抱腹絶倒なEDの数々がとってもすばらしく、今でも2期を待ち続けてるM!!!
原作の、特に一部後編から二部にかけてがとても素晴らしく、実は拙作に大きな影響を与えていたりするS!!!
個人的にはもっとも公式が病気を表現していた作品だったと思っています肉便器!!!
一人だけが住まうにしては広い室内。
その大きなベッドの上で、今一人の少女が組み敷かれていた。
「ん……や……みけ、んん」
囚われの蝶の如くに、弱っていく様を見続けるように。
捕食者がその蝶の呼吸を自らの口で塞いでいた。
10分、20分…………
どれほどの時間、その可憐な唇を貪るように啄まれていただろう。荒く息を乱し、時折抗議の声を上げようとするが、わずかに呼吸をしただけで、再び唇は捉えられ、男の唇で塞がれる。
とあることを告げてしばらくはいつものように大人しく給仕をしていた彼。
だが、しばらくして、有無を言わさずベッドに押し倒され、初めのうちは抵抗していた。
わずかに乱れた服装はその名残か。短いスカートの裾とニーソックスによって魅せられる脚の素肌は見る者によってはそのメニアック心を存分に刺激されるだろう。
くちゅ、くちゃと口内を蹂躙する音が静かな室内にやけに大きく響くように感じられ、少女、白鬼院凛々蝶は羞恥に肌を朱くした。
「凛々蝶様。申し訳ございません。凛々蝶様。私としても心苦しいのです。このように凛々蝶様を苦しめなければならないことが」
襲い掛かる男。凛々蝶の犬を自称してやまない彼女のシークレットサービス兼恋人、御狐神双熾は表面上心苦しそうに自らの主人の赤くなった姿を見た。
「だ、から。なん、んん! で、こんな、いきなり……」
理由を問おうとする声は、すっと首筋に顔を寄せて舐められたことで途切れ途切れとなった。
「なんで? それはこちらがお聞きしたい限りです。凛々蝶様」
「んっ!」
耳の下、凛々蝶にとって首筋で最も敏感な個所をついと舐められ、凛々蝶から高い喘ぎの声が上がった。
狂気すら感じさせるほどの深刻な忠義。
「なぜ……なぜ私をお見捨てになられたのですか?」
心底物悲しそうに告げる双熾。
彼のこの暴挙はまるで主に見捨てられた犬の最後の悲しみとでも言うかのように苛烈。
彼にとって、凛々蝶という存在は、“全て”だ。
彼女が居なかった頃の生活などもはやないも同然のものであり、彼の生活の糧は休息などではなく凛々蝶のために働くことによって補給されると言っても過言ではないのだ。
ゆえに凛々蝶に見捨てられるということは彼にとって死にも等しい。
そんな艱難というも足りない地獄を与えられるくらいならば、いっそのこと凛々蝶自らの手で誅されることを望むほどだ。
「見捨てて、ないっ!」
双熾の言葉に、凛々蝶はがばっと渾身の力を振り絞って、流されそうになる気持ちを繋ぎ止めて否定を告げた。
凛々蝶にとって、双熾はただのシークレットサービスではない。
人と接することを恐れていた彼女の心に踏み込み、“白鬼院”という名家の傘を見るのではなく、凛々蝶という少女をこそ見てくれた。
嫌いだった自分を、変えようと思てた。その勇気をくれた人。
大好きな――――生まれ変わってもきっとまた好きになるほどに愛しい人。
「ならば、なぜ……他の男の元へなど……やはり私の愛情表現が足りなかったからでしょう?」
「ちがっ、んん!!」
凛々蝶は今ほど口下手な自分を忌々しく思ったことはないかもしれない。
僅かでも自分の抱いている彼を愛しく思っている気持ちに偽りなどないことが告げられたらいいのにと思ったことはない。
――――もっとも、口を開こうものなら問答無用で口で塞がれ、唇を吸われ、あたかも弱点を掌握しているかのように攻めてくる愛撫の嵐にあっては、喘ぎ声以外の声を発することは碌にできはしないだろうが。
啄むようなキスとは違う、貪り喰らうようなキス。鼻腔からの呼吸が、彼の顔に当たってしまうのが恥ずかしくて息を止める凛々蝶に対して、双熾は容赦なく唇を捕えつづけ、空気の代わりとでもいうかのように唾液を流し込む。
10秒、20秒……1分……息が続かなくなり、凛々蝶は「んーんー!」と抗議するように彼の胸を叩いた。
息苦しさと、羞恥とから顔を真っ赤にした凛々蝶は、ようやく双熾から唇を解き放たれ、わずかに顔が離れた隙に渾身の力で距離をとろうと双熾の肩を両手で押し込んだ。
「いい加減に……しろっ!!」
凛々蝶の怒鳴り声が室内に響いた。
今日という今日は言ってやらなければならない。
彼の献身はあまりにも度を超えすぎている。
万事完璧にこなす彼の為すままに任せては、凛々蝶は歩くことはおろか、食事をとることも服を着ることも、用を足すことすら一人ではできなくなってしまうだろう。
そう、今回のことだってそうだ。
凛々蝶には疚しいところなど一片たりとてない。
無論のこと彼を見捨てる意図など、欠片たりとてない。
なぜなら
「なんで学友と勉強会をするのにいちいち襲われなければならないんだ!!」
凛々蝶の告げた“予定”。
この週末に学友たち――同じマンションの同居者、骸々宮カルタを含むクラスメイトたちと勉強会をするという予定だ。
凛々蝶は人付き合いが苦手だ。
自分では制御できない悪癖として、無駄に虚勢をはって人に悪態をついてしまう。
過去のとあるトラウマから、思っていることとは裏腹に、人を前にすると悪態をついて、人を遠ざけるようなことを言ってしまうのだ。
親元から離れ、このマンションに入居したのだって、“白鬼院”という家の名から少しでも離れていたいと思ったから。自信を得て、真っ当に人と関われる自分になるまでは下手に人と関わらないようにするため。
そんな脱コミュ障を目指す凛々蝶にとって、カルタという保護欲をかきたててやまない少女をカバーするためという名目もあってだが、勉強会というものはあまりにも高度な ――凛々蝶にとってだが―― 人付き合いのビックイベントなのだ。
強大な怖れと、ひそかならず憧れていた友人づきあいの見本のようなイベントに参加できることへの期待。
学業優秀な凛々蝶だが、万事完璧に準備をしたがる彼女は万全の事前準備を整え、あらゆる予習をこなして、勉強会に挑む心算だったのだ。
だが、それもこのシークレットサービスの暴走によって早くも頓挫したといっていい。
「他の男の家に行かれるのでしょう?」
「そうだが……他の女子も、骸々宮さんだって一緒だし。疚しい事なんてなにも」
「凛々蝶様はご自身の魅力を理解されていないのです」
「ひゃ!!」
分からず屋はどっちなのか。
聞き分けのない
「凛々蝶様のご学友の男子が凛々蝶様に向けられる視線。それを見た僕がどのような感情に駆られたかお解りになられますか?」
まるで狂気すら感じさせる…………というか、彼の部屋にあるモノ、凛々蝶へのストーキングの結晶とでもいうべき妄執の部屋と併せて考えれば、まるでではなく狂気の塊だろう双熾の言葉に、凛々蝶はぞっと顔を蒼ざめさせた。
「あまりに無防備な凛々蝶様のお姿に、このような暴挙にでる輩がいないとも限らないのですよ?」
「それはっ!! んん!! 君の、事だろう!!」
言う間に、彼の語る“このような暴挙”を今まさに実行されている凛々蝶は抗議を訴えようとして喘ぎ声を上げた。
「凛々蝶様が、ご自身の魅力に気付かれるよう。その魅力に狂った者がどのような暴挙にでるか、それを教えて差し上げるのが、凛々蝶様の犬である僕の役目です」
「んん! やっ、め!! ――?」
なんとか双熾の拘束から逃れようと暴れさせていた腕。その腕が突然誰かに掴まれた。このマンションには他にも住人がいるが、今彼女が居る部屋には凛々蝶と双熾しかいなかったはずだ。
右腕に続き、左腕もとられる。手首を抑えられ、ベッドの上に抵抗を封じられるようにはりつけられた。
悶えながらもなんとか首を動かしてその人物を見た凛々蝶は
「ひっ!!?」
彼女の愛犬の狂気を見た。
「凛々蝶様」「凛々蝶様」「凛々蝶様」
同一の存在が新たに3体。合計四人の御狐神双熾が凛々蝶の体を取り囲み、その動きを封殺していた。
「大丈夫ですよ、凛々蝶様。これは全て本物の僕ですからご安心ください」
妖狐の先祖がえり、御狐神双熾の特技。
幻影ではなく実体を伴った本物を、感覚を共有させて複数体現出させる術。
にっこりと笑みを向けて告げる双熾。
「全然大丈夫じゃないのだが!?」
安心できる要素が欠片もない。
悲鳴のような凛々蝶の声は、当然の如くにスルーされた。
そして
「はぁ、はぁ……あっ、あっ! はぁ、あっ!!」
頭上の双熾は片手で右手首を握り締め、もう片方の手で凛々蝶の首筋を愛撫していた。
右側の双熾は凛々蝶の右肢を持ち上げながらもう片方の手で右胸を揉んでいた。
左側の双熾は左腕を拘束しながら左の乳首を苛めていた。
下に居る双熾は左肢を開かせながら凛々蝶の蜜壺を掻き回していた。
清楚なワンピースの裾は大きく捲りあげられ胸元まで露出し、ブラジャーは外されて可愛らしい乳首が露出し、フリルのついた下着は片膝の辺りでぶらさがっており、ハイソックスだけはしっかりと元のまま穿かせられていた。
ぬちょぬちょにちゃぬちょ
凛々蝶の小さな割れ目から溢れる愛液を淫らに掻き混ぜて厭らしい水音を演出していた。
ぞくぞくと泡立つ快楽の泡。
体のあちこちから訴えかけてくる愛撫の連続に頭がおかしくなりそうなほどの快楽を受けて凛々蝶は体をうち震わせられていた。
白い肌の中で桜色のぽっちがピンと上を向いて可愛らしく自己主張しており、くにくにくにくにと執拗なほどに抓み、しごき、弄ばれている。
凛々蝶がその身を磔にさせられているベッドには、お漏らしのように盛大な愛液の泉がしみ込んでおり、凛々蝶は何度も何度も何度も、絶頂を繰り返し与えられ続けていた。
「凛々蝶様、これがなにか覚えて居られますか?」
今また小さな絶頂の波に襲われていた凛々蝶は、一人の双熾が取り出して見せつけてきた物を見て訝しんだ。
それはとあるゲームで凛々蝶が獲得した ――それは決して彼女が望んで欲したわけでは断固としてないのだが―― マンションの住人の一人、青鬼院蜻蛉の“お土産”。
「それ、は、電機按摩器、だろう?」
もらったときは筋肉痛の懸念のある事情があったため、碌でもない“お土産”ばかりもってくる蜻蛉に多少は感謝した、按摩器だ。
ちなみに、他に彼女が(まったく望みもせずに)獲得した(してしまった)お土産はロウソク(SMプレイ用の低温蝋燭)や手錠、セーラー服などである。
他の人が獲得した物がプラグスーツであったり、アイアンメイデンや三角木馬やムチをもらっていたことを考えればまだ……よか……た?
まあともかく、そんな碌でもないものばかり持ってくる蜻蛉の“お土産”の中で“健康器具”である按摩器は数少ない“まともな”物だったはずだ。
だが、今、にこやかな顔でそれを持っている双熾から漂いでる黒いモノからすると、それが他のどんなモノよりもおぞましく見えるから不思議だ。
「ええ。ですがこれは、このような使い方をするモノなのですよ」
「ま、まて! それはそこにはあてな、くあっっ!!!!」
双熾は手に持った按摩器を(彼女が考えていた)本来の使い方とは全く異なる使用方法で活用した。
按摩器の電動部分を凛々蝶の股間にあて ――凛々蝶はそれは血流の滞り凝った筋肉にあてるものだと思っていた―― スイッチを入れたのだ。
ブブブブブと、無機質な振動音が響き、それを掻き消して凛々蝶の喘ぎ声が室内に響いた。
腕を振るい、それを跳ね除けようとするも分身の一人がそれぞれ個別に四肢を抑え込んでおり、ならばと腰をくねらせて逃れようとしても、押し付けられるそれから逃げることはできずに振動を与えられた。
「あああああっ!!! 止め、止めてくれ!!! それは、ああああああっ!!!!!」
もはやこれがなんのためにはじめられたものだったのか。
そのあと、凛々蝶はさらに幾度も、幾十度も、大きな絶頂を積み重ねられることとなり、その体を存分に、あますことなく双熾の色へと染め上げられたのであった。
他の男のもとに彼女が行ってしまうのを止めることなど、彼女の犬である彼にはできはしない。
だが、行けるのならば、だ。
幾度も幾度も幾度も、絶頂を刻み付けてガクガクと痙攣したように四肢が引き攣り、ただでさえ体力のない凛々蝶の体から残りわずかな体力を削る。
この場所から動くことなどできないだろうほどにその体に、彼の愛情を刻み付ける。
重く重く、ベッドの上から動くこともできない枷を嵌めつけるように。
SMSMSMSMSM
「なんてことをしているのね!? 御狐神!? はぁはぁはぁ」
「ふふふ。どうでしょう?」
「おーい、野ばらねえさん、鼻息で眼鏡くもってるよ」
鼻息荒く、眼鏡を白く曇らせて「メニアーーーック!!!!」と絶叫したのは雪小路野ばら。双熾と同じく、このマンションの住人のシークレットサービスの一人だ。
住人であり凛々蝶と近所づきあいのある反ノ塚連勝のシークレットサービスをしている
鼻血を吹き出しそうなほどにテンション上げて食らいついている彼女に対して話題にされている双熾は狐の本領発揮とばかりにピュアブラックの笑みをはりつけて答えをはぐらかした。
事の発端は、ちょっとしたことだった。
メゾン・ド・章樫の大人組のたわいもない会話。
もしも恋人に浮気されたらどうする?
などという質問に対して、御狐神双熾が出した答え。
――「浮気されるという事は自分の愛情表現が足りなかったせいでしょう」――
一見すると余裕溢れる態度で応えた双熾。
ちなみにその会話は、双熾の主人であり恋人である凛々蝶の、その元婚約者の居る中で行われた会話であったりするのだから、当人たちのS気も相当だろう。
そして、その後続けられた言葉。
――「ですからその場合は、
もっと沢山、
余す事無く
愛情表現をしなければいけませんね」――
などという言葉を、いかにも腹黒く、一物抱えた笑顔と共に告げられた言葉は、彼のS度合いを知る者からしてみれば、拷問の宣言としかとれなかった。
「もっと詳しく、詳しく教えてちょうだい!! 凛々蝶ちゃんが乱れるところを!」
「君たちは、僕の居ない間にどんな会話をしているんだぁあ!!」
息を乱して食いついている野ばらに、聞きたくはなかったが会話が聞こえてしまった凛々蝶が絶叫を上げてツッコミをいれた。
たまにはほのぼのイチャイチャ系を……書けてない?