※この作品はR-18です。

艦これ survival!?   作:片栗虎

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もうすぐ夏イベが始まります!旗風の実装がほぼ確実となった訳ですが……いや、取り敢えず神風型はもう……


終結へ道筋?

エリア34

 

午後7時40分……。

 

響達はエリア29へ向かって出発した。

 

「あれ?」

 

響は地図を見ながら首を傾げる。

 

「那珂さん、この地図には8時にエリア29が禁止エリアになると書かれているよ?」

 

響が那珂に見える様に地図を広げる。

 

「あぁ!そうだった!」

 

「昨日は北側→西側→東側→南側の順番だったが、今日は西と東側が交互に禁止エリアになるんだね?」

 

響は昨日の禁止エリアを指差し尋ねた。

 

禁止エリアが発表された時、響は迂闊にも缶詰について熱弁を振るっていた為、正確な順番までは把握していなかったが、昨日と同じ順番だと思い込み、エリア29は当分大丈夫だと判断していたのだ。

 

エリア29には、雨風をしのぐ小屋と色々な農器具が放置されていたので、待機するには絶好のエリアだと思っていたが誤算であった。

 

「ごめんよ、勝手に思い込んでいたみたいだ」

 

「うーん、相手も私達の混乱を狙って敢えて昨日とは違う順番にしたのかも……」

 

那珂は顎の下に手を当てて、如何にも思考を巡らしたかの様に振る舞う。

 

「そんなこと言って、那珂さんも忘れてたんじゃ無いのかい?」

 

「バレた?きゃはっ!」

 

エリア34に少女達の笑い声が響く……。

 

「楽しそうだにゃぁ?ふへへへ」

 

その笑い声を遮ったのは、2人の駆逐艦であった。

 

「あらぁ?弥生ちゃんに卯月ちゃんじゃない?」

 

「睦月ちゃん!如月ちゃん!?」

 

卯月が大声を上げながら二人の前に出た。

 

「にゃししぃ!!にゃしぃ!?」

 

「よかったわぁ、二人共……まだ生きていたのね?」

 

如月は卯月を優しく抱擁して頭を撫でる。

 

「本当に良かったぁ……」

 

「ぴょ……ん?……ぅごふっ!?」

 

卯月は抱き着かれた状態で、大量の血を吐いた。

 

「皆揃ってぇ、天国に行かないといけないものねぇ?」

 

卯月の鮮血を、身体に浴びながら微笑む如月の右手には、刃渡り45cmはあろう出刃包丁が握られており、それは何度も卯月の腹部へとピストンさせている。

 

出刃包丁が腹部へと突き刺さる度に、卯月の腹と口から血が吹き出る。

 

「う、卯月ぃ!!嘘だ!どうして如月が……どうして?」

 

「待つんだ弥生!行っては駄目だ……」

 

フラフラと卯月に近付こうする弥生の肩を掴む。

 

「にゃしぃ!!皆……いっしょだよ?にゃしぃしぃ!」

 

その光景を不気味な笑顔で見ている睦月……。

 

「うぅ!?」

 

響は月明かりに照らされる、睦月の姿を見て凍り付いた。

 

睦月の愛くるしいくりくりな両目には、瞳と同じサイズの木の枝が深々と突き刺さっており、両目から延々と血涙を流していた。

 

「……」

 

如月は両手で卯月を退けると、おもむろに睦月のスカートを捲り上げる。

 

「な……!!」

 

その場にいる誰もが、言葉を発する事が出来なかった。

 

スカートの下の睦月の陰部には、大量の木の枝が突き刺さっていた。

 

辺りが暗い所為で、響達にはシルエットしか確認出来なかったが、滴る水音からかなりの出血をしている事が理解出来た。

 

「……軽巡の大井さんに襲われて……もう、睦月ちゃんは助からないと思うから……睦月ちゃんが寂しくないように、姉妹全員で逝こうって……」

 

如月は一瞬まともになったが、すぐに出刃包丁を響達に向ける。

 

「あとは、弥生ちゃん……貴女で最後なのよ?」

 

「うぅ……」

 

弥生は涙を流して響の手を軽く払う。

 

「助けてくれて、ありがとう……私は此処で……いい……です」

 

「……弥生……」

 

響にはこれ以上弥生を止めることは出来なかった。

 

自分自身、もう助からないと決め付けていたから、残りの時間を平穏に過ごそうと考えていたから、絶望の淵に追いやられた弥生の死を止める資格は無いと考えたからだ。

 

「駄目だよ!!弥生ちゃん!」

 

それまで傍観していた那珂が、弥生の肩を掴んで自身の背後へ投げ付けた。

 

「……那珂……さん?」

 

弥生は泣きながら那珂を睨み付ける。

 

「ここで死ぬのは……私の役目だから……皆は兎に角逃げて!!……弥生ちゃん?今は絶望しているかも知れない」

 

那珂は如月の方へ意識を向けながら弥生に語りかけた。

 

「でも、それでも弥生ちゃんは背負わないと駄目だと思う、卯月ちゃんは弥生ちゃんが死ぬ事なんて、決して望んでなんかいないよ!?」

 

「那珂さん……」

 

那珂は弥生の言葉を遮るように大声で怒鳴った。

 

「睦月型駆逐艦三番艦弥生!!響の指示に従いすぐ様この戦場を離脱せよ!!!」

 

「……!!……了解……しました」

 

弥生は袖で涙を拭いて那珂の背中へ敬礼し、響達と共にエリア34を離脱した。

 

「あらぁ?弥生ちゃん?逃がさないわよぉ?」

 

如月があとを追いかけようとするが、そこに那珂が立ちはだかる。

 

「悪いけど……行かせないから」

 

那珂は自身の鞄から、本当の支給武器である三節棍を取り出し、1本の長い棒にして構えた。

 

「奥の手は最後まで出すな、出すならば更に奥の手を用意しろ……これが那珂ちゃんの信条なんだからね!」

 

那珂はエリア35へと掛けていく響達の背中を眺めて、クスりと笑う……。

 

 

待て次回!?




今回のイベントは報酬艦と堀作業を資源節約しつつ細々とやるつもりです。
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