主人公の能力「先天性の共感覚を後天的に強化した力」が今一つ掴みきれないので独自設定を多分に含みます。
剥き出しの小麦色の背中prpr
鉄の闘争代行人と呼ばれるカナンは今、まさに拘束されていた。
色の抜けた髪はざんぱらに切られており、顔立ちは中性的ではあるものの美少女と称してもよいほどに整っている。だが、普段であれば凛とした眼差しを向ける瞳は今、黒い目隠しによって覆われている。
肩と背をむき出しにした赤いシャツはそのままに、だがその両の腕は鉄の鎖によって繋ぎとめられYの字のように上に吊り上げられていた。カーゴパンツを穿いた脚は床に繋がれた鎖によって足首を固定されている。
その状態にあってカナンは視界を封じる目隠しには大して恐怖を感じてはいなかった。
むしろ
なんの意味があるんだ?
と疑問に思えるほどだった。
通常、人にとって視覚というのは感覚の8割近くを占める重要な感覚器だ。故にそれが封じられることを恐れる。
しかしカナンにとって視覚とは単なる感覚器の一つに過ぎない。
共感覚。
独立している五感が同時に機能する機能。しかも生来のそれは、ある事情によってさらに強化されており、例え目が封じられていようとも、他の感覚器が視覚と同じ働きをして、情報を伝えてくれる。
人の匂い、わずかな物音、微かな味覚、肌に触れる触覚。
視覚以外の感覚が十全に封じられた視覚の代償を果たしている。
直前まで対峙していた相手からして、カナンを拘束した敵は“あの”蛇の手の者だ。その程度の情報はとうに手に入れているはず。内心で首を傾げるカナンの思考は、腑に落ちない状況に疑問を生じていた。
とはいえ、手足を拘束されたこの状況はかなり厄介だ。
如何にしてこの状況を打破するか思考を巡らせていたカナンは、室内の扉が開き、何者かが入ってきたことを感じ取った。
共感覚によってカナンは入室してきた男女の姿を視た。
女の背は低く、中華系のスリットの入った衣装を身に纏っており、付き従う男は眼鏡をかけた冴えない外見の男だ。
蛇の首領、アルファルドを慕う女、蛇の隠れ蓑であるダイダラ社の社長秘書リャンチー。そして社長であるカミングズ。
「ふん。どんなツラしてるかと思えば……私にはなんの意味もないって、そう思ってんだろう? ふん。あんたのそれはちゃーんと知ってるんだよ」
まるで物怖じしないカナンの表情にいら立っているような色を出していたリャンチーは、獲物をいたぶる前特有の歪んだ笑みを浮かべた。
訝しむカナン。
不意に、その聴覚が何か耳障りな音を拾った。血と闘争と粉塵とに塗れた今までの世界で、時折感じたことのある不思議な色。
実態よりも幼い外見相応に未成熟な精神では意味の分からなかったその色。
男が女に、女が男に向けるその色。
今まで自分にはまったくかかわりのないその色が、突如としてカナンに襲い掛かった。
「? ……!!?」
突然だった。
映らぬ視界に、いきなり別の感覚器からの情報が流れこみ、補完して視覚情報を写した。
経験がなく理解できなかった情景が、強すぎる感覚共有によって明確な映像と触覚を刺激した。
「なん、だ、これ……」
.
あたかも幾人もの男が、ざらついた手でカナンの肌を思い思いに弄び、撫でまわすような光景。
剥き出しの背が厭らしく撫で上げられ、じっとりと汗をかき始めた脇を舐め、首筋に舌を這わせ、臍を穿り返す感覚。
成年に至る体とは裏腹に、子供のような無知の部分をつつく情報の渦。身体の内側からなにかを呼び起こそうとするかのような耐えがたい感覚。
「ぐっ。くぅっ」
腕を吊り上げている鉄の鎖ががちゃがちゃと音を鳴らし、内股をじりじりと摺り寄せようとするが、拘束された手足は動かすことはできず、カナンは苦悶の表情を浮かべた。
胸元と股ぐらからむずむずとした感覚が湧きあがり、薄手のシャツにはぷっくりと乳首が小さな頭をもたげる様子が見て取れた。
普段のカナンであれば、例え実際に触られていてもこうはならないだろう。
靄がかかりそうになる思考の中で、違和感に気づいたカナンは、その正体がこの音によってもたらされることに気づいた。
だが、気づいたところで鉄の鎖によって拘束されている腕は動かない。
今すぐ耳を塞ぎたい。
触れてくる感触を阻止するように体を掻き抱きたい。
“胸を揉みしだき、股の穴に指を突き入れたい”
「っっ!!」
「あはは! こんな音一つで、善がり始めやがった! このビッチが!」
何を考えていたのか。
敵を前にして、何をしたいと思っていたのか。愕然としたカナンの様子にリャンチーは愉快そうに声をあげ、顔を愉悦に歪めた。
聴覚による触覚責め。
音という刺激に対して聴覚以外の器官を働かせる彼女だからこそ有効なその責めは、触れることなくカナンの性感をじっとりと鈍く灯らせ始めていた。
幼いころから戦場に身を置き、人を殺すすべを叩き込まれたカナンは性に関する知識、いや、戦闘に関するモノ以外の知識が乏しい。
だからこそ、自分の内から湧き上がるこの感覚に戸惑いっていた。だが、次第次第に高められていく快楽の灯は、確実にカナンの息を乱し、小麦色の健康的な肌を上気し始めていた。
身を捩るカナンにリャンチーはにやにやとしながらその胸元に手を伸ばした。
「くっ。がっ! な、にやって、んっ!」
「あんたがビンビンにおっ勃ててる乳首をこねてんだよ! 嬉しいだろ、ビィッチ! おら、善がれよ! あんあん啼けよ!!」
「っ゛! こ、やめ、ろっ!!」
リャンチーはカナンの乳首を抓み上げ、痛いほどに引っ張り、嬲るように押し潰して扱いた。
触られたこともないような部分から痛覚と共に言いようのない感覚が奔る。
制止を求めているのに、声に出しているのに、どこかでもっと強く触ってほしい、強い刺激が欲しいと思ってしまう感覚。
カナンの手首を拘束する鎖が派手な音を立てる。
「カミングズ。アレ用意しろ」
「はい。リャンチー様」
リャンチーの合図でその配下の男、カミングズは室内に備え付けられた棚から薬品を取り出し、厚手の布に染み込ませた。
準備の整ったカミングズは確認するようにリャンチーに視線を向け、顎で促されたのを見て布をカナンの鼻と口に押し当てた。
湿った布の感触に、気化性の薬物であることをすぐに理解したカナンだが、鼻と口を閉ざされ、呼吸が乱れていた状態では止めることはできない。
しかも乳首を弄ぶリャンチーはここぞとばかりに乳首を引っ張り、痛みを与えてきた。
「んんっ!! ん、んん!!!?」
耐えきれず荒い息をつき、空気を肺へと空気を送った。
だが、鼻腔から通った空気に紛れた匂いにカナンはビクンと反応した。
(なん、だ? 臭、い!?)
濃厚な雄の匂い。
そして、嗅覚から齎されたその異臭は、カナンの脳内で複数の感覚器を刺激した。
「んんっ!! んぁぅ!! ぁ、ぐぅっ!!」
ズクン、と下腹部の違和感が増した。
雄の匂いによってカナンの雌の部分が刺激され、強い反応を示した。カーゴパンツの股の部分がじわりと湿り気を帯びて黒く変色する。
「ははは! あんたも所詮は厭らしい雌豚だったってことだな! 視えてんだろぉ? お前の股が雄の匂いにつられて発情してるとこがよぉ!」
愉快そうにカナンに顔を近づけるリャンチー。
投げかけてくる挑発に乗るまいとは思うカナン。いまだに顔に押し付けられた布から溢れてくる悪臭に、顔を歪ませて外そうともがいた。しかし、両の手足を拘束された状態で背後から掴まれれば、如何にカナンとて振りほどくことはできない。
嗅ぎたくないのに、暴れるほどに無意識に取り込んだ空気が悪臭をカナンの中に取り込み、刻一刻とカナンの身体を昂ぶらせていく。
(なん、だ、この匂い! しかも、これは、弛緩、剤!)
カミングズが布に染み込ませた薬品は大きく2種類。
一つはカナンの身体能力を削ぐための筋弛緩系の薬剤。揮発性が高く、即効性のある薬品なのだろう。暴れるカナンの力は本人の意思を裏切ってどんどんと弱っていっていた。
そしてもう一つこそが、悪臭の元。リャンチーの命により開発された雌を刺激する雄の匂いを発する薬品。
「く、そっ!! んあっ!! 放、せっ!!」
「無駄だよ! おら! 感じてんだろ? 股ぐらびしょびしょにしてんじゃねえか、ビッチが!」
「っ゛っ゛、ぅあっっ!!」
頃合いと見たのか、カミングズの押し当てる手の力が弱まり、その隙に顔を振って布から逃れたカナンだが、リャンチーはその様を嘲笑いながらカナンの股に手を当てた。具ぐしょり、と水音がして、カナンはびくんと反応した。
リャンチーが開発したこの薬。その効果はただの常人が嗅いだところで悪臭に顔を顰める程度だ。
だが、嗅覚という感覚を共感覚によって統合し、多感覚化するカナンにとってはそれは常人以上の効果をもたらす。
きゅうきゅうと締め付けている膣を固く太い肉棒で抉じ開けられるような感覚。
子宮の中に熱い潮が放たれるような感覚。
開発者の悪意という名の意図を明確に感じ取ってカナンは在りもしない凌辱まで視てしまっていた。
いや、視るだけではない。聴覚と嗅覚は視覚へと統合され、そして触覚にまで及んでいる。
偽りの触覚刺激。それに加えてリャンチーは、ズボンの中に手を入れ、濡れた秘所を割り裂くように下着の上から強引に指を押し込んだ。
「—――っっ!! —―っ!!!」
「くははっ! カミングズ、ぼさっとしてねーでお前もやれ! カナンのくそ生意気な面をぐちゃぐちゃに歪めさせてやれよ!!」
「……はい、リャンチー様」
カナンの口からは苦痛と快楽とを訴える苦悶の声が漏れ、リャンチーはそれを嬉しそうに見た。そして普段は凛としたカナンをさらに突き崩すために、傍に控えるカミングズに命令を下した。
カナンを犯せと。
その命令はカミングズにとって、多少、意に反するものではあったのだが、しかし愛しいリャンチーの命に逆らうことはできずに了承の意を返した。
再びカミングズが戸棚へ向かい、いくつかの物を取り出して戻った。
今回取り出してきたのは先とは違って機械だった。幾つかの機械の中からカミングズはまずコードのついた電極のようなパッチを取り上げ、カナンの背後に立った。
そして肩をむき出しているカナンの服の脇口からスッと機械を服の中に入れた。
「っくそっ! 何するつもりだ!」
自分の服の内側に男の手が潜り込んだのが分かり、カナンは無駄と分かりつつもガチャガチャと鎖を打ち鳴らして抵抗しようとした。
だが、当然ながらそんな抵抗でカミングズの進行する手を押しとどめることはできず、カミングズの手の中にあった電極パッチがカナンの小さな胸の頂へと取り付けられた。
「っ!」
取り付けられた感触にカナンの体がビクンッと反応し、声を漏らしそうになるが、歯を食いしばりなんとか声を押し殺した。そんなカナンの機微など意に介さず、カミングズは続いてもう一つ同じような電極を、同じように反対の乳首に取り付けた。
服の脇からコードが出ており、それが機械のコントローラーに繋がれている。カナンの感覚は乳首から連なるそれを鋭敏に読み取っており、未だにノイズを届けてくる聴覚は、カミングズがその機械に手を伸ばしているのを伝えてきた。
だが、何もできはしない。ただ、その手が機械のスイッチを入れて機械を動かすのを感じ取ることしかできなかった。
そして
「っ!! っぁ――――!!!」
ビリッとカナンの小ぶりな胸に電流が奔った。
今までのように他の感覚器官から婉曲的に刺激を加えるのではなく、直接的に性感から流し込まれた電流のような刺激。それは性の経験のないカナンの情欲を一気に掻き立てた。
追い打ちをかけるようにリャンチーは別の機械をとり上げた。太い棒状の機械。先端部分が高速で動いており、重低な音を響かせていた。
胸からの刺激に耐えていたカナン。そのギリギリを打ち崩すようにリャンチーは震えるその機械 バイブをカナンの秘部に押し当てた。
「っっ!! 止めろ! それ、止めっ!! ぅあっ!! なん、だ、こ、れぇっ!!」
無機質な機械音が響き、カナンはなんとかその過激な刺激から逃れようと体を暴れさせた。
「おらおら! もう限界かよ!! 足腰ガクガクさせて、いい気味だな、おい! まだまだこんなもんじゃねえぞ! テメエのすかしたツラをぐちゃぐちゃにすんのはこっからなんだからよぉ!」
悶え狂うカナンだが、拘束されたその場から逃れることはできず、望まぬ快楽を与え続けられた。
聴覚、嗅覚、触覚。それぞれが異なる独立した感覚器を同時に責められ、しかもそれらはカナンの共感覚によって統合されてより凶悪な恥辱の刺激となって襲い掛かった。
秘所からは溢れるように愛液が流れ、常は凛々しい顔は、与えられる快楽に抗おうとして、しかし未成熟な女の部分がそれに呼応しようとしていた。
乳首の電流刺激を強調するかのようにカミングズが胸を弄り、秘所へのバイブと癇に障るリャンチーの言葉攻めがカナンの精神をガリガリと削り取っていく。
逃れようと動くカナンの腰だが、リャンチーの扱うバイブから逃れることはできず、カナンは昂ぶっていくモノを堪えるように瞳を強く閉じ、手首に繋がれた鎖を強く握りしめた。
そうしないと、自分の脚で立つことができないのではないかというほどに、その腰をガクガクと揺らし始めていたのだ。
「ああっ!!! やっ、めろ! やめろ! やっっ、あんんんっ!!!」
その様を認めたリャンチーは、留めとばかりにバイブの振動をさらに強くして、カナンを絶頂へと導いた。
「あはは! イキやがった! あのカナンが、無様にイキやがった!」
リャンチーの意図がよくわからない。
人の感情すら視ることのできるカナンには確かにリャンチーの感情が見えていた。
それは嫉妬と憎悪。
カナンにとっての宿敵アルファルドの部下であるのだから憎悪というのは分からなくもない。だが、もう一つの嫉妬という感情を自身に向ける意味がカナンには分からなかった。そして憎悪があるのならば、なぜ早々に殺さず、このような真似をし続けるのかも。
理解できない憎悪を前に、カナンは荒い息をつきながらリャンチーを見据えようとして、
「ふぅ、くぅっ!」
絶えることなく与え続けられるバイブの刺激に艶のある息を漏らした。
「まだまだ、こんなもんじゃねえんだよ、カーナぁぁン! もっともっと、テメエが壊れるまで、延々と私の前でアへ顔晒せよ!!」
「—――っっ!!! っっ!!」
初めての絶頂を迎えたカナンに与えられたのは、休息などではなく、さらなる快楽の刺激。耳から入る淫音はますます強くなり、雄の臭いは荒い息によって取り込みを加速させられ、敏感な性感は絶え間なく苛められ続けた。乳首から流される電流はカナンの精神の耐性を削り、絶頂によって高められた性感を守る防壁は時間ごとに薄れていった。
狂気の女、リャンチーによる責めは、カナンが気を失うその時まで続けられた。
・・・・
闘争に塗れた人生の中で、初めての絶頂を迎えたカナン。その後も、リャンチーの責めは休むことなく、二ケタにも上る絶頂が与え続けられた。
度重なる絶頂によってカナンの意識は白く塗りつぶされて、闇へと落ちた。
「ん……」
気を失ってどれくらいの時間がたったのだろう、意識が浮上していくとともに、状況を確認しようとしたカナンは自らの身体が置かれた窮屈な状態に気付いた。
「なっ!! くそっ! 外れ、ない!」
気絶する前の腕を吊り上げられたまま立たされていた状態から一転、四つ這いのような体勢にされ、脚と腕は台座の中に埋められていた。上下の着衣は完全に脱がされており、カナンの小麦色の肌が外気に晒されているが、太腿から下の脚と腕も肘あたりまでが完全に台座に固定されている。
「目、覚めたか、カナぁン?」
「お前……」
監視カメラで見ていたのか、なんとか拘束を外そうともがき始めたタイミングで、部屋にリャンチーが入ってきた。
散々に自分を嬲り、しかし、未だその嫉妬と憎悪という感情の溜飲を下げてはいない女の姿にカナンは顔を険しくした。
「んだよその面ぁ! 散々に善がって、アへ顔晒してまだ分かってねえのか、カナぁン?」
睨みつけるカナンの瞳の強さに、リャンチーは苛立ったように声を荒げた。奥歯を噛みしめて睨み返すカナンに、リャンチーは近づき、四つ這いで身動きのとれないカナンの死角、後方へと回った。
「っ。おい! 待て! なに、してる! おい!」
不意にカナンは自分の下半身に手が伸ばされてびくりと反応した。目覚めたタイミングでやってきたのだ。当然、またなにか拷問なり先ほどの続きをしてくると覚悟はしていたカナンだが、リャンチーの手が伸ばされた所に驚き、声を上げた。
「分かんねえのかカナン? ケツだよ、ケツ! テメエのケツをガバガバにしてやるんだよ!」
「ぐっ。そこ、はっ!!」
括約筋を強引に押し広げ、菊門を広げたリャンチーは、カナンの困惑を意に介さず、チューブの先端を突き刺し、中身を容赦なくぶちまけた。
排泄のための器官に、強引に入ってくる異物。その感触にカナンは顔を歪めた。
入れたのは媚薬。カミングズ傘下の企業によって創られたモノ。何を入れられたのかは分からないカナンには、当然その効果は分からない。だが、碌なものでないことだけは、徐々に熱を帯びていく不浄の穴が教えてくれていた。
直接粘膜から吸収されたことで効きが早いのか、あっという間にその効能を発揮し始める媚薬に、カナンは収まっていた秘部の昂ぶりを再燃されて太腿をにじらせていた。
太腿をすり合わせたい。そんな微かな欲求は、しかし膝を固定する意思なき台座の前に阻まれていた。
カナンの顔は、一度収まった熱をぶり返されたことで、もう耐え難いものを堪えてる表情へと変わっていた。
なんとかやり過ごそうとするカナンだが、狂気の女の行為は、耐えるカナンを堕とすために余念がなかった。
「!!? っ、はっ!! なっ、がっ!」
「ど~した、カーナ~ン? 汚ねえ糞穴弄られて、どんな気分だ?」
カナンの肛門からアナルバールが突き込まれ、無遠慮にかき乱される。衝撃に息が詰まり、呼吸が止まる。
大きめのビーズが腸壁をこすり、先に入れられた媚薬を塗り拡げる。媚薬によって昂ぶり、性感へと開発されつつある場所が快楽を生む。
「アナルだけで善がってんじゃねえよ、カナン! おら、カミングズ! とっととそっちもつけろ!」
「はい」
「っ、っ! ぎっ!!」
いきなりの肛虐に意識を奪われていたカナンは、もう一人の男、カミングズの接近に気付くゆとりもなく、いきなり傍に現れたかのような男によって、その乳首に再び機械が取り付けられた。
強力なクリップのような先端が乳首を噛む。激痛にカナンの顎が上がる。
強すぎる感覚に、意識が白く染まりかける。
だが
「ぐっあああっ! っ、ああっっ!!」
閃光が上乗せされ、カナンの喉から絶叫が迸る。
「テメエのケツも、胸も、マンコも、玩具みてえにしてやるよ! 知ってるかぁ、カナン? それやった後は、そこの感覚が何倍にもなるってよぉ! どっかの実験場で壊れるまでやって造ったもんだ! 元々敏感なテメエの感覚が何倍にもなって、いつまで保つだろうなぁ、カナン!」
乳首から流される強い電流。
最初の電流はまだ、快楽を与えることを目的とした強度だったが、これは取り付け方からして、痛めつけることを目的とした物であることは明らかだった。
そして、リャンチーのアナルバールを差し入れする手も止まることはなく、様々に角度を変えて、抉るようにカナンの腸内を蹂躙していた。
「—―――!! —――――!!!!」
声にならない絶頂を上げ続けるカナン。
乳首に機械を取り付けたカミングズは甲斐甲斐しく手当てするように、カナンの小麦色の素肌に媚薬を塗り続け、カナンの性感を上昇させ続けた。
あっさりと気絶を許された絶頂責めの初回。
2度目の凌辱劇は、そう簡単に幕を閉じることはなかった。
気絶しても強い電流によってたたき起こされ、アナルバールの太さは気まぐれに太くなり続け、秘所にも丹念に媚薬を塗りこまれた。
そして……
「っっ!! っ゛っっ!!」
普段の力を完全に失った頃、カナンは拘束から解放された。
たしかに手足は自由になった。だがその身体は自由とは程遠い、玩具というものへと成り果てていた。
「ふっ!! ふっ!! ふっ!!!」
「っ゛! っ゛!! っ゛!!!」
逃げるための脚力も、抵抗するための腕力も、激痛と快楽と絶頂に奪い去られたカナンは、幾人もの男のペニスに代わる代わる貫かれ、オナホのように乱暴に腰ごと体を揺さぶられていた。全裸の男たちの体のどこかには共通点として花のような模様の痣が浮かんでいた。
「カナぁン。そいつらはテメエのなり損ないだよ。ウーアウイルスによって変質して、性欲だけが底なしになった豚ども。テメエのお友達だよ」
深く突き刺さる一突きごとに、絶頂へと達する玩具を、満足そうに見るリャンチー。その顔は、ようやく溜飲を下げたようにも見える。
ウーアウイルス
蛇によって生み出された狂気のウイルス。花と死を意味するそれは、致死率が100%ととも言われている代物だ。
だがそんなウイルスにも思わぬ産物があった。
感染により人体に何らかの特殊な能力を備えさせることがある。
心臓が二つになり、超越した身体能力を得た者。軟体動物のような身体機構を得た者。声だけで人を殺すことができる者。
傑作を意味するボナー。その名のなんと皮肉なことか。
その能力は様々で、共通点として、体のどこかに花のような痣が浮かび上がり、ウイルスによる死を防ぐために、蛇が用意する薬を飲み続けなければいけなくなる。
カナンに肉棒を突き立て続ける男たちもそんな者たちだ。
そして、カナンもまた、後天的に、先天性の共感覚を強化された特異ケース。
カナンが成っていたかもしれない姿であり、カナンになれなかった者たち。
だが、今
「くっ! くっ!!! あぁっ!!!」
「ぅアっ!!!」
カナンの思考にそんな情報が入るゆとりはなかった。
通常の何倍もの量の精液がカナンの膣内へと注ぎ込まれる。力を奪い取られたカナンは、すがるように男に抱き付いており、膣内を汚す灼熱の感覚に、ビクリビクリと身悶えた。
「いい気味だな、カナぁン。テメエのすべてを壊して、体の隅々まで穢してやるよ。姉様を誑かす売女が。2度と姉様の前に立てないように」
性欲を増強されたボナーに犯され続けるカナン。文字通り最後の一滴まで精を吐き続ける男。死によってそれが終わりを迎えても、次々に男たちはカナンへと肉棒を突き立てていく。死ぬと分かりつつも誘蛾灯に群がることを止めない蛾のように。蛇に操られ、毒花に犯された哀れなる蛾。
たった一つの希望を求めるように…………