1面を甲で行こうとしましたが、ヌ級にやられて詰みそうです。
「大潮……」
「響ちゃん?」
4人の生き残りが一堂に会した。
「……」
「……」
「……」
「……」
誰も何も言わなかった。
ただお互いがお互いを見つめ合って、時間だけが経過していく……。
大潮達も朝潮の仇を討ったが、自らが進んで殺人を犯したいと言う類では無かった。
響もやる気の無い相手を殺そうとは思えなかった。
しかし、お互いこのゲームから脱出など出来ないことも悟っていた。
「……もう、いいさ」
響はインパクトドライバー(0.5Φのドリル)を自らのこめかみに当てようとする。
「え?ちょっとまって!!」
大潮は響の腕を掴んだ。
「離してくれないか?」
響は精も根も尽き果てた様な表情で大潮を睨む。
「脱出も出来ない、君達は私には殺せない、私にはもう何も無い……」
「ずるいですよ!1人だけ逃げるつもりですか?」
「どうして止めたの?馬鹿なの?」
「え?」
突然背後から声をかけられた大潮は、反射的に後ろを向いた。
「大潮!避けて!!」
響の声も虚しく、大潮の頭部には重厚感溢れるナタが打ち込まれていた。
「ほぉんと、馬鹿ねぇ?死にたい人は死なせてあげれば良いのにぃ〜」
荒潮は大潮の頭に突き刺ささったナタを引き抜くと、大潮は糸が切れた人形の様にその場に崩れ落ちた。
荒潮は続け様にすぐ後ろで、恐怖で硬直した満潮の顔面へナタを打ち込んだ。
「……」
満潮の頭部は、叫び声を上げる間もなく真一文字に引き裂かれ、真っ二つになった。
「……そんな、どうして?」
響は現状が理解出来ず、混乱してしまった。
「どうしてぇ?そんなのぉ、決まってるじゃない?」
荒潮はナタを振り上げて、ゆっくりと響に近寄る。
「生き残るのはァ、私だからよぉ?」
醜悪な笑みを浮かべてナタを振り下ろす。
「くっ……」
響はなんとか後ろにさがりナタを避ける。
「この島に来て色々あったお陰で、それなりに修羅場には慣れてるんだ……誇れる事ではないけどね?」
これまでの経験のお陰で大潮達とは違い、非常時に陥った時の精神的なショックには耐性が出来ていたのだ。
「あらぉ?貴女のインパクトドライバーよりもぉ、あたしのナタの方が大きいわねぇ?」
荒潮は嬉しそうに満面の笑みを浮かべ、再びナタを振り上げて無防備に響へ近寄る。
「……今までの相手と比べると……二流だよ……荒潮」
実践自体は木曾戦以来初めてであったが、これまで幾人の死を乗り越えて来た響にとって、荒潮は敵ではなかった。
響はナタを軽く避けると、荒潮の懐に入り……。
「コレで私も殺人鬼の仲間入りか……」
荒潮の喉元目掛けてドリルを突き立て、スイッチを入れる。
「きゃああぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ!!!」
ゴリゴリっという嫌な感触と大量の血が噴水のように吹き出て、ドリルの回転によりそこら中に飛散する。
「あががごごがごごこぉおぉおおお!!?」
響はそのまま更に押し込んでいく、そして木にぶち当たって止まった。
ドリルは荒潮の喉、首を貫通して背後の木に刺さっていた。
「…………」
荒潮は喉から流血し、口からは真っ赤な泡を吹いて動かなくなった。
「はぁ……はぁ……」
響は息を切らせて尻餅をついた。
響の純白の制服、色白の肌が血に濡れて赤く染まる。
「キンコンカンコーンってか?響ちゃ〜ん優勝おめでとう!すぐに迎えに行くから、そこで待っててねー?」
待て次回!?
次回!遂に艦これsurvival完結!!