※この作品はR-18です。

楽園は消えた   作:EKAWARI

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どうもばんははろ、EKAWARIです。
今回の話は、次回の主人公視点の話である第3話「楽園は消えた」とワンセットの話で、3話のイタチ視点の話です。
イタチさんはしーたんのことを普通に女の子だと思っているので、一見普通に女の子してても内面の精神性別は男であるしーたんとはかなり認識に差異があったりします。
なんていうか、あれだ……今回のエロスでは鬼畜風味なイタチさんですが、イタチは悪くないっていうか、しーたんが本当に周囲の認識通り身も心もおにゃのこだったら多分何1つ問題は起きなかった気がするんですが、実際しーたんの精神は女じゃないわけで、そのせいで報われないことなります。
しかし、普段性的なことに無縁そうだった好きな女(それも婚約者)が実は非処女とか普通にショックですよね。というわけでどうぞ。


連続膣内射精(イタチ×主人公)

 

 うちはイタチが初めてその人物に引き合わされたのは、2歳になるかならないかといった頃だった。

 歳は6歳年上で、8歳。同じうちは一族に属するその少女は、互いの親に紹介させられると、にぱりと春の木漏れ日のような笑みを浮かべながら「よし、イタチ、遊ぼう」そう言って自分を抱き上げた。

 そんな姿をよく覚えている。

 それから1年近く、その少女、うちはシスイはことある事に自分の元に通った。親が不在の時など、時には家に泊まっていくことも珍しくはなかった。そういうときいつも彼女は自分と一緒に寝たがった。

 シスイは些細な日常をよく話しては笑った。アカデミーでの授業や先生たちのことなど……けれど、不思議と友人についてなどが彼女の口から出てくることはなかった。

 シスイは時折鼻歌交じりに聞き覚えのない歌を口ずさみながら、何かとイタチに構いたがった。家に泊まる時はよくあやすようにイタチに向かって聞き覚えのない子守歌を歌っていたものだ。今は戦争で人手が足りなく、イタチの両親もシスイの母も家にいないことが多いので、寂しいのかなと思ったが、きっと己を寂しがらせたくないという気持ちもあったのだろうと思う。

 母のミコトに「まるで貴方達本当の姉弟みたいね」そう言われる度、シスイは「嬉しいです」と照れ交じりに言った。そんな風にはみかみながら笑う姿が好きだった。

 けれど、本当にイタチにとって、シスイが特別な位置を占めるようになったのは4歳の時のことだ。

 木の葉は空前の人手不足に陥って、幼いながらもしっかりしていたイタチもまた父の手により戦場拠点へ手伝いへと駆り出された。そこで毎日のように死んでいく人を見た。それはとてもショックな光景で、苦しんで死んでいく人たちを見る度我がことのように苦しくて辛かった。戦争への忌避感が生まれたのもその頃だ。だけど、泣く暇はなくて、たとえ子供だろうと実際戦うわけではないにしても、怪我人の手当に食事の配給などやることは山積みだった。

 彼女と再会したのはそんな時。

 1年ほど前にアカデミーを卒業し、戦場へと下忍として投入されていた彼女は、その拠点でイタチと再会すると酷くショックを受けた顔をして笑顔さえ忘れて放心し、「ごめん」とそう泣きながらイタチに抱きついた。守れなくてごめんと、そう泣きながら謝るけど、だけどイタチから見れば彼女のほうがずっと傷ついているようにしか見えなくて、押し殺したような嗚咽を漏らす姿を、嗚呼この人は酷く脆いのだと、そう思ったのだ。

 泣かないで欲しいと、守ってやりたいとそう思うようになったのはこの頃だったのだろう。

 きっと、誰が聞いても馬鹿な話だと思うのだと思う。

 なにせ、イタチは当時まだ4歳であったし、彼女はイタチよりも6歳も年上で、しかもこの大戦で「瞬身のシスイ」と異名を取るほどに若くして敵を葬ってきたくノ一だ。年齢一桁の子供にとって6歳という年齢差はあまりにも大きい。だけど、泣きながら自分を抱き締めるシスイを見て思ったのは、きっと彼女は自分よりとても弱いのだとそんな感情だった。

 それから半年ほど過ぎた頃だろうか。ある日イタチを家から連れ出したシスイは、大戦は終わり復興が進む里を見下ろしながら、「お前を火影にすることが私の夢だよ」そう笑って言った。

 その言葉には正直面食らった。まだイタチはたった4歳の子供なのだ。年の割に大人びているため、精神年齢まで実年齢通りとは言い難かったが、それにしてもそんな子供が火影にふさわしいとそんなことを言い出すなど普通とは思えない。イタチ自身は別に火影になりたいと思ったことはないから尚更だ。

 火影とは里人皆に望まれ、夢を託されたものがなるものという意識もあったのだろう。まだ自分は里のために何もしていない。なのに望まれるなんてと、戸惑った。だから返事は保留した。別に望まれたこと自体は嫌ではなかったし、それほどに期待をかけられていることは少し嬉しくもあったが、どうすればいいのかなどまだ己の中でも答えは出ていなかった。

 けれど、彼女がはっきりと己を火影にすることが夢と言ったのはその日だけだった。

 それから間もなくだっただろうか、父フガクの決定で彼女は己の婚約者となった。

 

 それは今回の大戦で両親を失った彼女の後見人になるという意味合いもあったのだろうが、今回の大戦で活躍した彼女の血を自分の家の中に取り入れたいという意図もあった気がするし、自分を抱き締めながら泣いていた彼女の姿に思うところもあったのだろうと思うが、イタチとしては別に嫌ではなかった。

 ただ、早熟であった彼は幼くして婚約者という言葉が何を意味するのかはよくわかっていたし、いつか己が彼女を娶るのだと認識したその頃から、段々と頼りなくて危なっかしい姉代わりの存在から異性へと視線がシフトしていったように思う。

 そのことについて寧ろよくわかっていなかったのはシスイのほうだったような気がする。

 許嫁となってからも相変わらず、彼女はイタチに対して幼い弟に接するような視点で接していたし、異性として見ているようには到底見えなかったからだ。それをイタチは6歳も歳が離れているのだから今は仕方ないのだろう、とそう判断を下した。

 大人びた面はないわけではなかったが、元より子供っぽい女(ひと)だったのだ。女の子らしい人ではあるが、思春期に突入しても無邪気で『女』を匂わせぬ彼女は、イタチと違って許嫁の意味もよくわかっていないのかもしれない。それでも、あと5年か8年もすればシスイもわかるようにはなるだろうと、そうイタチは思った。

 何より彼女は己と婚約者であるということを嫌がったことはなかったし、シスイはいつだってイタチを最優先にしていた。シスイはたとえ女子に嫌われているような男にさえ平等に笑顔を向けて接していたけれど、それでも彼女が特別扱いするのはイタチだけだった。だから、今は弟としてしか見られて無くてもそれでもいいとそう思ったのだ。

 

 婚約者となったそれからも、そうなる以前と変わらず、シスイは時間を見つけてはよく己の元に通った。

 彼女はよく笑う。感情が豊かでコロコロと表情を変え、己の言葉に笑ったり落ち込んだり泣きそうになったり、一喜一憂し素直に感情を表す彼女の姿は見ていて飽きなかったし、ニコニコ嬉しそうに笑いながら己の頭を撫でてくる姿は正直可愛いなと思っていた。

 ……まあ、いくらイタチがまだ幼いとはいえ、一応は婚約者で男であるはずの己を前にしてあまりに無防備で、ことある事に抱き締めてくるのは正直どうなのか、とも同時に思ってはいたが。

 正直にいえば、アカデミーを卒業するくらいからイタチとしては、本人はスキンシップのつもりでやっているんだろう、この抱きつき癖だけはなんとかならないものかと思っていた。

 確かに己はシスイより6歳も年下だ。世間的に見ても充分子供で通用する年齢なのだから子供扱いされても仕方ないのだろう(その割に、あまりにイタチが大人びすぎているせいか、シスイくらいしか本当の意味で子供扱いしてくるやつはいなかったのだが)とそうは思う。

 しかし、イタチとて幼くとも男なのである。姉貴分というよりはどちらかというと彼女のことは最も身近な異性として見ていたし、シスイのことを恋愛的な意味で愛している……とまで達しているかは曖昧なラインだが、それでも特別に思っている女性に毎度のように抱きつかれて何も思うなというほうが無茶だ。

 なにせ、シスイは年齢のわりに背が低く小柄ではあったが、体つきはその通りではなかった。

 抱きつかれる度、当たるのだ。ムニュムニュとした2つの膨らみが。柔らかくてホワホワで、当たるとそれに従って形を変える豊満な胸が。身長は低いというのに発育がいいのか、なんというか体格に似合わず弾力とか大きさが凄い。まるでつきたての餅のようだ。そのくせ抱きついている本人はどこまでも無邪気なのだ。されたほうが吃驚するほど色々と無自覚だ。

 それでもイタチは感情を律することは得意であったので、いつも冷静に何事もなかったかのような態度を心がけて彼女のスキンシップを受け入れているわけだが、そんなイタチに何を思っているのか更に「イタチは可愛いなあ」と言いながら無邪気に擦りついてくるのだから勘弁してほしい。自分が彼女に特別扱いされているのは知っているが、そうされるたびつい他の男の前でもこの態度ではないだろうな、と疑わずにはいられなかった。

 シスイはよく『かわいげがないガキ』と他人に称される己に対して可愛い可愛いと連呼するが、イタチから見たらお前のほうが余程可愛いだろうと、口には出していないが思っていた。 

 シスイは自分より6歳も年上と思えぬほどに表情があどけなかった。体型は小柄だったし、肩幅だって狭かったが、胸部や尻部の膨らみがはっきりしており、キュッとしたウエストが綺麗にくびれを作っている豊満な体と、無垢ささえ感じさせる幼く見える顔のギャップが見る者の目を引いた。髪は癖の強い黒髪でセミロングで、四方に跳ねたそれは美しい髪とは言えないのかもしれないけれど、横髪が内に跳ねて頬にかかって影を作っている感じや、白い首もとで跳ねている様が少し色っぽかった。

 釣り目がちの大きな目をしていたが、表情が穏やかで、かつ子供のように豊かだったせいなのかキツイ印象はなく、豊満な体とは裏腹に幼さを感じさせた。

 性格も穏やかで、いつも笑顔を心がけていて、他人との争いは好まず、子供が好きで、世話焼き。感情はストレートで、人懐っこく柔らかい彼女は、多少喋り方が少年っぽくはあったが、それでも自分が知る限り、木の葉にいる女性の誰よりも女の子らしい人のように目に写った。

 シスイは表面的には天真爛漫そのものでさえあったし、手先も器用で細かいところでよく気が利いて、家事も得意で、基本的に誰にでも優しく、明るいけれど煩くはなく大人しくさえ見えるというところもポイントが高かったのか、彼女に言い寄る男は絶えず、中にはシスイに優しくされて勘違いでもしたのか半ばストーカーと化していた男もいたが、気付いた分はイタチが出来るだけ裏で根回しをして追い払っていた。けれど、シスイは1度仲間と認識した相手には酷く無防備で、任務中はそうでもないのに、警戒心が低いのか隙が多いのでいくら追い払ってもキリはなかった。

 そして誰も気付かないのか……強くないくせに笑顔で無理をするタイプで、酷く脆く危なっかしかった。

 

 その笑顔の半分くらいは仮面であることは知っていた、それでもイタチはシスイの笑顔が好きだった。

 不器用な愛情を向ける一生懸命さを可愛いとそう思っていた。

「イタチ、イタチ。今度さ、だんごやで新商品が出るらしくってさ、じゃーん。試作品の抹茶きなこ味! 今日買い物に行ったらもらっちゃったんだ。一緒に食べよう」

「それでさー、その時アスマ先輩がさー」

「お前は何か変わったこととかある?」

「そういや今年のサスケちゃん誕生日だけど、うーん、何贈ればいいと思う?」

 そんなたわいない日常会話を何よりも彼女は愛していたから、そうやって自分の元では笑って過ごす彼女が好きだったからイタチもまた彼女の前ではまるで普通の少年のような会話に興じた。

 また、彼女は家にもよく溶け込んでいて、互いに任務がある身故に頻度が多いわけではなかったが、それでも非番の日はイタチの母であるミコトと共に夕食を作る姿を見ることも珍しくはなかった。

「そうそう、上手よ、シスイちゃん」

「そうですか? ミコトさんにはまだまだ敵いませんよ」

「ふふ、貴女の歳ならこれだけ作れたら充分よ」

「うーん、そうかなあ。あ、イタチ。良かったら味見してほしいんだけど」

 そんな会話を繰り広げながら、イタチに味見を乞うシスイの姿は家ではよくある光景だったが……彼女は気付いていないのか。自分が今まさにさせられているのが花嫁修業であることに。

 ……気付いていないんだろうな。母のミコトは自分たちを見ながらニヤニヤしていたし、その心の程も理解していたが、それでもイタチは味見を乞われたら断ることはなかったし「美味い」といつも答えた。

 実際世辞抜きでシスイの料理は上手かった。

 元々、出会った頃は第三次忍界大戦の最中だったせいかシスイの母は任務で不在がちだったのもあって、自分で料理を作っていたらしいというのもあったし、その時代からそれなりに料理は上手かったように思うが、近年ではミコトの指導もあってグングンと実力を伸ばしていた。とはいっても、店を開けるほど素晴らしく美味いというわけではなかったが、それでも素朴な暖かみのあるそれは充分料理上手で通用する出来だろう。だが、比べる相手が悪いのか、シスイは自分を料理上手だとは思っていないらしかった。

 なので、イタチは言った。

「シスイ、オレはお前の作る料理が好きだ」

 そういうとシスイは照れながらはにかみ、「そっか」と微笑いながら妙に俄然やる気になって自分の言葉1つで台所に向かうのだから単純で可愛かった。

 ……まあ、母のミコトはそんなイタチの心境をわかっているとばかりに、そんなシスイの後ろ姿を見送る息子を「青春ねー」とか言いながらニヤニヤと含み笑いしながら見てきていたのだけはいただけなかったが。

 とにかくも、シスイはまるで既に家族の一員のように一家に溶け込んでいた。それも彼女の才なのだろうとそうイタチは思う。

 イタチの目から見てもミコトとシスイはとても仲が良かったし、あの堅物の父も、自分で彼女をイタチの婚約者に選んだというのもあるのかもしれないが、シスイには少々甘く、食卓で彼女の話を聞くときには目尻がいつも少しだけ弛んでいた。サスケもまた、恥ずかしいのか素直になれないところがあったし、彼女のあのスキンシップ癖には照れて逃げたがったが、それでもシスイに構われるのは嫌ではないようだった。

 父がいて、母がいて、弟がいて、彼女がいて、幸せとは、こういうものをいうのだろうと、イタチは思う。

 そんな日々が酷く愛しく楽しかった。

 けれど、中忍へと昇格し、忙しさを増す己の負担を取り除こうと任務をいくつか彼女が代替わりしていたと知ったときにイタチが覚えたのは噴き出しそうな怒りだった。元から馬鹿な人だとは知っていたつもりだったが、あそこまで馬鹿な人だとは思っていなかった。同時に情けなくもあった。そんな風にどこまでも子供扱いされてしまう己が、苦惜しかった。

 だから、ある日の夜中、何を思ったのか寝ていない顔をして疲労にフラフラになりながら己の部屋を尋ねてきたあの人を見た時に言ったのだ、「貴女は馬鹿だ」と。それにシュンとして彼女はそれを肯定した。

 正直、こんな深夜に男の部屋(多分彼女はそんな認識ないのだろうが)に訪れた彼女に思うことはないわけではないが、流石に4日も寝ていないという人をそのまま追い返すほど鬼畜じゃない。なので仕方ないので部屋に招いて寝かせることにしたが、イタチとしては色々な意味で複雑だった。けれどもう夜も遅いのだ、このまま今の彼女を家に帰して途中で倒れられたりしたら、それこそ後悔なんて言葉ではすまなくなる。

 背中合わせに布団に横になるとシスイは嬉しそうに「あったかい~」なんて呑気なことを言って笑った。人の気も知らず、イタチが男だという認識さえ欠けているかのようなその無邪気さ加減には少し腹が立ったが、本当に疲れていたのだろう。彼女が眠りに落ちるのは早かった。

 ……しかし、これはないだろう。

 深い眠りに落ちて間もなく、彼女は寝ぼけるままに隣に眠るイタチの体を抱き締めてきた。

 背中越しにムニュムニュとした柔らかい感触が2つ寝間着越しに伝わってくるし、己の足の間を割るようにして入り込んだムチムチとした柔らかい女の太ももがすり寄るようにしてピッタリと絡まってくるし、彼女の小さな手がキュッとイタチのほっそりした腰のあたりを枕を握るように掴んでいる。そのくせ本人は深く寝入っていて自分がイタチを抱き締めていることに気付いていないっぽいし、吐息がかかるほど距離は近く、少年の耳元で時折漏れる「…………ん……」と鼻に抜けるような少女の声が酷くイタチの心を揺さぶった。

 もう一度言う。これはないだろう。

 彼女が己の前では一等無防備なのはわかっていた。警戒心を欠片すら抱いていないのも信用の表れと思ったら嬉しかった。しかし、イタチとて男なのだ。精通だって既に来ている。よりによってこんなことをされて何も思うななど無茶というものだろう。

 この頃には既にイタチのシスイに対する想いははっきりと色恋のそれと言えるものになっていたのだから尚更だ。相手が好きじゃない女ならいざ知らず、よりにもよって惚れている相手にこんなことをされて冷静でいられるわけがなかった。男にこんなことをして、襲われても文句はいえないだろうと、ふざけるないい加減にしろと内心罵りさえした。

 それでも実際に寝込みを襲うことはしなかった。無警戒で鈍感過ぎて腹が立つことはあってもそれでもイタチはシスイのことが好きだったし、だからこそ一時の感情に流されるのではなく、出来るだけ大事にしたかった。なにより意識のない相手を襲うのは卑怯だと思ったのだ。だから其の日は結局鋼鉄の理性で何1つすることなく乗り切ったわけだが、それから数ヶ月後、イタチは遂に我慢の限界に達した。

 その日、イタチの部屋に遊びに来ていたシスイはやはり無警戒に笑ってイタチに抱きついた。

 そういうことをするのはもうやめろ、と言った。

 もう自分は子供じゃないんだとも。

 しかし彼女はそれを本気で受け止めることはなく、呑気な台詞を吐きながら益々擦り寄ってくるだけだった。それに、イタチはキレた。

 

「……いい加減にしろ」

 イタチは自分の体に猫のようにじゃれついていたシスイの体を離し、その両手を掴んでそのまま壁際まで彼女を追い詰めた。それにシスイが驚きの声を上げる。

「イタチ……!?」

 その様は、まさかイタチがこんな行動に出るとは夢にも思っていなかったと言わんばかりで、そんな少女の反応に益々少年は苛立ちを感じた。

(オレが無害な子供だと思うのならば、それは間違いだ)

 全く、本当にいつまで己が幼い子供であると思っているのか。

 もうイタチは12になった。暗部の分隊長への昇進も検討をされているし、精通だって来た。声変わりもしているし、背ももうシスイとそう変わらない。否、平均より小柄なシスイよりも、イタチのほうが僅かばかり背が高いくらいだ。これ以上の子供扱いは我慢ならなかった。

 これまでも、充分自分は譲歩をしてきたつもりだ。

 警告はした。その忠告を無視したのは彼女のほうだ。ならば少しくらい痛い目に合えばいい。どうせ遅いか早いかの話なのだ。いつまでもシスイの弟分という立ち位置に甘んじているつもりもない。それでもわからないというのならば、その体に教えてやる。

 そんな想いに駆られ、イタチは彼女の両手を己の手で封じたまま、器用に自分の歯と舌だけでシスイの着ていた上着を下着ごと胸の上まで押し上げた。

 フルリと彼女の豊かな胸が顕わになる。ビクリとそれに少女の小さな肩が跳ねたことには気付いていたが、イタチはそれに構わず、綺麗なサーモンピンク色をした乳輪を口に含み、ぐりと舌で刺激するように乳頭に舌を押し当てた。更にビクリとシスイの体が揺れる。そんな反応を感じ取りながら、そのままピチャピチャとわざと聞かせるかのような音を立てて、イタチはシスイの体格に不釣り合いな程に大きな胸に舌を這わせた。

「ひゃっ……!」

 ビクリと体と声を震わせ、少女の口からくすぐったがっているようにも感じているようにも聞こえる声が漏れる。それをもっと聞きたくて、シスイの反応を伺いつつも、時に強く吸い付いたり、舌で優しく転がしたりなどの動きを繰り返す。

 彼女の胸は思っていた通り柔らかくて、シットリとしていて暖かく心地よかった。フヨフヨしていたピンク色の先端が唾液でヌラヌラ光り、彼の愛撫に反応してプクリと勃ち上がる様は見ているだに卑猥で、酷く欲をそそった。柔らかいのに弾力があって硬くなった乳首の感触はグミによく似ている。

「ぁう、ちょ、なんで、止め、ヒッ」

 シスイは和えかな声を漏らしながら、ビクビクと肩を震わして、抵抗にもならない抵抗を繰り返す。そんな彼女の足を自身の足で封じ込み、その両手を握りしめたまま、チュッと音を立て紅く色づく胸の先端を吸い上げた後、イタチは彼女の胸を濡らしながらも口を離し、吐息が掛かりそうな程至近距離で彼女に向かって言った。

「……お前が悪い」

 乳嘴を熟れた桃のようにプクリと膨らませ、テラテラと少年の唾液を受けて光らせる様はあまりに扇情的だ。その幼く見えるあどけない顔もうっすらと潤んだ目元と、紅く染まった頬も合いまり酷くエロティックで婀娜めいている。まさか昔から性的な事に疎そうだった彼女の中にこんな一面があるなど思って見なかった。

 しかしシスイはまるでわけがわからないという顔でイタチを見返した。無垢なまでのあどけなさと熟れた女の肉体のギャップが酷く倒錯的で情欲を誘う。それにわざとやっているのではないだろうな、とイタチの中にそんな疑念が広がる。そんな人ではないと思いたいが、それでも今更止められないし、止まるつもりもない。

 イタチは自身の手でシスイの両腕を頭上で1つに纏め、右手で拘束したあと、空いた左手で彼女のそのまるでつきたての餅のような感触をした胸に手を這わせ、いつか夢想したように感情のままにそれを動かした。

 柔らかい胸はイタチの指の動きに合わせムニュムニュと自在に形を変えていく。しっとりとしているそれはまるで手に吸い付くように指に馴染んだ。

「ひ……ンっ、や、ヤダ」

 女の艶めいた声が漏れる。ヤダといいながら身悶えるように動かない体を動かそうとしているが、そんな声と態度で拒絶しているつもりだというのか。シスイの行動ははっきりいって裏目にしかなっていない。

 頬を紅潮させ、キュッと切なげに寄せられた眉も震える肩も己を誘っているようにしか思えない。だから、イタチは彼女の耳を甘噛みしながら長年思い続けてきたそれを言う。

「散々人を煽るからだ」

 言われたシスイはそのイタチの言葉に再び目を見開くが、彼はそれに構うことはなく、自らの髪紐に手を伸ばし、それを使って手早くシスイの両腕を纏め上げた。

「……イタチ!?」

 ギョッと驚く彼女の声にも構うつもりはない。散々こちらを子供扱いしてきたこの人に、己はもう子供でないと思い知らせるためにも行動で示すやり方のほうが手っ取り早い。何よりもう待つ気はなかった。自分はまだ12でもこの人は18にもなるのだ。その歳で早いということはないだろう。

 イタチは両手が自由になるや否や、流れるような動きでシスイの体を床の上へと押し倒した。勿論、その際に彼女の体に怪我をさせたり負担をかけるようなヘマはしない。そして彼は徐に己の着物に手をかけると、それを脱ぎ始めた。

 パラリと上着を落とす。顕わになったのは細身ではあってもしっかりと筋肉が乗った少年の体だ。一切の無駄のない肉体は若くとも忍びとしての完成度を悟らせるものだ。未だ発展途上の少年体ではあっても、少なくとも無垢な子供が持つような体ではない。

 ……そうだ、己はもうただ彼女に抱き締められるだけの子供ではないのだ。筋力も体力も忍術や体術だって、彼女より今の己のほうが上だ。イタチが子供でも、弟のような少年でもなく、1人の『男』であることを知ればいい。

「……シスイ」

 少女の名を呼ぶ自身の声に僅かばかりの熱が籠もる。

 そんなイタチに気付いたように、放心したシスイの瞳から透明な涙が一筋流れる。そんな彼女の頬に手を触れ、イタチはそっとシスイの涙に舌を延ばしそれを拭った。 

 ……流される透明な涙、それを愛おしいと、そう思った。

 そのあどけなく見える表情豊かな顔も、狭い肩幅や女性らしい丸みを帯びた柔らかなその体も、子供のような無垢さを感じさせるその脆い心も、愛おしいと。

 精通が来て間もない頃から、彼女と結ばれるいつかを夢想してきた。

 本当は彼女が警告を無視さえしなかったら、結婚するまでは待つつもりだったけれど、でももう止まるつもりもない。

 今日、この時をもってイタチはシスイを抱く。それはもう彼の中で決定事項だった。

「シスイ」

 再び名を呼び、それからそっと唇を重ね合わせる。ボロボロと涙を零すけれどそれに彼女は抵抗しなかった。だからイタチはそれを赦しだと思って、彼女の口内へと自分の舌を進入させた。

「ん……ふ、ァ、ン……ぅ」

 ビクリと奥に引っ込むシスイの舌を己の舌で絡め取り、逃げる舌を追いながらそのまま深く何度も口づけを重ねる。時には歯列をなぞったり、歯の裏側に舌を這わせたり。その口づけと口づけの間に聞こえるクチュクチュと濡れた音と、彼女の苦しそうな艶めいた声に酷く心掻き乱された。

 そのまま口づけはやめず、イタチはその形の良い長い指を彼女の肌に沿わし、性的なものを思わせる動きで撫でていく。

「ンッ! ……ぁ、ヤッ」

 イタチの指が少女の臍の周りを撫で、グリッと悪戯に指で臍の穴を抉ると、シスイはビクリと肩を揺らしながら、口づけの合間に高い声を上げ強く反応する。そんな彼女を見てイタチは一旦唇を離し、「臍が感じるのか」そう尋ねながらその返事が返ってくるよりも早く、彼女の臍へと舌を這わし、ピチャピチャと音を立てながら舐め穿った。

「ヒッ……! ヤダ、ぁ、ッ、イタチッ、止め……ひゥ!」

 グシャリと泣き歪んだ顔で、彼女は縛られた両手でイタチの頭を掴むようにしてそれを止めようとするが、そんな抵抗は彼にとっては抵抗のうちに入らない。

 イタチは彼女の反応に構わず、グリッと舌で臍を刺激し、シスイの履いているズボンを留めている腰紐へと手を伸ばし、それを解いた。

「嫌だ……!」

 そのままズボンを脱がそうとしているイタチの動きに気付いたシスイは、紅く染まった顔で泣きながらなんとか逃げようと藻掻くけれど、そんな抵抗はあっという間に封じられ、結局ズボンは下まで引き下ろされた。けれど、尚もシスイは必死な声で涙をポタポタ零しながら叫んだ。

「嫌だ、イタチ! これ以上は、本当に……」

「別に好きな男でもいるのか」

 その拒絶に苛立ちを覚えて、イタチはやや嫉妬交じりにそんな言葉をかけた。

「そういう問題じゃ……ひっ」

 グリと下着の上からイタチの舌が彼女の割れ目のあたりをなぞる。そこは既にジワリと濡れていて、甘酸っぱい女の匂いと味がした。

「ヤ、ヤダ……ひぅ、ぁ、ア」

「オレ達は婚約者、だろう」

 シスイは涙に濡れた顔で左右に首を振りながら、否定の言葉の合間に甘やかな喘ぎを漏らす。自分の愛撫に感じながら、それでも今なお否定の言葉しか紡がない彼女に苛立ちを感じて、イタチはそう自分たちの関係を定義すると、臍を弄りながら下着越しにそこを強く吸い上げた。

「ヤ、ひ……ィぁあァアアッ……!」

 ビクンビクンと体を揺らしながら、シスイの体が強く痙攣する。どうやらイったらしい。それと共に下着越しにビュッと何かの液体が出たようだったが、アンモニア臭はなかったことから、これが話には聞いていた潮吹きというものかとイタチは判断した。

 そして数秒ほど体を震わせ放心していたシスイであったが、イタチが彼女の下着に手をかけ、それも取ろうとすると、思い出したように再びはっと目を見開き、ボロボロと大量の涙を流しながら「嫌だ……お願いだからイタチ、もう止めてくれ」そう言いながら左右に首を振ってしゃくり上げるように再び否定の言葉を紡いだ。

 そんな彼女に苛立ちを覚える。好きな女を泣かせていることに対する罪悪感がないわけではなかったが、自分の手でイくほど感じているくせに口を開けば否定ばかりで彼は腹が立っていた。だからイタチは構わず彼女が身につけていた黒いレースの下着の紐を解いた。

 彼女の秘部が露わになる。

「嫌だ……見るな……」

 彼女は泣きながら、体を震わせていた。

 彼が女のソコを見ることは幼い頃に彼女に風呂に入れられて以来といってよかったし、そっちに精通していたわけでもないが、それでもマジマジと見るのは初めてであるソコに、イタチはふと違和感を覚えた。

 イタチに女性経験は無い。

 それは彼がまだ12歳であったことも理由の1つかもしれないが、彼の持つ貞操観念が、安易な性行為を阻んでいたというのもあった。好きな女がいて、しかもその女は婚約者でいずれ自分と結婚することが決まっているというのに、他の女を抱くというのは彼女に対する裏切りになるとそう彼は思っていた。それでも経験がないからといって知識が皆無というわけでもない。

 本来なら性器を覆っているはずの毛を綺麗に剃られた陰部、豆粒大の大きさの真っ赤に充血したクリトリス、体格に似合いの小振りな大きさながら愛液をトロトロに零して口を開いているピンク色をした女陰。そして紅く熟れてひくついている菊門。

 確かに下の毛を剃る女性もいるとは聞くが、清潔感と身だしなみには気をつけていても、流行の服やオシャレに無頓着で、散髪だって未だにイタチの母であるミコトに任せっきりで、18にもなって未だ化粧1つしないシスイがわざわざ陰部だけ綺麗に剃るというのはどうにも彼女の性格上違和感を覚える。

 それに、女のソコをマジマジと見たことはないが、初めてでこんなにトロトロになれるものなのか? いや、それよりもこの紅く熟れた肛門の様子はどうしたことか。何かをほしがっているようにひくつくそこは、まるで男根を咥えたことがあるような……。

 まさか……とイタチの中に疑念が広がる。

 思えば、行為の初めからシスイは感じすぎなほどに感じていた。あの艶は、媚態は自分に……相手がイタチだからこそ感じてくれたのではなく、ただああされればそう反応するように体に覚え込まされていたからこそだったとしたら……。

 嫌だと止めて欲しいと拒絶の言葉を口にしながら、それでも幾度も身悶えながら強く感じていたシスイ。

 拒絶した本当の理由は、まさか……。

 イタチは、グイと彼女の足を大きく開かせ、指を2本、濡らしもせずに少女の紅く熟れたアナルへと差し込んだ。

「ヒッ、ァあ!」

 艶めいた声と共に、そこはなんの抵抗もなくヌプリとイタチの指を飲み込んでいく。痛がりもせず、キュウキュウと吸い付くように締め付けてくるソコはまるで男を欲しがっているかのようだ。

 

 ―――――男を知っていたのか。

 それも、1回や2回ではなく。

 呆然としながら視線を向ければ、彼女はただ首を振りながら泣いていた。

 ……こんな男慣れした体で相手が処女であると信じていられるほどイタチはおめでたくはない。

 処女ではなかった。それに、一瞬、裏切られたような想いが沸騰仕掛けるが、しかしイタチの中にある冷静な思考がそれを否定する。

 シスイは浮気をするようなタイプではなかった。それは願望と言うより彼が生まれつき持つ洞察眼が導き出した答えであったし、なによりシスイがイタチ以上に大事にしてきた相手はいなかった。それは確信を持って言える。

 シスイはたとえ他の女子には毛嫌いされているような男にさえ平等に接していた故に、彼女は自分に気があるんじゃないかと勘違いする男は多かったが、それでも本人には悪気はなかったし彼女は公平だった。懐いていた相手は多かったが、そこ止まりだ。彼女がいつも最優先にしてきた相手はイタチであったと断言出来る。

 好きな女のことでもある。彼女に他に特別に想う相手がいたのならイタチが気付かないはずがないのだ。しかし、いなかった。彼女が自らの意志で肌を許しそうな相手などいなかったのだ。

 しかし、性行為というのは必ずしも同意の上でなされるとは限らない。

 ……無理矢理手籠めにされたのではないのか、それも複数回。その可能性が真っ先に浮かんだ。

 何故なら、シスイはやたらモテる上にそっち方面に関してはさっぱりで、無防備かつ鈍かった。

 容姿だけでいうのなら、シスイの顔は平均よりは整ってはいるが、それでも美少女と呼ぶ程美しい顔立ちをしていたわけというわけではない。それでもぱっちりとした釣り目がちの大きな瞳や小さな口など幼くさえ見える容貌は柔らかく、愛嬌があって充分に可愛らしいものだった。

 それに、彼女はいつも明るく振る舞っていたし、加えて気立てが良く、家庭的でコロコロ変わる表情の豊かさや無邪気さも愛くるしかった。身長や体格も小柄で、しかしそのくせ出ているところはしっかり出ていて、別に太っているわけではなかったが、肉付きが良くて、見ているだけで抱き締めたくなるような男好きのする柔らかそうな体をしていた。

 瞬身の異名を持つ彼女はくノ一の中でも優秀なほうであったが、優秀さを鼻に掛けることもないし、先輩を立てる謙虚さも持っていた。何より、彼女は公平で、大抵の人間に対して平等に微笑みを振りまいていた。

 シスイが男にモテたのはある意味当然の帰結だった。

 男というのは美人にも惹かれるものだが、それ以上に自分に優しくしてくれる女性に弱い生き物である。その子が小柄で巨乳の若く可愛い子ときたら尚更だろう。遠くの美人より近くの可愛い子。高嶺の花より身近な野花。下手な美人よりもシスイはずっとモテていた。

 また、隙が多いというのもいけない。もしかしたらちょっと押せば手に入るのではないかと男に思わせるからだ。

 だが、シスイは本当に鈍かった。

 流石に手を握りしめられて迫られたり、露骨に抱き締められたりしたら相手がどういう意図で自分に接しているのか理解出来ていたようだが、彼女は肩を組まれたり、ふざけた風を装って男に抱きつかれたりするくらいでは相手の下心に全く気付かなかった。どうせ冗談だろうと思って普通に笑っていつも通りに受け流すだけだった。

 マセガキが子供の無邪気さを装って抱きついてくる時もそうだ。胸の谷間に顔を寄せてどう考えてもおっぱいの感触を楽しむのを目的でやっているというのに、シスイは呑気に「甘えん坊だなー」なんて仕方なさそうに笑って言うだけだった。……一体それを見てこっちがどんな気持ちがなったと思うんだか。

 まあ、元からシスイ本人もスキンシップ過剰なところが多少あったからそれで気付かないのかもしれないが、はっきりいってイタチが其れを見てモヤモヤした気分になったことは1度や2度ではない。

 シスイとてああ見えて「瞬身のシスイ」の異名を取った上忍である故、別に弱いわけではないが、とにかく、気を許した相手には隙が多い。そして本気にしろ体目的にしろ彼女に対し下心を持つ男はとにかく多かった。

 気付いていた分はイタチが対処していたし、彼女への想いを拗らせてストーカーになってた男を脅して追い返したことだって1度や2度ではなかったが、それでも暗部としてそれなりに多忙なイタチがいつもついていられたわけではない。

 襲われたことがない保障なんてどこにあるというのだろう。

 1人、2人ならばいくらどこか抜けているとはいえシスイ1人でも対処は可能だろう。しかし、複数の犯行であったらどうだろうか? いくら彼女とは言え、抗いきれないのではないか?

 彼女の意志で処女を失ったというのならば許し難い裏切り行為そのものではあるが、もしも自分の仮定通りに彼女の意志と関係なく、暴力でもって襲われた末に処女を奪われたのだとしたら、また話は別問題である。

 その場合は彼女を責める気はないし、そのことで気に病んでいるのだとしたらフォローだってするつもりでいる。あれほど近くにいて、彼女がそんな目に合っていたことに気付けなかった己にだって非がないわけではないのだから。

 そして当然手籠めにした相手を許す気はない。イタチの全力を持って相手を叩きつぶすつもりだ。

 ……否、シスイの性格上おそらくは1%にも満たない可能性だとは思うが、たとえ彼女の同意の上で処女を奪ったのだとしても相手の男を許す気はなかった。

「……誰にやられた?」

 だからこそ、イタチは殺気さえ放ちながら、シスイにそう問いかけた。

 此処で彼女が正直に答えれば、相手の男を今すぐにでも叩きのめしにいくつもりだった。

 けれど、彼女はフルフルと横に首を振ると、グシャリと顔を泣き歪ませながら「言えない……」と、そう答えた。

 ―――――それを聞いた瞬間、イタチは裏切られた、とそう思った。

「……そうか」

 スゥーと怒りで沸騰していた頭が、ドンドン冷たくなっていく。

「………………イ……タチ……?」

 冷たく見下ろすような少年の視線に竦んで、どこか怯えるような声でシスイが彼の名前を漏らす。けれどそんな風に怯える彼女を見てももう胸は痛まなかった。イタチは性急な動きでシスイの足を開かせると、自分の履いていたズボンを下着ごと引き下ろし、ペニスを掴み出すと彼女のヴァギナに宛がい、一気に奥まで突き刺した。

「ひゃぅ! ぁ、ヤ、ァ……イタチ、ヤダッ」

 彼女の中は狭くて熱くて、愛液で濡れたソコがしっとりとイタチの若い雄を包み込む。それは想像していたよりもずっと気持ちが良くて、けれど彼女の此処が既に別の男を咥えていたという事実が腹立たしくて悔しくて、また悲しくて、イタチは乱暴な動きで腰を幾度も打ち付けた。

「ヤダッ、ひ、ァ、アゥ……あッ」

 自分の快楽だけを追い、相手のことを気遣わない一方的なセックス。だというのに、それに反応して、泣きながら喘いで貪欲に男根を飲み込んでいく女の体。娼婦もかくやというそれはあまりに男慣れし過ぎている。

 一体今までどれだけの男を飲み込んできたというのか。この媚態は本来イタチだけが見ることが出来る筈のものだったというのに、なのに一体どれだけの男にこの姿を晒して、こんな声を聞かせてきたというのだろう。こんな誰にでも反応するような厭らしい体で、まるで性的なことに無縁そうな顔をして笑っていたなんて。なんという裏切りなのか。

「ヤダッ、ィタチ止め……ぁアッ」

 いやいやをするように首を振りながら、けれど体は裏腹にまるでイタチの全てを搾り取るように膣が唸り吸い付いていく。ボロボロと流れる涙は、そこだけが無垢さを思わせて、酷く憎らしかった。

 ……許せなかった。

 好きだったのだ。本当に、守ってやりたいとさえ思っていた。

 だというのに、こんな裏切りはない。

 他の男に抱かれながら、他の男の精を受けながら、なのに誰よりも自分を大切だと嘯いて、何も知らない清純な乙女であるかのような顔をして笑っていたなんて。

「ヤダッ、ヤダッ、……嫌だ」 

 見知らぬ男に肌を許したくせに、なのに自分との性交を泣いて嫌がって、そのくせ体は貪欲にイタチのペニスを飲み込んで、もっとほしいと強請るように絡みつきギュウギュウと絶妙な力加減で締め付けてくる。全てが癇に障った。

「ひ……む…………ん、ン、ンー……ッ」

 否定ばかりを繰り返すその口を黙らせたくて、イタチは彼女を下で貫いたまま、シスイの口に乱暴に唇を重ね合わせ、呼吸さえ奪うような接吻を繰り返す。この愛くるしい小さな舌や口もまた他の男を受け入れてきたのだと思えば、ハラワタが煮えくり返りそうだった。

「出すぞ」

「は……ヤッ、ひッ!?」

 唇を離し、そう冷たく聞こえる声音で耳元に囁くと、彼女はビクリと体を震わせて目を見開いた。構わず、イタチは腰をパンッと打ち付け、ラストスパートに向かう。

「ヤダッ、中、出すな……ぁああ!」

 彼女はしゃくり上げる声をあげながらそう悲痛な声で叫んだが、イタチは構わず奥まで打ち付け、ドクドクと精子をたっぷり彼女の中に注いでいく。それに反応してビクビクと彼女の体が痙攣した。

 これで終わりと思ったのだろう。シスイは、グスグスと泣きながら、キュッと眉を寄せて、体を震わせていた。けれど、イタチの気はまだ済んでいない。

「え……!?」

 イタチは乱暴な動きで、1度吐精しながらもまだ硬度を失っていない男根でもって彼女の奥を再び抉った。

「ヒッ、ぁう、ア……アッ」

 シスイは信じられないような顔をして、ボロボロと泣きながらも嬌声交じりにイタチを見上げる。それをイタチは無表情にさえ見える美しい顔で見下ろしながら、中は繋げたまま、ぐいっと彼女の足を掴んで立ち上がった。所謂立ち松葉と呼ばれているその体位は、女性が逆さづりになることもあり体勢的にもキツく、挿入側としても女の体重を腕だけで支えねばならない故に負担はあるはずだが、イタチはなんでもないような顔をして、行為を続けた。

「なん、で……ひ、ァ、あッ、うァ」

 シスイは変わらず泣きながら、それでも快楽になれきった体はそんな辛い体勢から与えられる刺激にも貪欲に反応し、艶声を漏らしながら返ってこない来ない答えばかりを求め続ける。

 そんな彼女を見て、酷く冷たい声でイタチは言った。

「あれで終わりなわけがないだろう」

 その言葉に、彼女の顔が驚愕に歪む。

 それから、グイと再び体位を変え、彼女の体を倒し、片足を持ち上げたまま背後から膣奥を激しく何度も突いた。それにパニックになったようにシスイは叫びだした。

「ヤダッ、ヤダ、奥ゴリゴリすんなッ……!」

 言われて止める筈がなく、イタチは子宮口に届かせるような容赦のない激しい突きを繰り返す。グチャグチャと結合部から音が漏れ、先ほど放ったイタチの精が結合部から僅かに漏れ出していた。

 それに益々パニックになったように、泣き歪んだ顔で、シスイはヒクヒクと喉を震わせ、少しでも逃げようと足を動かす。けれどそのたびに逃げようとする腰と足をイタチに引き寄せられ、益々深く繋がるだけだった。

「ヒッ、ぁ、あア、あァぁ、ヤダァも、ちんこ、ズボズボすんな……ひっうぁア」

 身悶えるように首を横に振りながら言う少女を見ながら、少年は彼女の前に手を伸ばして、ズンズンと突き上げる動きはそのままに、キュッと彼女の紅く熟れた肉芽を掴んだ。ビクンと強くシスイの肩が跳ねる。

「ヒゥ……クリ弄んなッ、あィ」

 中指の腹で優しく周囲をなぞりつつ、先端を人差し指でグリグリと潰すように捏ねくり回すと、彼女の体が快楽へとのたうち回る。いつからか自らの意志で腰を振り出したシスイは涙ながらに己の体を貪る少年に訴えた。

「ヤダ、それ以上、ひ、イくか、ら……イっちゃうから、ヤメ……ぁあアああァアァああッ……!!」

「……ッ」

 ビクンビクンと体を強く痙攣させて、プシュっと音を立てながら勢いよく彼女は潮を吹く。それと共に中が強く締まって、その強すぎる快楽に、イタチもまた2度目の吐精を果たした。

「あ……あ、ァ……あ」

 グッテリと火照った体を脱力させながら、体を床に横たえ余韻に喘ぐ彼女を前に、しかしイタチはやはり膣内(なか)からペニスを引き抜くことはなく、後ろからからシスイの中へと突き刺したまま、「シスイ」そう名を呼ぶと、その胸へと手を伸ばした。

 ピンク色をしてプックリと卑猥に勃ちあがっている2つの先端を摘み上げる。

「ひゃうッ!?」

 イったばかりで特に敏感になっている時に下された強い刺激に、シスイは背を弓なりに反らして身悶えた。そんな彼女の肩口に歯を押し当て、そのまま強く吸い上げて鬱血の痕をそこに残すと、イタチはそんな彼女に向かって言った。

「まだ、終わりじゃない」

 そういって2度も吐精を果たしながら硬度を失っていない硬いペニスで彼女の胸を弄りつつ突き上げる。

「ヤダ……なんで、イタチ……ひ、ぅア……ッもうヤメて」

 ヒグヒグとしゃっくり上げながら彼女は涙ながらに訴える。しかしやはりイタチはそれを聞く気もなく、右手でムニュムニュと柔らかく大きな胸を揉みしだきながら、左手で敏感なクリトリスを弄りつつ、今までのただ欲望に任せた激しい突きではなく、シスイの胎内を探るような動きでペニスで内部をかき混ぜていく。

「ァッ、やっ、イタチッ! ヤダッ、ヤダァ」

 シスイが特に感じるポイントを探り、見つけてはグリグリとしつこいくらいに刺激を与えていく。それと共に彼女の中がうねり、シッポリと強弱をつけた動きで一物に心地よい締め付けを与え、そんな反応に益々イタチはペニスを硬く大きくさせていく。

 そうして一体どれくらいの時間が経ったのか、イタチの3度目の射精が近いと悟るや否や、シスイはボロボロと涙ながらに叫んだ。

「ィタチ、イタチィ! 子供出来ちまうから……! ホントに、それ以上は子供出来ちまうから……ッ! だから、もぅ……止め」

 だからイタチは言った。

「出来れば良い」

 その言葉に、信じられないような顔をして彼女は目を見開く。

 まるで冗談だろう? とそう言いたげなシスイを前に、イタチは再びはっきりと言った。

「オレの子を孕めば良い」

 ……そうだ、己の子を産めばいいのだ。

「シスイ」

 名を呼びながら再び腰を打ち付ける。

 シスイはまるで恐ろしいものを見たかのような顔をして、力なく首をただ横に振っていた。

 そんな彼女に向かってイタチは再び言った。

「孕め」

「…………嫌だ」

 聞き逃してしまいそうなくらい微かな声で、震えながらまた彼女は否定の言葉を吐いた。

 そんな女を前に少年の胸に嫉妬の炎がドロドロと音を立てて渦を巻く。

「オレの子を孕め」

 この決定を拒否することなど許さない。

「他の男の子を産むなど赦さない」

 彼女のことが好きだった。けれど、今だけは誰よりも憎たらしい。

 何故、拒絶ばかりをするのか。

 お前は一体どんな顔をして、どんな声を上げて誰に抱かれたというのか。

 お前の婚約者はオレなのに何故裏切ったのか。

「お前は、オレの……」

 好かれていると思っていた。誰よりも彼女に大事だと特別にされていた自信も確信もあった。たとえ今は弟のようにしか思われていなくても、実の姉弟じゃないのだし、許嫁なのだ、いつかはわかってくれると思っていた。

 なのに……見せたのか、他の男にも。

 この膣の狭さや心地よさ、腕の中でビクビクと跳ねる狭くほっそりとした愛らしい肩や、その柔らかく吸い付くような大きな胸も他の男にしゃぶらせ吸わせてきたというのか。

 その媚態を、男の情欲をそそるその艶声も、他の男にも聞かせてきたというのか。

 ……一時期、うちはシスイは体を売っていると、金を握らせたら誰にでも股を開くのだという噂が流れたことがあった。勿論一族の誰もそれを信じなかった。

 皆、シスイがどういう人間か知っていたし、噂をされている当人はいつも通りで、暇を見つけてはイタチの元に遊びにきて、笑った。シスイは売春婦みたいな真似をして平気な顔で笑えるような人間ではない。なによりそんな汚らわしい真似をして、婚約者の前におめおめ顔を出せる筈がないだろうと、噂は所詮噂だ。きっとこんな噂を流した奴らは彼女の才とうちはの名に嫉妬しただけなのだ。だから気にするなと一族はそういって笑った。

 イタチもまた噂はただの噂だと、彼女の潔白を信じていた。

 だが……事実としてシスイは処女ではなかった。それだけでなくその体は男に明らかに慣れていた。

 あんな男を知らないかのような子供のような無邪気な顔で笑っていたのに、なのに男を知っていた。こんな媚態を隠していた。

 こんな裏切りはない。

 何も知らない顔をして、ずっとからかっていたのか?

 無邪気を装って無防備に抱きついて、そうしたイタチの反応を楽しんでいたのか。

 心の奥ではそうではない、シスイはそんな女ではないと叫ぶ己もいる。

 けれど、愛しかったからこそ、憎らしかった。

 其の身を別の男にも好きにさせたという事実が許せなかった。

「お前は、オレのものだろう?」

 その言葉にビクリとシスイの肩が跳ねた。

 そんな彼女の髪に手を伸ばし、そっと口づけながら、イタチは指を少女の体の各部に這わせていく。

「この髪も、この胸も、この肌や、この瞳、唇、此処も。オレのものだ。他の男になどオレはお前を渡す気はない」

 別の男に抱かれたというのなら、全て上書きして痕跡など消してやる。

 イタチはそんな想いの元、昏い光を瞳に宿して、彼女をその切れ長の目で見据えながら、子宮口に叩き付けるようにして精を放ちながら言った。

「オレは……もう子供ではない。だからシスイ、2度とオレを裏切るな」

 

「…………」

 結局途中で1度も抜くことなく、3度目の射精を彼女の膣内に果たしたイタチは、今そっと彼女の肌を清めながらその体を検分していた。

 シスイはイタチが3度目の吐精を果たしたのと同時に意識を失った。

 ヤっている最中は彼女のあの体を別の男も貪ったという事実に対する嫉妬と、怒りとでイマイチ冷静になりきれなかったものだが、意識を失った彼女を見ているうちに少しずつ冷静さも戻ってきた。

 相手について答えなかったことに対して腹が立ったのは確かだが、それでもやはり彼女の性格上理由もなく男に股を開くとは思えないし、彼女が処女を失ったのは手籠めにされたからという可能性を捨てきれなかった。

 そうして、彼女の尻部にはっきりとした……おそらくは数日以内につけられただろう男の手形と、古く治しきれなかったらしき鞭打ちの痕を発見した。

 他にも鞭の痕の横にタバコを押しつけられて出来たらしき火傷痕も、よく見なければ気付かない程度とはいえうっすらと残っている。そんなものがあるなど尋常ではない。彼女が敵に捕まって拷問された記録はないのだから、戦争や任務でついたものとは考えがたい。

 やはり合意ではなく、犯されていた……と見たほうがいいだろう。

 それも1度や2度ではなく。

 しかし、何故? 彼女は決して忍びとしては弱いほうではないし、複数で襲われたら抗いきれないかもしれないが、それでも1度されれば学習くらいはする筈だ。だというのに、どうして何度も男に抱かれることになったのか。

 尻に残った手形や、尻穴が容易く指を飲み込んだこととかから考えても、日常的にされていたと見ていいのだろう。そして鞭打ちの傷の古さから考えて2~3年は経っていると見える。

 けれど、そんなに長い期間されていながら、彼女が自分を含め周囲に助けを求めたことは1度もなかった。

 ひょっとして……脅されていた、か。

 どちらにせよ、詳しいことは調べてみないとわからない。

「…………ン……」

 苦しげな顔をして眠りにつくシスイの髪をそっと撫でる。

 場合によっては謝らねばならないことになるかもしれないが、それでも彼女を抱いたことは後悔をしていなかった。

「……シスイ」

 少女の体を抱き締め、その額に口づけを落とす。

「放しはしない。……お前を犯した男は必ず見つけ出す」

 その誓いが、この日の出来事が終焉への合図であったなど夢にも思わず、イタチは決意を胸に再び彼女の小さな体を抱き締めた。

 

 楽園は、もう無い。

 

 

 

 了

 




ご覧いただきどうもありがとうございました。
おまけで、にょたしーたんのイラストです。

【挿絵表示】

最近漸くにょたしーたん絵が安定してきました。個人的に裸エプロン照れ顔が1番可愛いかなあと思ってます。
R18絵はアップしちゃいけないので、自分なりの限界に挑んでみました。ムッチリバディいいですよね、ムッチリバディ。美人というよりあどけない顔した可愛い子ラインって微妙に難しい。
笑顔しーたんはうっかり配色間違いました。基本的にしーたんは肌の色コピックのE000とE00、E02とR12で色塗ってるんですが、間違ってYR000とYR00使っちゃったんですよねー。因みにイタチさんの肌はYR0000とYR000、E51、R12あたりメインに使ってるよ。無駄にコピックは100本近く持ってたりします。が、多すぎると各キャラの肌色配色とか忘れがちで困りますね。尚べた塗りはぺんてる筆ペン派です。
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