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何度目かの絶頂。開きっぱなしの口からだらしなく垂れた涎が、テウン君の枕に吸い取られる。半開きの瞳はもう、何も映す余裕がない。
「あー……あァ……んォおお……」
止まらないピストンに、飛びかけていた意識が覚醒させられる。メスとしての至上の幸福。逞しいオスに所有され、すべてを捧げて、わずか数ミリリットルの情けをもらう。
髪を鷲掴みにされて、上げさせられた顔に乱暴な口づけ。彼の口内を味わう舌は、ほとんど別の生き物のように動く。
「んっ……れぇろ、ん、あっ……むぁ……」
「和美。もう十時だぞ、帰らなくていいのか?」
「あんっ……い、いじわる、言わなっ……ぃでよぉ……。あッ、ああッ! んン……くひィ……あ、あの子はぁ……一人になりたい、のぉ……」
「あの子ってのは、早漏の息子か?」
「そう! そうなのォッ! 手でちょっと触っただけで、んァ……! あー……ぅあ……お漏らししちゃう、子供ちんぽだったのぉ……!」
テウン君は私の言葉に満足して、ぎゅうと躰を押し付けてきた。彼の体重が愛おしい。ふいにそれが消えたかと思うと、私は軽々と持ち上げられて、まんこを貫かれたまま両足を広げて身動きが取れなくなった。
「やっ……テウン君? なに――うォ!? オォっ! ああァ!」
私を抱きかかえたまま、彼は激しくピストンした。重力にひかれた私の躰は、抵抗なく奥の奥まで彼のちんぽをねじ込まれる。
「だ、だめェ! これ、いやァ! ああッ! あっ、ぁああッ! イグっ! こわい、のォ! いくぅ……!」
テウン君は私を突きながら、一度おろして私の躰を回転さえて逆駅弁から駅弁へと体位を変えた。大木の幹のように太い首に腕を回して、私はいくらか安心を得た。その余裕が、より深く、濃密な快楽の海へと私を引きずり込む。
「ああッ! いいッ! あっ、ああっ、ンぁアアあッ……! あ、あ、ア……くぃイイッ、グッ――!」
テウン君は三度私の膣に出すと、ようやく満足してくれた。胡坐をかいた彼のまたぐらに、よく懐いた猫みたいにもぐりこんでちんぽを舐めて綺麗にする。濃厚な淫臭が脳みそ溶かす。
彼はときおり、私に息子を罵倒させる。はっきりとそう言われたことはないのだけど、そういうことを口にすると、彼はちんぽを一層硬くし、ピストン運動が激しくなる。私はテウン君のためだけに、息子のことを思い出していた。
私は自分の家にいる時間よりも、こうしてテウン君の家にいる時間のほうが長くなった。一日会わないと躰が疼いてしまい、自分を慰めることしか考えられなくなる。何をしていても彼の感触を思い出し、まんこがトロトロになってしまう。
「そういえば、前に相談されたろ」
テウン君は私のお尻を揉みながら言った。
「んぼっ……はぁ、はぁ……なに?」
「下着ドロボウの話」
「そうだ、あれ、どうなったの?」
「うん。見せるべきか悩んだんだけど」
テウン君が立ち上がり、自分のノートパソコンを取りに行く。男らしくくぼんだお尻がキュートだ。口の周りについた精液を、れろりと舐め取る。
「これなんだけど……」
言いながら私の前にパソコンを渡した。映っているのは部屋の俯瞰図だ。ベランダではなく? これは和彦の部屋だ――と思っていると、本人が現れた。ベッドに倒れ込むとズボンを下ろしてごそごそと股間をいじる。オナニーだ。息子の自慰に、私は恥ずかしくなる。ほどなく身を震わせて射精したらしい。
「どうしてこんな映像を?」
「念のためにね。それがほら」
と、彼は息子の顔を指さした。ちんぽ握っていない手が、そこに持っていかれており、鮮やかなものを握っている。
「……え? まさかこれ……私の……?」
体から力が抜けるのを感じた。怒りはない。失望や裏切られたというショックばかりが頭をいっぱいにする。
「毎日なんだよ」
テウン君が耳元で言った。わけもわからず涙があふれてくる。ぺろりとその涙を舐めて、テウン君が裸の私を抱きすくめた。背中にちんぽが当たる。ゾクゾクと期待感が背筋を這い上がってくる。
「まい……にち?」
「そう、毎日。和美が俺にヤられてる間、ずっとオナニーしてるんだ」
「あっ……ああ……」
当然の権利であるかのように彼は私の秘部をかき回す。ぐちゅぐちゅと二人の淫水が音を立てた。
「親子そろってどうしようもない淫乱なんだな」
「やっ、あ……そんな、ことぉ……言わないでぇ……」
「淫乱なんだよ、お前らチョッパリはな。認めろよ」
チョッパリ――。言葉の意味はわからなかったが、その滑稽な響きは母親の下着を盗んでオナニーする息子や、それを放置して若い男に抱かれに足繁く通う私には、お似合いの言葉だと思った。
そうだ……私は淫乱なチョッパリなんだ。
「子供がこんなんなんだ。親ならセックスのひとつでもしてやったらどうだ?」
「いやっ! あんな……あんな片手で握り潰せそうな早漏ちんぽじゃ嫌!」
口からすべり出た言葉。本心なのか、テウン君に捨てられないための媚びなのか、私にはもう、わからなかった。
「そんなに小さいのか?」
テウン君が嗤う。そのことに、私は安堵と幸福を得る。
「そう……! そうなんです。父親譲りのどうしようもないちんぽ。私もう、本物の男性を知ったから……あなたじゃないと……ダメなんです」
躰を回して、向かい合う。彼の顔は素朴な青年のそれではなく、女を……いや、メスチョッパリを支配するべき威風をそなえている。決してオスチョッパリでは敵わないのであろう端正な肉体に舌を這わす。そうして精一杯の敬意と、従属の気持ちをあらわす。
「れろぉ……私はもう、テウン君……いえ、テウンさんがいないと……ダメなんです。精一杯尽くします。ご奉仕します。だからどうか、淫乱チョッパリをお側に置いてください……」
垂れた頭を、もげそうな衝撃が襲う。床に転がって何が起こったのかを考える。頬が痛い。鼻血が溢れてくる。拒絶? いや……そんなの……。
縋るようにテウンさんを見ると、彼は振りぬいた手を戻しながら一言だけ訊ねた。
「嬉しいか?」
「……はい」
私は心の底から肯いた。なぜならそれは、私をお側においてくれるということなのだから。