序章
「おい雅早くしろよ、遅れちゃうだろ」
「や、分かってますって千影さん、だから引っ張んないで…」
私と雅の関係は進み、完全に恋人同士という関係になった。
今は私の大親友の琴葉とのカラオケするために急いで集合場所に向かっているのである。
「ち、千影さん!皆さん見てますから、お願いです、襟を引っ張るのやめて下さい!」
「うるさいよ、雅。元々おくれてるの雅のせいでしょ?早く行くよ」
同棲を始め、寝食を共に過ごすとその人の事が色々と見えてくるものがある。
端的に言えば、雅って最高だね!ゲーム中でも呼んだらすぐ来るし、おいしいご飯も作れるし、家事も出来る。あと、えっちなことをするときもすっごく気持ち良くしてくれる。
はわわぁ♡。早く雅と結婚したいなあ。
だけど、そんな雅にも欠点がある。
雅は体力が少ないのだ。長距離をやっていた私に比べるのは可哀想なことではあるが…。
具体的にはえっちをした次の日に起きられない事が挙げられる。
いつも激しいえっちが多い私達。
私は雅に甘えるようにえっちを求め、雅はそんな私をリードしてくれる。
リードしてくれる雅は全然辛そうには見えないのに次の日の朝まで動けないのだ。
やっぱり私がリードする方が良いのかな?でも、雅が耳元に囁くの聞くとゾクゾクしてきもちいいんだよなぁ。
「あ、やっと来た。おーい!千影~!雅~!」
ああ、もう集合場所に着いたのか。
私は雅の襟から手を離し、琴葉に手を振った。
「やっほー!ごめんね~、雅が寝坊しちゃって~」
雅は私の脇で申し訳なさそうにお辞儀をした。
「いいのいいの、無事で来られたんだから。それより、二人とも恋人っぽくなったね~。襟なんか引っ張って~」
「襟引っ張るのって恋人っぽいんですか!?」
「そうそう、恋人っぽいよ~?それにさ―――
私そっちのけで楽しく談笑する雅と琴葉。
雅と楽しそうに話す琴葉を見ていると、親友なのに何故か不快な気持ちになってしまう。
琴葉だけズルイよ。雅は私のものなのに…。
「―――いやいや、襟とおっぱいの関係はそこまで深くないですって」
琴葉の言葉に突っ込みを入れる雅を引き戻す。
「雅、声大きすぎ。あまり恥じかかせないで頂戴」
「はい…ごめんなさい。」
私の言葉に素直に素直に従う雅。
それを見た琴葉は
「ほえー、千影ってばしっかり教育したんだねぇ」
あたり前だよ。雅は私のもの。私のものはちゃんと手入れする。
雅も私と話すのが1番嬉しいはず。
うれしくなかったら今後ろで琴葉に見えないようにこっそり私の手を繋いごうとしない。
雅には居なくなってほしくない。ずっと一緒に居るの。
「ここで話しててもあれだしそれじゃあ、行こっか。」
私達はカラオケに向け歩き出しました。