今回もまた前回の続きで、「しーたんの脳内日記⑤」の前半部分と対応している話です。
今回はちゃんとエロシーン入れられました。ついでに、死んだ目にょたしーたんイラストも載せたぜ、いえい。
れいぷ目ってえろいよね。にょたしーたんは基本セミロングなんですが、死んだ目しーたんはロングが似合うかなあと思いました。まる。ではどうぞ。
「お腹の子供は死にました」
あの日、そう医者に告げられた彼女の絶望した顔が忘れられない。
壊れたように、口元だけを笑わせて、グシャグシャの顔で声にならない悲鳴を上げていた。
そんなシスイをイタチは見ているしか出来なかった。
其の日を境に、彼女の顔から、偽りの笑みさえ消えた。
シスイは子供が出来にくい体となったのだそうだ。
彼女が陥っていた状態を間近で見てきたイタチが思うに無理がないことだろう。寧ろ、一生子供が出来ないと断言されたわけではないだけ、まだマシだった。
3日間の昏睡の末、あの時の自分の選択通り子は流れ死んだ。それでも、彼女の命だけでも帰ってきたことに確かにイタチは感謝していたのだ。けれど、それはシスイにとっては酷な選択を選んでしまったのかもしれないと、そう今の彼女を見ていると思わずにはいられない。
どうして、シスイばかりがこんな目に合うのか。
そんな泣き言を言っているわけにはいかないのだろう。なにせこの世の中だ。命があるだけめっけもんだとそう主張する人間はいくらでもいる。
けれど、命さえあれば其れで良いと、そんな風に生きれるような
そんなヒトだと知っていた。だから、守りたいと思ったのに、どうして自分はいつだって遅いのだ。
シスイは子供が好きな性分だった。
昔から、子供が好きで、子供の世話を焼くのが楽しくて仕方ないと、そんな類の人間だった。
優秀だからという理由で子供が戦場に出されることについて、嫌悪感を隠し持っていたヒトだった。だから子供が笑って暮らせる里をイタチに作って欲しいのだと、そんなことを言ってくるような女性だった。
それが、自分の子を失った。それもあんな理不尽な理由で。
はっきりいってあの件については、イタチの責任であると彼は思っている。
何故なら、彼は確かにあの時医者に問われて、彼女と子供の命のうち、シスイの命を優先させ選択したからだ。
それ以前にも彼女があんな状態だと知っていたのに、1人になりたがっている彼女に気付き、1人にさせたことであんな事件を引き寄せたのもイタチの監督責任というものだろう。あの日、シスイに影分身の1人でもつけておけば、そもそもあんな事件は防げたのだから。
子供が死んだのも、妊娠しにくい体となったことも、間違っても彼女の責任などではない。
そう、イタチは断言出来る。
だが、シスイはイタチが今回の顛末を理解していた時から内心恐れていた通り、子が流れたのは自分の責任であるとそう思ってしまい、自分を責めているようだった。
毎夜、悪夢にうなされていることも気付いていた。
涙を流し、歯を食いしばり、声を漏らさぬようにしながら、それでも最後に小さく細い悲鳴と共にシスイは飛び上がり起きる。そんな夜ばかり繰り返している。其の姿を抱き締めたいと何度思ったか。
けれど、己が側にいれば、睡眠薬を用いた眠りさえ上手く出来ないらしい。その上、そうやって実際に震える彼女を抱き締めにいけば、彼女は毎度強張った顔で、「平気だ」「大丈夫だから」を繰り返して、益々震え強がるだけだった。
(どうすれば、オレはお前を救える……?)
答えなどどこにも見つからない。
まるで、死んだように表情の抜け落ちたシスイ。あんなにかつては表情豊かだったというのに、今は面影すらない。
『なあ、イタチ。聞いてくれよ、あのさ』
そういって、彼女が自分にあどけなく微笑いかけて、無邪気に楽しそうに喋りかけていた
『それでさ、イタチ』
『なぁ、イタチ』
『んー……幸せだなって、思って』
『イタチ』
『イタチ』
『なぁ、イタチ』
『嫌だ……お願いだからイタチ、もう止めてくれ』
コロコロと表情を変える彼女の様々な思い出は、あの日の記憶を最後に止まる。
あの日から、自分は彼女を泣かせてばかりだ。
それまでずっと、彼女は自分に微笑いかけていたのに。
あの笑みはもう何処にもない。
守りたいのに、そんな気持ちさえ彼女は拒絶する。必要無いと、態度で示す。
それでも、だからといってどうして手放すなんて選択が出来ようか。
(お前は穢れてなどいない)
確かに体は汚されたのかもしれない。それに対して、怒りを感じなかったなんて言わない。
それでも、思う。
その潔癖さも、危うい歪な一生懸命さも、あの日惹かれた脆さも、別に損なわれてはいないではないか。
彼女が彼女たるその根幹はあんな奴らに汚されて等いない。
だからこそ、お前はそんなにも苦しんでいるのだろう、と。
だからもう、自分を責めるのは止して欲しい。
全てを抱え込まなくていい。
全てを抱え込めるほど、お前は強くないのだから、だから自分をそれ以上壊すのは止めろ。
そう、言えるものなら言いたかった。
でもおそらく、それを告げたところで彼女の心に届く事がないだろうこともイタチはまた理解していた。
何故なら彼女にとって、最も責めるべき忌まわしい人間はシスイ自身なのだ。自分嫌いの破綻者。それがうちはシスイなのだから、イタチが何を言ったとしても、彼女にとってイタチが責める対象にすり替わることはまずなかった。
流れた子の責任も全ては自分だと、そう思うだけだった。
自分が何か言ったとしても、それは彼女が自分を追い詰める理由を増やす、それだけだった。
イタチは何も出来なかった。
こんなにも何かをしてやりたいと思っているのに、抱き締めたいと、守ってやりたいとそう思っているのに、愛おしいと思っているのに、自分の存在が益々彼女を傷つけていくのを見ているしか出来なかった。
シスイがイタチに救いを求めることはない。自身が救われる事など端から求めていない。壊れ、笑い方すら忘れながら、ただ此処で己が死ねば、ミコトや自分に迷惑をかけるからという理由だけで、自死を選んでいないそれだけなのだ、今のシスイは。
何が悪くてこんなことになったのかさえ、わからない。
それでも時は進む。止まることはない。
「今、なんと仰いましたか?」
イタチは笑っていない笑みを口元に浮かべながら、今言われた言葉について問い返した。
それに対し、ばつが悪そうな顔をしながら、それでもその一族の男は言いにくそうにしながらも再び告げた。
「だから、ほら、シスイちゃんはあんな状態だろう?」
「他の女と子を作れと言ったのだ、イタチ」
それに厳かに年長の男が言葉を継ぐ。
……シスイが子供が出来にくい体となったことは、一族のものなら皆知っていることだ。
故に、これは言われるのが早いか遅いかだけの問題だったのだろう。
けれど、それをイタチはくだらない、とそう思う。
うちは一族の一族主義な部分についてイタチは元よりあまり良い感情を抱いてはいない。
イタチとて一族に全くの誇りがないかといえば、それは嘘にはなるが、だからといって組織に執着し、一族に執着してそれだけしか見ない生き様は愚行であると思っている。そんなものに執着して大局を見損ねるから被害妄想のあまりうちはクーデター論など持ち出すのだ。
プライドが高いのが悪いとは言わない。誇りを持つということは自信を持つことにも繋がるからだ。だが、過ぎたるは傲慢さへと繋がり、高圧さにも繋がる。
そしてイタチの推察したところ、この2人は後者だ。
(くだらない)
そう再びイタチは思う。
それでも、出来る限りは年長者を立てる事が筋というものである。故にイタチは彼らの言葉をばかばかしいとは思いつつも一応は聞く事とした。
「他の女とは、シスイ以外の一族の女を抱けということですか……」
「そうだ」
「安心しろ。女はこっちで用意してやる」
そうあっさりと2人の男は言った。
「イタチ、わかっているだろうが、一族に産まれた以上、次代を残すのは一族としての義務だ。お前もそれを果たす義務がある」
「なーに、弱冠12歳の身空で女にテメエのガキ孕ませた天才児様なんだ、簡単なお仕事だよ」
下衆びた声音で、弱冠見下すような視線と態度でイタチを馬鹿にするように若い方の男が言う。
それに即座にイタチは「お断りします」と最初から言うつもりだった言葉を返した。
まさか断られるとは思っていなかったのか、一瞬2人の動きと表情が止まる。
「生憎オレは他の女に手を出す気はない」
そう、僅か14歳の子供とは思えぬ雰囲気と響きでもって、イタチは淡々と男達に言葉を返した。
最初は呆けていた男達であったが、次第に年下の少年にやりこまれたことに対する怒りが沸き上がってきたらしい。
「イタチ、わかっているのか、シスイの奴はもう女としちゃ欠陥品だ!」
「子も産めない、役目も果たせない女に執着してどうする!? 一族の未来を貴様は滅茶苦茶にする気か!?」
「だから、オレに彼女を裏切れと、そう言いたいのか?」
それにイタチの纏う雰囲気が変わる。切れ長の黒い目に巴模様が浮かび、色も黒から鮮やかな赤へと変わる。同時に、躱せない一撃が一族の男2人を襲い、彼らは吹き飛ばされて呻く。
「オレの気が長いとは思わないほうがいい。次に同じことを言われれば寸前で止められるとは限らない」
そうして冷たい目で自分を見下す少年を前に、一族の男2人は、呻きながらも悔しげに見上げた。
「イタチ、貴様……ッ」
「はっきりと言わせてもらおう。オレはシスイ以外の女を抱く気はない。オレはあいつを裏切るつもりはない。それが答えです」
そう冷たい顔と声音で告げられたイタチの一言に、彼よりずっと年長者である一族の2人はブルブルと屈辱にか体を震わせながら、怒りに顔を染めて言い放った。
「貴様は一族の総意をなんと心得ている……!」
「一族、一族と……くだらない」
そう唾棄するべきものを言うような口調で、少年は呟いた。
「それぐらいで滅びるような一族なら今すぐ滅びればいい。仲間を見捨てぬのが木の葉流。そんなことさえ忘れたというのなら、そんな一族に未来はない」
そう吐き捨てるように言ったあと、イタチは再び、地面に倒れ込んでいる2人にひたりと視線を合わせてこう言った。
「もう一度言います。オレはシスイ以外の女を抱く気はない。オレに他にも女を用意しようというのは無駄なことだ。オレがあいつを選んだのは何もあいつが一族の人間だったからというだけではない。オレ自身があいつとの未来を望んだからです」
……そう、例え本当に彼女が壊れていたのだとしても。
「それに、子が出来ぬとは限りません。都合良くお忘れのようですが、
そう告げて、イタチは振り向きもせず去っていった。
「……おかえり」
「……ああ、ただいま」
任務を終え、帰宅すると、深夜であるにも関わらず、シスイがイタチを出迎えた。
帰宅したとはいっても別にイタチは音を立てた覚えはないし、気配を漏らした覚えもない。それでもイタチが帰ってきたことを敏感に気付き、玄関まで迎えにきたらしい。
そうして彼女の顔を改めて見上げる。
かつて、セミロングだった四方に跳ねていた彼女の黒髪は、腰元まで伸び、病的な青白い肌を引き立てている。やや大きめの釣り気味な黒い瞳は虚ろな色を宿しており、かつてあんなに活き活きしていたことが嘘のように死人のような色をかもしている。
妊娠していた時に一度落ちた体重はあれから1年は経つのにもかかわらず中々戻らず、かつての健康さが嘘のような病的な美しさがそこにあった。
その表情のどこにもかつての快活さは見られない。
「食事、作ったから」
そういって彼女はイタチから視線を外しつつ、台所に向かって先行する。
イタチがいつ帰るのかなどシスイは知らなかった筈だ。
にも関わらず、その料理は作りたてのように湯気を立てていた。
「シスイ……?」
「ごめん、余計なこと、だったかな……」
「いや」
自信無く自嘲気味に呟かれるシスイの言葉に、即座にイタチは否と返す。
……本当はこんなことが言いたいのではない。嬉しいと、そう告げたいのに、どうしてかこういった面はイタチはシスイ以上に不器用だった。父のフガクと通ずる不器用さに、親子の血を感じないでもなかったが、こういうところはあまり似たくなかったものだ。
料理を口に運ぶ。
麩と大根の味噌汁、春キャベツをたっぷり使った野菜炒め、小松菜の胡麻和えに、昆布にぎり。
どう考えてもイタチの好物を意識して作られただろうメニューだった。
(どうして……)
と、そう思う。
忍びはそう簡単に人に涙を見せない。それ以前にイタチは男だ。人前でそう泣くわけにはいかない。だが、実際に涙は流していなくとも、胸が締め付けられ、泣きたいような気分だ。
シスイはもう笑わない。
感情も抜け落ち、心もこぼれ落ち、かつての模倣すら叶わず、壊れた心を持て余している。
そんな風になってしまった。
なのに、何故、そんなに壊れて尚、
かつてのように無邪気にイタチに飛びつき、笑ってたわいのない日常を嬉しそうに話していたあの日の少女の姿はない。そんなもの疾うに消えてしまった。
なのに、どうして、こんなことばかり、お前はお前のままなのだろう。
「……不味かったか」
「いや……」
イタチの沈黙を別の意味に捕らえたのだろう、不安げに光を宿さない黒い瞳が揺れる。それを見て、イタチは「美味い」と答え、箸を置いた。
「シスイ……オレはお前の作る料理が好きだ」
それはかつての日常風景の中で、ミコトに料理を教わるシスイに何度もイタチ自身が告げた言葉。
その言葉を聞く度、かつての少女は照れたようにはにかみ、嬉しそうに笑っていた。
……だけど。
「そうか……良かった……」
そういって、今のシスイは疲れたように息を1つ吐き出しただけだった。
(……どうして)
この言葉は、もうお前を安堵させることさえ出来ないのか、と少年は苦しく思う。
どうして伝わらないのだろう。
どうしてお前にそんな顔しかさせてやれないのだろう。
お前は1人ではないのに。
お前のことを……。
(オレは愛しているのに)
伝えたい。
伝えたかった。
想いを、感情を、心を。
届け、包み、癒したかった。
だから、イタチはシスイの手を取った。
「……イタチ?」
そっと壊れ物を扱うように口づけを落とす。
手の甲から手首、手首から頬、頬から唇。
特に唇は、何度も角度を変えて与えた。
「ふ……ッん、ぁ……ふ」
彼女の声が鼻を抜けて漏れる。酷く色っぽいそれにゾクリと一瞬背筋に快楽が走り抜ける。
最初は強張るようにイタチの胸元を緩く掴んでいたシスイの手は、力を失ったようにイタチの腰元を彷徨うだけだ。やがて、口づけが深まる。
唇を割り、歯列をなぞり、怯え縮こまる小さな彼女の舌を自分の舌で掬いだし、絡め、吸い上げる。そうする度にクチュクチュと濡れた音が音のない台所に響き、あとは切なげな吐息とシスイの心音だけがイタチの聴覚を支配した。
「は……ぅ、ふ、は、ぁ……はぁ」
長い接吻の末、目尻に生理的な涙を浮かべ、頬を紅潮させながらぐったりと力を失った彼女の体を抱き上げ、イタチは愛おしげにシスイの額に口づけを落とすと、そのまま自室へと向かう。
彼女を脇に下ろし、一旦布団を敷くと再度その上に彼女を横たえ、イタチはシスイの名を呼びながら、その喉元に口づけた。
「シスイ……」
イタチが何をするつもりなのかはわかっているのだろう、一瞬だけ、光を灯さない彼女の瞳が揺れた。けれど、結局抵抗1つすることなく、静かにシスイは瞳を閉ざした。
―――――それを、イタチは許しであると思い、シスイは罪滅ぼしだと思った。
どうしようもなく、すれ違っている。
けれど、それをシスイが指摘することはなかった。
何故なら、彼女は罰こそ欲していた。
彼女にとっては、イタチに抱かれるという行為そのものが罰だった。
イタチが自分に対してどういう感情を抱いているのかを知っていながら、それでもシスイにとっては罰だった。
ある意味、彼女は誰よりも自分がどういう人間であるのかその性格を自分で認識していたと言えるだろう。
他者がいうには子供好きの底知れぬお人好し。イタチが言うには壊れた天秤の破綻者。
そして彼女の自称は、自分勝手なエゴイスト。
ならば、それはシスイの本質だ。
他者を巻き込むだけ巻き込んで、それでも尚どんなになっても自分を貫いてしまう。周囲のことなど置き去りだ。
それがこのうちはシスイという女に憑依してしまった哀れな魂の存在の在り方だった。
「ァ……あっ」
尻だけを高く突き上げるような体勢で、突き込まれた少年の若い熱の固まりが自分の内部を蠢き回るのを、どこか他人事のように彼女は感じる。
「ひ、ぁ……んっぁ、ア、あ」
酷く艶めかしく漏れ出る声さえ思考の彼方だ。こんなもの脊髄反射のようなもので、意味さえ無い。
しかし、意味がないのは女にとってはの話だ。
「……シスイ」
そう上擦った声をあげながら、愛おしそうに女の体を抱き締める少年にとっては、それは自分を煽り、昂揚へと導くためのパスワードのようなものでさえあったのだから。
もっともっとと貪欲に欲するようにイタチの形の良い唇が、女のほっそりとした小さな背中を這い回る。
「ひぁッ」
うなじの付け根に、チュッと音を立てながらイタチが所有印を其所に落とせば、ビクリと女の背が弓なりに弾ける。そんな彼女の体を抱き締め、より深く体を繋げながら、柔らかな胸に指を沿わし、ピンク色の乳首を指で捏ねくり回す。右胸は優しく揉み摩り、左胸の胸の先端を執拗に弄れば、身悶えるようにシスイは体を揺らし、荒い息を乱した。
「ぁ、う、ァ、ひ……っ、ぅあ、は、アあ」
そして忘れた頃に臍の穴へと指をずらし、そこをグリッと軽く抉った。
「ひぐっ……!」
一際大きく彼女の体が跳ねる。それに合わせるように、限界ギリギリまで引き抜いていたペニスを一気に突き込めば、その衝動にか、プッシャっと潮を吹いて彼女は達した。その際の内部への締め付けに、イタチもシスイに一歩遅れるようにして放流を解き放つ。白濁色をした命の固まりは、新たな命を欲して、卵子目掛けてシスイの
ならば、此処でイタチの役割は終わりか、否。
まだ、足りて等いない。
イタチは自分に尻を向けている格好で四つん這いになっていたシスイの体を回転させ、上から彼女の体中に口づけを降らしながら、自分の腕の中に仕舞い込むような格好で彼女の体を抱き締める。
シスイの体はイタチの体の中にすっぽりと収まり、重ねた胸部からはトクトクと2人分の心臓の鼓動の音がした。
それに安堵を覚え、少年は愛おしげに再び彼女の唇に口づけを落としながら、形を取り戻した熱く滾る男根を、口づけとタイミングを合わせながら彼女の狭い膣の中へと再び治めた。
「ふ……ぅ、ん、あ、はっ……ふ」
イタチのペニスの形をすっかり覚えた熱く柔らかなヴァギナが、まるで彼を歓迎するかのようにきつく強く締め付ける。それがあまりに心地よくて、愛おしくて、少年は目を細めながら、女の喉元に強く吸い付き、そこに紅い花を散らした。
「アッ、んっ、あ」
ビクビクと体を揺らしながら、彼女は息も絶え絶えに喘ぎ、キュッと眉根を寄せる。
それが苦しそうで、イタチの胸もまた酷く締め付けられる。
「シスイ」
泣くなというように、少年は愛しい女の名を呼び、其の目元へと口づけを落とす。
けれど、いつも変わらない。
そうやってイタチが優しくすればするほどシスイは益々涙を流し、心を閉ざしていく。
そうしてこの夜も更けていくのだ。
どうしてなのだろう。
愛すれば愛するほど、大切にしようとすればするほど、彼女の心は死んでいく。
それを止める術をイタチは持ち合わせてはいなかった。
続く