時刻は午後7時30分
殺し合いが始まってから10時間以上が経過し、辺りは段々と暗くなり始めた……。
エリア38
民家が数軒並ぶ住宅街っぽいエリアだが、電気が通っていない為、真っ暗で頼りになるのは月明かりだけであった。
「さぁーてと、それじゃあそろそろ……出ますかね?」
気の抜けた声が響く……。
「あ!コラ!姉ちゃんのセリフ取るなクマ!!」
「ニャア、球磨ちゃん……もういないにゃ」
球磨が怒鳴る前に先程の声の主はその場から居なくなっていた。
「ふっ、相変わらず夜になるとやる気出すクマ」
「木曽はまだ見つからないクマ?」
「見つからないにゃ、と言うか探して無いにゃ」
多磨は欠伸をしながら答えた。
実際多磨は屋根の上から木曽を探そうとしたが、陽の光があまりにもポカポカだった為、すぐに寝てしまっていたのだ。
「……そうかクマ……まぁいいクマ!我々も狩りを始めるクマ!!」
「いやにゃ、夜は寝るための時間にゃ…………………… 」
多磨は再び深い眠りについた。
「……もう、何でもいいクマ……めんどくせークマ…… 」
球磨も多摩の隣で眠ることにした。
エリア40
「さぁーて、獲物は何処かなー?」
球磨型軽巡洋艦、三番艦北上と四番艦大井は夜戦火力が自慢の姉妹である。
「お二人共……殺し合いに乗ってしまわれたんですね?」
「んあー?誰?……なんだぁ、駆逐かぁ……うざいなぁ?」
「北上さん!やっちゃいましょう?」
「いいねぇ?殺っちゃお?」
2人は不用意に駆逐艦に向かって飛び掛った!!
「……致し方ありません……」
その駆逐艦は手に持っていた、2000000ボルトのスタンガンを北上の腹に当ててスイッチを入れる。
「みぎゃあぁぁあぁ〜〜ッッ!!」
北上は変なうめき声を上げて顔面から地面倒れた。
「きっ!!北上さん!?」
「大丈夫です、死んではいませ……」
スタンガンで人は死なない、そう思っていた時期な僕にもありました。
では、スタンガンでも人は死ぬと?
北上は気絶して顔面をコンクリに打ち付けた際に、延髄が致命的な損傷を受けた為、そのまま死に至ってしまった。
「そ、そんな……」
「北上さん!!北上さん!!!!」
大井は滝のような涙を流しながら必死にもの言わぬ北上に叫び続けた。
「あ、あの……」
駆逐艦はその場に膝をついた。
その駆逐艦は朝潮型ネームシップ朝潮であった。
「貴女……よくも……よくも北上さんを……」
「あ、いや、でも……」
罪悪感から上手く言葉が出ない朝潮に鬼の様な形相の大井が迫る!!
慌てて立ち上がりスタンガンを構える朝潮だが、手元が震えて上手くスイッチが押せない!!
「絶対に許さない!!」
大井は思い切り朝潮の腹を蹴り上げると、朝潮のスタンガンを奪い、そのまま朝潮の腹に押し当ててスイッチを押す!!
「うぁあぁぁ!!!」
朝潮は気絶してその場に崩れた。
「……許さない……許さない……」
大井は気絶した朝潮を担いで民家へと消えていった。
待て次回!!
次回R-18展開ですので、朝潮ちゃんを性的な目で見れない方はスルー推奨