月と幻想を司る龍神(♂)に恋したオッサンは全力で堕とす事にたそうです。 作:厨二豆腐
俺は物語を中心に書いている事もあり、濡場は当分先になると判断していた。
だが気付けば野郎の自慰、妄想シーンを書いていた!?
何を言ってるのか分からねぇだろうが、俺も何を言っているのか分からねぇ。
悪乗りとか意図してとかそんなちゃちなものじゃねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気分だぜ……
不動は目を覚ますと見知らぬ場所にいた。
「気づいたようじゃのう」
不動は上半身を起こし声のした方を見る。
そこには先程あった少年、朧がいた。
「えっと……」
「ここは儂が住処にしとる樹洞じゃ。いきなり白目向いて倒れおるからのう。見捨てる事も出来たが、ここ数千年久々にあった人間じゃしな。悪いが運ばせてもろうたわい」
「そっそうか……」
「クケカ、良い良い、それより魚や木の実を調理した、はよう食べるとしよう」
そして二人は大きな葉を器にして置かれた、焼き魚や木の実を食した。
「ありがとうな……」
「クカカ、なに気にするでない、儂が好きでやった事じゃ」
楽しそうに笑う朧本当に男性かと思う無邪気な笑に、不覚にもときめいてしまい、思わず頬を赤らめ朧から顔を背ける。
すると朧は立ち上がりいきなり赤い帯を解き始める。
不動はいきなりの朧の行動に思わず戸惑う。
「ちょ、何してんの!?」
「何って? 食事が住んだのじゃから、水浴びして身体を洗おうとしただけじゃが?」
「だからって人前であ……」
そう言えば目の前の龍神は男なのだと、彼は思い至る。
これが異性ならそう咎めるのも普通だろう。だが朧と不動は同性、咎める必要性も無いのだ。
「とっとにかく俺は後ろを向いてるから、ささっと脱いで水浴びに言ってこい!」
だがそれでも異性と錯覚しそうな容姿だ。せめてもの妥協点として、不動は朧に背中を向け目を瞑った。
「クケ、それならそうさせてもらうとしよう」
そして絹音がその場に響き渡る。そのせいで不動は不覚にも興奮してしまい、早く終わる事を必死で願う。
「終わったぞ」
「そ、そうか……」
「それじゃあ先に水浴びをして来るとしよう」
そして後ろから遠ざかる足音を聞いて、しばらくしてから後ろに振り向き朧がいない事を確認する。
その後、朧がいない事を確認するとすぐさまズボンと下着を脱いだ。
そして先程の出来事でいきり立ってしまった太く大きな竿をしずめるため自慰を始める。
想像するのは朧の白い肌をさらし、自分に微笑みながら抱かれる姿。
「フッフッフッ」
汗ばむ白い滑らかな肌を、指でなぞり口付けを交わしながら繋がり会う2人。
「ハァハァ」
そしてお互いの歓喜の声が響き、そして、
「ア、ウグッ!」
ラストスパートを終えた所で不動は竿から大量の精を解き放ち果てる。
「ハァ…ハァ……何やってんだか……」
自慰も終わり落ち着いた所で不動は自己嫌悪に至る。
相手は男なのだ、にもかかわらずそんな朧に欲情し、不覚にもそんな彼をオカズに果てた事に苦笑する。
そして朧が戻って来る前に後片付けをする。
「ただいまなのじゃ!」
「おう、おか……」
朧の声に思わず反射的に振り向いた不動は絶句する。
そこには先程まで自慰をしていた、朧のうまれたままの姿、白く滑らかな肌にしっとりと湿った黒髪が妖艶に朧の裸体を艶めかしく見せる。
そんな光景に不動は思わず息を呑む。
「どうかしたかの?」
「なっ何でもない」
不思議そうに首を傾げる朧。不動はそんな朧から視線を反らしながら急いで水浴びに向かうのだった。
朧は不動がさるのを見送る。
自分に対していきなり告白してきた男。
数千年ぶりに話した事もあり、面白いとばかりに住処に連れてきた。
「しかし参ったのう」
元々、朧は月の神秘が形をなした神霊であり、純血の龍だ。
故にその力は相手を欺き騙し惑わす幻想。すなわち気配を消し姿を隠し認識出来なくするなどは朝飯前である。
故にからかってやろうとこっそり帰ってきたのだが、状況が悪く朧は不動が自慰をしている所を目撃してしまったのだ。
「あの様子では諦めきれてないと見える」
先程は冷水に浸かり直し頭を冷やした事もあり、誤魔化す事は出来た。
と言うのも朧は不動の自慰を見た瞬間、濃くなった匂いに当てられ身体が火照ってしまったのだ。
これは雄である朧は酷く困惑したのは言うまでもない。
だが同時に龍とは誇り高いプライドが極めて強い種族だ。
だからこそ雄である朧は、あの瞬間自信が不動に興奮した事実を否定する。
それは不動の方が、朧より優れた雄と言っているようなものだからだ。
冷水に使って火照った身体を冷ましたのも、そのプライドゆえ、とはいえ不動が自分に魅了されるのは嫌では無い。
欺き騙し惑わす月の神秘の本質は
そしてそれこそが月の神秘が形をなした神霊たる朧の本質。
だからこそ彼が朧をに魅了される事は嫌とは思わない、だが朧の方が惹かれるのは話は別だ。
「さてどうするべきか……」
ゆえに朧は考える、このまま彼を追い返せすのがお互いの為に最善ではある。
だがそれは朧が不動に劣っていると言っているようなもの。
だからこそ朧は彼をこの地に留め、朧が彼より雄として優れていると証明してからでないと、簡単に返す事は出来ない。
「はぁ……仕方あるまい」
幸いにも不動は朧を憎からずにいる。留める事は容易いだろう。
「クケカ、覚悟するのじゃなクケケ」
そして朧は悪戯ぽい笑を浮かべこれからの事を考えるのだった。