そう、それは夢であった。
辛いよな、優しいような、いやらしいような
甘い、甘い、甘い。
痺れる四肢、ぼやける思考、うずく体幹。
私は私は‥‥
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「こらっ!!いつまで寝てるんだ!!
起きなさい!!」
ポカンという衝撃が頭に走る。
そしてようやくハッと目を覚ます。
「あれ?ここは‥‥学校?」
「‥‥七瀬、別に学校で寝てはいけないとは言わないわ。
けど、授業が始まったらすぐに起きなさい」
ふと、七瀬が微睡む思考を整え、眠い目をこすりながら周囲を見渡すとそこは教室の中であった。
しかも、今まさに授業中らしく先生も生徒もみんなこちらを向いていた。
「あっあれ?た、確か今私は東京キングダムで魔族討伐の任務中のでは‥‥ぐっ!!」
霞みがかった頭で何とか今の状況を思い出そうとするが、その瞬間激痛が走る。
その痛みで、思わず整えようとした思考が強制的にストップさせられてしまった。
……先ほどまでの激闘は夢だったのだろうか?
「七瀬、あなた寝すぎて頭痛を催すなんて、もう見習いは卒業してるのでしょう?
対魔忍としても、いち五車学園生徒としても、体調管理には常に気を配って真面目に授業を受けてもらわなくては困るわよ?」
そんなことを考えている間に、本日の授業の担当教員であるアサギ先生がそう舞に注意をしてきた。
周りの同学たちも、自分が注意される様を見てクスクスと笑っていた。
「(く、屈辱です‥‥!!
まさか、私が学業でこのような失態を犯すとは‥‥!!)」
対魔忍としても、学生としても優等生であろうと努めていた舞。
それゆえ彼女は今しがた自身が犯してしまった失態と周囲の生暖かい視線に思わず顔を赤くするのであった。
「(と、取り敢えず訳はわかりませんが今は授業中みたいです。
ちゃんと授業には集中しましょう!!)」
そう、今七瀬舞がいる場所は五車学園。
日本の辺境に存在し、限られた人しか知らない。
人類が魔に対抗するための最後の要塞の一つ、対魔忍たちの養成所にして拠点なのである。
そして、ここに所属する人々は皆対魔忍であり、未熟者や新前は生徒として日々修行に研磨し、熟練は教員や用務員として後輩を教導する。
そして、有事の際には生徒先生かかわらず、皆実働対魔部隊へと早変わりする、それがこの五車学園の真の姿である!!
さて、そんなところに所属し、その教室の一室にいる七瀬は考える。
……どうやらあの任務は自分の夢だったのだろう。
きっと、先ほどの違和感は東京キングダムでこなした任務のフラッシュバックか何かだ。
そう自身を無理やり納得させた。
すると徐々に頭に鳴り響いていた頭痛も晴れてきた。
痛みが引き、先ほどまで机に上にのせていた上半身を起こし、背筋をピンとたてることができる。
顔を引き締め、きりっとした顔で周りのクラスメイト、及びアサギ教官を見つめ返した。
「‥‥ふぅ、どうやらようやく七瀬もやる気が戻ってくれた様ね。
それじゃあ、授業を再開するわよ」
……よかった、どうやらまだ本格的に授業の内容自体は始まっていなかったようだ。
これなら授業内容を聞き逃すことはなさそうだ。
そう思い、ペンを手に取り、さっそく授業に集中しようとし……
「というわけで、今からやる授業は正しいおチンポ様の奉仕の仕方についてよ。
というわけで、教科書P53の【らめぇぇぇぇぇぇ♡オークチンポすごいのほぉぉぉぉぉ♡♡】を音読するわよ」
「いや!その授業内容はおかし……って、んぎぃぃほぉぉぉぉぉぉぉ♡♡♡」
思わずあんまりな内容に、授業中にもかかわらず大声で突っ込みを入れてしまった。
が、その瞬間バールでかき乱されるかのような痛みが頭に走った。
それと、感じたこととない甘い衝撃を内腹部にもだ。
「……はぁ、またなの七瀬?
今日のあなたは、ちょっと変よ?
そんなにまともに授業を受けたくないの?」
これは私が悪いの!?今のは冗談とかじゃないの!?
鳴りやまない、激しい頭痛に思わず頭を抱えるながらそう苦悩する。
おかしいはずなのに、アサギ教員はむしろこちらを責めるような視線で見つめてきた。
「別に女遁や房中術は女対魔忍としては知識として聞くくらい、授業として普通でしょ」
「オークの危険性だってみんな知ってるはずだし……」
「もしかして、七瀬さん、オークとか奉仕とか聞いて、いやらしいこと想像しちゃったのかな?
いや~ね~七瀬さん、顔に似合わずすっけべ~~♪」
周りの生徒たちも自分を非難し、あざける声が聞こえてきた。
授業中思わず奇声を上げたこと、授業内容に訳のわからない突っ込みを入れたことを嘲笑されているのがありありとわかる。
……そうだ、むしろ何をおかしがっているんだ、私は。
私たち対魔忍が相手する敵はそういうやつらではないか。
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
敵の魔族の生態について学ばずして、どうして魔を討つことができようか?
そう納得した瞬間、なぜかすっと頭から痛みが消え去た。
「……で、いいわね?七瀬、続けるわよ。」
「……っはい!問題ありません。
授業進行を妨げてすいませんでした。」
思わず呆けていた態度を正した。
そうして、授業が進んでいく。
「(それでも、やっぱり何かが……何かがおかしい気もします)」
だが実際、授業が始まると何か違和感を感じる授業。
男性器のすばらしさから始まり、オークの精液の媚薬成分について。
どのように触れ、また扱えば射精へと持っていけるか。
その時、オークを何と呼び、どのように扱うべきか。
たしかに、確かに東京キングダムに娼婦として潜入し、身分を偽るときには役に立つであろう。
ここまで性と夜について詳しければ、たとえオークと一晩情事に及んだとしても、まさか抱いてる相手が自らの怨敵だとは気づきはしないであろう。
周りの生徒も、なるほどといった顔でまじめに授業を聞いている。
そう、これは房中術の授業だからなにもおかしいことはないはずなのだ。
ないはずなのに……
「(だめですね、今日はなぜか授業に集中できません。
それに、わずかな体温上昇と股間部の湿潤が……♡♡
この授業が終わったら、いったん保健室で休ませてもらいましょうか?)」
頭痛はなくなった代わりに、体の奥底からいやが応にも熱気を感じる。
紅くなる顔ともじもじと動く太もも、そして思わず又に伸びそうになる自らの右手を七瀬は自覚していた。
自分以外にも同じような人はいないかと見まわしてみたが、どうやら自分だけのようだ。
うっすらと感じる甘い匂いを鼻に受けながら、思わず自分の体の言いようのない恥辱を感じていた。
「それじゃぁ、そろそろ実践してみるわよ。
というわけで、本日この実習に協力してくれる特別教員を連れてきたわ。
さぁ、入ってきて。」
「(え?)」
そうしている間に、アサギ先生は廊下から一人の巨漢を教室内に招き入れた。
それは身長が2メートルを優に超え、でっぷりとした体形をして、不細工な顔面に、鋭い犬歯が特徴的であった。
ここまで漂ってくる強烈な体臭にはこちらに嫌悪感しか思い浮かばせず、欲に溺れらいやらしい視線を隠そうともしない。
そして、あの皮膚の色に人ではありえない鋭い形の耳は、どう見てもオー……。
「(……っぅ!!)」
「この方は、今回お前たちがこの授業で学んだことを活かせるかの審査をしてもらうために来てもらった特別な御方だ。
お前たちよりはるか上を行く特別来賓だ。
絶対に粗相のないように」
再びの頭痛。
既に何となく、突っ込みを入れたら頭痛が来るという法則は理解していた。
が、それでもこれには違和感を感じざる得ない。
確かにみんな、今尚真面目に授業を受けているし、先生も普通だ。
だから、これは【普通の授業】のはずなのだ。
しかし、それでも自分の中の何かが警鐘を鳴らしているのだ。
「〈あれは来賓、特別来賓だから、おかしくはない。
でも、いけない、あれは危険、そんな気がする)」
既に舞の心と頭はボロボロであった。
何が正しいか、何が悪いかの判断がごちゃごちゃになっている。
そんな自らの常識すら見失った彼女ができること。
それはただ一刻も早く授業が終わってくれることを祈るだけであった。
「……じゃぁ、どうせだから今回の実習は七瀬にやってもらおうかしら?
授業が始まってても寝ていたくらいだから、体力が有り余ってるでしょう?
それじゃあ早速このお方にご奉仕しなさい、性的にね」
「なんでですかぉぉぉ!!!‥‥いっつうううううう!!!!」
が、もちろんその願いはあっさりと裏切られた。
アサギ先生がこちらを名指しで指名してきたのだ。
無論、舞はいやであった。
自分はまだ未通女であり、房術なんて今日の今この時までまともに知りはしなかったのだ。
それなのにその初めてを、あのでかいだけの不細工に!
しかも先生と生徒たちみんなの前で、性的に奉仕をするなんて論外である!
「(無理、不可能、ありえません!!
そもそもやり方すらまともにわからないのに、生理的にもいやです!!
ここは多少の無様をさらしても、辞退するべきです)」
こうなったら最終手段、体調不良を盾にして保健室に今すぐ逃げ込もう。
さすがに対魔忍にも常識はある、体調が悪いといえば保健室で休むくらいは許してくれるだろう。
そう決心して、舞は手をあげ、こう宣言するのであった。
「【はい!ぜひやらせてください!】……って、え?」
自分は確かに、拒絶の言葉を言おうとしたはずだ。
それなのに自らの口から出たのはその逆の肯定の言葉であった。
「まぁ、なんだかんだ言って負けず嫌いなあなたならそう言ってくれると思ったわ。
それじゃか、頼んだわよ」
「【もちろん!まかせてください!】
……って、え?え?なんで?」
「まぁ、七瀬さんならそういうよね~♪」
「なんだかんだ言って、やるときはやる娘だからね!」
アサギ先生や周囲の生徒はまるで、舞が事前にそういうのを知ったかのように対応する。
が、舞自身はまるで自分の意思を離れたかのように、自分の口から勝手に出たその言葉にただただ困惑するばかりである。
そして、口だけではない、その足も、手も!
なぜか、勝手に教卓へと、先生や同学に見守れながら、その来賓のほうへとなぜか自分から自然に近づいてしまったのであった。
「げっへっへ!
お前が、あの噂の紙気使いの女かぁ!
なかなかむさぼりがいのありそうなケツと胸をしてるじゃねぇかぁ!」
「……」
そして、舞はその来賓と向き合った。
その目は性欲にまみれ、口調も下心を隠そうとしない。
なによりその体臭もひどいものであり、もしこいつが来賓とやらでなかったらすでに殴り飛ばしていたかもしれない。
そして、おもわず、文句の一つでも行ってやろうと口を開けた。
「こらっ!まい、すでに実習は始まってるのよ!
挨拶をしなさい!」
「【……今回、ご奉仕させていただきます、対魔忍、七瀬舞です。
まだまだメスとして未熟ですが、このでかケツと大きいだけの乳には自信がります。
どうぞ存分に、私をオナニー用ティッシュペーパーとして使い捨ててください】」
しかし、次に舞の口から出たのは聞いたこともないような下品な言葉と、最下層奴隷のごとき土下座であった。
自分の意志からは外れてしまったその四肢は、まるで地面とくっついてしまったかのようにピクリとも動かなかった。
その困惑するこちらをよそ目に、にやにやと来賓の男が笑い、こちらの頭の上にその足をのせた。
そしてそのまま、ぐりぐりと頭を踏みにじってきた。
おかしい、何かがおかしい。
なぜ自分がこんな奴に、こんなことをしなければならないのか?
だが、いくら自分が反感を抱いても自分の体はうんともすんとも動かないのだが。
……そう、それに、この違和感はそれだけではない。
今、自分はとんでもない屈辱を受けている、そのはずなのに……
「いいわよ舞、流石万能優秀さは対魔忍中でも随一と言われているだけあるわ。
どこの出しても恥ずかしくない、まるで本物の奴隷娼婦のような自己紹介だわ。」
むしろ、アサギ先生がこちらの行動をほめてくれた。
明らかにおかしいはずなのに、あのいつも厳しいと評判のアサギ教員がほめてくれた。
その事実だけで、なぜか今自分がしている行為が誇らしげに感じられた。
今の自分の行動が素晴らしいことを裏打ちするかのように、ふわふわとした充実感が自分の心に満ちる。
ああ、アサギ先生がほめてくれるなら、こうしてずっと■ークに頭を踏まれ続けるのも悪くはないかもしれな、い……?
「よし、なら次は、こちらの奉仕をしてもらうか!
貴様も、立派な対魔忍なら、できるはずだよな?」
さて、来賓様が一通り満足したのか、自分の頭から靴をどけてくれた。
やっと悪夢/幸福が終わる。
これでようやく自分は救われるのだ……
―――ボロン♪
「……え?」
「おお、なかなか積極的じゃねぇか♪」
だが、違った。
なぜか自分がとっていた行動は、目の前の男のズボンを脱がせ、そいつの男性器を露出させることであった。
「(~~~~っ!!くさっ、くさっ、くさあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)」
「ぐっふっふ!今日のために1週間チンコを洗わないでい続けたんだ!
感謝しろよ?」
その舞の目の前に出されたそれは、今まで感じたことのない強烈な刺激臭であった
酸っぱいやらしょっぱいやらの次元を超える。
まるで鼻に直接酢酸をぶち込まれるがごとき苦痛!
いや、それすらも生ぬるい。
なによりきついのは、恥垢にまみれ不浄の権化と化したそれから、なぜか視線を逸らすことができないことだ。
「(……え、え?う、うそでしょう?う、嘘だと言ってください……!!)」
強烈な悪臭にもかかわらず、むしろなぜかずんずんとそれに距離を詰めていく自分の顔。
猛烈な嫌な予感が舞の脳内に走るが、抵抗しようにも自分の体なのだ。
そして、とうとう目と鼻の先にそのそれが堂々と鎮座し……
――チュ♡
「(あああああああああ!!!いやぁぁぁぁ!!
……って、え?あああああああああああ♡♡♡♡なにこれぇぇぇぇぇぇぇ♡♡♡♡)」
そして、恥垢まみれのチンコ相手に失われた自分のファーストキス。
それとともに感じる、強烈な嫌悪感とそれ以上の多幸感!!
吐き気を通り越して涙が出るほどの苦痛とそれを塗りつぶすほどの甘い衝撃が舞の全身を襲うのであった。
「(い、いやぁぁぁ!!もうやめ……
あああぁぁぁぁ♡♡♡♡なんで、なんで、気持ちいいのぉぉぉぉ♡♡♡♡)」
そのまま舞の口は、彼女の意思に反したまま目の前のそれに奉仕し続ける。
まるで愛しい人のキスを楽しむかのように。
極上のデザートを少しずつ味わうかのように。
目の前のチンコをねぶり、なめ、こすり、ゆっくりとチンコからチンカスを味わい、なめとる。
顔のすべてを使ってオー■相手に奉仕をするのであった。
「(アサギ先生♡♡♡♡
助けてください!このままだと私は……私は……!!)」
壊れそうになる自我に言いようのない危機感を感じる。
しかし、チンコをほうばっているせいで、その口はしゃべることすらできない。
なのでせめてと、心の中ではアサギ先生に助けを求めた。
「いいわよ!七瀬、さすが一流の対魔忍ね!
見ていてほれぼれするような、奉仕っぷりだわ」
「……え?」
が、アサギの口から放たれたのは、賞賛の言葉であった。
「すごいわ!七瀬さん、さすがね!」
「あそこまで熱心な奉仕ができるなんて……まるで本物の奴隷娼婦みたいね!」
「いやいや、奴隷娼婦だってただではあそこまでやらないわよ?
あれは愛ね、花嫁よ花嫁!ちんぽと結婚したがる、ド淫乱花嫁よ!」
そして、それはアサギ先生だけではない。
クラスのみんなが。
劣等生から、優等生、ライバルと思っていた生徒まで。
みんながみんな、自分のこの奉仕を認めてくれていた。
「(ちがう!ちがうのぉぉぉぉぉ♡♡♡♡
だめ、ほめないでぇぇぇぇ♡♡♡♡
このままじゃ、このままじゃ、戻れなくなっちゃうぅぅぅ♡♡♡♡)」
自分の心が歓喜に震えている。
自分はおかしい、おかしいことをしているはずなのだ。
それなのに背筋が凍るかのような嫌悪感を感じながらも、それ以上に湧き上がる高揚感に溺れていた。
そう、目の前にあるチンポは汚く、臭く、最悪なもののはずなのに……
「げっへっへ!!
そんな笑いながら、チンポにしゃぶりつくとは……
おまえ、とんでもない好きものだな?」
「えへへ……ふぁい♡わたし、おチンポ様だいすきでふ♡」
自分の顔には、とろけた様な笑顔が浮かんでいた。
チンポをつかんだまま、笑顔でチンポに向かって頬ずりする。
心がポカポカし、今まで時折感じていた頭痛なんても微塵感じない。
自分の苦悩や常識が見る見るうちに溶けていくのがわかる。
チンポから与えられるすべてが素晴らしく感じられた。
目の前のオー/クが時々笑いながら、足で股間を刺激するが、それにすらただただ純粋な幸福しか感じなかった。
「それじゃぁ、そろそろ出すぞ!
顔で受け止めろ!」
「……はい♡♡」
既にチンコや恥垢に関する嫌悪感はみじんもなくなっていた。
その強烈だと思ってた悪臭は、むしろ体を興奮させる。
頭痛を消してくれる薬のようにすら感謝すらしていた。
なので、当然顔射してくれることに微塵の抵抗はなく……
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!♡♡♡♡」
顔に大量の精液がかけられる。
それだけで舞の体は達してしまった。
背筋がピンと伸び、口からだらしなく舌がベロンと飛び出す。
それでもその精液を絶対に無駄にするものかと、顔で、体で。
そして自身の対魔忍としての誇りであったはずの紙気すら使い、まるで乞食がごとく精液をその身に受け止め切ったのであった。
「えへ……えへへ……♡♡♡♡」
全身を覆う強烈なにおいと粘液質。
舞の頭はすでにチンコと精液のことでしか残ってなかった。
「流石、舞ね。
オークのチンポ汁をほしいがために忍術を使うだなんて、なかなかできることではないわ」
「すごい!舞さん!まるで本物のチンポ狂いみたいだったよ!」
「っふ、さすが七瀬だ、貴様こそがナンバーワン奴隷娼婦だ」
――パチパチ、パチパチパチ!!
周囲からの賞賛の嵐と拍手。
言葉の意味などすでにほとんど理解できないが、それでも自分が褒められている。
その達成感を感じ、存分に股間から潮を吹くのであった。
「それじゃぁ、どうせだから、このまま七瀬さんに【本番】の見本もやってもらいたいんだけど……いいかしら?」
「賛成、さんせ~~い!!」
「七瀬さんなら、きっと大丈夫だよ!」
「むしろ、舞にしかできないだろうな」
舞にはすでにまともな思考力などない。
しかし、それでもアサギ及び周りの生徒の言葉をうけ、全身にかかった精液を指でぬぐい、それをなめとりながら服を脱ぐ。
そして、その裸体をクラス全体にさらしながら、股を広げ、こう宣言した。
「はい♪オーク様、どうかこの哀れな舞の対魔忍負けマンコ。
その処女を、その立派なくっさいデカマラで屈服させてくださいませ♡♡」
七瀬舞は壊れたような笑い顔を浮かべたまま、自らの意思で目の前のオークにそう嘆願したのであった。
非現実な夢心地の中で……
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「……ま、実際に夢なんですけどね」
「そんなことはどうでもいい!!本番だ、あいつの、あの対魔忍の処女はいつもらっていいんだ!!」
「(そんな予定)ないです」
「あああぁぁぁぁぁぁ!!!!あんまりだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
がち泣きする日雇いオークをしり目に、あの【紙気使い】の対魔忍の様子を眺めやる。
そこには、口、頭、股間などに無数の機械と触手につなげられ、その豊満な体を跳ねさせる七瀬舞の姿があった。
こちらが機械のキーボードをポンとたたくと、その体がビクンと動く。
そして、別のキーをたたくと今度は『あん♡』という、嬌声を上げる。
「やっべ、今すっごく悪してる。
今の私、すっごく悪のマッドサイエンティストだよ」
キーは自分がお邪悪な笑みを浮かべていることを自覚しつつ、片方の手の親指をなめながら、もう片手でキーを打ち続ける。
ふと横にあるスクリーンを見ると、そこには舞の見ている夢……オークとのセックス風景(in五車学園教室)がその中には映っていた。
うん、察しのいい人なら既に気づいているとおもうが、改めて言おう。
今こちらがしていることは【対魔忍】の洗脳調教だ。
方法はこの東京キングダムだと割とありふれている【魔界製・洗脳調教装置】による半生体機械によるものだ。
催淫ガスや簡易な肉体改造をしながら、エロい夢や知識、クチュクチュを絶え間なく頭に打ち込むことでそいつを奴隷娼婦にするといった類のもので、実にお約束通りだ。
使い方?頭脳チートこと【親指かむかむ智慧もりもり(フィンタン・フィネガス)】でばっちりである。
この能力の効果は親指をなめている間、知覚拡大と推測力上昇させ、それによるなぞの解明を行うといったもの。
これさえ使えば、ビルを自分だけまきこまず倒壊させる方法や、正しい魔界性調教機の操作法まで問題なく知ることができる。
しかも今なら、手で掬った水に回復効果をつけられるおまけ付きだ。
「……にしても、よくあんたこの対魔忍と戦って生きてたわねぇ。
ビル一つ倒壊させるレベルって聞いたわよ?」
後ろの扉が開き、そこには掃除道具を持った狐耳魔族の女性がいた。
まぁぶっちゃけ、今回の調教の雑用のためにオークたちと一緒に雇ったいつもの娼館のノンケお姉さんだ。
掃除ができる安全な人材ということで雇ったけど、ぶっちゃけお値段は不相応に高いです。
お揚げ割引がなければ絶対に雇わなかった。
「まぁ、こっちにもいろいろ奥の手はあるからね」
そうやって、自分の手に持つ1枚の【折りたたまれた紙】を見せつけるかのように掲げた。
「……見たところ、普通の紙に見えるけど。
まぁ、ここでぽっと見せるってことは何かあるんでしょうね」
「というわけで、きつねうどんをどーぞ!
アツアツだよ!」
「……!」
そのまま取り出したアツアツ出来立てきつねうどんを狐耳娼婦のお姉さんにプレゼントしたのであった。
そう、これが自分の持つ3つ目の能力【スタンド・エニグマ】である。
スタンドとしては人一人殺せない位には非力だ、破壊力もスピードもEだ。
が、その能力の【対象を紙にして封印する】は強力にしてめっちゃ便利。
物質(及び植物)なら無条件で封印できるし、紙の中では時間の概念がなく、果物もいつまでも腐らせずに保存できる。
今ここにある洗脳調教装置みたいな大きな物から、炎や電気、果てには催淫ガスといった無形のものまで封印できるのだ。
まぁ、ゴミを木に変える能力ほどではないが、この能力もここに来る前から日常生活でそれなりに使っていたため、今ではそれなりに使いこなせているつもりである。
……ただし、この能力の肝である【人を紙にする】方はまだまだ使いこなせる自信はない。
だって、自分みたいな一般人が、戦闘中に相手の恐怖のサインを見抜くとか、無理無理無理。
親しい人をじっくり観察して、その後指なめて察することが精一杯です。
「まぁ、結局捕まえること自体は意外と簡単だったよ。
自分をまきこまないようにビルの倒壊させつつ、対魔忍を密室に閉じ込める。
そこにこっそり(地下から木で紙を運ばせて、それに紙に封印させていた)催淫ガスと催眠ガスで充満させる。
後は、ダブルガス攻撃で動けない対魔忍が瓦礫で押しつぶされていないことを祈りながら救出。
そんな流れだ」
「……いろいろ言いたいことはあるけど、よく対魔忍に効くレベルの催淫ガスなんて持ってたわね」
あのノマドのくそ魔族の場所で無料でたっぷり採取できたからな!
それに無数のエロ用調教道具も自分が初めて捕まった場所で、すべて回収済みだ。
ある意味では感謝するべきだけど、お礼はこぶしか鉛玉以外では支払うつもりはありません。
「それよりも聞きたいんだけど、なんでわざわざこの対魔忍を調教なんてめんどくさいことをしてるの?
いや、もったいないのはわかるわよ?
でも、命を狙われたんだから、下手なことをするよりは殺したほうがすっきりすると思うわよ?
……まぁ、そっちの趣味があるなら止めはしないけど」
「あるって言ったら?」
娼婦のお姉さんが無言でこちらから、距離をとる。
その反応は傷つくぞ、おい。
「まぁ、さすがに冗談だから安心していいよ(興味がないとは言ってない)
でも、今回心当たりもないのに殺されかけたからさぁ。
せめて、その理由を尋問できるくらいにはアッパラパーにしてやろうと思って」
「ああ、そういうことね。
……でも、あいつらが魔族を殺す理由なんて割と乗りと勢いよ?
わざわざ調べるほどのこと?」
調べるほどの事である。
正直、こちとら東京キングダムを脱走してさっさと実家に戻り、平和に暮らしたいだけなのである。
たしかに、ここ東京キングダムだけで話が終わるなら、ここでこの対魔忍を殺すなり、売るなりして、それで話は終わりだ。
しかし、もし仮にこいつらが自分のことを絶対に殺すレベルで狙ってたとする。
すると、それはここから脱走しても、それ以降ずっと狙われ続ける事を意味する。
つまりは東京キングダムから脱走しても、元の平穏を得ることができないかもしれないのだ。
だから、今回ここでこいつらがどの程度自分を狙っているか。
それはここを脱走したら解除される程度なのかをしっかりと知りうる必要があるのだ。
そしてできるなら、自分を殺したと嘘の情報を持ち帰るくらいまで堕ちてくれればバッチリだ。
「こっちもいろいろあるんだよ。
いろいろ」
「……ふ~ん、まぁあんたが何を考えているかは知らないけど。
あんまりやりすぎると、またいらない恨みを買うわよ」
そういって、狐耳の娼婦は、ガチへこみ中のオークを回収しつつ、この調教部屋から出て行った。
ふと自分が調教中の対魔忍をみやる。
【親指かむかむ智慧もりもり(フィンタン・フィネガス)】は判断材料が多いほど優れた回答を出せる関係で、目の前の対魔忍には、子供がゲームの説明書を読まないで遊ぶ感覚で調教を実装中だ。
薬用調教ナノマシン【イブ】をかすり傷一つ分で十分なのに、注射器一本分入れてみたり。
1本で後戻りできなくなるといわれる魔薬を3本ぶっさしてみたり。
大丈夫大丈夫、いざとなったら回復薬頭からぶっかけてあげるから、どういう機序で回復するかはわからないけど。
正直今まで拾いに拾った調教道具すべてを使い尽くす勢いで、ひどいことをしているという自覚はある。
が、それでも自分を殺そうとした奴に手加減するほど、こちとら甘くはないのだ。
「せめて、こいつがどうして自分を狙ったか。
その詳しい理由がわかればなぁ」
「……ほう、ならば教えてやろうか?」
その瞬間、まるで背筋に電流が走ったかのような刺激が走る。
びりびりとした感触と猛烈なおぞ気を全身が支配をする。
嫌な予感を通り過ぎて、吐き気を感じつつ、この自分と対魔忍以外いないはずの室内で恐る恐る後方を振り返った。
「ふむ、貴様が噂の【水蜜】か。
思ったよりもいい顔をしているな。
……これは、なかなかに面白そうではないか」
そこにいたのは黒いコートにそこそこいい体格。
若いというほどではないが、年寄りでもない男性。
一見人間のようにも見えるが、圧倒的威圧感と口元に見える牙のそれが人外だと知らせてくる。
なにより対魔忍と相対した時でさえ、なんとなりそうと思ったのにこいつ相手にはまるで効かなさそうだということが本能で察することができた。
この東京キングダムで、対魔忍よりも、普通の魔族よりも、すべてが劣ってみえるほど強く感じる存在といえば……
「おっと、自己紹介がまだであったな。
私の名前はエドウィンブラック。
今回は君に少し話があってね」
対魔忍世界最強にして最凶最悪の魔族。
産業複合体ノマドのトップであり古の吸血鬼がそこには存在していた。
「(あ、あかん、これ死んだわ)」
次回からは即落ち2コマまでいいな()