惑星BG-386
精錬場宿泊施設内
「これで全部ですか?」
宿泊施設のリビングルームにある大きなテーブルの上に、様々な武器弾薬が積み上げられている。それを見たコナー上等兵がエミリオへ向け声を発した。
ブラヴォ中隊が全滅した跡地から使用できる武器弾薬を集め終えたエミリオ、ライバック伍長、そしてシシュの三人。コナー達が確保した精錬所宿泊施設へと物資を運び終えた頃には既に日は傾いており、精錬所全体が夜の静寂に包まれていた。
コナー達が進めていたバリケード構築は最低限しか出来上がっていなかったが、今のところジャングルからエイリアンが襲ってくる気配は無く、第三小隊の生き残りは幾分か安心して宿泊施設内にて身を潜めていた。
「ああ。回収出来た武器弾薬はこれで全部だよ。ライバック伍長」
エミリオはライバックへと視線を向け、集めた武器弾薬についての説明を促した。
「ようし、俺達が所持していた武器弾薬も合わせて確認するぞ。まず、M-41A2パルスライフルが5挺。弾はそれぞれ200発づつ。救援隊が来るまでの日数を考えると十分じゃないから無駄撃ちはするなよ」
ライバックがパルスライフルにマガジンを差し込みながら説明する。激しい爆撃に晒されたブラヴォ中隊陣地跡で回収できた弾薬の少なさに若干の不安を覚えていたが、背に腹はかえられぬといった表情を浮かべていた。
「それから、M40グレネード弾が32個。こいつは手榴弾にもなるから装填する分とは別に所持しておけよ」
テーブルの上に綺麗に並べられたグレネード弾を見やりながらライバックの説明は続く。
それまでぼーっとしていた様子で話を聞いていたシシュは、やおら興味深そうにグレネード弾の一つに手を伸ばした。
「シシュ。触らないで。危ないよ」
「krr」
エミリオがシシュを優しく制する。シシュはつまらなそうに顫動音を一つ鳴らすも、大人しくエミリオに従い手を引っ込めた。
「よし、次にM240A1火炎放射器が2挺だが、一つは燃料が半分しか──」
「ライバック。ちょっといいかい?」
説明を続けるライバックの言葉をコナーが遮る。それを受けたライバックは訝しげにコナーへと視線を向けた。
「なんだ? 何か気になる事でもあるのか?」
「いや、そろそろ突っ込もうかと思ってたんだけど……」
コナーの言葉に続き、パクストン上等兵、スミス上等兵、そしてリビングにあるソファに寝かされていたロス一等兵も無言でその言葉に頷く。
エミリオ、ライバックを除いた全員の視線がシシュへと向けられていた。
ちなみにロスはスコットの治療の甲斐もあってか意識を取り戻しており、時折辛そうな表情を浮かべるも命に別状は無さそうであった。
「そいつは一体何なのさ!?」
「そうだよ! そのでけえのは一体何者なんだよ!?」
「明らかに人間じゃないんですがそれは……」
「あの、エイリアンの仲間じゃないんですよね……?」
コナー達が次々と疑問の声を上げる。物資集めを終えたエミリオ達を出迎えたコナー達は、エミリオの傍らに大きなケースをいくつも担いだシシュの姿を目にする。当然、正体不明の存在に対しジャングルでのライバックと同じように銃口を向けた。
数瞬緊張感が漂うも、ライバックが『仲間だ』と鋭い一声を発し、その場を収める。だが、それ以降ろくな説明も無く、こうして物資の確認をしている最中も当たり前の様にエミリオの傍に立つシシュの存在に気持ちが落ち着かなかったコナーは、たまらずライバックの説明を遮っていた。
「あー……俺も実はよくわからん。なので、少尉。ご説明願いますか?」
ライバックも実のところエミリオから『大切な人』としか説明されてなく、良く分からない流れでシシュの存在を受け入れていただけに、改めてエミリオからの説明を聞きたい所であった。
ライバックの言葉を受け、エミリオはしっかりと第三小隊生き残りへと視線を向ける。シシュは相変わらずぼんやりしており、時々エミリオの髪を弄りながら手持ち無沙汰を解消していた。
「彼女の名前はシシュ。詳しくは話すことは出来ないけど、シシュは見ての通り人間じゃない。異星人だ」
エミリオの説明を聞き、ライバックを含めた第三小隊は息を呑みながらシシュを見つめる。
シシュはどこ吹く風といった様子でエミリオの髪を弄り続けており、枝毛を発見したシシュはそれを指でつまんでいた。
「真面目に聞こうねシシュ……。シシュは僕の大切な
エミリオは弄くるシシュの手を取りながらやんわりと自己紹介を促す。シシュはマスク越しに鼻息を一つ鳴らすと、短い言葉を発した。
「シシュ、エミリオノオヨメサン」
「お、お嫁さん!?」
「喋ったぁ!?」
「マジかよ!? ていうかマジかよ少尉!!」
「え、ええと、そういうこと……じゃなくてどういうことなの……?」
「えっと、あの、す、素敵なお嫁さんですね!」
厳つくもどこか女性らしい高い声色で放たれた言葉に一同は驚愕の声を上げる。無数のエイリアンに囲まれ、救援が来るまで孤立した極限の環境化でも闘志が衰えることが無かった精強な海兵隊員ですら、シシュの言葉は理解の範疇を越えていた。
「ま、まぁそういうことだから……。皆、仲良くして欲しい」
やや赤面したエミリオはこめかみを掻きながらライバック達へ呟く。衝撃的な事実にフリーズしていた第三小隊の生き残り達であったが、いち早く我に返ったライバックが咳払いを一つし、未だに固まるコナー達へと言葉をかけた。
「んんっ! 皆、聞きたいことはまだ山ほどあるだろうが、とりあえずこちらの説明を続けるぞ」
強引に話を戻したライバックに、コナー達は狼狽しつつもそれに耳を傾けた。というより、シシュの言葉を咀嚼しきれなかった海兵隊員達は目の前の困難に対処することで混乱から目を背けようとしていた。
シシュは言いたいことを言って満足したのか、フラフラとどこかへ行こうとしているのをエミリオが手を握って抑えていた。
「とにかく、火炎放射器の片方は燃料が半分しかない。もう一つは満タンだが、使用する状況をよく考えないとすぐに燃料切れを起こすから注意しろよ」
ライバックはちらりとシシュの方を見つつ説明を続ける。エミリオとシシュのどこかのんびりとしたやり取りを見て、ライバックは微笑を浮かべていた。
「それから、運がいいことにUA571-Cオートメイテッド・セントリーガンが6セット見つかった。弾薬はそれぞれ500発でディスプレイも無傷だ。こいつは頼りになるぞ。シシュ程では無いかもしれんがね」
ケースに収められたセントリーガンを叩きながらライバックはシシュへと顔を向ける。
シシュの武装の性能はまだ説明を受けていなかったライバックであったが、エミリオを抱えながらいとも容易く崖下から登ってきたシシュの驚異的な身体能力は目にしており、単純な腕力だけでも十分に頼りになる存在であることは確かであった。
ライバックの言葉を受けたシシュはふんすっと鼻息を鳴らしながら腰に手をあてており、その様子をみたコナー達も苦笑いを浮かべつつシシュの存在を受け入れつつあった。
「欲言えばこいつがもう100基くらい欲しいとこだけどねぇ……」
コナーがセントリーガンのケースを開けながらぼそりと呟く。確かに自動で敵を薙ぎ倒すセントリーガンの火力は頼りになる存在であったが、無数のエイリアンの群れに対抗するには6基のセントリーガンでは心もとないのも事実であった。
「無いよりましさ。とりあえず装備についてはこんなところだ。宿泊施設の状況を教えてくれ」
「ああ。無線でも伝えたけど、医薬品はしこたま見つけたよ。どうやらここは医療設備も兼ねてたらしいね。医療ポッドは無かったけど、下手な病院よりは充実している」
コナーがロスを見やりつつそう説明すると、スコットがそれに続けて言葉を発した。
「ロスの状態は峠は越しました。こうして意識もしっかりしていますし、完治まで時間はかかりますが救援隊が来るまでは大丈夫そうです」
「水や食料も十分にありましたよ。あとはあのバケモン共の襲撃に耐えられるようにバリケードを強化するだけです」
スコットに続きパクストンも施設内の状況を説明する。救援が来るまでの12日間は飢える心配は無さそうな事に、エミリオはほっと安堵の溜息をついた。
「とりあえず宿泊施設はこんなとこだよ。ちなみに部屋は人数分あるから
コナーはエミリオとシシュへにやりと笑みを向ける。エミリオは増々赤面し目を泳がせていたが、シシュはコナーへ親指を立て満足そうに頷いていた。
「オイオイオイ。コナー。マジでこいつ……シシュが少尉殿とファックしてると思ってんのかよ? 流石に冗談だろ? 冗談だよな?」
パクストンがやや顔を青ざめさせながらコナーへと囁く。コナーは即座にパクストンの頭を叩きながら小声で呟いた。
「そういう意味で言ったんじゃないよバカタレ! この子も女の子だろ? アンタみたいなドブぬめりクソ野郎とは違って色々あるんだよ女には」
「口悪いな!」
「でも少尉殿の反応を見るとあながち……もうこの話やめない?」
「お、おう」
ヒソヒソとやり取りするコナーとパクストンを微妙な表情で見つめていたライバックであったが、やがてエミリオへと顔を向けた。
「少尉。とりあえず状況はこんなところです。セントリーガンの設置やバリケードの増設は明日行うとして、今日はもう休みましょう。エイリアンの襲撃は無さそうですが、一応交代で見張りを立てることにします」
「了解した。皆、何としても生き延びて地球へ帰るんだ。いいね?」
エミリオの言葉にコナー達はしっかりと頷いてそれに応える。ライバックは“地球へ帰るんだ”というエミリオの言葉のイントネーションにやや首をかしげていたが、やがて同様にエミリオへと頷いていた。
シシュはエミリオの言葉を聞き、マスクの下で不安そうな表情を浮かべ、きゅっとエミリオの手を握っていた。エミリオはその手を優しく握り返し、皆に聞こえないように小声で囁いた。
「大丈夫。僕は、ずっとシシュと一緒にいるよ」
「krr……」
切なそうに顫動音を鳴らし、シシュはエミリオの手を力強く握り返していた。
「スコット。少尉殿は負傷している。診てやってくれ」
「了解したわ。少尉、こちらへ」
ライバックはスコットへエミリオの治療を指示する。存外に元気そうにしていたエミリオであったが、見れば右目は白濁としており、左腕は痛々しい程の火傷の跡が残っていた。
ろくな治療もせず、こうして両の足で立っているエミリオの体力は驚愕に値するものであったが、ともあれ治療が必要なのは事実であり、スコットは手早く医療品の準備を整えた。
「最初の見張りは俺が立とう。その次はコナー、パクストン、スコットの順番だ。疲れているとは思うが、気は抜くなよ」
スコットの手際のよい治療を受けていたエミリオは、ライバックの指示内容に異議を唱えるべく慌てて口を開く。
「ライバック。僕も見張りに……」
「少尉殿は今日は休んでてください」
自分も歩哨に立つべく声を上げたエミリオをライバックが制した。
「でも……」
「少尉。ライバックの言う通りにしてください。普通なら即日入院ですよ」
スコットがエミリオの治療をしながらライバックへと同意する。
普通の人間なら致命傷と言っても差し支えない程の負傷を負っていたエミリオに、休息を促すのは衛生兵であるスコットとしては当然の事であった。
「……分かった。でも、明日からは僕も見張りに立つよ」
渋々、といった体でエミリオはライバック達へ頷く。どちらにせよ、この責任感が強い若い士官は己の使命を放棄するつもりはなかった。
「grr!」
エミリオ達のやり取りを黙って聞いていたシシュは唐突に厳つい唸り声を上げる。
自分のことも忘れるな、といわんばかりに肩をイキらせていた。
「シシュ、君は少尉殿がしっかり休むよう見張っててくれ」
「krr!」
そんなシシュに苦笑しつつ、ライバックはシシュへと短く指示を飛ばす。
シシュはライバックへと親指を立てなが満足そうに頷いていた。
「よし。皆、明日はセントリーガンの設置とバリケードの強化を行う。休める時にしっかり休んでおけよ」
ライバックの締めの言葉に、第三小隊の生き残り達はそれぞれ割り当てられた部屋へと向かう。
パクストンは一人で立てないロスを背負いながら、手当を終えたエミリオへと小声で囁いた。
「少尉殿。何かあればすぐ言ってください。鉄砲担いで駆けつけますんで」
「あ、ああ。頼むよ」
少々訝しげな視線をシシュへと送りつつ、このお調子者の海兵隊員は自身の指揮官を案じるように言葉をかける。
やや打ち解けたかにみえたシシュと海兵隊員達であったが、本当の意味でシシュが仲間として認められるには少々時間がかかりそうだと、エミリオは静かに嘆息していた。
「krr?」
「シシュ。大丈夫だよ」
心配そうに見つめるシシュに、エミリオは薄い笑みを浮かべていた。
──────────────
植民地海兵隊第501大隊が惑星BG-386へと降下してから四度目の夜。
休息を取るべく割り当てられた部屋へと向かったエミリオとシシュであったが、部屋へ入るやいなやシシュはマスクと装具を脱ぎ捨て、エミリオを横抱きにしながらベッドへと一目散に向かった。
「シ、シシュ! 皆もいるしまずいよ!」
「grrー!」
抵抗するエミリオにお構いなく、ベッドへエミリオを放り投げるシシュ。
フーッフーッと、息を荒くしながら愛する伴侶へと覆い被さった。
「シシュ! いい加減にして!」
「grr!?」
やや強めにシシュを叱るエミリオ。シシュはエミリオに跨りながらビクッと肩を震わせ、やがてしおしおと項垂れていた。
そんなシシュを見て、エミリオは一つ溜息をつくとシシュの腕を引っ張り、自身の胸元へと異形の妻を抱き寄せた。
「えっちなことは我慢してね……」
「krr……」
ゆっくりとシシュの頭を撫でるエミリオ。シシュはエミリオの撫でる手に気持ちよさそうに目を細め、甘えた顫動音を鳴らしている。
シシュはエミリオへ足を絡ませながら全体重を預けており、普通の人間ならその重みは耐えられるものではなかったが、強靭な肉体を持つエミリオにとってその重さはどこか心地の良い重さであり、大きな猫が甘えてくるかのようなシシュの姿に愛おしさを感じていた。
「krr……シシュ、サビシイ……」
「シシュ……」
唐突に言い放った異星の伴侶の言葉に、エミリオの中で猛烈な愛しさが湧き上がる。ぎゅっとシシュを強く抱き締めながら、その額に優しく口付けをした。
「ちゅ……。シシュ。これから今日みたいにあまり構ってあげられないと思うけど、我慢してね?」
「krr……」
陣地跡地から籠城場所へと物資を移送している間、シシュは大人しくエミリオに従い作業を手伝っていた。だが、この異星の乙女の内心はずっとエミリオへ甘えたい衝動を抑えるのに必死であり、スコットがエミリオの治療をしている最中もマスク越しに嫉妬が混ざった眼差しを向け続けていた。
二人きりになった瞬間、それまで抑えてつけていた衝動が解放され、こうして強引に押し倒したシシュの気持ちを察するエミリオ。
いじらしい異星の乙女の気持ちに応えるかのように、優しくシシュの頭を撫で続けていた。
「kyuu……」
シシュはしばらくエミリオの胸元へと頭を埋め心地良さそうに喉を鳴らしていたが、やがてエミリオの上着のボタンへと手をかけた。
「シ、シシュ! だめだって!?」
「krr!」
元気よく返事するシシュに、エミリオは身を捩らせて抵抗する。が、強引にボタンを外し、瞬く間にエミリオの上半身はその逞しい肉体をシシュへと晒した。
「あっ……だめ……だよ……!」
「kyurr」
ピチャリと、シシュはエミリオの胸元へと舌を這わせる。甘い顫動音を鳴らしながらエミリオの乳首へと舌を這わせたシシュは、丹念に蕾を舐め始めた。
「あ、あうぅ」
シシュの舌が這う度に、エミリオも甘い吐息を漏らす。シシュの舌先から伝わるもどかしい程の快感が、エミリオの全身を突き抜けていた。
「あうぅ!」
シシュが乳首を甘噛みすると、エミリオから上ずった声が漏れる。どうやらこの愛しの伴侶は乳首が弱いのだと、シシュは顔を上気させながら執拗にエミリオの乳首を責めた。
「シ、シシュ……!」
がっしりとエミリオの両腕を掴み、抵抗を許さないシシュ。
傷を負ったエミリオにその拘束を跳ね除けることは出来ず、ただされるがままにシシュの責めを受け続けていた。
「シシュ……もうやめて……!」
やや涙目を浮かべながらシシュへと許しを請うエミリオ。だが、シシュは恍惚とした表情を浮かべつつ舌を這わせるのを止めなかった。
この時、エミリオは気付くことはなかったが、シシュはジャングルで自身が気絶するまで犯し続けたエミリオを未だに恨んでおり、こうして復讐の機会に恵まれたことを密かに酔いしれていた。
「うぅ!」
「krr……」
シシュはチラリとエミリオの下腹部へ目を向けると、カーゴパンツ越しに大きく屹立するエミリオのペニスの存在を見て陶然と息を漏らす。エミリオの胸元を押さえつつ、胸から腹へ舌を這わせていった。
「あ、あうぅ!」
ちろり、とエミリオの臍に舌を這わせるシシュ。チロチロと臍から伝わる痺れるような快感に、エミリオはただ切なそうな吐息を漏らしていた。
「krr!」
シシュは押さえつけていたエミリオの腕から手を離すと、ぐるりと身体の向きを変える。
うっとりとした表情を浮かべ、鼻息を荒くしながら、エミリオの下腹部へと顔を近づけた。
「シシュ! もう……ムグッ!?」
抗議を上げるエミリオの顔面に、シシュの大きな尻が押し付けられる。陰部から香るむせ返るような獣臭が鼻から脳天へと突き抜け、エミリオのペニスははち切れんばかりに怒張していた。
「grr!」
「~~ッ!」
そんなエミリオのペニスを見て、堪らなくなったシシュは強引にカーゴパンツをずり下げる。勢いそのままにエミリオのペニスを頬張った。
ジュプッ、ジュプッと、激しくペニスをしゃぶるシシュ。シシュは愛しい雄の逞しい肉棒を飢えた獣のように貪っていた。
荒々しくも激しい快感がエミリオの全身を駆け抜け、その脳髄は蕩けそうなほど快楽に支配されていく。
無意識に、自由になった両手でシシュの臀部を掴んだエミリオは、異形の伴侶と同じようにその淫裂に舌を這わせた。
「kyuuu!」
シシュはペニスを頬張りながら堪らず嬌声を上げる。陰裂からは愛液がとめどなく流れ出ており、エミリオのペニスからもカウパーが湯水のように吹き出ている。
互いの汁液に塗れながら、人と異形の夫婦は快楽を貪り合っていた。
「んっ、んぅっ!」
「kyuu! kyuu!」
エミリオが舌を突き出し、淫肉をぐりぐりとかき回す。突き回す度に愛液が洪水のように流れ出ており、シシュは蕩けた表情を浮かべ、甘い声を上げながら懸命にエミリオのペニスを頬張る。
ぐちゅっ、ぐちゅっと、部屋の中は重く、淫靡な水音が響いていた。
「んぐぅ! んんんッ!」
「gkyuuuu!」
やがてエミリオのペニスがひときわ大きく怒張すると、シシュの口内でビュクッ! ビュクッ! と精液が放たれる。シシュもビクンッ! と身体を震わし、足先をピクピクと痙攣させながら絶頂した。同時に、陰裂から愛液がプシャッ! と噴水のように噴き出した。
「はぁ、はぁ、ん、くっ……」
エミリオは射精の快楽とあいまって恍惚とした表情を浮かべながらシシュの愛液を飲み込む。ジュルジュルと淫らな音を立てながら愛液を啜る度に、シシュはビクッ、ビクッと更に身体を震わせていた。
エミリオからは見えなかったが、シシュはだらしなく口を開いており、コポリとその口からエミリオの精液を垂らし半分意識を飛ばしていた。
「はぁ、はぁ……シシュ……」
エミリオはのそりと起き上がり、未だピクピクと身体を震わせ、無抵抗なシシュの腰を掴みながらベットの上に仰向けに転がす。
だらしなく舌を垂らし、四肢を放り出し、互いの体液と、汗に濡れたシシュの肉体を見たエミリオは、自身の奥底から愛おしさと共に激しい獣欲が湧き上がってくるのを感じていた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
エミリオは呼吸を荒くしながらカーゴパンツを脱ぎ捨てる。全裸となったエミリオの肉体も汗とシシュの愛液に濡れ、射精したばかりのペニスは萎えることなくパンパンに勃起を維持していた。
「ふぅー……ふぅー……!」
獣欲に支配されたエミリオはがばりとシシュに覆いかぶさる。シシュの乳房を鷲掴みにし、だらしなく垂れた舌を吸い上げた。
「はむっ、ん、ちゅうう!」
「kyu……kyuu……」
貪るエミリオの舌を、蕩けた表情を浮かべながらシシュも舌を絡ませる。クチュ、ビチャ、と舌を絡ませる内、エミリオの獣欲は最高潮までに高まっていった。
「シシュ! シシュ! うああぁぁッ!」
「gykuuuu!?」
一度腰を退いたエミリオは、勢いをつけながらズムッ! とシシュのヴァギナにペニスを根本まで突き入れた。
「がぁ! がぁぁぁ!!」
「kyuu! gkyuuu!!」
獣のような咆哮を上げ、ズムッ! ズムッ! と激しくペニスを突き刺すエミリオ。突かれる度に、シシュのヴァギナはズチュッ、ズチュッと愛液を噴きこぼしていた。
激しく腰を動かしながら、シシュを強く抱き締めるエミリオ。シシュは獣のようなエミリオの責めに涙を浮かべ、許しを請うように嬌声を上げていた。
「この、シシュ! これが、そんなに、好きか! そんなに、我慢、できなかったのか!」
「kyuuuu! kyuuuuu! kyuuuuuuuu!!」
ばちゅんっ、ばちゅんっと大きな音を立て、淫肉を抉るようにペニスを突き刺すエミリオ。
シシュのヴァギナはいっそう愛液が噴きこぼれ、自身の汗とエミリオからとめどなく流れる汗に濡れ、その肉体は乾いている箇所を見つけるのが難しい程淫靡に濡れていた。
「僕が、誰かに、取られるとか、ありえないからな!」
「kyu……kyuu……!」
エミリオはシシュの両脚を両手で抱え、陰部を持ち上げるように覆いかぶさる。
完全に種付けをする体勢を取り、意識を飛ばしつつあるシシュへと更に激しく腰を打ち付けた。
「あぁぁ! シシュ! 君は、僕の、ぼくだけのお嫁さんだ!」
「kyu……! kyu……!」
ドムッ! ドムッ! ドムッ! と激しく犯すエミリオに、シシュは涙目になりながらもコクコクと頷く。
苛烈に膣内を抉られ、既に何度もオーガズムに達しながらも、シシュはかろうじて意識を手放さないでいた。
だが、まともに声を発せないほど消耗したシシュは、頷くことは出来ても掠れたような嬌声を上げることしか出来なかった。
「イク! イクよ! イクよッ!」
全身を弛緩させたシシュに構わず、エミリオは更に激しく腰を打ち付ける。
白目を剥き、全身の穴から淫靡な汁を垂らすシシュを見て、エミリオのペニスは最大限に怒張した。
「シシュ! シシュッ! ああッ! う、あああああッ!!」
「~~~ッッッ!!」
ずちゅうっ! と、一番深くペニスを突き刺すエミリオ。亀頭はシシュの子宮口をこじ開け、洪水のような精液を噴出した。
ドビュウッ! ビュクゥッ! と、土石流のような濃い精液がシシュの膣内へと放たれる。
エミリオはシシュをしっかりと押さえつけ、最後の一滴になるまで精液を吐き出し続けていた。
シシュは脚や腕を痙攣させ、全力で犯された快楽に耐え切れなかったのか、全身を弛緩させて気絶し果てていた。
「ぐっ、はぁっ、はぁっ、はぁ……」
やがて全ての精液をシシュへと送り込んだエミリオは、ぐったりとその淫靡で逞しい肉体へともたれかかる。
繋がったままの結合部からシシュの小水と、愛液と、エミリオの精液が混じった液体がゴボゴボとこぼれていた。
互いの体液に塗れ、ドロドロに溶け合った人間の雄と異形の雌。
エミリオは強烈な脱力感に襲われ、そのままシシュの乳房を枕にし、ゆっくりと瞼を閉じていく。
やがて激しい淫音を立てていたエミリオ達の部屋は、スウスウと穏やかな寝息に包まれていった。
無意識なのか、エミリオとシシュは指を絡ませ、しっかりとお互いの手を握りしめていた。
──────────────
「ライバック。交代だよ」
「コナーか。今のところ異常はない」
異星の番が激しく交わっていた頃、宿泊施設の外周部を移したモニターを無表情に見つめていたライバックに、コーヒーが入ったマグを手にしながらコナーが声をかけた。
モニターには特に異常を示すものは見受けられず、このままエイリアンの襲撃が無く朝を迎えられそうだとコナーは安堵の溜息をついていた。
「しかしあの……シシュと少尉を一緒の部屋に入れてよかったのかね? あの部屋って完全防音だろ? 少尉に何かあったら……」
ライバックと交代し、モニターを見つめながらコナーが訝しげに呟く。
ライバックはコナーが持ってきたコーヒーを啜りながらなんともいえない表情を浮かべていた。
「まぁ、何かしようとしているならとっくにやってるさ。それに、見た限りじゃ少尉殿に随分懐いている。問題は無いだろう」
「そういうもんかね」
「そういうもんさ」
ややおざなりなライバックの態度に、コナーは不満げな表情を浮かべる。それを見たライバックは力ない笑みを浮かべながらコナーへと応えた。
「コナー。俺も疲れているんだ。今日はもう休ませてくれ」
「あ、ああ。ゆっくり休みな」
「とはいえ、何かあればアラームを鳴らして全員叩き起こせよ」
コーヒーごちそうさま、と言いながらライバックは疲れた足取りで割り当てられた部屋へと向かう。その後ろ姿を見つつ、コナーは溜息を一つ吐き、やがてしっかりとモニターを見据えていた。
「明日から大変だね……シシュちゃんとやらは、どこまで頼りになるんだか……」
ポリポリとこめかみを掻きつつ、コナーはモニターへと鋭い視線を向け続けていた。