時代遅れのランプでは、部屋中を照らすのに十分ではなかった。ランプの周囲こそは、眩しいほどに辺りを照らしているが、部屋の隅は、何を置いても判別ができないほど暗かった。
揺らめく灯りの中で、穏やかではない顔をしているフィーゴは、割れたガラスの向こうを眺める。民家の灯り、街灯の灯りが、ちょうど真上で輝く星のように、暗黒の中で煌めいている。
正直、この景色を好いてはいなかった。
何も知らなければ、昔ながらののどかな田舎町として、好感は持てるのだろう。
しかし、フィーゴはこの町のことを知っていた。昔、ここで、何があったのか。どのような過程を経て、今のような町になったのかを、"お母さん"から教えてもらったからだ。
町を忌み嫌うかのように、町外れの中にひっそりと佇む館に、彼が居を構える理由の一つでもあった。
今、彼が不機嫌なのは、それだけが理由ではない。身内の中に、敵に塩を送る真似をするような不届き者がいたからだ。
「…俺がミシェリアに殺してこいと言った矢先に…何考えてやがる。」
その人物が考えている事が理解できない。強い者と戦うことに対する喜びなど、度し難いと思っているのだ。
相手が強ければ強いほど、排除も難しくなる。それを対面しておきながら切り捨てぬどころか、あまつさえ鍛えるなど、言語道断だ。
立て付けの悪いドアが、軋みながら開いた。その音を聞いて、顔が一層険しくなる。また、厄介な奴が、自分をイライラさせる奴が来た。そんな顔だ。
「フィーゴぉ。帰ったゾ~。」
ウキウキとした様子で入ってきたのは、黒いパーカーだけを着た、褐色肌の少女。アキの捜索、殺害を任せられたミシェリアが帰って来たのだ。
「…どうだった?」
「どうだったっつっても、あのちっこいの、やっぱり夢魔だった。ロン毛キザ野郎と一緒に帰って行ったの、見たよ。」
「やっぱりそうか…あぁ?」
報告を聞いて、一度は肩を下ろしたフィーゴであったが、すぐにまた不機嫌な様子に戻った。ククリを玩ぶミシェリアの元へ、大股で歩く。
そして、目の前に立つなり、その小さな胸ぐらを乱暴に掴むと、軽々と持ち上げた。
「帰って行ったぁ?…俺、殺せって言ったよな?」
「あ、いや、殺すつもりだったけどさぁ。それがね、オレ様ちゃんが見つけた頃に、邪魔が入ってたンだって。」
「言い訳してんじゃねえよ!」
フィーゴが叫ぶと、胸ぐらを掴む腕を大きく振りかぶり、まるでメンコのようにミシェリアを床へ叩きつけた。
固い床に落とされた体が小さく跳ね、喉から苦しそうな咳が漏れる。そんな彼女の様子を無視して、狭い胸をフィーゴの足が踏み抜いた。全体重をその足に乗せたストンピングだ。
「何が邪魔が入っただと?そいつごと
「普段なら、そうしてるけど…さぁ…うぐぉ…っ!ちょっ…ちょっと…!グリグリするの止めろって!痛くて喋れ…!」
「当たり前だ、コッチは痛いの分かってやってんだよ。」
「あぁ…もう…フィーゴのドSぅ…あのちっこいのがいた時にはさぁ…」
途切れ途切れにミシェリアは、ある人物の名前を口にした。
絞り出されるように出てきた名前は、アキとも、マグノリアとも、リリィとも違う名前。その名は、二人の知る人物であった。
名前を聞いて、胸板を踏みにじる足が、バツが悪そうに離れる。胸の圧迫から解放されたミシェリアは起き上がり、2度ほど咳をして続けた。
「オレ様ちゃんが暴れてみろ、巻き込んでみンな殺す自信しかないね!ぅえっふ…オレ様ちゃんもさぁ、考えて動いてンだよ?」
彼女なりに考えたことなら、これ以上は責められない。それに、もしも彼女が夢中になって暴れてしまったら、目標どころか、近くに立っていた者も見境いなく手にかけるとこは、想像に難くなかった。
一つ舌打ちをしたフィーゴは、また窓の景色を見た。相変わらず、あの憎らしい町は、人気のない町並みを照らしている。わざわざ嫌いな町を眺めるのは変だが、少なくとも、今はミシェリアの顔を見るよりは、精神的にも楽であった。
ところが、その大きなストレスの元は、猫が鳴くような声で、こちらを呼ぶ。
「ねぇ、フィーゴぉ…あのちっこいのが夢魔だったってのが分かったンだからさぁ…」
しがみつくように、フィーゴは後ろから抱き締められた。柔らかい感触が背に押し付けられる。
ミシェリアは、何故か下着を身に着けない。つまり、薄いパーカーの下は丸裸だ。無きに等しい胸部でも、柔らかさを感じるほどの脂肪は蓄えられていた。
「くれンだよね?…オレ様ちゃんへのご褒美。」
普通の男であれば、劣情の一つは抱くだろう。ところがフィーゴは眉間の皺を増やし、険しい表情を浮かべるだけだ。
「あのな…俺はあのガキを殺して来いって言ったんだが?それが出来てないんだから、ご褒美なんてやる訳ないだろ。バカなの?お前。」
「え~。でもさぁ、あの時暴れてたら、ちっこいのどころか、あの人も殺しちゃってたよ?それでよかったの?」
今の心境がハッキリと分かる、深いため息を漏らした。毎度のこととはいえ、いい加減ウンザリしているといった具合だ。しかめっ面をしていたフィーゴだったが、突如として目を見開く。胸に回していたミシェリアの手がゆっくりと降り、ズボン越しに柱をまさぐったからだ。
「へへっ。それにさぁ、フィーゴ…こンなにチンポバッキバキにしてンのにさ、つれない事言ってたって説得力ないンじゃない?それ。」
相手がどれだけ憎らしくても、素直に反応してしまう自分の体を、フィーゴはこれほど疎ましく思うことなかった。諦めたように肩を竦めながら手を軽く挙げ、お手上げの感情を示す仕草と共に、しがみつく少女と向き合った。
日に焼けたようなミシェリアの褐色の肌に朱が射し、紫色の大きな瞳を潤ませて、こちらを見ている。官能的でもあるが、何故か腹の立つ顔だった
「はいはい…わかりましたよ。観念しますよ、ミシェリア
「素直でよろしいっ。じゃ…ご開帳~。」
彼の対応に満足したのか、心底嬉しそうに、ミシェリアがズボンに手をかけた。そのまま、ズボンをゆっくりと降ろす。
厚い布から解放された"それ"と対面した少女の口角は、今にも下
「ほらぁ…オレ様ちゃんが触っただけで、もうこンなにガチガチになってんじゃん。」
歓喜を溶かした吐息で、早くも蕩けた顔でさえずる。
「お前だろうと誰だろうと、触られたら誰だってこうなるわ。」
「そりゃ違うね。オレ様ちゃんが触らないと、フィーゴのチンポも、ここまで喜ばないよ。だって、これはオレ様ちゃん専用の…」
言葉が終わらない内に、フィーゴがまた小さな頭を鷲掴みにした。えっ、と軽く困惑するミシェリアに無視を決め込み、そのまま唇に熱く反り勃つ肉棒を勢いよく、一気に捩じ込む。
舌の感触を越え、その先端は、易々と喉奥へと到達した。いきなり喉まで突かれ、驚きに瞳孔を縮めたミシェリアは、涙を浮かべながら、反射的に嘔吐くことしかできなかった。
「話が長いんだよお前。しゃぶるなら、さっさとしゃぶれ。」
そう言うや否や大きく、乱暴に、鷲掴みにしている頭を前後に動かし始めた。
奥まで突く度に、喉全体が膣のように竿を絞めてくる。
嘔吐反射
異物が食道に入ることを防ぐために出る反射であり、ミシェリアの意図で行われていることではない。
かといって、この強引かつ乱暴なディープスロートを、彼女は嫌がっている訳でもなかった。
表情こそは、苦悶の色を浮かべ、目尻から大粒の涙が溢れている。ところが、しばらく時間が経つと、火照りを冷やすかのようにパーカーのチャックを下ろし、その平らな体を露出させていた。それに続くように脚を大きく開いて、細い指で己の膣を掻き回しだす。
明らかに、向こうも興奮していた。
「なんだよお前…こんだけ乱暴にされてんのにオナってんのか。こんなことされて嬉しいのか?」
「ぃ…ぉお…んう"ぅっ!…ぃぉひぃ…
喉の奥まで挿入されていることによる嘔吐感と、男根を奉仕し、自らを慰める悦楽に揺られているミシェリアが、言葉になっていない返事をする。
もちろん、こちらは答えなど聞いていなかった。より気持ちよくなるために、ただひたすら頭を他動的に、自分の腰に叩きつけるように動かす。
「っほぉ…ん゛ん゛ん゛っ!ぅえ"っ!
「もっと欲しいか?こんだけ道具みたいにされてんのに?」
「ぅんん…!ぉふぁえぇ…!っほんぇ…ぇえ゛えっ!」
奥まで、突っ込んで。
今でさえ苦しそうに嘔げる声を挙げているのに、より奥まで挿入して欲しい、そう聞こえた。この仕打ちすら、ミシェリアは悦んでいた。
「あっそ…なら、お望みのままに!」
頭を掴む手だけでなく、腰も動き始めた。
さらに奥、噴門にまで亀頭を届かせる勢いで挿入を繰り返す。ミシェリアの顔が当たるせいで、下腹部が痛くなるが、それも気にならなくなるほど強く、激しく動く。
「ぅぐっ!!くっぷぁ!ん゛う゛ぶっ!
嘔吐く声が、より大きくなった。その度に、よりキツく、咽頭がフィーゴを搾る
竿の根元が、次第に熱くなってきた。突然、締まりが強くなったことで、射精を堪えられなくなったのだ。このまま咽頭の奥で射精すべく、腰、腕の動きを早める。
自慰に耽っていたミシェリアの方も肩、脚が、ビクりと大きく跳ねる頻度が増してきている。彼女も、絶頂が近いようだ。
「おらっ…そろそろ
「う゛ん゛!
泣きながら射精をねだるミシェリアに応えるよう、腕、腰の動きを、より大きく、速くする。
ミシェリアも同時に果てられるよう、膣内、淫核を、指で激しく刺激する。
お互い、絶頂に昇ることしか考えていなかった。
少しして、"何か"が陰嚢から鈴口へ昇ってくるのを感じた。その瞬間、顔を体に密着させるように押し付け、ようやくフィーゴの動きが止まった。
「んんんんんんんー!!」
溜まったものが、幼い少女の咽頭で破裂した。
ミシェリアは体を激しく痙攣させながら、必死に極小さな喉仏を動かして、精液を胃に送っている。果てたばかりのフィーゴには、その器官内の動きすら刺激が強すぎて、ときより跳ねながら声を挙げた。
射精が収まり、ようやく男根が引き抜かれた。少し静かになった部屋に、嘔吐く声が大きく響く。今にも納めたばかりの液体を吐き出してしましそうな勢いだ。それを、彼女は吐瀉するのを必死で抑える。
「え゛っ…!ぅえぇ…げほっ!げほぉっ!!ぉえぇ…」
「吐くなよ?吐いたらこれで終わりだからな?」
「分かってン…ぅえほぉっ!げっふ!!…分かってるよぉ…吐く訳ないじゃン…がふっ!フィーゴの…特濃ザーメン…ぅううえ゛っ!…勿体なくて…吐きたくない…」
落ち着くのに、しばらく時間がかかった。
床に伏し、淀んだ空気を必死に吸っているうちに、こみ上げてくる感覚も無くなり、呼吸も次第に落ち着きだした。そんな彼女の頭を再び掴み、不満そうに無理矢理にも立たせる。
「おい…なに一人だけ幸せそうな余韻に浸ってんだよ…?」
「へぇ…?」
まだ息が弾んでいるミシェリアに構わず、今度は傍らに置いてあったベッドへと放り投げた。
ぼふり。
と音と埃をあげながら、華奢な少女の体がうつ伏せに倒れる。後に続くようにフィーゴが膝立ちでベッドに乗り、小麦粉に焼けた小さな尻を持ち上げた。