妄想の始まり
全ての始まりは雅君と決めた、雅君が男として成長するまでイチャイチャしないという取り決めからだっだ。
初めのうちは私も約束通りイチャイチャしないように踏ん張っていた。
でも、よく考えて欲しい。
大好きな人が手の届く範囲で隙だらけでほんわかしているのを見て、今ここで押し倒したら好きなだけ蹂躙できるなって思った時。話していて雅君を突然抱きしめ、その柔らかそうな唇に無理やり舌をねじ込み、雅君の唾液と私の唾液でミックスジュースを作りたいなって思った時。いつでもそれが出来るのにずっとお預けにされ続けているこの気持ち。
この欲望、切望、野望…。
心から溢れ出る雅君への思いを抑えきれなくなった私はある方法をとった。
それはどれだけ雅君を虐めても、どれだけ雅君を体中嘗めまわしても怒られない方法。
すなわち、妄想である。
妄想なら、たとえば触手を操り雅君をヌメヌメにさせるとか、いわばフィクションの攻め方も出来る。
さあ、唐突だが始めようか。雅君が禁止した世界を逆転して――。
――そう、雅君が悪い。雅君が禁止にしなかったらここまでエスカレートしなかったのだから。
雅君が禁止にするから、こんな事になるんだ。
現在雅は私の家にお泊まりに来ており、夕食後一緒に映画を見ている。まあでも、2人共映画の内容なんて頭に入って居ないのだけれども。
私はソファの背もたれに身を預けるように座り、雅は逃げださないようにあぐらをかいた状態で私の腿に乗せている。
腕は後ろで手首を、脚はクロスしている足首を固定。極めつけに猿ぐつわをはめて一切の行動を制限。
雅はそんな不安定な体勢で私にもたれかからないように踏ん張っていた。
素敵な雅が私の目の前で好きなだけ貪ることが出来る状態で必死に藻掻いている。その状況だけで興奮してしまう。
「どうしたの、雅?映画ちゃんと見なきゃ駄目だよ?それとも・・・お仕置きが欲しい?」
耳元でそう囁くと雅は一瞬体が強ばり、藻掻くのを止めた。やはりこういう状況だと素直にいうことを聞いてくれる。
「ふふっ、ちゃんと言うこと聞いて偉い偉い」
そう言いながら頭を撫でてあげると、震えながら俯いてしまった。その仕草に心底悶えながら、同時に更なる意地悪をしたくなってくる。
「ほら、雅。俯いていないで映画見なきゃ」
腕と脇腹の間に右手を滑りこませ、雅のすらっとした細いお腹を抱え込む。ただそれだけの行為だが、お腹が爆弾と言えるほどの弱点を持つ雅にとっては、かなり刺激が強いことだろう。その証拠に俯いていた雅は全身を跳ねさせながら更に体を丸めるように俯こうとする。
「だから、映画見なきゃダメだって言ったでしょ?」
私は空いている左手で雅の顎をクイッと持ち上げ、上を向かせた。それと同じタイミングで右手で私の方に抱き寄せる。
「!? んっ!・・・んーっ!?」
あまりに突然で何が起こったのか理解が追いついていない雅は引き寄せられる行為に身体をよじって抵抗はしたものの、拘束されたこの状態で何かが出来るわけもなく、私にされるがままになっていた。
私は脚を雅の脚の隙間に通し、雅と私の下半身を固定する。
襲われているというこの状況に冷や汗をかいているのか、雅の身体から仄かに漂い出した男の子らしい汗の匂いが私の鼻腔をくすぐった。
雅の汗にすっかり興奮してしまった私は目の前の急激な日焼けで真っ赤になった首元にしゃぶりつく。
日焼けを舐められるという刺激に「んふぅ!!」と先程までより強めの声を出しながら背骨を反らす。だが、そんなことはお構いなしに私は雅をしゃぶり続ける。
雅は私から逃げようと体を前に倒そうとしたり、頭を下げ刺激を我慢しようとしたりするも私の両腕に顎とお腹を抑えられている為上手く逃げられず、私の首への攻めにただただ耐え続けるしかなかった。
数分後、しゃぶり続けた首からチュパッと湿った音を雅に聞こえるようにわざとたてながら口を離す。
口を付け続けていた部分は私の涎でぐしょぐしょに濡れている。数分間にも及ぶ私の攻めに耐えていた雅の息遣いは荒く、それは猿ぐつわをしていても分かる程だった。
「雅、よく耐えたね。そんな偉い子にはご褒美をあげなくちゃね」
そう言って、顎を抑えていた左手で頭を撫でてあげる。
今まで強めの刺激に耐えていたものが不意に優しい刺激に切り替わる。これは先の刺激で昂ぶっていた緊張をかなり下げる効果があると思う。
雅の反応は極めて予想通りに、震えの治まった身体は徐々に無駄な力が取れていく。
大分緊張が取れた辺りで、優しく右手で雅を抱き寄せ、再び首元に吸いつく。今度は首に沢山垂れてしまっている私の涎を綺麗に取るように。
初めは、さっきまでしゃぶっていた最も涎の多い部分。そこから肩へ流れた涎を取るために吸い付いたまま場所を移す。力の抜けた筋肉の柔らかさ、筋の硬さを感じながら、肩から垂れ始めた涎を舌を伸ばして掬う。
ここまでの一連の流れで雅は何度か小さな悲鳴を上げていた。悲鳴と言っても、猿ぐつわをしていたから悲鳴とは少しニュアンスが違うかもしれないが。
雅には悪いけど、雅の悲鳴はあまりにも可愛いかったから少しだけ意地悪を続けることにした。
舌の先を固く丸め、吸い付いている肩の柔らかい筋肉にグリグリとほぐすように愛撫を開始する。
「んあ!?んむぅー、んん!」
気を抜いていた所に来た2度目の刺激に雅は声を荒げる。
暴れだそうと身体をビクビクと震わせる雅であったが、今回は腰を押さえている右手に加え、左手は雅の右胸を押さえている為、上手く身動きができずにいる。
舌を肩に押し込む刺激1回1回にビクビクと身体を弾ませていた雅は、強ばっていた身体からふっと力が抜け、だらしなく私の体に身体を預けた。
私が抱き締めている為、外見からはよく分からないだろうが、密着している私には雅の軸が私に預けられたのがしっかりと感じられた。
肩から涎を取りながら口を離し、左手で雅の猿ぐつわを外しながら耳元に囁く。
「どうしたの雅?もう限界?なんなら辞めるよ?疲れたでしょ?」
私としては、自分のパートナーが疲労で倒れるのだけは避けたい所である。ましてや、同意なく勝手に虐めているのだから少し負い目を感じているのもあるわけで・・・。
猿ぐつわに続いて手首の拘束を解き、雅と組んでいた脚をほぐして雅から離れる。
そこで、ガシッと右手を掴まれた。
「ししょ、ここまで、昂ぶらせて、おいて、辞めるのは、ずるいです」
息が切れ、私の腕を掴むので精一杯なぐらいに疲れている雅は、それでも、私に訴えてくる。
「じゃあ、どうして欲しい?」
この質問は我ながら意地悪だと思う。
雅は私の発言に驚き、顔を赤らめ、か細く呟いた。
「最後、まで・・・して、欲しい・・・です」
「え?なんて?小さくて聞こえないよ?」
おねだりをする姿があまりにも可愛いくて可愛いくて仕方ないから、ついつい更なる意地悪をしてしまった。
「え・・・・・・さ、最後・・・まで・・・して―!?」
全てを言う前に、雅をソファに押し倒す。倒され、身体を縮こませた雅に私の体をのせ、唇と唇を重ねる。
すぐに唇を離した私に対し、もっと物欲しそうな顔をする雅に問いかける。
「雅、このままソファで続ける?それとも、ベットに移す?」
また、意地悪を始める私。こんな事を聞いたのに、どっちにしろ私の心に変わりはないのに。
「このまま・・・ここで・・・お願い・・・します」
早く襲ってくれと言わんばかりに昂ぶった目つきの雅をもう少し、焦らしてみる。
「そうか、そうか。じゃあ、ベットにしようか」
案の定、目を見開き、驚いた顔でなにか発言しようと口を開いたが、発言はせず、口を閉じてしまった。なにか言っても無駄だと判断したのだろう。さすが雅、こんな状態でも賢明な判断だ。
脚を拘束されてる上、全身に力の入らない雅のことを抱き抱え、そのまま私の寝室に連れ込む。触られただけで気持ち良くなってしまう今の雅が私が抱いて移動している時に私の耳元で甘い吐息を漏らしていたのは言うまでもない。
妄想編始まりました。が、妄想だということを忘れ楽しんで欲しいです!