※この作品はR-18です。

散花凌乱   作:バルボロッサ

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知っている人はいるのでしょうか……昔、とある月刊雑誌で連載されていた作品が原作です。
ふと目に留まったそのコミックのとあるキャラがあまりにツボだったため、妄想爆発して暴走しました。パンチラ、モモちら、乱れる吐息、そしてフラグまで立てておきながら、デレ0%で連載を終えた霧崎マイが主役です。
時期的には原作終了後、比較的すぐ、THP-Jのスピナーとして呼び出されたマイちゃんに襲い掛かる魔の手……を妄想した物です。



いろいろ
霧崎マイ 1(超速スピナー)


「よく来てくれた。霧崎くん」

 

 白いタイルで覆われた無機質感漂う部屋。

 そこに案内されたのは霧崎マイ。

 THP-Jの紅一点であり、ワープスピードとも称されるほどの腕前のスピナーだ。

 

 ノースリーブのポロシャツに活動的な短パン。胸元と襟元にはTHP-Jのユニフォームであることの証であるTHPの印が入った服装で、太腿の半ばほどまでしかない短パンからは、すらりとした肢が伸びており、彼女の躍動感あふれる肢体を見せていた。

 

「? 他のみなさんは?」

 

 今日、彼女がここに呼ばれたのはTHP-Jの、つまりプロスピナーとしての仕事の依頼としてだった。

 THP-Jは主に世界大会を目的としているチームではあるが、そのために合宿を行ったり、THP、チームハイパフォーマンスの名の通り、パフォーマンスを全国のスピナーに見せるために召集されることもままあった。

またそれぞれ専用にチューンナップされたヨーヨーなどの開発のために研究所に呼び出されることもあり、今回の招集も彼女にとってはさして疑問を差し挟むものではなかった。

 

 だが、普段であれば代表候補の5人、そして予備メンバーたちも含めて10人ほどのメンバーとともに行動することが多く、一人に対しての招集というものは今までには無かった。

 そのことに訝しげな表情をした霧崎に気づいたのだろう、案内してきた白衣の研究者の男性が口元に親しげな笑みを浮かべた。

 

「ああ。今回はサイバースペースマシンの改良のためでね。できるだけ緊張感ある状態でのパフォーマンスのデータを収集したいんだ。チームでのパフォーマンスではなくても、大丈夫かい?」

 

 慣れ親しんだチームメイト、苦難を共に乗り越えた仲間が傍にいる、というのは大きな安心感をもたらす。対して、独りでのパフォーマンスというのは大きな緊張感をもたらすこととなる。

 気遣うような声音で問いかけてきた研究員の言葉に、しかし霧崎はわずかにむっとしたように、唇を尖らせた。

 

「問題ありません」

 

 たしかに一人でこのような研究所を訪れるというのは少女と呼べる年頃の彼女にはかなりの威圧感があるはずだ。だが世界大会にも出場したことのある彼女にはさして問題となるような状況ではない。

 ましてその世界大会に辿り着くまでに通った道のりの中には、今回のサイバースペースマシンと同様のバーチャル空間における、多国籍の大観衆の目の前でのプレーを行うこともあり、人の視線にさらされることも、サイバーマシンに対しても耐性があった。

 

「……今回は、わたしだけなんですね」

 

 ただ、普段会うことのできない仲間に、そして“彼”に会うことを期待していた自分が心のどこかに居ただけのことだ。

 

 

 

    ◎ ◎ ◎

 

 

 データ収集を行うマシンは、やはり以前にも経験したものとほぼ同様のものであった。

 

 頭部と腕にバーチャライザを装着し、本来であればまったく存在しない空間を疑似体験できるマシン。それだけならば、JCCの2回戦でも経験したことだが、以前との違いは、バーチャル空間の内容だった。

 

 

わぁあぁぁぁぁ…………

 

 多国籍の大観衆。

 合宿で経験したようなホログラフィによる衆人環視の中でのプレイ。

 以前はただホログラフィが見ているだけだったものが、今回は声援や気迫。まるで実際に世界大会でプレイしているような感覚を覚えるほどに迫力の増したものだった。

 

「ふふふ」

 

 実際の大会というわけではないのは分かっている。

 それでも人に魅せながらのプレイ、大好きなプレイができる、そして歓声が返ってくるこの状況は気持ちよかった。

 

 ワープスピード

 

 最速の女としての誇りある霧崎だからこそ、今のこの状況はデータ収集のためだと分かってはいても自然と笑みが零れた。

 

 人に魅せること

 

 ハイパフォーマーとして魅せるプレイを求め続けることこそ、彼女にとって自らの本領をより高めるものだから。

 

 舞うように軽やかに

 ダンスのように激しく

 

 世界一を獲った彼女のチームメイトでも、通常状態では彼女のプレイ速度には追いつけない。

 誰よりも速く。

 自らのその魅力を存分に輝かせる霧崎のプレイに、ホログラフィの観客は大歓声の盛り上がりで応えた。

 

 

 

 

「そこまで」

 

 研究員の言葉と共に、霧崎の舞うようなプレイが終わり、バシッと高速で動いていたヨーヨーをキャッチした。

 

「あら、もう終わりかしら? わたしはまだまだいけるわよ」

 

 弾む息と上気した頬。首筋に汗が流れ、シャツに水気を与え始めているのは仮想空間と言えども、リアリティをより追及しているからこその再現だろう。

 

 合宿においても世界大会においても、体力不足という問題が彼女の枷とはなっていたが、それは周りのメンバーと比較しての話であり、今の彼女にはまだまだ余裕が感じられた。

 

 

「ああ。それは頼もしい。実は今日の実験はこれからが本番なんだ」

「これから?」

 

 研究員の姿は見えない。

 未だ霧崎は本物と見紛うばかりに現実的な仮想空間の内部に 居るからだろう。

 どこからか聞こえてくる研究員の言葉に、首を傾げた。余力はまだ十分にあるが、データとしては十分にとれたと感じていたからだ。

 

 

「ああ。それでは、本番を始めよう」

「え!?」

 

 その声とともに、霧崎の体にノイズのようなものが走り、同時にステージの上に数人のヒトガタが現れた。

 

「なっ!? これは!?」

「ああ。驚かせて済まない。ここからは君のもっとも魅力ある衣裳でパフォーマンスを行ってもらうために、衣裳チェンジさせてもらった。衣裳はこちらの任意のものだが、君の着ていたもののデータを参考にしている。不都合はないだろう?」

 

 ノイズが収まった時、霧崎の服装はTHP-Jのユニフォームではなく、JCCで彼女が着ていたセーラー服へと変わり、短パンはエメラルドグリーンのミニスカートへと変わっていた。

 たしかに彼女にとって慣れ親しんだ服装ではあるが、あまりハイパフォーマンスを見せるための活動的な服装とは言えない。

 大会の時は、認定を受けていないという大会出場者としては異質な経歴と、見た目からの油断を誘うために着ていたのだが、今回のように、自らのフルパフォーマンス、しかも大観衆を前に見せる衣裳ではない。

 

 しかも

 

「いきなり出てきたアレはなんでしょうか?」

 

 明らかに自らのパフォーマンスの邪魔になりそうな位置にヒトガタが出現している。研究員の声音も、彼女の脳裏に警鐘を響かせる危険な響きをはらんでおり、霧崎はじりっと後ずさりながら目の前のヒトガタを見据えた。

 

「それは協力者だよ。君の魅力を、大観衆に見せるための、ね」

「どういう……!!?」

 

 変化は突然だった。

 明らかにおかしな方向に向かい始めた実験を中断しようと頭部のバーチャライザを取り外そうとした霧崎は、その手が自らの意志でビクリとも動かないことに驚愕の表情となった。

 

「なっ!? なんで! 動かないっ!?」

 

 バーチャライザは頭部、そして視覚情報を伝えるために目元を覆っている。そしてそれに加えて、ヨーヨーの操作を行う両腕にもつけられているのだ。

 なんらかの意図をもって、それが拘束具と化している。

 

 それに気づくのにさして時間はかからなかった。

 

「さあ。始めようか霧崎君。パフォーマンスの時間だ」

 

「ひっ……」

 

 男の姿は見えない。だが見えていれば、その口元が歪な笑みを浮かべていることに気づいていただろう。

 男の言葉と共にヒトガタは距離を縮め、霧崎へと手を伸ばしてきた。

 先程まで激しく舞っていたワープスピードの姿はそこにはなく、ただ、自らに迫る脅威になすすべもなく脅えた声を上げる少女の姿があった。

 

 ホログラフィの大観衆は、ようやくの本番に、待ちきれないとばかりに大歓声で囃し立て始めていた…………

 

 

 

◎ ◎ ◎

 

 

「い、やっ! 放して!」

 

 いつの間にか手は動くようになっていた。

 しかしそれは霧崎にとって自由を意味しなかった。

 近寄ってきたヒトガタは、あっという間に霧崎を取り囲み、その手をとって拘束した。

 

 先程までの眼に見えない拘束から、見える拘束へと変わった。

 それはさして違いがあるようには思えないかもしれないが、当の霧崎にとっては違った。

 なぜならば

 

「ヒューヒュー!!」「わぉおおお!」

「脱―がせっ! 脱―がせっ!」

 

 観客の声援は、霧崎のパフォーマンスを応援するものから、霧崎の痴態を楽しむような声へと変わっていたのだから。

 

 この状況に至っては、自らにおとずれた危機を間違いようがない。

 ゆえに、目に見える形で自分を拘束している、ヒトガタ、しかも同年代の男子よりも圧倒的に優れた体格をもつ男性型のヒトガタに手で拘束されているというのは、恐怖以外の何物でもなかった。

 

「なに、よ、これっ!」

 

 手足をばたつかせて抵抗する霧崎だが、ヒトガタは見た目通りの力を再現されているのか、それとも見えないだけでなんらかの拘束具をはめられているのか、強い力で取り押さえられている。

 

「観客は君のパフォーマンスを楽しみにしているのだよ。観客の期待に応えるのがプロだろう?」

「こ、のっ!!」

 

 男たちの手は、霧崎の抵抗をものともせずに、その体を撫でまわした。

 仮想空間とは思えないぞわりとした感触が、霧崎の背中を駆け巡った。

 

「ほれ! まずは、開脚から行こうか!」

「やっ! あっぁ!」

 

 両手を持たれ、さらには両脚を背後から抱え込まれるように持ちかげられた霧崎になすすべはなく、大観衆に見せつけるようにその股が開かれた。

 

「ぅっ!」

「おおぉお!」「ひゅう! 白かよ!」

 

 屈辱に顔を歪ませる霧崎だが、大観衆はその顔こそ見たかった言わんばかりの盛り上がりを見せて囃し立て、霧崎の聖域を隠す砦に視線を送った。

 

 真に迫る程の迫力。

 スピナーとしての高揚感をもたらすはずのそれは、今は恥辱をもたらす装置と化して、彼女に襲い掛かっていた。

 

 本物同様の手が、霧崎の輝くばかりの太腿を撫で上げ、また別の者はセーラー服をまくり上げて、真っ白な霧崎の腹部を撫でていた。

 

 襲い掛かる身の危険。

 さしもの霧崎もこの状況に動転していたが、修羅場ならばすでにくぐってきた。

 世界大会で遭遇した大事件。

 

 ボルックスとスーパーヒューマノイドによる世界征服

 そんな事件を経験し、しかもその最後は暴走した火山島からの脱出という命からがらの危機を抜け出したこともある霧崎は、ここにきて頭の片隅に冷静さを取り戻した。

 

 襲い掛かってきているこのヒトガタは何かは分からない。

 しかし、今自分の痴態を眺め、下品の歓声で囃し立てている観客たちは初戦はただのバーチャル。幻にすぎないのだ。

 

「舐められたものね。こんな、ただのバーチャルで、わたしをどうにかできると思ってるの!? 何が目的なの!?」

 

 毒舌小悪魔

 わずかに取り戻した冷静さで詰問の声を上げた、霧崎に姿なき首謀者は意外そうに息をはいた。

 

「ほぅ。危機的状況で冷静さを取り戻したか。ハワイでのときは脆くも崩れ去っていたが、多少は成長したようだな」

「ハワイ? ……まさか、あんた!」

 

 ハワイでの世界大会。

 

 負けるごとに人質の少女に電流を浴びせるなどという、所業の前に、そして恐るべき敵になっていた少年たちを前に心を居られたかつての霧崎は、戦うことなく膝を屈した。

 

 科学技術を悪用した所業。

 

 あの時のことを引き合いにだし、そしてそのような所業を行う者に、霧崎は心当たりがあった。この、全ての他者を見下したような声にも聞き覚えがあった。忘れように忘れることができそうにない男。

 

「ほぅ。気付いたか」

「ドクター・ブレイン……!?」

 

 才羽博士のボルックスを奪い。世界征服を目論んで敗れ、逃げ去った事件の張本人。

 ドクター・ブレイン。その男こそが、この茶番の張本人。

 

 霧崎の予想は的を得ていたようで、姿なき首謀者が嗤う声が仮想空間に響いた。

 

「ははは! まさか、こんなにも早く気づくとはな。流石はTHPといったところか」

「なにを。っ!! この!! 放せ! なにが目的よ!?」

 

 観客は幻でも、自らの体を駆け巡る感触は紛れもなく、事実を訴えかけており、詰問しようとした霧崎の言葉を遮るように男の手が霧崎の脇腹を撫で上げた。

 

「目的? 言ったはずだ! 私の目的は世界をこの手に掴むことだと!」

「くっ。あっ!」

 

 空間に響く嬌声。

 いつのまにか自分の体を触る手が増えていることに、霧崎は気づいていなかった。

 

「あの時は、あの堂本と北条院にしてやられ、せっかくのスーパーヒューマノイドのサンプルを失うことになったが、データはとれた。前回は元々が低スペックの出来損ないを使ったが、今回はよりスペックの高い素体が手に入った!」

 

 前回使われた素体。

 それはTHP-Jの選考にもれた二人だった。

 本メンバーに選ばれた霧崎よりも格が落ちるのは明らかだった。だが、それでも機器による干渉で脳内を強制的に活性化させたスーパーヒューマノイドとなった彼らは、メンバーを圧倒した。

 

「ひっ! やっ! どこ触って、っっ!」

 

 新しい素体がなにか。

 それはこの状況がすでに答えを教えていた。

 

 腹部や太腿など、敏感ではあるが致命的でない部分をまさぐっていた手は、遂に霧崎の未成熟の果実にその手を伸ばし始めていた。

 

「まずは君の感覚パルスがどの程度の興奮まで耐えられるかの実験だ。君の見ている観客たちはただのおまけだが、君に流れ込む感覚は、すでに実感しているとおり本物と遜色ない」

 

 ほんのりと膨らみ始めた胸を武骨な手でもまれる感触。

 張りのある臀部を撫でられる感触

 

「へへへ。前見た時から、この生脚を舐めまわしてやりたかったんだよ」

「ひっ!」

 

 剥きだしの太腿を這いずるざらついた舌の感触。

 それは神経に直接作用して、現実と同じ感触を霧崎の脳に刻み付けていた。

 

「やめっ! やっ! いやぁ!!」

「せいぜい楽しんでくれたまえ」

 

 ワープスピード霧崎マイ

 

 彼女の恥辱のダンスは、まだ始まったばかりだった。

 

「ははは! おい! こいつもう感じてきてんじゃねえ!?」

「この年でもうH好きなのかよ!?」

 

 すらりとした肢を舐めまわす男の舌にビクリとした反応を返してしまった霧崎に欠けられる言葉。

 それは彼女の屈辱感を高めるためのスパイスのようなものだが、当の彼女にそれに応える余裕はすでに無かった。

 

「こことかよく弄っちゃってたりするのかい?」

「ひぃっ!!」

 

 背後から霧崎の脚を抱え込んでいた腕が、脚を拘束したままで手首を返し、三角の布で覆われた聖域に手を伸ばした。

 本丸にはまだ振れていない。ただ布地の端、腿の付け根の部分を軽く撫で上げただけで、霧崎の背がピンと反り返り、悲鳴を上げた。

 

「胸はもみごたえも、感度もイマイチだけど、こっちの反応は抜群じゃねえか!」

「そろそろ御開帳と行こうぜ!」

「――ッ!! やっ! ふ、んっっ!」

 

 次々と聖域に伸ばされる手。

 ついにはその手が、砦たる布をずらし、まだ真っ新な恥丘を人目に晒した。

 その恥辱を嘆く暇も、顔を赤らめる暇もなく、伸びてくる手は腿の付け根、ぴったりと閉じた割れ目の丘、不浄の穴の付近にまで襲い掛かっていた。

 

 固く閉じた花弁を解きほぐすように撫でてくる手の感触に、少女はビクビクと翻弄されながら身を縮こまらせようとし、しかし男たちの力によって強引に股を開かされた。

 

「流石に経験なさそうだな」

「この年で真っ黒ガバマンだったら問題だろ」

「まずはしっかり濡らしてやるか」

 

 頭上で交わされる会話の意味はよく分からない。

 だが、不意に秘所を攻めたてる手の数が減ったことが感触から分かり、

 

「―――っっ!! やっ、何して!? やぁっ!!」

 

 今までとは違う、なにかが侵入してくるような感触にぞわりとして、視線を向けた。

 そこでは、自らの秘所を舐めまわしている男の姿があり、今はまだ唾液の音だろう、ぴちゃぴちゃという水気の音が聞こえだしていた。

 

「なん、で。くっ! ふぅ、やぁ!!」

「おいおい、マイちゃん。順応早いね~。さすがワープスピード」

 

 霧崎に性の経験はない。

 知識だけならば学校で習う程度にはあるが、その程度だ。

 だが、今、霧崎が感じている感覚は、明らかに快楽に占められていた。

 

「はっはっは。どうかね。私が改良したサイバースペースは」

「ああっ!! く、んぁああ!」

 

 次々と駆け廻ってくる暴力的な快楽の感覚は、霧崎の意識を段々と押し流そうとしていた。

 性に未熟な霧崎を襲う、快楽の理由。それはブレイン自らの口から語られていた。

 

「現実では痛みや忌避感なども感じるだろうが、この世界は仮想空間だ。君に入力される感覚は、全て快楽になるから、安心して悶えたまえ!」

 

 現実そのものに見える、感じる仮想空間。

 だが、その世界は、創造主であるドクター・ブレインに支配された、彼にとって都合のよい世界に他ならなかった。

 入力される感覚が全て快楽へと変わる。

 それが、彼女が痴態を演じる最大の理由なのだが

 

「あぁっ!!! ぁ、あああああ!!!」

 

 すでに霧崎の脳は、その言葉を理解できてはいなかった。

 耳から入ったはずのブレインの言葉は、灼熱のような快楽の奔流で散り散りになり、絶叫と共に霧崎の体が初めての絶頂を迎えた。

 

「おいおい、もうイッたよ!」

「はえーな! 流石、マイちゃん!」

「トリックだけじゃなくて、こっちの方でも世界最速か~?」

 

 生まれて初めての絶頂。

 何が何だかわからず、ただ、真っ白に染め上げられた感覚の余韻と倦怠感が身体を襲っていた。

 荒い息をつく霧崎に、屈辱の言葉が浴びせられる。

 

「ふざけ、くふっ!!」

「ほらほら、休んでる場合じゃねーよ! お客さんは次を期待してるんだから!」

 

 好き勝手ほざく男たちに、一言返そうとした霧崎だが、得意の毒舌は濡れぼそった秘所を一撫でされて封絶された。

 休む間もなく再開される愛撫と暴力的な快楽の渦。

 

 股を内股に閉じ、歯を食いしばってなんとか抵抗しようとする霧崎だが、わずかな抵抗もすぐに無力化され、幻の観客たちのボルテージはどんどんと上がっていた。

 

 胸の愛撫。乳首を摘まむ指、弾く指、甘噛みする歯、吸い付く唇。

 蜜壺を啜る舌、恥丘を舐め上げる舌、閉じた花弁に割りいる舌先。

 

 痛みを伴うはずの感覚は、しかしそのすべてを快楽に変えて霧崎の体を蝕んでいた。

 

 

「さて、霧崎君。君の感覚パルスのパターンは大体わかった」

 

 一通り、性感帯を含め、体中をまさぐられ、愛撫された霧崎は、顎を上げて、息も絶え絶えに呼吸していた。

 抱えあげられていた少女の体は、いつのまにか降ろされ、しかし大の字の形で再度拘束されていた。

 

 そして

 

「データの結果。君は上体からの感覚パルスが弱いことが分かったが……この装置にかかれば、このようなこともできるのだよ」

 

「!!!?」

 

 半袖のセーラー服。その脇の部分をまくり上げ、男たちは感覚の鈍かった脇に舌を押し当てた。

 その瞬間、先程まで下半身から駆け巡っていた感覚に、勝るとも劣らないほどの感覚が、胸に奔った。

 

「君の身体は、すでに完全に把握済みだ。あとはどうにでも設定を弄ることができるのだよ」

「―――!! ―――っ!!」

 

 両脇からのおぞましい程の感触。

 鎖骨を丁寧に舐める感覚。

 首筋を舐め上げる舌の感覚。

 

 声なき絶叫を上げながら霧崎は悶えていた。

 どうしようもないほどに荒れ狂う自らの身体。

 そして……

 

「!! ぁ。!!!     」

 

 限界を超えた感覚を入力された霧崎の脳が限界を超え、最大の絶頂を迎えた。

 秘所からは愛液の潮がぴゅっと噴きだし、強張った体が弛緩するとともに、その意識は暗闇へと堕ちて行った。

 

「ふむ。データでは、霧崎君は体力に問題がある、とのことだが……まあこの程度だろう」

 

 仮想世界で起きたことは現実世界とはかい離がある。

 だが、霧崎の脳裏に刻まれた快楽は紛れもなく、生理的反応を彼女の身体に及ぼしていた。

 

 THP-Jのシャツは大量の汗で濡れ、彼女の下着は透けており、短パンは股の部分を中心に濡れて変色していた。

 

 ぴくぴくと痙攣するように動く手足の様子から、気を失ってなお、絶頂の余韻がその体の中を駆け巡っていることが見てとれた。

 

「それでは、次の段階に移るとしよう」

 

 少女の身体データを手に入れること

 運動面、感覚面。その両方のデータはこれで入力し終えていた。

 

 そして次の段階は…………

 

 




懐かしくなって二次創作を探したけれどまったく出てこなかったために、じゃあ自分で書く! とばかりに執筆したものですが、一応最後まで構想は考えてあります。
 俺得なだけの作品なのですが、賛同者がいるのか知りたくて投稿させてもらいました。ただ、あまりにマイナーかつ昔の作品なので、見向きもされなかった場合そのままひっそりと消し去るつもりです。

 太もも万歳! マイちゃん可愛い! という賛同者の方は是非感想、一言をお願いします。 
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