エリア34
時刻は午後8時15分
「響ちゃん?もう響ちゃんが生きてる理由も無いよね?」
「……一つだけあるよ……皆の仇を討つ事だよ」
響は那珂の足元を確認する、那珂の後ろには如月と睦月の撲殺死体が転がっていた。
「……」
月明かりに映る那珂の表情は、苦痛に歪んでいた。
「……那珂さん、怪我してるのかい?」
那珂は答えなかったが、脇腹の辺りがジンワリと水気を帯びているのが見て取れる。
「右脇腹……如月にやられたのかい?」
「……はぁ、はぁ」
那珂の吐息は次第に荒くなっていく。
「あ゛ぁ〜だめだァ!」
那珂は手に持っていた三節棍をその場に落としてしまった。
「那珂……さん?」
唐突な那珂の行動に驚きを隠せない響……。
「目が霞むよぅ……」
響が慌てて那珂に近寄ると、那珂足元は大きな水溜りのようになっていた。
「……!?」
響はすぐにこの水溜りの正体に気が付いた。
「物凄い怪我じゃないか!!」
那珂の脇腹の傷は、背中側へ向かってかなり深くまで切り込まれていた。
背中からは夥しい量の血が溢れ続け、足元に水溜りを作っていたのである。
「あぁ〜、もう少しだったのになぁ〜……もう少しで優……勝……でき………………」
那珂は憑き物が落ちたような晴れやかな表情で、その場に倒れた。
「……那珂さん……いったいどうして皆を殺そうとなんて……優勝して生き残って……その先に何があると言うんだい?」
響は那珂の持っていたタブレットを手に取り、エリア34を後にした。
………………
…………
……
そして時刻は午後9時過ぎ……。
エリア61
エリア一帯は森であり、小さな小屋が一つあるだけであった。
「貴女達!いい加減にしなさいよ!!」
小屋の中には全裸で机に縛り付けられた、軽巡の大井とそれをゴミでも見るかのように蔑む大潮達……。
「朝潮ちゃんはやめてと言って、貴女はやめたのですか!?」
大潮は焚き火で赤くなるまで熱した石を木製の箸で掴む
、箸はすぐに発火した。
「ちょっと……それ……どうするつもりなのよ?」
大井が怯えきった表情で尋ねる。
「うっふふぅ、そんなことよりぃ、朝潮ちゃんへの謝罪がまだみたいだけどお?」
荒潮は大井の乳房の先端をフォークで突き刺した。
「あぎぃっっ!?い、いだい……ご、ごめんなさい……朝潮さんを痛め付けて殺してしまって……ゴメンなさい……許して……お願い」
「朝潮ちゃんは……そう言って許して貰えましたか?」
「え?それは……」
大潮は大井の返答を待たずに熱せられた石を、大井の太股へ押し付けた。
「うっ!!いぁあぁぁー!!アヅイ!アヅイ!!」
大井は盛大に失禁し、何とか逃れようと暴れるが、手足をキツく縛り上げられている為、殆ど身動きが取れなかった。
「臭いわね?」
満潮が呟く……。
「もういやぁ!!」
「うるさい……」
大潮は焦げた箸を大井の膣に突き刺した。
「…………~~~ッッ!!!」
声にならない声を上げながら大井は更に失禁して、気絶してしまった。
「大潮ちゃん?どうする?コレ?」
荒潮は泡を吹いて気絶する、大井の焼け爛れた太股をフォークでグチャグチャといじくり回している。
「どうするもこうするも、生かしておく理由はありませんから……」
大潮は再び箸で焚き火から石を取り出した。
「………………」
「…………」
「……」
数分後……。
「死亡報告〜、那珂と大井……以上!ったく……俺の予想を覆しやがって……」
放送が終わる頃、小屋には穴という穴に石が詰め込まれ絶命する大井が放置されていた。
「えーと、私達を除いて生き残ってる人は響ちゃんだけ……あ……」
大潮がそういった直後、大潮達の前には響が現れた。
待て次回!?
海の日山の日、空の日もくるのか?