月と幻想を司る龍神(♂)に恋したオッサンは全力で堕とす事にたそうです。 作:厨二豆腐
こんな短い文しか書けない私を嫌いになっても、この作品は嫌わないで下さい!
「GEEEEEYAAAAAaaaa!!!」
龍神は暴れ荒れ狂う。
その巨躯を生かし、木々を薙ぎ倒し、大地を吹き飛ばし、暴風を巻き起こす。
不動はそんな暴風から何とか距離を取ると、拳を強く握る。
その瞳には怒りが込められていた。
「何だよ……何で……」
不動は目の前にそ龍神を睨みつける。
「何でそんな泣きながら言うんだよ!」
不動は大地を爆破する位に踏みしめ蹴りあげると、空気に足が触れた時の影響力を操作して空気中を駆け抜け、目の前の龍神目掛けて突っ走る。
脳裏に映るのは龍神となる前の朧の顔、涙を流し遠ざけようとする姿。
だからこそ彼は思った。
今、朧を止めないと後で自分は後悔する……と。
不動に取って朧をきずつのは本意ではない。
だが朧の笑顔を取り戻す為に必要なのは優しさでは無い子を叱る親のような厳しさだ。
故に不動は心を鬼にしてありったけの魔力を拳に込める。
荒れ狂う龍神を止めんと朧の目の前まで、嵐をものともせず駆け抜ける。
だが荒れ狂う龍神の尾が不動を叩きのめす。
不動はの身体は龍神から遠ざかる。
身体中が悲鳴をあげる。
だからどうした?
これが終われば死ぬかもしれない。
そんなもん関係ない!
距離が離れたならもう一度ぶつかるだけだ。
諦める事は何時でも出来る、だから今は朧を、朧の笑顔を取り戻すために全力を費やすだけだ!
そして再び不動は龍神目掛けて駆け抜ける。
再び迫り来る龍神の尾、今度はぶつかったが不動は必死でしがみつく。
だが激しく暴れる龍神の尾だ当然振り払われ再び、朧から離れる。
だが諦めずに再び龍神に駆け抜ける。
今度は迫り来る龍神の身体を回避しようと試みる。
だが失敗する。
吹っ飛びながらそういや物理攻撃の影響力を操作すりゃ良かったと今更気付く。
今更になって自分がどれだけ朧以外が見えていなかったのか自覚し、苦笑する。
そして再び龍神の元に走り出そうとした時だった。
急に龍神の動きが止まる。
『何故だ! 何故そこまでして我にかかわる』
それは朧の純粋な問いかけだった。
何故そこまでして自分に関わるのか?
ここまで傷付いてボロボロにされながら何故立ち上がるのか?
そしていかに打ちのめされてもなお、どうして諦めようとしないのか? もはや朧には理解出来なかった。
「そんなもん決まってんだろ!」
不動は叫ぶ。
高らかに雄々しくも強く叫ぶ。
世界中にいや全宇宙に、否、世界よりも宇宙よりも銀河系の彼方よりも何より、朧の心に届かせる為に。
不動は胸いっぱいに息を吸い上げ、そして、
「俺は朧が大好きだあぁあぁぁ────!!!」
不動は叫んだ。
もはや打算も何も無いただ純粋に真っ直ぐに自分の気持ちを叫んだ。
『なっ!』
「もう男とか女とか関係ない! 龍神? 人間? だからどうした! それでも俺は朧が好きだ! 大好きだ!」
もはや羞恥心など忘れただひたすらに叫ぶ。
喉が枯れ血を吐くまで叫べる限りひたすら叫ぶ。
「ふん……ならば儂を倒して証明して見せろ!」
そして龍神は大口を開け、暴風雨を巻き起こしながら不動目掛けて襲い掛かる。
「あぁ……そうさせて貰うぜ」
不動ありったけの魔力を込めた拳を振り上げ、
「これが! 俺の全力だ!」
そのまま龍神に目掛けて振り切った。
その瞬間拳が空気に触れた時の影響力と、拳に集中した魔力を解放した時の影響力を操作する。
それにより、不動の魔力が空気の衝撃波に乗って朧に襲い掛かる。
そしてさらに自分の魔力による朧への影響力を操作した。
「GEEEEEYAAAAAaaaa!!!」
雄叫びをあげる龍神、そして龍神の身体を黒煙が渦巻くように包み込むと、暴風を巻き起こし爆発した。
そして空中には気お失った人の姿をした朧がいた。
「へ、どんなもんよ……」
そして不動もそこで力尽きるのだった。