むごとに、セレネの声が大きく、高くなっていった。
「んぅ…ん……んああぁ!」
セレネが一際反応したのは、先端が何か壁のようなものに阻まれ、それでも壁を破るように押し込んだときだ。
同時に、セレネの中がより強く絞まる。
その強烈な絞め付けのあまり、今度はアキのほうが海老のように反り返った。
「っぐ…くぁあああ…!」
背筋を走る、電撃。そして、中で感じられる熱感。
「んふっ…挿入れただけで…イっちゃった?」
まだ余裕があるのか、悪戯っ子のような顔で笑いかけた。初めての
「アキ…童貞卒業、おめでとう。気分はどうかしら?」
答えは帰ってこない。ただ腰を密着させたまま、体内に残る精子を残らず吐き出すだけだ。
少しして、ようやくセレネから引き抜かれた。あん。と名残り惜しい声と共に肉壺からアキの子種が溢れ、シーツにシミを作る。
「アキの精子…すごく熱い…まるで煮えた酸みたい…」
溢れ出たものを指で掬い、舐めとった。生臭く生暖かい精子を、まるで練乳でも舐めているように、美味しそうに指を咥える。
肩で息をしながら、アキはそれを見ていた。射精したばかりであるのに、肝心の男根はいまだ日本刀のように反って強張っている。
セレネの視線がそこに合った。眼が光り、今にもハートマークを浮かべそうな勢いで顔を輝かせる。
「あらあら。射精したばかりなのに…まだ元気じゃない。そうね、挿入れただけで射精しちゃって、ハイお終い。だなんて寂しいわよね…」
格好を変えないまま、手招きをした。月光の中で、細く白い指が妖艶に踊る。何を意味しているのかはすぐ理解できた。
再びアキは蜜壺に、自身の猛りをゆっくりと挿入れた。果てたばかりで余裕があったのか、次はそれだけで爆ぜてしまうような失態を犯すことはなかった。
根本まで埋められた所で、アキの身体が薄い胸板に寝かせられた。情交ですっかり火照たセレネの肉体が温かい。熱の籠もった手でアキの頭を優しく撫でて、それに応えた。
「動かし方…分かる?」
「は…はい…」
「まだ夜は長いからね…焦る必要はないわ。満足するまで、私で楽しみなさい…」
顔を胸に埋めたままのアキが、言葉通りにゆっくりと腰を浮かせた。ぬらぬらと愛液に塗れた粘膜が、アキを甘く削いでいく。
ある程度引き抜いたところで、また腰を沈めていく。待ってましたとばかりに、夥しいミミズがアキに絡まっていく。この分では、すぐにアキが先に果ててしまうだろう。それでも、腰を止める気は起きなかった。
「んうぅ…んふっ…んっ…あんっ…!いい、良いわぁ…上手じゃない…ふぅ、んっ…!」
ぎこちないピストンであったが、セレネは素直に感じてくれた。アキと同じく、先程とは比べ物にならないほど熱が籠もっていく。
腰の動きが早くなってきた。アキの意思ではない。アキの脳の奥底に潜む本能が、勝手に命じたのだ。見えない糸か手に操られるかのように、セレネの弱点を攻撃していく
「んあぁっ…あうっ!あっ!…んんっ!」
猥声が大きくなってきた。覚えたてであるアキの攻めとはいえ、少しずつ余裕が崩れてきているようだ。
もっと、もっと攻めたい。もっと気持ちよくしたい。もっと気持ちよくなりたい。
勝手に湧いて出たアキの意志のまま、少年の小さな尻が早く、力強く
「いい…いいっ!いいわよ、アキっ!あぁんっ!んうぁっ…!もっと突いて!おちんちんで…もっと奥にキスして!んあぁ!」
蕩けた顔で懇願されるままに、腰を動かし続けた。今のアキは、もはや獣だ。舌を垂らし、理性の失せた眼で悦楽に浸る。
しかし、アキの腰使いが急に緩やかになった。慣れない動きを全力で続けていたことが原因なのだろう。身体が疲労に追い付かず、ついには腰を止めてしまった。
「あらぁ…疲れちゃったの…まだ、儀式は終わっていないのに…」
言葉が出ない。セネレとは対照的に、荒く呼吸を繰り返すだけで、言葉らしい言葉が出て来ない。
そんなアキを、繋がったままベッドに寝かせ、上になる。この姿勢であればアキが動かなくとも行為を続けられる。今の状態では、これが最も相応しい体位だと判断したのだろうか。
「なら…少し休んでいて。私が動くから…」
甘い言葉と共に、結合部を見せつけるように大股を開くセレネが大きく動いた。興が乗っているセレネの淫肉は、先ほどよりも激しくうねる。
先ほどのようなまったりとした、愛でるような締め付けではない。遠慮なく全力で精を絞り取る体勢だ。
「ほらぁ…ほらぁ…手、握って?」
セレネの手がアキの小さな手を取り、蛇のように指を絡めた。無意識のうちに、アキも握り返す。そのまま、お互いの唇を重ね、舌を絡め合った。
まるで、恋人同士の合交だ。互いの心情は察しかねるが、その動作やセレネの愛しい眼が、それを無理矢理にでも思わせる。
「あっ!あっ!あっ!あぁんっ!アキのおちんちん…!おちんちん気持ちいい!当たるのぉ…んんんっ!すごくいいところに当たるの!」
手を優しく握りながらも、激しく喘ぐ。黒絹が振り乱され、青白い月光の中を舞う。絶頂が近いようだ。時に腰で円を書くように、より激しく、より淫らにアキの上でくねり、踊る。
それよりもアキだ。
「んぎっ!…っはぁ!あああっ!あぉっ──おぉおおん!!」
男であるはずのアキが、セレネ以上に狂っている。咆哮をあげ、ブリッジするように腰を浮かし、快楽に揉まれている。
僅かな理性で、込み上げていた物を耐えている程度であった。
アキもイきそう。繋いだ手を解き、アキに抱きつく。
「いいのよ…我慢しちゃダメ…このまま
甘く、熱い囁き声が、アキの鼓膜を刺した。鼓膜をすり抜け、骨や蝸牛を素通りし、扁桃体に直接言い聞かせるような声だ。
そんな声で、捲し立てるように誘う。
「──イって、イって、イって、イって、イって。
──我慢しないで、我慢しないで、我慢しないで、我慢しないで、我慢しないで。」
「──
「──アキで染めて、アキで犯して、アキで汚して、アキで孕ませて。」
まさに悪魔の囁き。アキの抵抗を徹底的に削り、絶頂に誘う。
「アキ、アキ、アキ、アキ、アキ、あ…き…!」
「あぁああぁっ!あっ!あぁっ!ぅわああああぁぁぁあ!!!」
「…っ!!っ!───っ!!!」
絶頂の咆哮と圧し殺された叫びが、同時に木霊した。ダムが決壊したかのように爆ぜ、激しく痙攣する。
この時、アキは背に焼け付くような痛みを感じた。灼熱の焼印を押し付けられたような、激しい痛みだ。
しかし、何も感じなかった。セレネに全てを注ぎ込む快楽が、その痛みを和らげたのだ。
全てを出しきったアキが、微睡むままに眼を閉じた。理性を失い人でなくなった時とは一転し、少年らしい、可愛らしい寝顔だ。
「おめでとう…アキ…これで貴方も…私達の同類…
同じく悦楽の最中にいるセレネが何か呟いたが、夢の向こうへと飛んでいったアキには聞こえていなかった