最強TS転生したら主人公が鬼畜化してた件について 作:どくとるぺっぱー
━━━俺は今夢を見ている。
何もない、果てしなく続く草原。燦々と降り注ぐ太陽の日差し、気持ちよく撫でる風、微かに香る草の匂い。全てが心地よく、全裸だというのに寝っ転がりたくなる。
このまま目覚めなければ良いのに━━━
「ぅ…」
局部からの熱を持つ痛みに意識が覚醒する。
変わらず体は拘束されたまま。手や足は拘束具で椅子に磔られており、首だけ動かせる状態。
今までと違うのは後ろで何やらパチ…パチ…と何かが弾ける音が聞こえる事か。…どうせ、俺を甚振る道具か何かだろう…考えたくもない。そんなことより早くここから逃げ…
「あは、起きたんだ…?丁度良かった。今、準備が出来たとこなんだ~」
「っ……」
ぁ…ぁぁ、憎悪と悪意に満ちたこの声を聞くだけで、心奥から恐怖に染まっていく。思考が、行動が、仕草が、
なんて答えようか、なんて答えたら
「あれ、無視?…躾が足りなかった?」
怒気を孕ませた冷たい声色。もう、考える間もなく口が動いていた。
「違っ…ぁっ…しゅ、すみませんでした、ご主人様のお声に驚いてしまいました…、これからは気を…つけますので、許して下さい…申し訳ありませんでした…!」
「ん~、いろいろ足りないなぁ?お前…ほんとに申し訳なく思ってる?」
それを嘲笑い、貶す、それが私のご主人様。
「も、申し訳ありません…!」
ただ、それしか言えないし、出てこない。
「だからさぁ?それじゃ、反省してるか分かんないっつってんだろ?…ああ、そうか!」
「座ったままだから反省してる様に見えないのか!」
そう言い、ご主人様は手と足の拘束を外す。意図が見えないご主人様の行動に困惑する私。
「よし、全部外れた。…ほら、最初からやってみろ」
意図が見えないけどやらなきゃお仕置きが増えるだけだ。やる以外の選択肢は無かった。
「え、えっと…すいませんでした…ご、ごしゅ「違うっつってんじゃん!」え、も、申し訳ございません!」
怒声を浴びせられ、咄嗟に謝る。
「お前は俺に謝罪してんの、分かる?…だったら誠意をみせろ?な?」
「あ、あの、えっと…」
やることを否定され、何をすれば良いか分からない。そんな私の姿を見てご主人様は大げさに溜め息を吐く
「はぁ…、ここまで言っても分かんないかぁ…。…土下座して謝れって言ってんの」
土下座、正座になり額を地に擦り付ける最上級の謝り方。屈辱的なそれを求めているのだ、ご主人様は。それでもっ、…あの痛みに比べればこのくらい何てことない。
「ぅ、うぅぅ、はぃ…」
自分の体温で温まった椅子から離れ、ひんやりとする剥き出しのコンクリートの地面ににゆっくりと膝をつく、そして頭を下げる。…何てことない作業だ。そう、思うことにする。
「も、申し訳ありませんでした…!」
つぅ、と一筋の涙が頬を伝って地面に数滴跡を残す。まだ、私に悔しさなんて残っていたのに驚いた。けれどそれはおくびにも出さない。出したらよりひどい目に合うだけだから。
「そうそう、奴隷がご主人様に謝るときは土下座、当たり前だよね?けど…」
「まだ、足りないなぁ?」
これ以上何をすれば良いのだろうか?
裸になって、土下座して、頭を地面に擦り付けて、これ以上いったい何をしたら許されるのだろう?
「その姿勢のまま上を向け、背中を地面に擦り付けろ。そうしたら許してやるよ」
◆
「っ…」
「くくく、くはははは!なんだそれ!?恥ずかしくないのかよ!この雌犬が!」
嘲笑、謗りが恥辱や屈辱感を増大させる。その沸き上がる感情全てを飲みこみ必死に媚を売る。私にはそれしか出来ないから。
「…ぇ、えへ❤️私はご主人様のめ、雌犬だワンっ❤️」
私は犬、私は犬、私はご主人様の雌犬。人間じゃない。だから何もおかしくなんて無い。お腹を見せて秘部を曝け出す。これが…正しい姿なのだ。正しいのだから恥ずかしさなんて、ある筈がない…!
ぎこちなくも笑顔を浮かべ愛嬌を捧げる。
━━ちっ、もうこの段階まで入ったか…ここは一旦…
微かにそんな声が聞こえた気がした。
(言えない、ハイスクールD×Dのエロ小説を書いてたなんて言えない)