書いてる内容はペラペラで少ない筈なのに随分時間かかったな~なんでだろな~(白目)
これから就職する皆さん!
就職先には気を付けましょうね♪
ではではお楽しみくださいませ~
~紅魔館地下隠し通路~
大書庫から本館に続く地下の隠し通路。
その通路を2つの影が動く。
ひとつの影は小さく縮こまり、プルプルと震えながら歩いていて、もうひとつの影はポケットに手を突っ込んで気だるげにひとつ目の影の後ろをついていく。
モルス「なぁ、まだつかねぇのか?」
こあ「ひぅっ!も、もう少しですからぁ、怒らないでぇ……」
モルス「お、おう」
モルスは非常に居心地が悪かった。
目の前を歩くこあと呼ばれた少女は特に悪意がなくても、話しかけだけでさっきのように怯えて震えだして涙目になる。
この上なくやりづらい。
そして怯えながら歩くせいか歩行速度がとても遅く、モルスは正直かなり辟易していた。
モルス(ったく。いつになったら本館とやらに着くんだよ?会話で暇潰ししようにも話しかけるたびに震えられちゃあ話にならねぇ)
モルスがそうこう考えているとこあが立ち止まり、右側の壁に手を当てる。
するとそこの壁が水面のように揺らめき、突然豪華な装飾のある廊下に出た。
こあ「お、お待たせしました。ここです」
モルスが壁を通り廊下に出たと同時に、また水面のように壁が揺らめいてただの壁に戻っていた。
モルス「本当に面白い館だな」
~紅魔館本館廊下~
しばらく歩き続けたモルスはこあと隠し通路を歩いていた時よりもげんなりとした表情をしていた。
と言うのも、紅魔館は外観からは想像できないほどに内部が広く、歩けど歩けど詳しくないモルスには似たような景色にしか見えない。
ぶっちゃけると迷子である。
モルス「どんっだけ広いんだよこの館は……クソが。もういっそ壁ぶち壊して進んでくか」
「それは困るわね」
モルスが物騒なことを口走ると後ろから声が聞こえた。
モルスは後ろを振り返るが何もなく、気のせいかと思って再度歩き出すが、確かに何者かの気配が後ろからする。
モルス「面見せないならこっちにも考えがあるぞ?」
そう言って壁に近づいていき、全力で壁を叩こうとして腕を振りあげ、そして勢いよく振り下ろす。
その瞬間、景色が廊下の壁から大木のドアップに変化し、振り下ろした腕は廊下の壁ではなく大木を木っ端微塵に砕くという結果に終わった。
モルス「はぁ……ここの連中は本当に人を強制的に移動させんのが好きだな」
「申し訳ございません。廊下は少しお飽きのようでしたので、勝手ながら移動させていただきました」
そう言ってモルスのまえに出てきたのは銀髪のメイドだった。
メイドは礼儀正しくお辞儀をして姿勢をただしてモルスを見る。
モルス「確かに廊下には飽きたけどよ、誰が外に移動させろっていったよ?」
メイド「私は先程申しましたよ?勝手ながら、と」
モルス「なら俺も勝手ながら戻らせてもらうぞ?お前の主に用があるんでな」
モルスが歩き出そうとすると、モルスの周囲に突然無数のナイフが展開され殺到する。
モルスは上に飛び上がってナイフを回避した。
回避したはずだった。
なぜかナイフは追従するように向きを変え再度モルスに飛び出した。
さらに空中で横へと高速で回避するが、モルスが動いたとほぼ同時にナイフは向きを変えてついてくる。
モルス(この速度についてくる追尾ナイフか。面白い技を使ってるな)
モルスは自分を追ってくるナイフ群に左手を向ける。
モルス「ぶっ飛べぇ!」
モルスの左手から圧縮された空気の砲弾が射出され、ナイフ群を押し返した。
そして咲夜のもとに急降下して足を叩きつけるように踵を落とす。
その衝撃で地面に大きなヒビが入る。
モルス「お前手品師か何かか?」
咲夜「いいえ。ただ一人のメイドでございます」
確実に咲夜をとらえた筈のモルスの踵落としは咲夜に当たらず、咲夜はモルスから10メートルほど離れた位置に立っていた。
モルス「ただのメイドがあの速度を避けられるかよ!」
そういってモルスは右側へ旋回するように高速移動し、その勢いのまま左足で回し蹴りをする。
その蹴りは大気を揺るがすほどの勢いを持ってはなたれたが、咲夜はまたモルスから10メートルほど離れた位置にいた。
モルス「どう考えてもただの人間じゃねぇな。瞬間移動か何かか?」
咲夜「その質問にはお答えできません」
モルス「だろうな。じゃあ、こいつを避けてみろよ!」
モルスは地面を殴り付けた。
その瞬間に大気が揺らめき、周囲に空気の爆発が巻き起こる。
その爆発は連続的にあちこちで起こり、大気同士がぶつかり合って強烈な乱気流のように吹き荒れる。
これならば予測もクソもあったものではないし、距離を取ろうにもどこで起こるかわからない空気の爆発に巻き込まれる。
モルスはこの状況下でこれを避けられる能力はごく僅かに限られることを知っていた。
そして…
咲夜は回避した。
最初の爆発が起こった瞬間に遠く離れた所に移動した。
モルス「なるほどな。今のでわかったぜ。お前の能力は時間の停止、もしくは操作だ」
咲夜「なぜそう思ったのですか?」
モルス「見てわかる通り、今の技は大気を操る技だ。単純な身体能力や高速で動く能力ならお前の通った所の操ってた大気が道が出来るように動く。瞬間移動ならそもそも大気に触れない。だがお前はそのどちらでもなく、大気が一瞬で別れた。高速移動ならどんな速度であれ操ってた大気に触れるのに誤差が生じる。だが、お前の場合は確かにそこを通ったのに誤差がなかったってわけだ」
咲夜「なるほど。誤差なく大気に触れるのは時間停止以外にありえないと言うわけですか。お見それしました。正解です。私の能力は時間を操る程度の能力でございます」
モルス「種が割れりゃ後は簡単だ。さぁ、さっさと終わらせようじゃねぇか」
咲夜「そうしたいのは山々なのですが、少々予定が狂ってしまいまして、ここで失礼させていただきます。それでは」
そういうと咲夜は一瞬でモルスの前から消えてしまった。
モルス「チッ!結局時間潰しただけかよ」
モルスは独り言をこぼしながら歩いていく。
~同時刻、とあるスキマ~
紫「嘘でしょう…すぐにモルスに連絡をして!」
籃「どうなさいました紫様?」
紫は籃の方を向くことなく青ざめた顔で絞るように声を出す。
紫「博麗大結界が……破られたわ……それも、たった一人の男によって…」
籃「なっ!?まさかこちらに!?」
紫「ええそうよ……今この幻想郷にいるわ。紅魔館に向かっているのよ」
籃「紅魔館…吸血鬼の姉妹の館でしたよね…?大結界を破るほどの力の持ち主…ということは入ってきたのは…!」
紫「ええ。全ての悪魔の頂点に立つ者」
紫は震えを隠しきれないようにその名を口にする。
紫「魔族の王。アークァイド」
~同時刻、紅魔館レミリア私室~
レミリア「!?この気配……そんな馬鹿な!まさか、空間を強引に越えてきたとでも言うの!?」
咲夜「どうなさいましたお嬢様?」
レミリア「今すぐ皆をこの館から避難させて!急いで!あの方が来てしまうわ!」
咲夜「あの方?一体誰ですか?」
レミリア「私たち魔族の王様よ……私が逆立ちしたって足下にも及ばない力を持っているわ」
咲夜「そ、そんな…またご冗談を…」
「いや、そこのフロイラインが言ってることは間違いではない」
咲夜「っ!!」
レミリア「あ、あぁ……アークァイド様……」
咲夜が振り替えるそこには長身の男が立っていた。
黒の夜会服のような物の上に赤いフロックコートを着ている。
身長は咲夜より頭1つ分より大きく、恐らく195センチはあるであろう。
薄く開かれたその双眸は深い紫色で、僅かでも目が会えば強引に意識をそっちに持っていかれるような存在感を放っていた。
アークァイド「そう怯えるな若き吸血鬼よ。貴様も一家の長なのであろう?ならば従者の前でくらい毅然として振る舞え」
レミリア「は、はい。見苦しいものをお見せしました」
アークァイド「それでよい。さて、急で申し訳ないが…ここを明け渡して貰うとしよう」
そういうとアークァイドの影が広がり、レミリアと咲夜を飲み込んでいった。
4話終了です!
大分遅くなりましたね。申し訳ござらん!
今回は二人目のオリキャラであるアークァイドを出しました。
5話は彼のお話となります。
では次回も読んでいただけたら幸いです。