初めてマンガでときめいた女子キャラです。
基本的に私は公式CP推しなんですけど、“ホイッスル!”に関しては色々と異議ありを唱えたい気分です。
片思い一直線だったみゆきちゃんが華麗にスルーされて、本編で数コマしか出てこなかったヒロインがフラグもなしに主人公とくっついていたり、有希ちゃんの終着地点(“サムライファイト!” コミックより)とか、もやっと感が半端ないんです!
だれかオリ×有希、風×桜で原作再構成書いてくれないかと祈りを込めて、有希ちゃん陵辱ss発射します。 ←あれ? なんかおかしい……
桜上水中サッカー部
その学校の名は、東京で中学部活サッカーをする者ならば、殊に北多摩地区では知られた学校だ。
歴史ある古豪、というわけではない。戦績だけみれば、直近のものでもとりたてて目を瞠るものはない。春の大会地区1回戦負け、夏の大会では地区優勝、都大会3回戦負け……ここ最近で少し伸びてきた地区では強いチーム、といった程度だ。
だが、前回の春の大会で、全国でも屈指の強豪校――武蔵野森中学と互角の戦いを見せたこと、そしてナショナルトレセンに選抜されるほどの好プレイヤーを4人も輩出したことで、知る人ぞ知るダークホースのようなチームとなったのだ。
そしてもう一つ。
この中学には他の中学にはない特色があった。
「お疲れ様です! 小島先輩!」
「お疲れさま、有希先輩! 春になって暖かくなってきたのはいいけど、部活後は汗ぐっしょりですね」
男所帯の男子サッカー部では決してありえない華やかな声。
女子マネージャーが多いのではない。桜井みゆきと戸田志津代。れっきとした女子サッカー部のプレイヤーだ。
「お疲れさま、みゆきちゃん、しーちゃん。ホント、上條さんじゃないけどシャワー室がほしくなるわよね」
部活終了間際、女子同士の会話を楽しんでいるのは女子サッカー部部長、小島有希だ。
元々は背中まで届くほどの長い黒髪のお嬢様ぜんとした美少女だったのだが、昨年ゆえあってばっさりとその髪を切ったため、今は伸びてきているが肩口に届くほどの長さしかない。
本性はサッカー部を設立するほどに活動的で強気に勝気。男勝りな性格をしているものの、顔立ちはボーイッシュながらも美少女と呼べるほど整っており、サッカーで鍛えられた脚はすらりと伸び、やや日に焼けた肌と相俟って彼女の魅力となっている。
そのルックスから男子の人気は校内でも大量のファンを作る程で、学外にも彼女の魅力に惹かれている男子は多い。
元々、この桜上水中には男子サッカー部はなく、地区でも弱小の学校だった。
女子とサッカーというのは、今の日本では観る者と観られる者という関係がほとんどだった。
この学校の女子も、ほとんどはサッカーに興味がないか、あってもそれはサッカーをしている(一部の)男子、というのが大半だった。「見るのはいいけど、(マネージャーを)やるのはねー」という、女生徒の一般的な意見だ。
そんな中にあって、有希は稀有な存在――はみ出し者とも言えた。
弱小であることをよしとしていたかつての男子サッカー部。それが変わったのは、今の男子サッカー部の中核メンバー。そして今、日本にいない、一人のサッカーバカのおかげだ。
自分ではどうにもならない理由で、思うようにサッカーができない不満。
サッカー部がマシになったことで、思い切ってマネージャーに志願してみたものの、大好きなサッカーを自分ではできないことに鬱屈していた毎日。
鬱屈した不満をやる気のない男子の先輩たちや、サッカーをカッコつけや女にもてる道具と勘違いしてやっていたバカどもを懲らしめるなんて八つ当たりをしていた日々。
でも……
――小島有希って女の子じゃなく、サッカー好きでやりたくて仕方ない小島有希ってやつと、一緒に……ぼくはサッカーしたいよ――
サッカーバカのその言葉で、有希は少し変わった。
女子であることを理由に、自分から身を引くのではなく、バカたちと一緒にサッカーをやる。
ひとつの願いが叶うと、次の願いが湧いてくる。
――つくろうよ、女子サッカー部。今からだって遅くない。僕らも手伝うから。始めようと思ったら何時だって、どこだって、諦めない限りおわりじゃないんだよ――
また一つ。有希は変わった。
本気でサッカーをやりたいから、どんなに大変でも女子サッカー部をつくろうと決意し、それをはじめたのだ。
もちろん全部うまくいっているなんてことはない。
多少でもサッカーに興味をもってくれた子は(サッカーをやっている男子だけに興味のあるバカを除けば)、有希を含めてもたったの5人だ。
当然ながら、それではサッカーの大会に出るなんてことはできないし、5人だけでは練習だって満足にできないからサッカー部の中の女子部という立ち位置でしかない。女子用の部室だってないから、着替えは新体操部の部室を間借りしているような状態は相変わらずだ。
それでも男子サッカー部と一緒に練習したり、部活後には地元の女子チームに混ざってサッカーをやったりとしっかりと活動はできている。
「今日はフットサルの方に行く日でしたよね」
他にもフットサル場にでかけて、試合をすることなんかもやっている。
いろいろ活動が広がっていて大変だが、本気でやるからこその楽しいのだと、あのサッカーバカに教えられ、有希は今、充実していた。
サッカーをやったことのかなった、むしろ運動の苦手なみゆきも、きっかけはサッカーバカに惹かれたという理由だったが、今ではすっかりサッカーをすることに楽しみを覚えてくれている。
部活後でつかれているだろうに、みゆきははりきって可愛らしい笑顔を見せた。
みゆきのその笑顔に有希はくすりと微笑んだ。
実は少し心配していたことのだ。
彼女がサッカーに関わるきっかけになった、彼女の思い人であるサッカーバカは、今桜上水に、日本にいない。
ナショナルトレセンの試合の最中、膝をひどく故障してしまい、選手生命を断念するか否かまで迫られた。だが、あのサッカーバカは、それで諦めることなく、いろんな人の力を借りてだが、膝を直し、選手として復帰するために海を渡ったのだ。
サッカーに関わる動機がいなくなり、もしかしたら彼女もやめてしまうのではないか。
それは微かによぎった不安だった。
ただでさえ少ない人数が減るからではない。
サッカーを好きになってくれた仲間が、去ってしまうことが不安だったのだ。
だが彼女はやめなかった。
むしろいつかまたアイツとサッカーをやりたいからと、アイツが居ない間に頑張るんだとばかりに……いや、アイツ抜きにサッカーにのめり込んでくれた。
サッカーが好きだから、有希にはそれが嬉しかった。
「くそっ!! やってられるかこんな部!!」
「!」
だが、サッカー部に入ったヤツが全て、彼女やアイツのようなのばかりではない。
「どうしたんでしょう?」
男子の方で怒声を上げているのはこの春から入って来た新入部員だったはずだ。
なにやら数人ほどが、男子部部長である水野に悪態をついている。
「練習キツイから音を上げたんでしょ」
「………………」
桜上水は総合力的には県でもまだまだだ。だが水野やシゲ、不破のようにタレント性、華のあるプレイヤーがいるため、とかく目立つ。
武蔵野森やそのライバルである明星のように歴史ある強豪とは異なり、桜上水にはうるさく言ってくるOBやしがらみなんかがほとんどない。
サッカーという、昨今のワールドカップ事情もあって目立つスポーツで、しかも強豪でもないのに強いとくれば、以前にもよく湧いて出ていた、“サッカーをファッションかなにかと勘違いしたバカ”が、本気でとりくむ気概もなくやってきた、といったところだろう。
桜上水程度のチームであれば、強豪とは異なり選抜試験を課すなんてことはないし、むしろ来るもの拒まずといった姿勢だ。
だが、気概もない者に来られても邪魔でしかない。
案の定、水野は勘違いバカたちを冷淡にあしらって、退部届の提出もなしにその場で退部を受理して男子どもを追い払った。
この部の部員の少なさゆえに引き留めようとして来ることでも妄想していたのか、みっともなく喚き散らした挙句、あっさりとあしらわれた馬鹿共は恨みがましく、未練がましく水野を、部を……有希たちを睨み付けていた。
「さてと。有希先輩、それじゃあ――」
「あ、ごめん。みゆきちゃん、しーちゃん。今年度の新入部員勧誘のことやらないといけないから、私今日はフットサル行けないや」
みっともないやりとりを見て気分がやや盛り下がったが、気を取り直そうとした志津代。
有希は彼女の言葉を強引に遮って、ごめんねーと謝った。
「え!? あ、そうですよね」
「やる気あるのが入ってくれるといいですね。私達も手伝えることありますか?」
「ううん。フットサルの方も、全員行かなかったら人数調整大変だから、みんなは行って」
にこりと微笑むと、純粋な後輩の少女はすんなりと信じて少し申し訳なさそうにしつつも、すっかり体育会系の部員らしくはきはきとした挨拶をしてくれた。
・・・・・・・・
日の落ちた校内。運動場の隅の一角に建てられている部室に、3人ほどの男子がガチャガチャと侵入を試みていた。
サッカー部部長に今日、部を追い出されたばかりの元男子部員たちだ。
入部してほとんど日のたっていない新入部員が、部室の鍵などを持っているはずもなく、彼らはほとんど壊れてもいいというようなつもりで部室の鍵を抉じ開けようとしていた。
当然すぐに開くものではないが、構造上それほど頑丈な鍵で施錠されてはいないのだろう。しばらく抵抗を試みていた鍵はやがて乱暴者たちに屈してしまい、元男子部員たちは数時間前に追い出されたばかりの部室へと足を踏み入れた。
「なっ? 言ったとおりだろ」
「お前の言ったとおり、ホントに開くんだなここ」
「ああ。ダチの兄貴に聞いた話だけど、卒業した先輩たちもここを溜り場にしてたらしいぜ」
「おっ。あったあった」
部室に侵入した男子たちはライトを照らして室内を見回し、サッカー部にとって最も大切な道具であるサッカーボールの入った籠に目をつけた。
「水野の野郎、調子のりやがって」
彼らのやろうとしているのはひどく幼稚で稚拙な逆恨みによる復讐行為。追い出されたことを根に持ち、それを晴らそうと言うのだ。
最近部の成績がよく、以前にも増して人気の出てきたサッカー部。そのお零れにあずかろうとして、そんな性根ゆえに当然続くはずもなかったことに対する妬み。
一人が大きめの鋏を手に持ち、大切なサッカーボールの内の一つに狙いを定めた。
そして
「あん?」
「おい、こいつ……」
部室の扉の所に、何者かが立っているのを見て手を止めた。
同じメーカーで統一された上下のジャージに、目深に被った帽子。体格は少年たちとほぼ同じくらいだが、どこか華奢な印象を受ける。
夜の部室に侵入した少年たちの退路を塞ぐように立っている。
咎められるべき行為を、現行犯で見られた少年たちだが、その最中という事もあり、そして彼らにとって“正当”な復讐を行っているという気になっているのだろう、少年たちは荒事も辞さない顔つきで向き直った。
そして――――
「ヅッ―――――!!」
バチリッ!!!! という電撃音と一瞬の閃光が室内に走り、帽子の人物は倒れた。
「へっへっへ。噂通り、だったな」
「ああ。ホントに出やがったよ、ア○ブロ仮面」
出口の横に隠れていた一人による奇襲――スタンガンの一撃を浴びたのだ。
突然の衝撃。フィジカルの強いDFと正面衝突した時以上の、内臓がかき乱されたかのような衝撃。
帽子を被った“彼女”は、朦朧としていく意識の中、部室に侵入した不届きモノたちが自分に近づいて来るのを見た。
「で、コイツの正体なんなんだよ」
「さあ? 水野か佐藤のヤツじゃねーかって話だったけど、結局、先輩たちも分からずじまいで、いつの間にかいなくなったらしいぜ」
「そんじゃ、ア○ブロ仮面の正体、拝見といきますか」
暗くなっていく視界の先で、自分の顔を隠している帽子が取り払われ、息をのむ音が微かに聞こえた。
そして―――― 小島有希の意識は暗闇に呑まれた。
ほんのりと明るい。体が今までにないほどに気怠く、瞼すらろくに開けられない状態で、有希の意識は浮上してきた。
「—―――こんなもんか」
「へっへっへ。—―ん? おい、そろそろ起きそうだぜ」
声が遠くに聞こえ、何を言っているのかが今一つ頭に入ってこない。薄らと目を開けると、まず室内を照らす灯りの眩しさが目に入り、次に3人のにやついた男子の姿が目に入った。
有希は気怠さの強い身体を動かそうとし
「…………?」
動かなかった。
ベンチのようなものに跨り、両手足を横に垂れ下げるようにして仰向けになっているらしく、体を横に傾けることもできなかった。そして肘をついて体を起き上がらせるために、右腕を動かそうとしても、右脚とくっつけられたかのうに動きが制限されてしまう。
回らない頭でなんとか現状を認識しようと努めている間に、少年の一人が有希の頭元にきて、シャツの裾をおもむろに捲り上げた。
「ひゅう! 日焼けで真っ黒かと思ったら、肌は意外と白いんだな」
日焼けに気をつかっているとはいえ、有希の手足の肌は日に焼けており、普段日を浴びることのない腹部の肌の白さは、手足のそれとはまったく違っていた。
いつの間にか来ていたジャージの上着は脱がされており、スポーツウェアのシャツの下はスポーツブラだけだ。
「……? ……ッ!!」
そこに至って、有希はようやく頭に残る靄を打ち払い、瞳に光を取り戻した。
気を失う直前に見た光景と、自分が何のためにここに――部室に居るのかを思い出し、慌てて起き上がろうとした。だが結果は、先ほどと同じく、起き上がることができずに手足に痛みを覚えただけだった。
「なっ!!?」
右手は足首に、左手は左足首に、それぞれ縄のような物で縛りつけられており、ベンチに跨るように寝かせられているために股を開かされた状態となっている。
「あ、アンタたちなんのつもりよ!」
「あ? 何って――――見て分かんねえの?」
唯一自由になるのは口だけ。
有希の厳しい口調での問いかけに、男子たちは相変わらずニヤニヤとした顔のまま見下ろした。
「まさか、小島さんが噂の辻斬りやってたなんてな~」
「サッカー部に手を出すと辻斬りに遭うって噂になってたんだぜ」
「そうそう。でもまあ、おかげであの小島さんを好きにできるんだから。ラッキーじゃん」
—―読まれてたっ!?――
今までにも――すでに卒業した先輩や、以前にもやめていった後に逆恨みをしていた部室に侵入した馬鹿に灸をすえるつもりで懲らしめたことがあった。
その時は上手くいっていたのに、まさかそれを想定して待ち構えていたというのは有希にとって予想外のできごとだった。
だが、先ほど有希の意識を刈り取ったのは、それに備えて準備をしていたということなのだろう。
なんとか拘束を解こうともがく有希だが、気を失っている間に縛られた手足は、よほど丁寧に結ばれているのか、簡単には解けはしない。
「小島さ~ん。これ見えますか~?」
「なっ!!? ちょっ、ビデオ!?」
愉悦交じりの声がかけられて顔を上げると、足元にいた男子がハンディカムを手にしてこちらに向けていた。
「これから小島さんの恥ずかし~ところいっぱい撮らせてもらいまーす」
「心配しないでね~。俺らがオカズに使うだけだから」
ゲラゲラと笑う卑怯者たちの言葉に、有希はカッと頭に血を上らせた。
「バカじゃないの!! こんなことした上に、そんなの残したら言い逃れできないわよ!」
胸元のスポーツブラを露わにさせられた姿。それにこの状況を鑑みるに、それだけで終わると考えるほど能天気ではない。
だが、部室への不法侵入だけでも十分に犯罪なのに、その上これでは子供の悪戯程度ではすまない事態だ。
「そんな口きいていいんですか~」
「こんなので私を脅そうとしたって――」
「こんなのが女子に知られたら、きっと女子部に入るヤツなんていなくなっちゃうんじゃないですかぁ?」
「!!!!」
「ただでさえ女子部員なんて少ないのに、こんなビデオで部活紹介とかされちゃったら、もう終わりっすよね」
「そうそう。男子の方もふしょーじ沙汰で出場停止ってやつ? いいじゃん!! 水野のヤツの泣き顔見れるかもしんねーな!!」
ギシリと歯を噛んだ。
たしかにこれは悪戯ではすまない。自分にとっても、部活にとってもだ。
有希の脳裏に仲間たちの笑顔がよぎる。
打倒武蔵森目指して懸命に頑張る男子部員たち。
少しずつサッカーの楽しさを知って、女子サッカー部として盛り上げていこうとしてくれている女子部員たち。
もしもここで、不祥事を公にしたらどうなるか。
男子たちの目標は叶わぬものとなり、こんなことの起こる女子部に入ってくれる女子など一人もいなくなってしまうだろう。
「おっ? 大人しくなったぜ」
「へっへっへ。いったとおりだろ? 体育会系なんてちょろいもんだって」
抵抗が失われ、ぐっと口元を引き結んで顔を逸らした有希。
その様に男たちは下劣な笑い顔を浮かべ、一人が有希の体に跨ろうと覆いかぶさり、
「ッッ!!?」
その下腹部に有希の膝がめり込んで悶絶して床の上に落ちた。
「てめえっ!」
「なめるんじゃないわよっ! こんなものっ!」
床の上で痙攣している一人を見て、怒号が上がった。だがそれにも負けじと、有希は怒声を上げ、がたがたと体を暴れさせながら腕と脚に渾身の力を込めた。
ギリギリと肌に食い込む拘束。
有希の顔が苦痛に歪み、それでも解けない拘束。
「この、ふざけやがって」
「っ、いっ!!!」
悶絶している仲間と同じ轍を踏まないようにするためだろう。有希の反撃が絶対に届かない頭側から男子の手が伸び、有希の胸を力任せに握った。
有希自身は胸のサイズにこだわりはないが、発展途上の緩やかな頂は、乱暴な扱いを受けて痛みを伝えてきた。
「なんだ、鍛えまくってガチガチかと思ってたぜ。でかくはねえけど、十分もみごたえある柔らかさだな」
「くっ!」
あまり大きくはない胸が遠慮容赦のない握力を受けてぐにぐにと形を変えて歪み、有希の顔が苦痛に歪む。
僅かな反撃の機会をうかがうための集中が途絶えた。
他の男子たちは、それでも有希の膝蹴りの直撃を受けないように警戒して、圧し掛かるような真似はせずに左右から有希の体に手を伸ばして有希のジャージのズボンを下ろし、片脚ずつ撫でまわし始めた。足首のところで手首と結び付けられているために完全に剥ぎ取ることはできないが、より一層の拘束となり、そして有希の下半身の大切なところを守るのはもはやただ一つの砦を残すのみとなっていた。
ぞわぞわとする下半身からの感触よりは、力任せに扱われる胸の痛みによってほとんど感じることはなかったが、それでも不快感だけは蓄積される。
「っ、こ、の」
「おっ、起きたのかよ。不注意すぎんだよてめーは」
不快感に耐えていた有希に追い打ちをかけるように、悶絶していた男子がゆっくりと身を起こし、怒りの表情で有希を睨みつけた。
「ぜってー泣かす!」
「ひゃはは、もう半泣きだって」
胸を力任せに揉まれる痛みや撫でまわされる不快感以上に、こんな小さい男どもにいいようにされている屈辱やなにもできない無力感で泣きたくなってはいた。
だがそんな有希をさらに追い詰めるかのように、起き上がった男子は有希の下半身に手を伸ばし、下着をずらし、指先を濡らすような準備もなしに秘部に指を突き込んだ。
「ぃ、ぁッッ!!」
まったく濡れていない秘所への挿入。有希は不快感を超える痛みに声を上げた。
「おいおい、濡らすぐらいしてからにしろよ、萎えるだろ」
「うるせえっ! こいつはぜってーぐちゃぐちゃの泣き面にさせんだよ」
有希の体を気遣うような心は一切なく、ただただ屈辱的ないたぶり方をするという目的のために、秘所に指を抜き差しした。
ずっずっずっ、と指が動くたびに有希の喉が苦痛に音を鳴らし、腰はわずかでも摩擦を減らして痛みを和らげようとするために指の動きに合わせて動いた。
「—――ッッ! ッッ!!」
「しょうがねえなぁ。まあいい子ちゃん面が気に食わなかったし、仕方ないよねー小島さん」
大事な所を無遠慮に攻めてくる痛みに耐える有希。そんな度量をあざ笑うかのように他の男子たちはそれぞれ思い思いに有希の体を楽しむ動きを再開させた。
胸を責めていた手は乳房を揉むだけでは飽き足らず、有希の桃色の乳首を指で遊び始めた。
苦痛に瞳を閉じる有希の表情を間近で楽しむように顔を近づけ、その顔に舌を這わせた。
だんだん、だんだんと仮面が剥がれ落ちていく。
「ん、んんっ! ん、ぁ、ぅん、はぁ!!」
はじめは苦痛の音だけだったものも、30分も続けば別のものが混ざりはじめていた。
充血してピンと張り出した乳首は舐られて痛み以外の感覚を伝えるようになり、自らを痛みと擦過から守るために秘所は潤滑液を出していた。
秘所に抜き差ししていた指は舌へと変わり、愛液の泉を強引に掘り返すかのように啜り、舌をねじ込んでいた。
もはや拘束を引きちぎろうとする余裕はなく、どころか有希の体からは抵抗のための力も痛みと別のものとで押し流されていた。
「いつまでもマンコ舐めてねえでそろそろメインディッシュを撮ろうぜ」
有希の股の中心に顔を突っ込んでいる一人に、カメラを手に持った仲間が声をかけた。
有希の体を責める手がわずかに緩み、有希はわずかに解放されたことで荒い息をなんどもついた。はじめは痛みのために、だんだんと喘ぎのために声を流し続けた体が必死に空気を求めている。
「じゃあ、まずは――」
責めることを止めた男どもが今、何をしているのか、知ろうとする程度のゆとりも有希には残っておらず、
「小島有希ちゃんの貫通前マンコでーす」
「これで初物じゃなかったら笑えるな」
「体育会系だしもう破れててもおかしくねーって」
「おいおい、おまえ必死すぎだって」
周囲で交わされる会話の意味が、靄のかかったような有希の頭に染み込んだころに、もはや準備はすでに終えられていた。
有希の大切な初めてをぶち壊す準備も。
誰がその初めての相手を務めるかの順番も。
一度しかない、そしてこの後代わる代わる続けられていくことになる場面を撮るための準備も。
「それじゃあ、いっきまーす」
「いやあああああッッ――――――――――!!!!」