※この作品はR-18です。

艦これ survival!?   作:片栗虎

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山城の改二は持っていませんが、扶桑姉様瑞雲母艦として頑張っております。


不幸だわ


不幸な戦艦

エリア72

 

そこは殆ど海と砂浜しか無かった。

 

だがそこには超弩級戦艦姉妹が存在した!!

 

「ねぇ山城?」

 

「何です?扶桑姉様?」

 

「私達……これからどうなるのかしら?」

 

扶桑姉様のいるエリア72に隣接するエリア71と63は、既に禁止エリアとなっている。

 

上手くすればエリア62に逃げる事も出来るが、大雑把な地図を頼りにエリアのギリギリを通過する事は、殆ど不可能と言っていい。

 

 

「大丈夫ですよ!きっと!助かります!」

 

「不幸だわ……私達の命はあと1時間なのね?」

 

時刻は午前9時、本日の禁止エリアが発表され、10時にはこのエリアが禁止エリアとなる。

 

「……それは、そうですが……」

 

「ごめんなさい山城、私がここが1番最後かもなんて言わなければ……」

 

「そんな!姉様のせいじゃありません!すべてあの変態提督の仕業じゃないですか!」

 

「ねぇ、山城?」

 

「何です?扶桑姉様?」

 

「どうせ死ぬなら、このエリアから脱出してみない?」

 

「う、でも、それはあまりにも危険ではないですか?」

 

「そうね、でもこのままここで海を眺めていても、死ぬしかないでしょ?」

 

「それはそうかもしれませんが、私は……山城は少しでもお姉様と一緒が良いのです!」

 

山城は扶桑の大きな胸に顔を埋めて抱き着いた。

 

「あらあら、山城ったらいつまで経っても甘えん坊さんね?」

 

扶桑は優しく山城の頭を撫でる。

 

「それじゃあ残り時間10分になったらチャレンジしてみましょ?」

 

「……扶桑姉様がそう言うなら……別に構いません」

 

山城は不貞腐れたように扶桑の胸を揉んだ。

 

「ねぇ、山城?」

 

「何です?扶桑姉様?」

 

「貴女は山城よね?」

 

「?」

 

扶桑の質問に訳も変わらず、山城は扶桑の乳頭を軽くつまんだ。

 

「私は扶桑、貴女は山城……それは分かっているつもりなのだけど……私達ってこの島に連れてこられる前って何をしていたのかしら?」

 

「……扶桑姉様……うーん……」

 

山城は扶桑の乳頭を甘噛みしながら考えたが、答えは出なかった。

 

「山城?ちょっとこそばゆいわ……」

 

「確かにここに来る以前の記憶がかなり曖昧ですね?何か……時雨や最上や満潮と一緒にいたような……何処かの提督と楽しく暮らしていたような……深海棲艦と戦っていたような……色々な記憶の断面がゴチャゴチャになっているというか……曖昧……なんですよね?」

 

「やっぱり、山城もそうなのね?」

 

扶桑は山城を引き離し立ち上がる。

 

「扶桑姉様?」

 

「この謎は、生き残ってから解決することにしましょう……」

 

時刻は午前9時48分……。

 

「行くわよ山城?」

 

「……はぃ……扶桑姉様……」

 

山城は目から大粒の涙を流しながら立ち上がった。

 

エリア71 63 62の境界地点……。

 

「私が先に行くから、山城は後からついてきて頂戴?」

 

「うっ、えっぐ……うっぐ……扶桑……姉様……私……まだ、全然姉様と過ごしてない……です!もっとずっと一緒に……いたい……です!!」

 

山城は扶桑にしがみつく、扶桑は穏やかな表情で山城を見詰めると、一緒に歩き出した。

 

「大丈夫よ?こんなの……かすり傷程度よ……」

 

「………………」

 

「…………」

 

「………」

 

「おーい、また2人死んだぞー?ぐんぐんペースを上げてるなー?扶桑と山城か?不幸な奴等だぜ!この調子だ!頑張れよー?」

 

待て次回!!




このSSは大体50話前後で終わる予定となっております。

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