※この作品はR-18です。

散花凌乱   作:バルボロッサ

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今回は2期のアニメ放送があったぬらりひょんの孫から登場の花開院ゆらちゃんです。関西弁の陰陽師でかわいい子でしたが、3ヒロイン制という制度で唯一主人公と好意的関係にならなかったという娘でした。
彼女のピンチシーンはいくつもありますが、特にインパクトの強いのは、登場して間もなくの頃、人質とられて攫われて、檻に入れられ制服を破かれて……というところかなと個人的には思います。
今回はifのストーリーで、原作中盤くらいまでのときに言霊使いの圓潮と出会っていたらというストーリーです。圓潮の能力が独自設定になっていますが、まぁ本編でも妖怪の能力って結構強引な解釈のところがありましたし……




花開院ゆら 前編(ぬらりひょんの孫)

 

 浮世絵町。その町には怪異が溢れていた。

 なにせ日本妖怪を束ねた百鬼夜行の主――――妖怪総大将“ぬらりひょん”が潜伏していると言われる町なのだから。

 

 日本屈指の陰陽師の家系、花開院家。その本家直系の陰陽師の少女、花開院ゆらは、ある目的のため浮世絵町へとやってきていた。

 妖怪の総大将“ぬらりひょん”を滅するためだ。

 本家の中でも、いや、分家も含めて花開院家の中でも特に並外れた精神力・才能を有するゆらは次期当主の筆頭候補でもある。

 “ぬらりひょん”を滅するのは陰陽師の使命であるのと同時に、彼女にとっての修行のためでもあった。

 妖怪は悪。それは光の下を生きる人間にとって当然の真理であり、陰陽師として育てられ、陰陽師として生きていくゆらにとっても真理であった。

 もっとも、最近では妖怪の中でも性状に差異があることを、渋々ながら、渋々ながら! 認めざるをえないのかもしれないと考える余地が生まれつつあるようではあるのだが……

 

 とはいえ、ゆら自身はまだ若いというよりも幼いと評することのできる年頃。 

 肩口ほどの黒髪ボブカット。身長は若いというよりも幼いと言える年相応に低く、肉付きはお世辞にも豊満とはいいがたい。

 なにせゆらの好物はTKG――卵かけごはんをこよなく愛しており、実家のある京都から上京して一人暮らしを行っているので生活は貧乏……

 

 そんな彼女は今、“ぬらりひょん”とは別の妖怪の噂を聞きつけて電車に乗っていた。

 

 

 ――これが噂の“誰も知らない駅に行く電車”。妖怪の気配は……なんやこれ?――

 

 薄手のカーディガンを羽織った制服姿。だがその目は鋭く、周囲を警戒するようにあたりを見回していた。

 揺れる車内の中、片手は吊革をもっているが、もう片方の手はすぐにでも呪符を取り出せるように待機していた。

 

 

 ことの発端は、彼女の学校の友人のもたらした情報。

 “誰も知らない、路線地図にもない駅に向かう電車”があるという真偽不明の噂を聞いたことからだ。

 

 花開院ゆらは、ぬらりひょん討滅のために単身で上京し、京都の学校から浮世絵町にある学校へと転校をしたわけだが、転校して早々、彼女が連れ込まれて入部したのが、清十字怪奇探偵団――妖怪マニアの清継が設立した部活だった。

 百鬼夜行の主に助けられたことがある、ということから妖怪マニアになった清継だが、実際はただの一般人……というには行動力がありすぎる上、上級生を押しのけて生徒会長になったりもする男子ではある。ただ、その妙な“引き”には陰陽師として警戒を抱かざるをえない事情があった。

 呪いの人形を見に行けば本当に呪いの人形と遭遇し、合宿と称して妖怪出没スポットに行けば妖怪の襲撃を受け……ほかにも同部活の部員たちがやたらと妖怪との遭遇率が高く、中にはゆらとて窮地に追い込まれたことがあるほどだ。

 本来、そんな真偽不明な怪しい噂を真に受けては行動したくない彼女だが、情報をもたらした人物が人物(清継)だけに、単独でその真偽を確かめに来たのだ。

 

 なにもしなくても次の休みの日には清十字怪奇探偵団のみんなでその真偽を確かめに来る予定ではあったのだが、清十字怪奇探偵団のメンバーの凶悪妖怪との妙な遭遇率の高さを考えると、陰陽師として事前に調査しておいた方がいいと判断し、あくまでも何事もなければそれにこしたことはない、という程度の調査だった。

 ただ、彼女の生真面目な性格から、警戒の仕方には油断はない。そして実際に、電車の中には薄く延びたような希薄な妖怪の気配があった。

 妖怪の総大将が潜伏しているらしい町だけあって、町のあちこちに妖怪の気配があるので確実とはいえないが、噂が事実である可能性がわずかに上がった。

 ただ、ゆらにとって誤算であったのは……

 

 ――それにしても、混んどるなぁ……ぅんっ。これには、慣れへんわ――

 

 乗った電車が満員電車であったことだ。

 彼女の地元、京都は都会ではあるのだが、それでも東京の電車の満員具合は彼女にとって未知との遭遇に等しかった。

 特に彼女の周りの密集具合は異常なほどで、今も電車の揺れによってゆらの小柄な体が押されて潰されかけたところだ。

 

 ゆらは再度、片手で握る吊革を握りなおして体勢を整え――――不意に、お尻のところに手が当たっていることに気がついた。

 

 〰~陰陽師の少女は、満員電車の人ごみの中、さりげなく臀部に当てられた手に気が付いた。その手が、陰陽少女の尻の柔肉をさりげなく揉みしだいていることに〰~

 

 ぎゅうぎゅう詰めの満員電車の中だ。不快には思っても不審には思わなかった彼女だが、

 

 ――んっ! この、お尻に手が当たっとる手……これ、もしかして……痴漢!?――

 

 その手が、電車が揺れてもゆらのお尻にひっついたままで、さらには明らかにいやらしい目的をもっているかのように蠢きはじめたことで、それが痴漢であることに気がついた。

 

 ――アホらし。どないしてくれようか……――

 

 魑魅魍魎、凶悪妖怪にも立ち向かう花開院家の陰陽師だ。年若いとはいえ、痴漢などに怯むような気弱い少女ではない。

 ただ――

 

 〰~少女はそれが痴漢の手であることに気づきはしたが、自らの役目、妖怪の退治を優先させるため、騒ぎを起こして目的の妖怪と遭遇できないことを恐れ、あえて痴漢の行為に無言で耐えた〰~

 

 今は別の目的がある。

 当たりの可能性は今のところ半々程度かもしれないが、ここで痴漢を捕まえて次の駅で降りれば、確実に噂の真偽は確かめられない。

 そうなると今度は清十字怪奇探偵団のみんなとまた来るはめになり、それでまた凶悪妖怪とエンカウント、なんてことになれば目も当てられない。

 

 ――今はしゃあない。けど覚えときや。この痴漢め!――

 

 仕方なく、ゆらは痴漢を捕まえることを諦め、ただ手を使ってお尻を撫でる手を払いのけようと試みた。

 

 ――このっ。しつこいな――

 

 だが痴漢の手はなかなか諦め悪くゆらの手のガードをかいくぐり、彼女のお尻を撫で続けた。すると

 

 〰~だがそれは、痴漢たちにとって少女の弱気に映り、痴漢される恐怖に声が出ないのだと思い込んだ。羞恥による無抵抗だと勘違いし、強気になった痴漢は、少女を弄る手を激しくした。桃尻を揉むだけだった手は尻穴の上を往復し――― 〰~

 

「ひっ!」

 

 〰~少女は初めて受けるその甘美な刺激にビクンと体を反応させた〰~

 

 スカートの上から尻肉を触り、ときに揉むだけであった手が、いきなりゆらのスカートの下に潜り込んできて、下着に包まれるお尻の穴の上を通過したのだ。

 突然の刺激に、思わずびくんっと反応し、わずかに驚いた声が漏れてしまったゆら。

 

 ――なんや今のっ! この変態、お尻の穴なんて触ってきて……――

 

 咄嗟に口を抑え、顔を赤くしたゆらは、手を口から離すと、キッと後ろを振り向き、睨みの視線を送った。 

 

 〰〰その時、少女は気が付いた。痴漢が一人ではないことに。臀部を弄る手とは別の手が陰陽少女の胸に伸び、少女の微かな膨らみを玩びはじめたのだ〰〰

 

「ッッッ!!?」

 

 振り向いた瞬間、むにっと、ゆらの慎ましやかな胸に手が置かれ、揉まれた。

 後ろに向けた顔を、慌てて前に戻したゆらは、目の前にこちらをニヤけた顔で見下ろす男の姿を認めた。

 

 ――なっ!? ッッ! 一人だけやない!? 二人目!?――

 

 ニヤニヤとしながら胸を揉む男。それとは別に、パンティの上から尻穴のところをこすこすと擦る指は止まっていない。

 痴漢が一人だけではなく、二人も居ることに驚くゆら。

 

 ――んっ! このっ!!――

 

 カッとなったゆらは、吊革を握っていた手を離し、胸を揉む手を握ろうとし―――

 

 〰〰二か所だけではなかった。二人目に驚く少女の腕をまた別の男がとった〰〰

 

 その手が、横から伸びてきた手に掴まれてしまった。

 

「なっ!? ぅんンんッッ!!!?」

 

 〰〰右手、左手。両腕をそれぞれ別の痴漢にとられた少女には、臀部や胸部を守ることはできず、さらには前側から少女のスカートの下に手が潜り込み、すべすべとした太腿を男の手が這った〰〰

 

 さらにはお尻をガードしようと動いていた手も掴まれて尻から離され、動揺しているところに今度は太ももまで撫でる手が伸びてきた。

 

 ――なんやっ!? 何人おるんや!?――

 

 尻を弄ぶ手、胸を触る手、右手を捕まえた手、左手を引き剥がした手、太ももを撫でる手。次から次へと自分の体のあちこちに手が伸びてくる。

 

 しかもそれらにはいずれも妖怪の気配はない。

 妖怪の気配は相変わらず薄く延ばされたようで―――車両全体から漏れ出ているようであった。

 

 〰〰次々と伸びてくる手に動揺する少女は、未知ともいえる感覚に襲いかかられ、碌に対応できなくなっていた。なんとか活路を見出そうと当たりを見回すが、見回す周囲に立っている男たちは、どれも少女に下卑た顔を向けている〰〰

 

 動揺するゆらが、なんとかしようと周囲に視線を向けると、いつの間にか周囲に立っていた人混みはゆらの方を向いており、ニヤニヤとした気味の悪い笑みを浮かべていた。

 

 ――まさか、この周囲全員が、痴漢なんかっ!!?――

 

 周囲に立っているのが男ばかりだということを不思議に思わなかった。

 乗車人数の多い車内の中でも、身動きが取れないほどにぎゅうぎゅう詰めになっているのがゆらの周りだけであることに今気がついた。

 周囲からゆらという存在を隔絶させるかのように、あるいは一人の少女に群がるように、気づいた時にはゆらは男たちの中に孤立していた。

 

 〰〰少女は自分が痴漢だらけの車両に孤立していることに気がついた。気がついて、しかし手の打ちようなどなかった。

 これが組織的な行為なのか、妖魔が関与しているのか、陰陽師の自身を狙ったものなのか。考える間もなく、痴漢たちの手が周囲から次々と伸びてきて少女の肢体を好き勝手に弄ぶ〰〰

 

 桃尻を揉みしだく手はいよいよ大多数になり、太ももを撫でていた手は脚の付け根、股間にまでたどり着き、下着の上からゆらのおマンコの縦筋を刺激した。

 

「やっ! そこ、ンんんんッッ!!」

 

 布越しとはいえ、敏感で大切な所を触られた刺激にゆらは堪えきれずに声を漏らした。

 

 〰〰こらえきれなくなったのか、陰陽少女の口からついには喘ぎの声が漏れ始めた。性のことに関して無知にも見える、実際に性的なことに対する防御力などまるでない少女の艶を含み始めた声に、痴漢たちは勢いづいた。制服を勢いよく捲り上げて、少女のブラジャーを露出した。驚く間もなくスカートの中、さらには下着の中にまで手を入れられ、割れ筋に指が埋め込まれた〰〰

 

 ゆらの喘ぎ声が漏れたことに、痴漢たちはニヤリと嗤うと、ゆらのカーディガンごと制服を捲り上げたのだ。

 男だらけの電車の車内で突如行われた強制露出。

 

「やっ! アカン! やめっ、ヒッ!!」

 

 さらにはスカートまでも捲られ、下着の中に手を入れられた。くにゅりと、クレバスに指が割り入り、ゆらはびくんと体を跳ねさせた。

 痴漢たちのニヤついた顔が、ますますと笑みを深めた。

 性的なことに対して、殊にこのような痴漢に対して防衛の仕方もわからないように見える少女の反応に、痴漢たちはゆらの肢体を弄る動きを激しくしていった。

 

「やぁっ! アカ、あっ! ンんんッ!!」

 

 薄い胸をブラジャーごと揉み上げて寄せてあげ、その先端の乳首をくにりと摘めば少女の体が跳ね、膣の入り口をこすこすと刺激してやれば、太ももをもじもじとさせて抵抗ともいえないかわいらしい抵抗を見せ、お尻の穴をパンティの上からなぞってあげれば背中を反らせて反応する。

 悔しげに、そして恥ずかしげに歪んだゆらの表情は、痴漢たちの嗜虐心をそそっていた。

 

 だが、いくら性的なことには未熟な、年若い少女とはいえ、ゆらとて幾つかの妖怪を退治して、修羅場を見てきた陰陽師だ。

 満員電車の中で、一人の少女を集団で弄ぶことしかできないような卑劣な輩に早々に屈しはしない。

 

 ――妖怪の噂は突き止められんようになるけど……ええかげんにっ!――

 

 ゆらは顔をやや赤くしながらも、キッと周囲の男たちを睨みつけた。

 その眼光は、痴漢に怯える少女のものではなく、むしろそれを懲らしめる強気な少女のもので、妖怪の真偽を確かめることと引き換えにゆらはこの卑劣な痴漢どもに目に物見せてやろうと気持ちを切り替えた。

 

 〰〰痴漢たちの乱行に、少女は覚悟を決めて食いかかろうとした。だが―――― 〰〰

 

「あんたらええかげんにっ、ングッ!!?」

 

 〰〰非難の声を上げようとした瞬間、後ろから伸びてきた手が少女の口を覆い、その声を塞いだ〰〰

 

 ――しもたっ! これ、声が、札も出されへんっ!――

 

 呪符を引き抜くための腕の自由はなく、声を出そうにもくぐもった声しかだせず、これではいざ妖怪が出てきたとしても対処のしようがない。それに、この今の状況的にも、こんな状態から複数の痴漢をどうにかする手が、ゆらには咄嗟に思い浮かべることができなかった。

 

「おじさんたちの手がいい加減に気持ちいいのかい?」

「エッチな娘だ。おじさんたちにJCの乳首、見せてちょうだいよ」

「んん゛ん゛ッ!! んむ゛ぅ゛~~ッ!!!!」

 

 呻くこと、そして睨みつけることしかできなくなったゆら。痴漢たちは怖気のはしる猫なで声をゆらの耳元に囁きかけ、ゆらの控えめな胸を覆っていたブラを外した。

 電車の中で露わにされるゆらの乳首。

 

「ほっほぅ。これは可愛らしい乳首だ。それじゃあ味見をさせていただきます、よ」

「んんん゛!!! んん、んん゛――――――ッッ!!!!」

 

 外気に晒された乳首。右の乳首に痴漢の一人がむしゃぶりついた。

 はじめは舌で弄ぶように乳輪を舐め、乳頭をねぶり、そして口に含んでゆらの小粒な乳首を味わった。

 痴漢の口内でくちゅくちゅと弄ばれる乳首。

 それとは別に、左の乳首にも別の痴漢が食らいつき、そちらは歯を立ててコリコリと甘噛されていた。

 右からはナニカを吸い出されるような刺激。左からは鋭く硬い刺激。別々の刺激がゆらの胸から走り、くぐもった嬌声をゆらに奏でさせた。

 

 ――なんやっ! なんなんやこれっ!!――

 

 未知なる性の感覚に翻弄されるゆら。

 動揺し、荒れ狂う脳裏の中で、なんとかこうなった原因を探ろうとゆらは思考を走らせた。

 

 

 ――誰も知らない、路線地図にもない駅に向かう電車の噂――

 ――妖怪の仕業……痴漢との遭遇……痴漢集団の出現……――

 

 〰〰激しさを増していく痴漢たち。陰陽のこととはあまりにかけ離れた事態に、性のことになどまるで素人であった陰陽少女は、翻弄される一方で、しかしそこには確実に官能の灯火が咲き始めていた〰〰

 

 ――そして先程から聞こえてくる、音にならない、意識に上らない言の葉――

 

「ッッッ!!」

 

「〰〰喘ぎ始めた少女の手足が、次第次第に官能を感じて暴れ始めており、痴漢の男たちは少女の両腕をつり革へと括りつけた〰〰」

 

 その言霊に気づいたゆらが、ハッとなって視線を向けると、そこにはなぜ今まで気が付かなかったのか、和装の男がこちらに視線を向けて言霊を紡いでいた。

 そこからはたしかに妖気が漏れ出ていた。

 

「アンタがっ、えっ! あっ! ちょぉっ! やめぇやっ! あんたらやめぇっ! 操られとるんや! アンタら、あそこに居る妖怪に操られとるんや!」

「んん~? なんだかいきなり妙なことを言い出して、そういうプレイがいいのかい、お嬢ちゃん?」

「最近のJCはよくわからないプレイが好みなんだねぇ」

「なッッ!!」

 

 妖気に気づき、顔を振って口を覆う掌をどけたゆらが声を上げたが、一声遅く、粘着テープを使って両腕をつり革にくくりつけられてしまった。

 それでも叫ぶゆらだが、周囲の痴漢たちは操られているのかなんなのか、そういうものとして痴漢の手を止めはしなかった。

 

「おや、気がついたようだ」

 

 ただ、当の妖怪の方はゆらが気づいたことに気がついたようだった。

 黒髪の人に化けた妖怪。その瞳はまるで黒塗りで塗りつぶしたように感情の見えない色をしていた。

 

 物語を紡ぐ妖怪。言の葉を操る妖怪。言霊の“畏”を統べる妖怪――――

 

「言霊使い! それがアンタやッッ! って、ええかげんせぇっ! そこにっ! 滅っさなあかん妖怪がおんねんっ! アンタらにかまってる場合じゃないんや、ぁっ!」

「すごいねぇ。ここまでプレイにのめり込めるなんて」

「けど何言ってるかよくわかんなくてねぇ。耳をきれいにしたら分かるかな。舐めてきれいにしてあげるよ」

 

 なんとか拘束を解いて妖怪を滅っしようともがくゆらだが、痴漢たちは意に介した様子もなく、ゆらの乳首を弄る手を動かし続け、膣口を弄る手を動かし続け、尻穴の上で指を滑らし続け、太ももに舌を這わせ続け、耳を喰んで甘噛し、舌を入れて耳の中を舐めた。

 

「くふぅッッッ! ッッ!! やめっ、や、あッッッ!!」

 

 耳をなめられ、ぞくぞくとした感触が這い上がってきた。

 そこが弱点だったのか、不覚にもゆらの秘所がジュンとした湿り気を帯び、膣口を弄る手がくちゅりと水音を奏でた。

 

「おっ! 感じてきたみたいだねぇ」

「いいね、大分ノリ気になってきたみたいじゃないかい」

「痴漢に感じちゃったおマンコ見せてよ」

「なっ! やっ! アカンッッ!!!」

 

 淫猥な水音に、少女が感じてきたことを確信した男たちは、ゆらの股間からパンティをずり下ろした。

 恥ずかしい水気を湛える膣からはねっとりとした愛液がパンティと股間とを銀糸でつないでおり、太ももにもねっとりと垂れ始めたゆらの恥部が電車の中で露わになった。

 

「ほほう、これは可愛らしいおマンコだ」

「清楚な白パンツにエッチなツユが垂れているよ、お嬢ちゃん」

「ほら。おマンコくちゅくちゅになってる音が聞こえるかい」

「――ッッ!! は、くっ!! ゃぁ、かんッッ!!」

 

 キツキツな処女マンコに挿入されていた指が、排出しようと締め付ける膣肉に抗って少しだけ深く潜り込み、くいっと曲げられた指が蜜液を湛えはじめた膣内を掻く。

 経験したことのない感覚に、ゆらは媚声を漏らし、逃れるかのように吊革にくくりつけられた腕を引こうとした。

 

 

 妖怪は“畏”といわれる妖怪としての力を持つ。

 その妖怪のアイデンティティをもって、人に恐怖を、威圧感を、信仰を、尊敬を、憧憬を、崇敬を抱かせる。

 言霊使いの“畏”とは、その口からでた言霊によって“噺”を織りなすものだ。

 それによって人々の心を誘導し、操り、あるいは“噺”という物語の登場人物として支配していく。

 

 電車の中に薄く延びたような希薄な妖気が蔓延しているのも当然。

 なぜなら、“誰も知らない駅に行く電車”という“噂”そのものが、この言霊使いの“畏”であり、その“噂”の中にあるこの電車の中は、言わば“畏”で書かれた物語の中そのものなのだから。

 

 “噂”を聞いて電車に乗り込んだゆらは、最初から“噺”という“畏”の支配下にあるようなもの。

 いかにゆらに抗う意気があったとしても、“噺”の登場人物に物語に抗う術などありはしない。

 

 つまり陰陽師・花開院ゆらは、この“誰も知らない駅に行く電車”の中で痴漢され、辱められるという登場人物でしかなかった。

 

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