※この作品はR-18です。

散花凌乱   作:バルボロッサ

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今回はジャンプスクエアから『終わりのセラフ』のヒロイン 柊シノアの登場です。霧崎編を3話予定と言っていたのですが、中々最後まで行きつかずに別のキャラに手を出してしまいました。

前回相手はオリキャラの方がよいとのご意見をいただきましたが、どうにもこの子をいじめるならコイツだろっ(反論は認める)! と思えて仕方なかったので性懲りもなく原作キャラのみの登場です。
結構以前から書き始めていたのですが、なかなか上手くまとまらず、毎月可愛くなっていくシノアたんにぶひぶひ言いながら描きました。
「生むのです。増えるのです」と言ってる割りに恋に無自覚で手を伸ばされるだけでドキドキしちゃうシノアたん!!!

前回と同じくヒロインが酷い目にあう物語なのでご注意を





終わりのセラフ
柊シノア


ポタッ……ポタッ……

 

 機械的な動作音とともに、赤い液体が音を立てて容器へと溜まっていく。

 

「くっ」

 

 灰色の髪を大きなリボンで結んでいる少女が、自らの身体から命の雫が抜き取られる様に、ギシリと歯を噛んだ。

 小さめの軍服に身を包み、丈の短いミニスカートから伸びる白い脚は、わずかな領域だけを残してハイソックスで隠されている。

 両腕には拘束符が貼られ、己が身の内に飼う鬼の力を発揮することを封じていた。その上、血液まで奪われつつある状態ではとても闘うことなどできるはずもない。

 

「ふん、ふん♪ いいねぇ、その顔。絶望がすぐそこまで迫ってるのに、それでもなんとかなるって足掻こうとする無様さ」

 

 まして、目の前に立つ男は、人間の身体能力の7倍の力を有すると言われる吸血鬼。鬼呪装備・四鎌童子を取り上げられ、今の丸腰の彼女では、倒すことはおろか、逃亡することもできそうにない。

 

 

 吸血鬼との交戦状態に突入した日本帝鬼軍。

 戦況は混戦状態となり、敵味方の情勢も認識できない激しい戦闘。

 その最中、吸血鬼殲滅部隊・月鬼の組の柊シノアは、敵の司令部、貴族と思われる吸血鬼と交戦していた上官の援護に向かったのだが、そこで敵の増援と鉢合わせ、戦いの中、部隊は潰走。

 逃走中、背後から吸血鬼の攻撃を受けたシノアは昏倒し、気づいた時には吸血鬼のアジトへと拉致されていた。

 

「別に殺しちゃってもいいんだけどね~。君はほかの家畜連中よりも良さそうだからね」

 

 第七位始祖、フェリド・バートリー 

 

 彼女の上官である一瀬グレンとも、彼女の仲間である百夜優一郎とも関係の深い吸血鬼。

 フェリドは、なんとか拘束符の痛みから逃れようとするシノアの姿に愉しそうに笑みを浮かべた。

 

 吸血鬼

 太古の昔より伝説に語られ、ある日突然地の底より世界に姿を現した存在。

 その多くは人を家畜と蔑み、子供の血と引き換えに家畜として人を飼う。

 

 未知のウイルスにより大人の多くが死に、黙示録の怪物が闊歩する滅びた世界において、それは人が生き残る数少ない方法の一つとなっていた。

 

 シノアの属する日本帝鬼軍はそんなあり方を是としない、世界に数少ない抵抗組織の一つだ。

 もっとも抵抗というのは吸血鬼から見ればの話で、人間からすれば、奪われた世界を取り戻し、さらに再興する世界に於いて覇権をとるための戦いなのだが。

 

「……優さんたちをどうしました?」

「そんなのどうでもよくない? まあ、彼に期待するのは無駄じゃない? あの化け物君なら勝手に暴走してたよ。あれ、君たちにも制御できてないし」

 

 シノアにとって希望は、潰走する際に、暴走状態で暴れた仲間。百夜優一郎と、彼女の上官である一瀬グレンたちだ。

 シノアの希望をあざ笑うかのように肩をすくめてフェリドは答えた。近寄ってくるフェリドに、内心の恐れを隠して、なんとか気丈に睨み返そうとするシノアだが、そんな目の前でフェリドの腕が一閃、煌くように振るわれた。

 

「っ、きゃぁああ!!」 

「いい声♪」

 

 一瞬で軍服の胸元は切り裂かれ、少女の慎ましい胸がその頂まで露わとなる。悲鳴を上げ、なんとか胸元を隠そうと拘束を打ち鳴らすシノアの様子にフェリドは満足そうに頷いた。

 その頂にフェリドが口を近づける姿に、シノアはざっと顔を蒼ざめた。

 

 吸血鬼が口を近づける。

 その行為が意味することは、吸血行為、そのものだからだ。

 戦場で多くの仲間が、人間が、血を吸われ息絶えるのを見てきた。

 

「くっ。やめっ……!!」

 

 灰色の髪に揃えるかのように真っ白な肌。真っ新な雪原のような柔肌に舌を這わせた。どこへ噛みつこうかと探るように舌でなめ、ゾクゾクとした感触にシノアはギュっと目をつむり、顔をそらした。

 そして狙い定めたフェリドが舐めるのを止め、口を開いた。ざらついた舌の感触が離れたことを感じ取ったシノアは、来る痛みに耐えようと力を入れ

 

「ふあっ!!?」

 

 想像していた痛みとは別の痛みを受けて声を上げた。

フェリドは吸血のための歯を立てるのではなく、甘噛みするように乳首に噛みついた。

 

「なにや、っっ! やっ!」

 

 抗議の声を上げるシノアを無視してフェリドは蕾を口に含み、舌で転がして愉しんだ。

 囚われと命の危機の状況で鋭敏になった感覚が普段以上に胸元の感覚を敏感に伝え、シノアはビク、ビクと反応を示し、フェリドはしばらく乳首を弄んでから口を放した。

 

「あはは♪ 血を吸われるとでも思った? しないよそんなこと」

 

 羞恥に顔を赤くしてにらみつけてくるシノアに、フェリドは余裕の笑みを返した。

 

「どういうつもりですか?」

 

 一方のシノアは事態の推移が分からず、困惑しつつも与えられた屈辱に怒りの感情を視線に込めた。

 そんな怒気などこの吸血鬼にとってなんの怖れにもならず、ただ程よい刺激になるしかないと分かりつつも、それでもシノアにできるのは口を動かすことと睨みつけることくらいだった。

 答えるつもりなどないかと思ったが、フェリドはにやにやと笑みを浮かべたままシノアの問いに答えた。

 

「君が僕たちのことをどれほど知ってるか知らないけど、僕たちは無闇には血は吸わないんだよ。そういうのは禁じられてるからね~。吸ってもいいのは戦時だけなんだよ」

「っ。人を、家畜と呼ぶ吸血鬼の言葉とは、思えませんね」

「あー。まぁ、そうだよねー。でもね。僕は人っていう生き物が好きなんだよ」

 

 吸血鬼には吸血鬼の法がある。

 街の中では直接、人の血を飲んではならない。

 ゆえに吸血鬼には血を吸う牙はあっても街の中で人肌に牙を立てることはない。血を吸うには、今まさにシノアからじわじわと奪っているように道具を使って血を抜き取らなければならない。

 もっとも戦時などで街の外に出ればその限りではないのだが……

 それを知らないシノアは小馬鹿にしたように吐き捨てる。

 だが、そんな可愛い抵抗をフェリドは優しい顔で見下ろした。

 

 子猫が小さな手で必死に叩くさまを見るかのように

 子犬が懸命に威嚇するように愛らしく吠える様を見るように

 

「綺麗なモノは君たちだって愛でるだろう? それと一緒さ。僕は君たちのころころと変わる表情を見てるのが好きなんだよ」

 

 愛玩動物の行動自体が愛らしいとでも言うかのように

 

 吸血鬼にとって人とは対等な存在などではない。

 家畜であり、愛でる愛玩具であり、暇つぶしの道具でしかないのだ。

 

「特に希望がいきなり潰えて、絶望に変わる時の表情が大好きなんだ」

「そう、ですか。予想通りの外道っぷりで安心しました」

 

 ざらついた舌が雪のような肌を舐め、嫌悪に顔を歪ませながら懸命に強気な態度を貫こうとする子犬。

 

「ふふ。それにこの体もいいよねえ。見た目だけなら僕たちとも変わらない。あ。そうだ、いいこと思いついた♪」

 

 シノアの態度を、その幼いといえる体躯を眺めていたフェリドはふと思いついたようににこやかな笑みを浮かべた。

 

 慎ましやかな、まだ未熟な果実を思わせる胸。

 白磁のような美しく滑らかな肌。

 小柄な体に似合わぬ尊大な態度。

 

 誰かを連想させる。

 だから

 

「子作りが君たちの政策なんだっけ? ふふ。それじゃあまるで家畜そのものだけど……」

 

 少し遊びたくなった。

 

「僕も協力してあげるよ」

「どういう意味ですか?」

 

 世界は一度滅びた。

 人口は激減し、街の外では荒野と廃墟が広がり、化け物が闊歩する。

 人が生きるのには厳しい世界。そんな世界で人が生きていくためには人口を増やことが必要だ。

 ゆえに、その取り纏めとしての覇権を狙う日本帝鬼軍はカップル成立と“不”純異性交遊を推奨している。

 

「僕にはねぇ、大好きな子がいるんだよ。髪の色は残念だけど、体だけならよく似てるし。まぁ、彼女を手に入れる前の前戯と思えば、丁度良さそうだ」

「……意味が分かりませんね」

 

 だから薄らと察しはついた。

 だが、敢えてとぼけてみせたのは小さな抵抗だ。

 時間を稼げば何とかなる、とは思っていないが、それでも生来の性格ゆえに反抗する言葉が出たのだ。

 そんなシノアの心理をしっかりと分かっているのか、フェリドはにやにやと顔を近づけて、

 

「本当に? じゃあ、分かりやすく教えてあげるよ。これから君を―――

 

―――犯すのさ♪」

 

耳元でささやいた。

 

「っ」

 

 予想はついてはいても、言葉にされると顔色を変えないので精いっぱいだった。だが、シノアの顔色があまり変わらなかったのはフェリドには多少意外だったのか、ちょっとだけ残念そうになった。 

 

「あれ? あんまり顔が変わらないなぁ。怖くないの?」

「…………」

「だんまり? まぁ、いいや。それなら、無理やり起きてもらうから」

 

 起きてもらう。

 言葉の意味が分からずに訝しげな顔をするシノアに、フェリドは手を伸ばした。その手が胸の真ん中、心臓の上に置かれた。

 

「っ!!!? く、ぁっ!!」

 

 瞬間、フェリドの言葉と共に、真っ白だったシノアの腹部の肌に、痣のような模様が浮き上がった。体の中の何かが暴走しようとする寸前のような感覚、これは……

 

「なんっ……鬼、を」

「人間って、怖いねぇ。こんなの身の内に飼おうとするなんて、どっかイッちゃってるよね」

 

 フェリドは強引にシノアの鬼を暴走させた。

 荒れ狂う鬼。

 もしその暴走を許せば、たちどころにシノアは理性を失い、人を喰らう鬼となる。

 必死に鬼を制御しようと歯を食いしばるシノア。 

 

「くっ……!!」

「あはは♪ いい顔になったねぇ。それじゃあ、そろそろ、遊ぼうか」

 

 蛇のように細められた瞳。

 人と同じように温かみのある指がシノアの女としての場所に伸びた。

 

「っんっ!!」

「あはぁ。やっぱり鬼を抑えながらじゃ、うまく感覚の制御まではできないみたいだねぇ?」

 

 短いスカートはフェリドの手を阻む防壁とはなり得ず、吸血鬼の指は、その怪力を微塵も感じさせないような繊細な指使いでシノアの恥部を責めた。

 股の付け根に指を這わせながら、ゆっくりと下着の上へと移動した。

 

 精神力の大半を鬼の制御に費やしているシノアには、フェリドの戯れに対抗する余裕はなく、時折神経が集っている敏感な部分の上を、下着越しに指が通過するたびに、んっ、んっ。と艶めかしい声を上げた。

 

「へぇ。ちゃんとメスの匂いもだせるんだ。見た目通りの年齢だと思ってたけど、こっちの方はちゃんと感じれるみたいだねぇ」

「ん、やぁっ」

 

 柔らかな指使いは、シノアの恥丘を丹念になぞりながら、フェリドの唇がシノアの耳元に近づけられ、耳の裏から首筋にかけてをゆっくりと舌が這った。

 堪えきれず甘い吐息が漏れ、その様子に、首筋に顔を埋めていたフェリドは笑みを深くした。

 刻一刻と性感への抵抗力を削ぐように、ゆったりとした動きで割れ目を撫でた。

 

 低下した防壁を刺激するように、焦らすような動き。大事なところを傷つけないように解きほぐすように丹念に一筋の周りをする指先。

 

 自らを苛む鬼の暴走とは別の感触にシノアは顔を歪ませ始めていた。

 

「くっ……ンあっ!!」

 

 じっとりと執拗に愛撫を続けると、下着にはしっとりと染みが広がり始めた。

 頃合いと見たのか下着の上から撫でるだけだった指が、不意に下着の中に侵入し、小さな突起に触れた。リズミカルな刺激に慣れてきたところの不意を衝くように、敏感なクリストスへの刺激。シノアはビクリと反応して、顎を上げた。

 

「あははぁ。こんなにコリコリになって。濡れてきてるよぉ?」

「んんっ!! くっ!!」

 

 秘所から溢れだした愛液で濡れた指は、クリストスへと狙いを定めたのかその小さな豆をくりくりと抓み上げた。

 シノアの体はすでに熱を帯び始めており、白い肌は薄く赤くなり始めていた。フェリドはシノアの鎖骨を舐めまわし、その味を楽しんでから、シノアの赤くなった耳に甘噛みした。

 人差し指と親指でクリストスを覆う皮を優しく剥き、被せ、また剥く。

 快楽への抵抗力が弱くなったところに、強すぎる刺激。

 堪えようとした喉からは喘ぎ声が漏れており、指が往復するたびにその動きは滑らかになり、秘所からは愛液が量を増やし始めた。

 

 拘束された腕を打ち鳴らし快楽から逃れようとするが、フェリドは2本の指でクリストスを扱きながら、中指を秘所へと差し入れた。

 

「っあ!! そ、はぁっ!! そこ、やめっ!!」

 

 体内で暴れる異物感が増し、逃れようと腰を引くが、支える座面に遮られて逃れることはできず、動いた刺激がさらにシノアを責めた。

 入口近くの肉蜜をじっくりとほぐすように緩やかに中指を蠢かせた。

 歯を食いしばるシノアに追い打ちをかけるようにフェリドはシノアの白磁のごとき胸元へも手を伸ばした。

 慎ましやかな胸の頂点につく可憐な蕾。

 ねぶられてピンと立った乳首を抓み、コリコリと弄ぶ。硬くなったそこを伸ばすように二つの指で乳輪を押し広げた。

 

「あれぇ、まだちっさいのに意外と伸びるもんだねぇ」

「くっっ。ひっぱ、やぁっ!!」

「家畜らしく使い込んでるかと思ったけど、綺麗な色だねぇ。ここも、こっちも」

 

 胸への刺激を強めたかと思えば恥部へ。

 嫌悪する吸血鬼からの責めにシノアは反抗心を湧き立たせようとするも、内から沸き立つのはフェリドの責めに反応する淫らな感覚と反応。

 シノアは屈辱に涙をためて吸血鬼を睨み付けようとした。

 だが、その小さな抵抗すら面白いのかフェリドはにやにやとした笑みを崩す事無く、秘所に挿れた指を少しだけ深く突き入れた。

 

「う、ぁぁあっ!!」

 

 その動きだけで、シノアの顎がつきあがり、体はビクンと大きく反応した。

 体の奥底に一層異物が侵入する感覚。抗うように力を込めて侵入を阻もうとすると、ぬるぬると蠢く肉壺はキュウキュウと指を絞めつけた。

 

「あれぇ、きついなぁ。もしかして使った事ないんじゃない?」

「く、はぁっ! そこ、うご、かすなっ!!」

 

 指を第2関節まで進め、小刻みに振動させるように動かすと、秘所はぐちょぐちょと水音を響かせ、シノアの小さな体は拘束から逃れようと悶えた。

 粘度のある愛液と温度の高い膣中。その中で、ざらついた感触を返してくる箇所を執拗にフェリドは刺激し続けた。

 

 性感として快感を発揮している乳首を同時に攻めながらの丁寧なGスポット攻め。リズミカルにもたらされるその感触に、シノアの喘ぎはスタッカートのように音を奏で次第にその声の大きさを増していった。

 

「あっ! いやっ!! あっ、あっ!! くっ。あっ!!!」

 

 ひくつくシノアの会陰に合わせるようにフェリドの指の動きは速くなっていき、シノアの昂ぶりは昇っていく。

 体の制御が効かなくなっていき、接触しているはずの座面の感覚が分からなくなっていく。

 地についているのか、宙に浮かんでいるのか。

 

 吹き飛びそうになる何かを堪えようとするかのように歯を食いしばるシノア。

 その掌がぐっと自らの掌に爪を突き立て、足が痙攣したように小刻みに震えながらピント伸びた。

 

「はぁ……はぁ……んくっ。なに、なにをしてっ!! やぁっ!!!」

 

 絶頂を迎え、その余韻に荒く息をつくシノア。フェリドはにやにやとその痴態眺めてから、愛液の泉となり始めた秘所へと顔を近づけた。

 濡れた下半身に吐息を感じて、シノアは途切れそうだった意識を呼び起こされた。

 

「ああぁああっ!! なめ、ないでっ!! やっ、そっ、あ、はあぁっ!!」

 

 ジュルジュルと淫らな水音を立てて吸われる愛液。

 シノアはなんとか腰を遠ざけようと動かそうとし、しかし取り押さえられたフェリドの腕にわずかに揺らすことしかできずに悶えた。

 まるで血を吸う代わりとばかりに、次から次へと溢れてくるラブジュースに口をつけるフェリド。その舌は時折、ジュースの注ぎ口を開かせるように中へと侵入し、淫靡な感覚をシノアに与えていた。

 

 

 淫らに揺れていたシノアの腰ががくんと一際大きく動いたのを一区切りとしたのか、フェリドはシノアの股から口を離し、屈辱を受けるシノアの表情を愉しむように口元に滴る愛液を軽く拭いながらその顔を見つめた。

 

「こっちの口からは家畜らしく涎がだらだらだよ。そろそろこっちの口からごはんが欲しくなってきた?」

 

 淫らに誘いかけるその言葉に、シノアは一瞬、悔しそうに奥歯を噛んだ。

 圧倒的な力の差。淫らな反応を返してしまう自分の体。その悔しさをしまいこんでシノアは息の乱れたままにもかかわらず鼻で笑うようにフェリドを見返した。

 

「私が、家畜なら、その家畜と交尾しようとする誰かさんは、発情したけだものってところですね」

 

 息を荒げながらも、皮肉げな眼差しと共に返してきた挑発的な言葉に、フェリドはわずかに呆気にとられたような表情となった。

 だが、すぐににやりと口角を上げて秘所への責めを指に戻した。クリトリスを抓み、お仕置きするように少しばかり強く力を込めるとシノアはエビ反りに体を仰け反らせた。

 

「んっ!! あっ!!」

「こんな状態なのに言うねえ、君。でもそうだねえ……それじゃあ」

 

 ぎゅっぎゅっと甚振られる愛豆。精神力を削られ、絶頂を迎え、快楽への抵抗をこそぎ落とされていっているシノアは痛い筈のその感覚に快楽を覚えて艶のある声で喘いだ。

 その様を眺めながらフェリドは悪戯を考えついたように哂った。

 

「……君を吸血鬼にするっていうのはどう?」

「なっ!!? んっ!!」

 

 愉快そうに言うフェリド。

 吸血鬼の中でも貴族、とりわけ始祖と呼ばれる上位の吸血鬼は、自らの血を与えることによってその者を吸血鬼に変質させることができる

 

「うん。なかなか面白そうだ。せっかく僕好みの体だし、ククルにも玩具があるんだから、僕も一個くらいあってもいいかな」

「なに、を、んんっ!!」

 

 第三位始祖 クルル・ツェペシ。

 吸血鬼の女王である彼女は、一人の人間を吸血鬼に変え、お気に入りとしている。

 吸血鬼を憎む吸血鬼。

 その無様さが面白い、彼女の玩具だ。

 

 自らの考えににやつきながらも愛撫の手は止まらず、シノアの喘ぎ声も止むことはなかった。

 喘ぎ声を上げ続けるシノアにフェリドは面白そうに問いかけた。

 

「ねえねえ。どっちがいい? 女になってから人間やめるのと、初物のまま人間やめるのと?」

「んあぁっ!!」

 

 問いかけてはいるが、そこにシノアの意志を尊重しようという気は感じられない。ただどうすれば、手元にあるこの玩具を愉しく使うことができるか考えているだけのようだ。

 

「うーん。あっ! そうだ、作り替わってる時に散らすっていうのも面白そうじゃない?」

「やっ!! やめてっ!! それは、だ、めっ!!!」

 

 フェリドは自分の発言に、いい考えだとばかりに口元を歪ませた。

 必死に抵抗するシノアだが、圧倒的な腕力さに加え、膣に差しこまれた指が与える電流のような感覚がシノアの体を苛んでいる。

 フェリドは指を動かし、シノアの痴態と抵抗を愉悦に満ちた表情で眺めながら、ブチリと自分の唇の端を噛みきった。

 フェリドの唇から血が流れる。

 

 与えられる快楽に抗いながら、涙で滲む視界の先に、人間としての自分を殺す赤い毒を滴らせる吸血鬼が、その唇を近づけてくるのを見た。

 

 逃れなければ

 吸血鬼になんてなってしまえば、もう会えない。

 

 吸血鬼に家畜とされ、家族を殺された彼。

死んだと思った家族を吸血鬼にされ、自身もまた傲慢な人の手により異形へと変えられようとしている優しい彼。

 吸血鬼を憎み、しかし愛する人を吸血鬼としてしまった彼。

 彼ともう一度、会うためには、自分まで吸血鬼にされるわけにはいかない。

 例え身を汚されても、それでも生きなければ、人として生きなければ、どうして彼に会えるというのだろう。

 

 だが、シノアの体を束縛する拘束具は、決してシノアを逃さず、フェリドの左腕は逃すまいとシノアの頭を押さえつけた。

 

「いや……いやっ!」

 

 拒絶しようとするシノアの唇が、赤を滴らせる唇に奪われた。

 

 奪われる初めての口づけ。

 こんな壊れた世界では、それにどれほどの重みもなかっただろう。真っ当な少女らしい初心な夢を見られるほど綺麗なことばかり見てきたわけではない。

 それでも、大切なはずのそれは呆気なく、人類の敵たる吸血鬼に奪われた。

 

 失ったなにかの対価ばかりに、注ぎ込まれる熱を帯びたナニカ

 

 瞬間、何かが変えられた。

 

「あ……ぅああぁアぁああっっ!!!」

 

 体の中身。魂の奥底が強引に作り変えられていく。

 身を裂き、魂を磨り潰す激痛にも似た何かが、シノアの小さな体を駆け巡った。

 

フェリドはシノアの膣から愛液に濡れた指を引き抜いた。

 泣き叫ぶ少女。

 人としての死を迎えつつある少女を眺めるフェリドは、もう一つ、少女の大切にしているものを奪うべく動き出した。

 

「これで、君は永遠に僕の玩具だ。その記念すべき最初の一回目。じっくりそのことを教えてあげるから――――」

 

  ―――――いい声で啼いてね

 




他の作品とは違って、いろいろな原作を扱うので話数はバラバラになるかもしれません。まあ、こちらは基本私の暴走がおかしな方向にイッてしまってるものばかりなので……

なかなか二次作品の見つからない終わりのセラフですが、少女たちのかわいらしさを描いた二次が増えてくれないかなーと願っています。
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