仕事が忙し過ぎるがいけないんだ!
俺は悪くねぇ!俺は悪くねぇ!!
先生(上司)が、先生(上司)がやれっていったんだ!!
というわけで3話です。
楽しんでいただけたらいいな~。
~紅魔館内大書庫~
「どういうこと?」
そう呟くのはパチュリー・ノーレッジ。
紅魔館に住む魔女であり、若く見えるが百年以上を生きている。
そして、この大書庫の管理者でもある。
パチュリー(美鈴が負けてしまうのはよくあることだけど、美鈴のあの技を無傷でやりとおせるなんて普通じゃない。鬼の萃香や勇儀でさえ大したものじゃないにしろ傷を負うのに…)
パチュリー「警戒したほうがよさそうね……」
~紅魔館入口~
モルス「さてと…お邪魔しまーす!!」
ゴッガアァァァン!!!
モルスが扉を蹴り付けるとボーリングのピンのように扉が吹き飛ぶ。
モルス「あん?そんなに強く蹴ったつもりはねぇんだけどな?」
モルスが館へ足を踏み入れると視界が歪み、歪みがなおるとかなり大きな書庫にいた。
モルス「はぁ…。こっちでは人を強制的に移動させるのが流行ってんのか?なぁ、そこのピンク」
モルスは大書庫のすみにある椅子に座る女性に話しかける。
パチュリー「別に流行ってはいないわ。楽なだけよ」
モルス「ああそうかい。その口振りから察するにお前が俺をここに移したんだな?」
パチュリー「正解よ」
モルス「移してくれたとこ悪いが俺は忙しいんでな。出てかせてもらうぜ」
モルスは大書庫にある唯一のドアに向かう。
パチュリー「生憎と、そのドアはどこにも通じていないわ」
モルス「ドアなのに通じていない訳ねぇだろ」
そう言ってモルスはドアを開けるがそこには壁しかなく、パチュリーの言ったとおりどこにも通じていなかった。
モルス「…マジで通じてねぇのかよ……」
パチュリー「そういったでしょう?」
モルス「それで?お前はどうやってここに出入りしてるんだ?まさか本しかねぇここで暮らしてる訳じゃねぇだろ」
パチュリー「あら、以外と鋭いのね。確かにここには出口があるわ」
モルス「だろうな。で、それはどこにある」
パチュリー「残念だけれど貴方には教えられないわ。でも、簡単な方法があるわよ?」
パチュリーの言葉と共に赤や青、黄に緑といった色とりどりの魔方陣が浮かび上がる。
モルス「ハハハッ!腕ずくって訳か。嫌いじゃない」
モルスは裂けるようにニヤリと笑う。
モルス「分かりやすくて最高じゃねぇかぁ!!」
モルスの言葉と同時にパチュリーの魔方陣から魔方陣と同じ色の魔弾がマシンガンのように次々と射出される。
モルス「効かねぇぞぉ!」
モルスは魔弾を手で払うようにあちこちに弾き飛ばす。
弾かれた魔弾は壁に跳ね返り、再びモルスに殺到するがモルスはそれを全て受け止める。
パチュリー(数で攻めるのも死角からの攻撃も有効ではないわね…それなら次は質量よ)
パチュリーが前に手を翳すと紫色の大きな魔方陣が現れる。
パチュリー「くらいなさい」
紫色の魔方陣から大質量のレーザーが照射される。
それを見たモルスは右手を前に翳してレーザーの中を突っ切っていく。
パチュリー「これも防げるのね…」
パチュリーは出力を上げるが全て右手に弾かれている。
よく見れば右手に膨大な熱量が集中しているようで、強く発光している。
それでレーザーを弾いているようだ。
モルス「ばぁぁぁく熱!ゴッドフィンガァァァァァァ!!」
パチュリー「はっ!不味い…!」
迫ってくるモルスにパチュリーは咄嗟に回避行動をとるが一歩遅く、腹部を掴まれる。
パチュリー「くぅ!」
パチュリーは咄嗟に防御魔法で腹部を防ぐが、モルスの技の熱量が相当なもののようで、掴まれた腹部に焼けた鉄を押し付けたような痛みが走る。
防御魔法でガードしなければ間違いなく皮膚もろとも内蔵がオシャカになる高温である。
そして、腹部を掴まれたまま上に掲げられる。
モルス「ヒート・エンドォ!!」
モルスの右手が強く赤く発光し爆発する。
パチュリー「あぁあああ!!」
パチュリーは爆風により大書庫の天井近くまで打ち上げられる。
パチュリーは知るよしもないがこの技はとあるロボット作品に登場する技をモルスが真似たものである。
パチュリー(このままじゃ地面に激突する!でも、体が動かない……ごめんね、レミィ)
モルス「よっと!」
パチュリーが地面に激突する前に、空中でモルスがパチュリーを抱き抱える。
そして地面に着地し、パチュリーをおろした。
パチュリー「はぁ…はぁ…なぜ助けたの?」
モルス「ただの気まぐれだ。気にすんな」
パチュリー「ふぅん。そう。出てきて、こあ」
パチュリーがそう言うと何処からともなく赤い髪の少女が現れる。
モルス「あん?お前どっから現れた?」
こあ「ひぃっ!ぱ、ぱぱぱ、パチュリー様ぁ…」
モルスが話しかけるとこあと呼ばれた少女はビクッ!と肩を縮こまらせて、携帯のバイブのように小刻みにブルブルと震えながら、涙目でパチュリーに助けを求めるような視線をおくる。
モルス「俺なんかやったか?」
パチュリー「元々臆病で人見知りなのよ。気にしないでちょうだい」
モルス「ああそうかい」
パチュリー「こあ。この人を出口にご案内して」
こあ「えっ!よ、よろしいんですかパチュリー様!?」
パチュリー「私は負けたもの。ここに居座って暴れられても止めようがないわ。それとも、貴女がこの人と戦うの?」
パチュリーがそう聞くと、こあは千切れんばかりにブンブンと首を横にふる。
パチュリー「ならご案内してあげて」
こあ「は、はい。わかりました。ど、どうぞ…こちらです」
こあはモルスに話しかけるとモルスを先導し、大書庫を去っていった。
大書庫に一人残されたパチュリーは焼けた腹部を魔法で治療しながら思慮にひたる。
彼のあの技……恐ろしい程の高温ね。
さっき使った防御魔法は、本来炎を防ぐもので、持続はあまりしないけれど大体6000度を無傷で耐えられる。
それを上回ってここまでのダメージを与えるとなると、それこそ10000度近い高温が必要になる。
彼はそれ程の高温を一瞬で掌で作り出したことになる。
原理はともかく、彼の手は私の防御魔法よりもはるかに優れた耐熱性を持っている。
あれが彼の能力なのかしら…?
それにしても、爆熱ゴッドフィンガーね……。
名前はともかく掌で直接当てるのはいいアイデアね。
これを元に新しい魔法を構築していけば………。
後にパチュリーは爆熱ゴッドフィンガーを元に技を開発するが、それは別の話である……。
あーーーーーー!!長かった!
ようやく3話目更新できた!
テラ社畜だな~俺
次回は激闘!紅魔館 メイド編です。